ジム・ジェンセン

 マイアミドルフィンズにジム・ジェンセンというプレーヤーがいた。11をつけ、首にはマリン・ブルーのネックロールをしたWRだった。手元にある1992年のドルフィンズのロースターでは12年目となっているから、1980年にドルフィンズに入団したことになる(ちょうど私と同じ世代だ)。

 彼はなぜネックロールをしていたか?1990年のロースターではWRになっているが、1992年のロースターではWR−RBとなっている。1990年の「PRO FOOTBALL ILLUSTRATED 1990」のドルフィンズの記事では彼のことをこう書いている「何でもこなすプレーヤーで3rdダウンでのキャッチを得意とするジム・ジェンセンは昨シーズン61回のパスキャッチをし、そのほとんどがショートパスだった」 また、同じく1990年の「PROLOG」という雑誌では「オフェンスのどのポジションも巧みにこなすジム・ジェンセンは3rdダウンレシーバーで、昨シーズン61回のパスキャッチで6回のTDをした」と書いている。

 彼は何時でも出場している訳ではないが、ここぞという3rdダウンで仕事をする渋いプレーヤーだった。彼の本職はWRだが、雑誌の紹介のとおりWRの他にTE・RBもやるし、時にはパントの時のロングスナッパーもやっていた。また、マリーノが怪我をしてサイドラインに下がった時には、QBをやったのも見たことがある。器用な選手で、スティーラーズのスラッシュことコーネル・スチュワートほど派手な活躍をしたわけではないが、この渋い選手が好きだった。

 ポストシーズンのある試合の中継では、彼が一体いくつのポジションでプレーしたことがあるのか、といった記録が紹介されていた。そんな彼はドルフィンズのチアリーダーを嫁さんにもらっていたこともTVで紹介されていた。チアリーダーと選手が結婚することは珍しいことなのだと解説者は言っていた。何となくヒョウヒョウとした、だけど存在感のある不思議なプレーヤーだった。

 写真はないかと探したが見つからずに、1990年のNFLのビデオを探し出し、第9週のフェニックスatマイアミを今見ながら書いていた。何時出てくるのかなと思って見ていたら2Qの終盤、自陣10ヤード、1−25で右スロットバックに入った。丁寧にディフェンスラインをブロックした後、左に流れスクリーンパスをキャッチし、約15ヤードのゲイン。90年のシーズンはここまで、13回のキャッチ、84ヤード、アベレージ6.5ヤード、1TDとテロップが出た。相変わらず渋い活躍だ。

 彼が、何年までプレーし、どんな記録を残したのかは判らないが、思い出に残るいいプレーヤーだった。

2000.5.21