12TH VISIT TO RAIDER NATION !
| 【2016.10.7】 いつもと変わらず | |||
親父が亡くなり、くりが亡くなりと、2年続きで観戦ツアーが中止となり3年振りの渡米となった。この間に変わったことと言えば、デルタ航空のサンフランシスコ直行便が無くなったこと。今回は羽田からJALやANAを使おうかと迷ったが、結局デルタ航空と同じ時間帯に成田から就航するANAで行くことに。勝手知ったる成田なら、1人でも間違いは無いだろう。 飛行機の中では通路を挟んで隣に子供を抱えたアメリカ人の母親が座っている。何となく話しかけることも無く過ぎたが、着陸間際に彼女と話す機会があった。彼女はOAKLAND在住のRAIDERSのファン。当然のことながらスタジアム建設問題には興味を持っている。RAIDERSがOAKLANDに残って欲しい。しかし、財政の厳しい市の税金を使うのは反対していた。彼女曰く「NFLはリーグで儲かっているのだから、スタジアム建設費用をもっと出せばいい」と。なるほど、地元に住む人々にとっては切実な問題だ。 入国審査では、僕の前には鬱陶しいDENの帽子を被ったオヤジが並んでいる。とりあえず話しかけてみると、彼はシンガポール人で(あれ、マレーシアだったかな)、夫婦でアメリカに住んでいる子供に会いに来ていたと言っていた。地元でもGamepassを使ってNFLを観ており、DENのファンだという。インターネットの普及により、NFLは全世界に広がっていることを、こんなことからも感じる。 無事に、本当に簡単に入国審査を終えてロビーに出ると、そこにはいつもの様にtshimuraさん夫妻が待っていてくれた。日本で会っているから、1年振り位なのだが、つい、最近会ったばかりの様に感じる。いつもお世話になっている2人に会いホッとする。とともに、今年もRAIDERSを観にやって来たのだという実感が沸いてくる。 サンフランシスコは1週間前までかなり寒かったらしい。だから、今回は寒さ対策もして来た方が良いかもと言われていた。ところが、到着した7日はメチャ暑い。まるで夏に戻ったかのようで、半袖のTシャツ1枚で過ごせるような陽気。滞在中は暖かい陽気が続き、天気も良かったのには助けられた。雨期に入りかけているこの時期に、雨でも降られたら寒くて最悪だ。 何回目の観戦ツアーの時だったか、スポーツ店でNFL仕様のグラブを30ドル位で購入したことがあった。今回もまた、同じ様なものが安く買えないかと、まずはスポーツ店へ。ところが、今回酔ったスポーツ店はディスカウント店では無く、日本とあまり値段が変わらない。しかも、カッター製ばかりで他のメーカー品が無い。少々ガッカリして、昼食に向かう。tshimuraさんが美味しいという“BLUE LINE PIZZA”は人気があるということだったが、時間的にまだ早く店の中は空いている。とんでもなく厚いPIZZAは、とても2切れ食べられない様なボリューム。tshimuraさんだけは2切れ食べたものの、僕とkickさんは1切れでギブアップ。どうして、アメリカという国はこういうでかいものを作りたがるのか。美味しかったけど、僕には大き過ぎた。 初日は特に決めた予定も無い。PIZZA店を出た後は、サン・カルロスという街の中をブラブラと散歩。街はもうハロウィーン一色で、街のあちこちにグッズが飾られている。tshimuraさん達にとっては日常かもしれないが、僕は明るい太陽が降り注ぐきれいな街の中を歩くだけで気持いい。西海岸のサンフランシスコから南に下った街には、日本には無い広々とした空間がある。夕食の前にはちょっとした時間調整のために、サンマテオ市内にあるセントラルパークをkickさんとぶらついてみる。この公園には日本庭園があるとのことで入ってみることに。作りはしっかりしていて、本当にアメリカにいるのだろうかという気分になるこの庭園は、サンマティオ市と姉妹都市提携している大阪の豊中市の友好の証として作られたらしい。豊中か、そう言えば、大学の時に同じクラスに豊中高校アメフト部出身者がいたことを思い出す。 夜はと言えば、相変わらず居酒屋。サン・マテオの街には日本料理店が多い。ほとんど日本と変わらない様な空間で、僕らは焼き鳥をつまみにビールを飲む。前回は“するき”という、日本食スーパーの2件ほど隣にあった居酒屋でスーパードライを空けたが、今回は市内南にある“Inshou Japanese Cuisine”という居酒屋(いや、日本料理店なのかな)でスーパードライの生だ。
当然のことながら、酒盛りはホテルに戻ってからも続く。前回と同じ“エクステンディッド・ステイ・アメリカ”というホテルの部屋で、成田で買って来た“綾セレクション”という焼酎をロックで。しかし、今回は、前回の様に飲み過ぎることの無いように気を付けるとともに、寝る前に熱いシャワーを浴びないということをしっかりと守った。前回は、飲み終えた後に熱いシャワーを浴びて目が冴え、一睡も出来なかった苦い経験がある。 |
2017.1.27
| 【2016.10.8】 Headquatersとアル爺の命日 |
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今年もまた、あまり眠れない夜が明けた。2日目はRicky'sで昼食を取りながらカレッジフットボールを観戦し、その後はRAIDER IMAGEでお買いものというのがいつものパターン。そのスケジュールを今年は少し変えることにした。今まで何度もRAIDERSのゲームを観に来ているのに、一度も行ったことの無いRAIDERSのHeadquatersを訪れることに。
ここが、アル・デイビスが亡くなった時にファンが集まっていた場所か。そんな記憶が蘇る。駐車場に車はいない。勝手に停めていいのかどうか分からないが、何か言われたらその時にどかせばいい。車から降り、正面の玄関に向かう。当然、正面で記念撮影だ。そうか、ここがRAIDERSの本部なのか。RAIDERSのプレイヤー達が練習やミーティングを行うところなのか。などと、ちょっとした感慨に浸ってしまう。
中に入って、ふと右側を見ると、オフィシャルショップがあるじゃないか。これは、入らない訳にはいかない。すぐに今年のサイドラインキャップを探すがここには置いていないとのこと。代わりに進められたベテランズ・デー様の迷彩色のキャップ。うん、こいつもなかなかカッコいい。ということで、即購入。 ここで、RAIDERS館の女主人Chieさんからの伝言を思い出した。彼女から下された命令は、STAR WARS LANYARDという、いわゆるネームを首に釣り下げる紐を買って来いというもの。RAIDERS仕様のSTAR WARS LANYARDは紐の部分に、RAIDERSのロゴの他にダース・ベイダーとSTAR WARSという文字が描かれており、すぐに売れ切れてしまうらしい。Headquatersの売店には無く、スタジアム横のRAIDER IMAGEに5本あるだけだという。 これをゲットせずに帰国したらどんな仕打ちが待っているか想像もつかない。「何よ〜、買えなかったの〜。まったく使えないわねえ、ふん」とでも言われるのは3人とも嫌だ。急いでHeadquaterを後に、目と鼻の先にあるRAIDER IMAGEに向かう。女主人の命令は絶対だ。
ウェアを1枚購入した後は、すぐに店の外に出て空気に当るが気分は最悪だ。tshimuraさんの車の中で横になるが一向に回復しない。仕方なしに、近くのガソリンスタンドに寄りトイレに駆け込む。だが、吐き気はするものの上がって来るものは無い(汚くてすいません)。ちょっと大ちゃんをして楽になった僕の顔がまだ青ざめているのを見て、店員がどうしたのかと心配してくれる。
2時間弱の時間が流れたのだろうか。少し眠った気もする。少しだけ、気分も良くなって来た。そうなれば、行かない訳にはいかない。アル・デイビスの墓参りに。今日はアル爺の命日。彼が亡くなってから、今日でちょうど5年になる。観戦ツアーが10月9日のSD戦に決まった時に、8日には墓参りに行くことを決め、tshimuraさんにツアーの中に入れてくれるよう頼んだ。 Ricky'sを出た我々は、ルート580を北上。丘の上を走るこのハイウェイを走るのは初めてだ。ルート880程の交通量は無く、車はスムーズに進む。OAKLANDのダウンタウンからビエモント・アヴェニューを北東に上がった高台に、アル爺が眠るChapel of the Chimesはあった。と簡単に書くが、本当はどこか分からずに聞いてみようと入ったチャーチが、まさにその場所だった。
僕はアル・デイビスが亡くなった時に、その遺影が飾られている写真を見た。しかし、それは、写真を飾っているだけで、彼は土の中に埋葬されているものだと思っていた。だから、最初は墓地の方を探そうと思った。ところが、写真で観たアル爺の遺影が飾られた場所が、彼の墓だった。 3階の一番南側の、日当たりのいい場所にアル爺の墓はあった。外に出れば、ベランダ越しにOAKLANDの街並みが見える。南に目を向ければ、少し遠いがアラメダカウンティ・コロシアムも見えるかもしれない。アル爺はこの高台からRAIDERSを今も見守っているのだろう。OAKLANDからRAIDERSが離れて本当にいいのか。マークはアル爺に顔向けできるのだろうか。色んな事を考えながら、偉大な超悪オヤジに想いを馳せる。
この店には、年に1度、11年間通った。3年振りの訪問だったが、彼らは僕を覚えてくれていて、にこやかに応えてくれた。嬉しかったことは嬉しかったが、僕はそれだけ、へんてこな日本人のRAIDERSファンオヤジなのかもしれない。 RAIDER IMAGEを出る頃には何とか体調も戻り、テールゲートの買い物の後はラーメンの晩飯。毎度のことだが、日本食ばかりだ。お酒は軽くし、明日の本番に備える。明日体調を壊していたのでは話にならない。明日は、体調が崩れませんように。いや、崩れたって気合で観戦だ。そんなことを考えながら、また浅い眠りに入った。 |
2017.1.31
| 【2016.10.9】 |
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さあゲームデイだ。いつものように、そういつものようにサンマティオブリッジを渡り、スタジアムに向かう。ルート880はそれほど混んでおらず、スタジアムに入るインターもすんなり降りることが出来た。交差点を渡り駐車場に向かうと、左側と右側に分けられており、我々は右側の車線に入れられた。いつからこうなったのかは知らないが、事前に駐車場パスを購入していないと、スタジアム直近の駐車場には入れてもらえなくなっていた。
テールゲートは、3年前と同じように焼肉とおにぎりとみそ汁、それに乾きもの。歳をとったせいか、たくさん食材を用意してもそんなに食べられない。特にくどいものは厳しい。そんなことから、3年前のテールゲートは簡単にしたのだが、今回もまた同じ様に。 食いしん坊のtshimuraさんは少々物足りないかもしれないが、僕は焼き肉を頬張り、おにぎりを食べながらビールを飲めば十分だ。ビールを飲みながらカリフォルニアの強い日差しを浴び、真っ黒なウェアに身を包んだファン達が集う空間で過ごす至福の時間。ゲーム前のこの時間がたまらなく良い。
スタジアムには1塁側の入り口からいつもより早く入り、中をぐるっと一周してみる。今まで、すぐに席に向かってしまい、中を回ったことも無かった。まあ、どこでも同じ様なものだったが、何となく色々な角度からフィールドを眺めてみたかった。席はアウェー側でSEC143、ROW32。ちょうどブラックホール側40ydライン上で全体が良く見える場所。
最初の頃はホーム側だったものの、フィールドに近いという理由でアウェー側の席にするようになった。アウェー側と言っても、RAIDERSファンは多い。しかし、4,5年前のRAIDERSがボロボロだった頃はチケットが売りに出され、アウェー側には本当にアウェーチームのファンが多く、彼らの雄叫びを聞くという悔しい観戦ツアーが続いた。 3年振りとなった今回のツアー、かつてアウェーチームが多かったスタンドは、RAIDERSファンでほぼ埋め尽くされている。昨シーズンは7勝に終わったが、QBカーの活躍で躍進が期待された今シーズン。しかも、開幕から3勝1敗と好調なだけに、ファンがスタジアムに足を運ばない訳が無い。シーズン前にtshimuraさんとSD戦に決めてチケットを手配してもらったが、おそらく、2,3週間前ではこの席を2万円では購入できなかっただろう。 それにしても暑い。水分を取り続けなければ脱水症状になってしまうのではと思えるほどの暑さ。その暑さの中で、CMタイムやクォータータイム以外は、ずっと立ち上がっての応援が続く。ゲームは想像した以上にSDが強く、RAIDERSが追いかける展開。3Q終盤にRAIDERSが逆転し、その後のTD追加で10点差としたもののSDはTDを上げしぶとく食い下がる。RAIDERSが3点リードで迎えた終盤、SDは4th & 1で逆転のTDを狙わずにFGを選んだ。誰もが失敗を祈ったFG。スナップホールドが乱れボールがグランドを転々とする。勝った。危なかったが勝った。つんざく様な歓声とハイタッチの嵐。良かった。勝てて本当に良かった。 試合終了後、スタンド下の通路はごった返し、大歓声が耳をつんざく。“RAIDEEEEERS,RAIDEEEEERS
!!”と。誰かが叫び終わるとまた誰かが。“RAIDEEEEERS”の雄叫びは途切れることなく通路にこだまする。すれ違うファン同士はハイタッチで勝利を分かち合い、誰もが至福の笑顔を浮かべている。このままこの時が永遠に続いて欲しいと思う。 勝利の後の通路はいつも気持ちいいが、今回の歓声はひときわ大きかったように感じる(まだ4回しか勝利は味わっていないが)。それは、RAIDERSが低迷を脱し、上昇気流に乗り始めたことを予感させるものだった。スタンドを出た後もファンの興奮は収まらず、駐車場にも歓声が響く。夕日に向かって歩くファンの顔は誰もが笑顔に満ちていた。当然僕達3人も、地球上で一番幸せな時を経験した後の笑顔だ。 ゲーム後はRicky'sには寄らずにホテルへ直行。テールゲイトの残りもので乾杯した後は、勝利を祝った飲み。多くを語る必要はない。ただ、ただ、勝利の余韻に酔いしれた。“Just Win Baby”、そう勝利こそが全てだ。勝ちさえすれば、幸せな夜を迎えることが出来る。 |
2017.5.6
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