ウェブスター・スローター
昔からのNFLファンが、「ウェブスター・スローターってどんな選手だったっけ?」と記憶をたどった時、この写真を見れば、「あっ、思い出した」というに違いない。そう、NHK-BSの1990年のNFL中継では、オープニングで毎回このクリーブランドWRスローターのTDシーンが流れた。1989年Wk8、クリーブランドのホームで行われたヒューストン・オイラーズ戦で、スローターはQBコーザーから80ydと77ydのTDを受け、AFCのPLAYERS OF THE WEEK に選ばれた。 この試合、前半クリーブランドはまったく良いところが無く、0-10で折り返した。後半になると立ち上がりのシリーズでゴール前からQBコーザーのスクランブルTD(珍しかった)で7点を返した。そして、次のヒューストンのオフェンスを押さえたクリーブランドのシリーズでまず80ydのTDが飛び出した。 タッチバックからの1st down のオフェンス。フリーフリッカーから投げられたコーザーのパスは、ワイドオープンになったスローターの胸にすっぽりと収まり、そのままエンドゾーンへ。あっという間にクリーブランドは14-10と試合をひっくり返した。 これに対して、ヒューストンもQBムーンからWRダンカンへ55ydのパスが決まり、ゴール前1ydに迫った。ここでニューストンはRBロジールがエンドゾーンに飛び込み17-14と試合を再逆転。 3Qの終盤になったクリーブランドの次のシリーズではQBコーザーがいきなりサックされ、自陣23ydからの2nd down 17yd。ここで、次のビックプレーが生まれた。コーザーが左のWRに入ったスローターにポストパターンのパスを投げると、ゾーンの切れ目でパスを捕ったスローターはSを振り切りそのまま77ydを走りきった。 この写真は、その時にゴール前10yd付近でとったポーズだ。スローターは前の週にもシカゴ戦で97ydのTDパスを捕っており、大塚アナは「ツキまくってますネエ」と言っていた。 この年スローターは65キャッチ、1236yd、6TDという成績を上げている。1986年から91年までクリーブランドに在籍し、その後3年間ヒューストンにいた後、KC、NYG、SDで1年ずつ過ごした後引退した。記録を見ると、彼の全盛期は1989年からヒューストンで過ごした1994年までだったようだが、何といっても、1989年シーズンが最高のシーズンだった。 実際のところ、スローターの活躍というのはあまり記憶に無い。しかし、この77ydのTDレシーブのシーンだけは強く印象に残っている。スローターといえば、あのTD。そんな感じのファンが私の他にもいるのではないかと思う。 2003.5.16 |