レイ・ガイ
1973年のドラフトでRaidersはドラフト1巡でサザン・ミシシッピ大学のレイ・ガイを指名した。記憶が正しければ、パンターの1巡指名はNFLで後にも先にもレイ・ガイただひとりだ。AFM誌1978年2月号に載っている後藤新弥さんのコラムには、ギャンブル的な攻撃を好むRaidersにとって「他の何物にも代えても、絶対に優秀なパンターが必要だった」と当時のジョン・マデンHCがキャンプにやって来たレイ・ガイに言ったと書いてある。 後藤さんのコラムによると、彼はパントにスピンをかけたり、かけなかったりが自由で、バウンドして直ぐ止まるボール、低く何度もバウンドするボール、バウンドしてバックするボールなどを蹴り分ける事が出来たと言う。そしてそれをタッチバックにならないようにコントロールして蹴っていたとのことだ。 私は彼のパントを見たことがあるはずだが、どうしても実際に蹴っているシーンを思い出せず、古いビデオを探しまくったのだが出てこない。記憶も大分薄れてしまったが、雑誌の写真を見るたびに、レイ・ガイのフォームがとても綺麗だったことだけは何時も思い出す。蹴り終わった後、真っ直ぐに上に伸びた右足はまるでラインダンスを踊っているかのようにも見えた。 このフォームは本当に綺麗なのだが、綺麗故にレイ・ガイが気をつけていた事があった。それはあまり激しく蹴り上げると膝がヘルメットのフェイスガードに激突して怪我をしてしまうことだった。それは写真を見れば納得がいくに違いない。 ガイは1973年から86年まで14年間に渡ってパントを蹴りつづけた。その数は1049回で44,541ydを蹴っており、もちろんRaidersのキャリア・リーダーだ。2位のジェフ・ゴセットが9年間、642回で26,747ydだったのと比べてもその凄さが分かると言うものだ。 最近では飛距離をもっと出すパンターも多い。しかし、飛距離だけではなく、あの華麗なフォームだけは誰にもマネ出来ない。これから先もレイ・ガイ程美しいパンターは出てこないに違いない。 2002.5.17 |