| 【2014.11.9】 5年振りの県大戦 |
| 5年振りに、後輩の試合を観に万博公園にあるフラッシュフィールドまで出掛けた。前日は名古屋出張のついでに入社当時同じ寮にいた同期プラス先輩達と酒を酌み交わし、名古屋に宿泊。8時前にホテルを出て名古屋駅までのんびりと歩く。風も無く、穏やかな朝の名古屋は気持ち良い。新大阪までなら、どの車両も停まるから、来た新幹線に乗れば良いと気ままな気分。
最後に来たのが1981年のことだから、33年振りのことになる。地図を頼りに工事中のエクスポランドの跡地を左手に観ながら坂を上ると、そこには万博の面影が残っていた。朽ちかけた階段の横には各国の国旗が飾られていたポールが立っている。ふと横目でポールを観ながら、「44年前、ここにいろんな国の国旗がはためき、多くの人がいたんだな」と感慨に浸る。 しかし、感慨に浸るよりも階段の多さにウンザリ。地図に沿って南に行かずに東側のルートをたどれば、平地を歩いてフィールドまで行けることを知ったのは、帰りに後輩と駅に向かう時だった。次回このフィールドに来るようなことがあれば、南側へのルートは使わないだろうが、一度位はいいだろう。 フィールドに到着したのは11時で、ちょうど第一試合の大阪経済大学と大阪芸術大学のキックオフのタイミングだった。20人足らずの大芸大に対して大経大は50人はいたか。大経大の一方的なゲームになるかと思われたが、大芸大が良く耐えて結果は21-0。14-0で折り返した大芸大は、後半早々パントブロックからレッドゾーンでチャンスを掴み、敵陣5ydまで迫ったものの、TDを奪えない。 2nd downのプレイアクションパスはTEが左フラットゾーンでフリーだったが、ここでQBがミススロー。決まっていれば14-7となり、この後もう一度訪れたチャンスを物に出来ていれば、どうなるか分からない試合展開だっただけに、このミススローは痛かった。一方の大経大は21-0と完勝だったが、#8のRBの走りに頼ったオフェンスで、人数が多い割にオフェンスもディフェンスも雑な感じがした。かつての大経大は強かったイメージがあっただけに、違和感を感じる。
このゲームが終わり、いよいよ兵庫県立大学と京都工芸繊維大学の対戦。県大はこのゲームに勝てば4勝1敗で大経大と並び3部Bブロックの同率首位となる。京繊大のキックオフで始まったゲームは、県立大がいきなりノーハドルオフェンスを展開する。このオフェンスに対して京繊大は不意を突かれた感じで、ノーマルなディフェンスでしか対応できない。 2Q、中央のダイブ中心の県大オフェンスは、敵陣に入りダイブフェイクからパスで2本のTDを奪い14-0とリード。後半もダイブ、オフタックル、カウンターのランを中心としたオフェンスでタイムコントロールに徹し、そのまま14-0で逃げ切った。オフェンスもディフェンスも完全に県大のラインがスクリーメージを支配し、安心して観ていられるゲームだった。ディフェンスでは、LBの素早い上がりも良かった。 試合前の練習では京繊大の#18のQBが長身から鋭いパスをガンガン投げており、これは厳しいかと思った。しかしながら、#18はボールを持ち過ぎる傾向があり、ロングパスに頼り過ぎた。3ステップのドロップバックから、タイミングパスをポンポンと投げていれば、かなり決まっていたのに、どうしてミドル以上のロングパスに頼ってしまうのか。刻めば十分にTDを取るチャンスはあったのにと思う。 県大はノーハドルオフェンスが上手く機能した。試合後にHCと話をする機会があったが、京繊大は外からブリッツを仕掛けて来るオフェンスだったため、これを防ぐためにノーハドルを使ったのだという。この戦略は見事に当り、京繊大はブリッツを仕掛けられなかった。ノーハドルを予想していたのならば、体型によってブリッツの決めごとも出来ただろうが、試合開始後ではとても対応出来ない状況に見えた。
昨日は帰りの時間の関係も有り、この2試合を観て帰宅したのだが、試合を観ていて気にになったことがあった。ひとつは、試合時間。1Q10分の正式計時はあまりにも短い。ラン中心のオフェンスでドライブを重ねて行くと、あっという間に1Qが終わってしまう。試合全体を通じて、両チームのオフェンスシリーズは7,8回位ではないだろうか。そうなると、後半は4シリーズ位しかオフェンスのチャンスが無く、前半で2TDの差を付けられると、キャッチアップする側は厳しい。リードした側はTDを1本追加することで、あとはボールコントロールに徹すれば良くなる。これでは、試合が早く決まり過ぎて面白くない。 帰りに後輩にこの話をしたところ、人数が少ないチームでは10分のゲームでないと厳しいとのこと。確かに、3部レベルになると20人程度のチームも多く、1部の様に12分のゲームでは、体力差で試合が決まってしまう。また、試合時間を長くすると1日に3試合を組むのは難しくなるかもしれない。そうなると、1部のゲームの様に1日2ゲームにしなければならなくなり、日程や競技場の問題も出て来るだろう(ナイターも出来るのだから3試合も問題無いだろうけど)。それでも、観る側としてはもう少し時間が長くなって欲しい。できれば、全てのゲームを1Q15分でやってもらいたいところだ。
時には歓声を上げ、時には大きな声でブーイングの声を出し、味方に対して徹底的に有利になるよう応援する。それがアメリカンフットボールの応援ではないかと思う。サイドラインで声を上げている控えの選手達の声が目立つようでは物足りない。OB・OG中心に応援スタイルも本場風に出来あがって来ると、もっとスタジアムが盛り上がって面白い。大体、座って見ている様じゃダメだ。 さて、今度の日曜日には3部Bブロックの代表決定戦が大経大との間で行われ、勝てば岡山大との入れ替え戦になる。万一負けたとしても、もう1試合入れ替え戦出場のプレイオフがあり、ここで勝つと大体大との入れ替え戦になる。昨日のゲームを観た感じでは、大経大を破って岡山大との入れ替え戦になりそうだ。試合は12月6日の土曜日か。もう1試合観に行っても良いかな。本当は12月7日にSF@OAKがあり、まだ密かにアメリカ行きを狙っているのだが…。 |
| 【2014.9.23】 WASのQBカズンズ |
| 昨日はDEN@SEAを、今日は散歩から帰宅してKC@MIA、SF@ARZ、CHI@NYJ、WAS@PHIのゲームをGamepassのコンデンスバージョンで観た。どの試合も面白く、今シーズンはNFLを目一杯満喫している。 これらのゲームの中で特筆して面白かったのはWAS@PHI。NFL JAPANの記事で、WASのHCジェイ・グルーデンが「カズンズがウェストコーストのオフェンスにフィットしている」と話していたことと、第2週のゲームでグリフィンVが怪我で退場した後にカズンズが素晴らしいパフォーマンスを見せたとのことを知り、彼のクォーターバッキングを観たいと思っていた。 だから、試合結果は先に知っていたが、QBカズンズがどんなプレイをしているのか楽しみにしながら、ゲームを観始めた。WASのリターンで始まった最初のオフェンスを観ただけで、HCグルーデンの言っていた意味が分かった。リリースが速い。とにかく速い。ドロップバックしたらすかさずパスを投げる。かといって、ショートパスだけではない。ミドルからロングも速いタイミングで投げるから、PHIのセカンダリー陣はパスがレシーバーに飛んでいく時に、カバーが間に合わない。 試合は、PHIに飛びだしたキックオフリターンTDとWASが1本FGを外したことが災いしてPHIの勝利となったが、どっちが勝ってもおかしくないゲーム。カズンズは終盤疲れてしまったのか、それともWRとのコミュニケーションが上手く合わなかったのか、パスのコントロールが狂ったのが残念。最後のシリーズでは、1回FDを更新出来ればFGで同点に追いつける場面で4度パスを失敗したのは、ちょっとくたびれてしまったからか。 WASの開幕戦だったHOUとの試合は、RAIDERSとHOUが2週で対戦することもあってしっかりと見た。ただ、HOUを中心に観たことから、WASに関する印象は薄い。それでも、HOUの強いディフェンスだけが印象に残った試合で、WASの良さは感じられなかった。QBグリフィンVは結構速いタイミングでいいパスも投げていたが、今日観たカズンズの方がクイックリリースで、パスの質は格段に良い。 WASは2012年に、当時注目されたグリフィンVをドラフト全体2位指名で獲得した。1年目のシーズンは脚を活かして活躍したものの、シーズン終盤に脚を怪我してプレイオフでは散々な結果だった。同じ年の3巡、全体75位でSEAに指名されたQBウィルソンは、脚はあるものの、あくまでもパスを第一に考え、本当に緊急の場合しか走らない。結果はどうだったか。 結局のところ、いくらQBが走ることが出来ても、NFLのディフェンスはすぐに対応してくる。書きながら思い出したが、WAS@HOUでは、HOUがLBをグリフィンVのミラーにして、容易に走らせなかった。いくら脚があっても、パスが下手なQBはしっかりコンテインして走らせなければ怖くない。僕はモバイルQBがもてはやされているが、パスがダメなQBはNFLで大成しないと思っている。 NFLでQBが成功するためには、素早いドロップバックとフットワークが出来、クイックリリースでズバッとパスを投げ込むことが出来ること、それに頭が良いことが条件だと思っている。新人の内は、決め打ちでも構わない。速いタイミングでバシバシ投げていれば、そうインターセプトをされることも無く、試合を通じて段々とディフェンスを読めるようになれば大成する。 僕はそんな風にQBを観るが、カズンズはまさにこの条件に当てはまったQBに見えた。頭が良いのかどうかは分からないが、今日観たオフェンスでは、グルーデンのオフェンスをよく理解して、しっかりとオフェンスをリードしていた。 一方、PHIのQBフォールズもカズンズと同じ様なタイプで、彼もまたいいQBだと思う。昨年の観戦ツアーはPHI戦だったが、RAIDERSはフォールズに完璧に叩きのめされた。彼のクォーターバッキングを目の前で観て、「こいつはいいQBがPHIに出てきたものだ」と感じたのを思い出す。WASは、グリフィンVが怪我から復帰しても、彼をスターターにすることは無いだろう。WASのカズンズとPHIのフォールズの2人よって、NEC-Eastは厳しいディビジョンになりそうだ。 |
| 【2014.6.26】 普及活動再開 |
| 2011年から学習指導要領に掲載されるフラッグフットボールを普及させたいと、静岡市と静岡県の教育委員会に出向いて説明したのは2009年の初夏だった。当時静岡市教育委員会のT主事は我々の話を聞いてくれ、何回か静岡RAIDERSの練習に足を運んでくれた。さらに、2009年10月11日に多い陸上競技場で行われたグラスホッパーさんとのグランドシニア対決にも参加し、日本フラッグフットボール協会の佐藤さんとのコンタクトも出来た。 この後8月に開催された体育授業の研究会でもフラッグを紹介してくれ、フラッグの普及は順調に進むかと思われた。しかしながら、この研修で興味を示してくれた清水の有度第一小学校が課外授業でてフラッグを取り上げてくれたものの、その他には手を上げてくれる小学校は無く、活動は尻すぼみになってしまった。風の噂では、NFL FLAGがプレゼントした用具で活動している小学校があることは知っていた。だが、その学校に対してこちらから押しかけるのも迷惑かと思い、子供達への普及活動は停止していた。 普及活動の停止には、もうひとつ理由があった。当時51歳だった僕は、平日に学校へ教えるために毎週休みを取ることは出来ない。静岡RAIDERSの長老であるYOSAさんにお願いするしかない状況での活動にはどうしても無理があった。自分で計画しておきながら、あまり活動に参加できない。それが自分でも歯がゆく、活動が低調になってしまった原因でもある。 それでも、ずっと子供達への普及については気になっていた。Facebookで川崎市を中心に関東方面では、子供達の間でフラッグがかなり盛んになってきいる。それに引き換え静岡では、用具の配布が行われたものの、フラッグの話題をあまり聞かない。静岡では本当にフラッグの授業がスムーズに行われているのか。何か手伝えることは無いのだろうかと。 僕は心の中で55歳になったら早期退社をして、フラッグの普及に取り組もうと思っていた。そして、去年の夏55歳になったが関連会社へと移った。関連会社で今度は60歳まで働くのか。本当に60歳まで働いて、その時に後悔しないのか。そんなことをずっと考えていた。56歳から10年で66歳。60歳から10年で70歳。60歳になった時、どれだけ気力が残っているか。そう考えた時、やはりもう一度普及活動を再開しようと考えた。もし、普及活動が忙しくなってくれば、きっぱりと会社を辞めればいい。それだけのことだ(周囲には抵抗勢力が多いが)。 今週の月曜日、僕は静岡RAIDERSのYOSAさん、YASU、MOTOIの3人と静岡市の教育委員会を訪ねた。体育主事とその上司は我々の話を真摯に聞いてくれた。我々も、小学校の体育の実情や先生の忙しさというのが十分に分かった。忙しい中で、体育でフラッグを採用するためには、授業の準備段階からのアシストが重要なことは言うまでもない。 5年前に比べNFL FLAGから用具の寄付を受けた静岡市内の小学校も10校を超えている。Facebookを通じて情報の発信や共有化も出来るようになり、周りを取り巻く状況は5年前とは比べ物にならない位に改善されている。環境が改善された中で、グラスホッパーさんや協会の佐藤さんのサポートを受けながら、今度はじっくりと取り組んで行けば、少しずつ結果は出て来るのでは無いかと思う。 僕は、子供たちだけにフラッグを普及させたいと考えているのではない。子供達には当然フラッグを通じてアメリカンフットボールの面白さを知って欲しい。でも、そこで終わることなく、父兄も子供たちが楽しんでいるフラッグに興味を持ち、「あれっ、これなら僕らにも出来るじゃん!」と思いプレイしてもらう。そこで大人たちがフラッグを始めてチームが増えれば、静岡県の中でリーグ戦も行うことが出来る。そうして、子供も大人もフラッグを楽しみながらアメリカンフットボールの面白さをみんなに知ってもらえれば、どんなに嬉しいことだろう。 |
| 【2014.6.9】 ノーハドルオフェンスはフットボールをどう変えるのか |
| NFL JAPANで、PITが今シーズンはより多くのノーハドルオフェンスを使うという記事があった。ノーハドルといえば、ペイトン・マニングを思い出すし、トム・ブレイディもノーハドルを良く使う。今日の記事にもあった様に、ディフェンスを読むことのできるベテランのQBであれば、プレイ終了後にすぐにスクリーメージにセットし、相手のディフェンスがバタバタしている間にプレイコールできる。さらにその後、もう一度オーディブルでプレイを変えることも出来る。 一方のディフェンスにとっては、DCがディフェンスのコールを出す前にオフェンスがスクリーメージにセットしたのでは、フィールド内の選手の判断に任せざるを得なくなる。RAIDERSディフェンスは昨シーズンの序盤、ブリッツを多用してオフェンスを苦しめたが、相手がノーハドルオフェンスを使い始めると、ブリッツを入れることが出来なくなった。駒不足をブリッツによって補っていたRAIDERSディフェンスにとって、プレイコールが出せないのは致命傷で、その後はノーハドルに何度も完璧にやられてしまった。 フットボールは分析のゲームであり、事前の準備や当日のスポッターからの指示による戦術の変更というのが、ゲームを面白くしているのだと思う。ダウン、ヤード、残り時間によってオフェンスもディフェンスも相手を読んでプレイコールする。その後は、スクリーメージ上でオーディブルによりプレイを変える。その変更がどちらのチームに吉と出るかが面白いところでもあり、僕達は息を飲みながら画面に集中する。 ところが、ノーハドルオフェンスになると、ディフェンスの方が絶対的に不利になる。オフェンスはシステムで戦えるのに、ディフェンスは個々の力でベーシックな戦い方しかできない。このミスマッチを狙ったものがノーハドルに違いないのだが、それで本当にフットボールが面白くなるのだろうか。 ノーハドルはオフェンス一方だけを有利にしてしまうだけだ。もし、これに対応しようとするのならば、ノーハドルの体型によって、ディフェンスのプレイコールを事前に決めておき、LBの指示でオーディブルするという方法もあるかもしれない。しかし、そんなに複雑なコールがディフェンスで本当に出せるのだろうか。わずかの間にDCからのプレイコールを受けたLBが、サインや暗号で全員に伝えることも、出来るには出来るのだろうが。 今までフットボールは、プレイとプレイの間にリプレイを観たり、ハドルをしている間にどんなプレイコールを両チームがするのか考えることも楽しみだった。ノーハドルは膠着していたオフェンスを一気に蘇らせることも出来る可能性もある。でも、あまりにハリーアップのゲーム展開は観ている者の楽しみを奪ってしまわないだろうか。 ラスト2ミニッツは仕方ないにしても、最初からのノーハドルや、試合中盤でのノーハドルはフットボールの面白味を奪ってしまうと僕は言いたい。本音を言えば、2ミニッツ以外はノーハドルなんて禁止にしてしまえ、とも思うのだが、そこはNFL。ノーハドル・オフェンスへの対応策をDCは考え出すのだろう。 ひょっとすると、ノーハドルオフェンスは、かつてNFLが個人の能力に頼っていた時代に逆戻りするきっかけになるかもしれない。プレイコールに寄らない、個々と個々の力のぶつかり合いの時代へだ。そうなると、アル・デイビスが目指したかつてのパワーとスピードのフットボールに戻ることになる。でも、それは勘弁して欲しいな。RAIDERSがやっとシステムフットボールになろうとしているのだから。 |
| 【2014.4.8】 究極のオヤジQBになってやる! |
| ここのところ、HPの更新が滞っている。もちろん、RAIDERSのニュースは毎日の様に目を通している。事実を伝えるだけなら、今は色んなメディアが素早く伝えてくれる。僕が書くとしたら、流れたニュースの裏にあるものは何なのか、なぜこういったことが生じてしまったかという視点が必要だ。ここのところは、そんな事を考えさせてくれるようなニュースが少なかった。 いや、正確には、WRディショーン・ジャクソンの動向には気になるものがあった。彼がRAIDERSと契約したら、何か書くつもりで構えていた。彼は絶対にRAIDERSに来るものと思っていた。ところが、結果はWASと簡単に契約してしまうというあっけないもので、そのまま何も書けずに終わってしまった。その後体調を崩したこともあり、ここしばらくは何も書かないというか、書けない日が続いた。 そんな中、今日、ひとり言を書こうと思ったきっかけは、フラッグで色んな事があったからだ。一昨日の日曜日、静岡RAIDERSは天竜川河川敷グランドで、名古屋のチーム、東海フリッパーズ、スリカータ東海と初めて対戦した。結果はフリッパーズと引き分け、スリカータには零敗というもの。 この交流戦は3月2日に企画したものが雨で流れ、約1ヶ月後の一昨日に再計画した。3月に予定したゲームでは、最近静岡RAIDERSのQBを任せているTAKEにチームをリードさせる予定だった。しかし、4月になりTAKEは仕事で参加できない。もう一人の若手QBであるHIRUMAも仕事で来られない。止むなく、老いぼれQBの出番となった。 フリッパーズのQBは最近まで大学でアメフトのQBをしていたヤツでパスが上手い。スリカータのQBはフォームが少し変則的なのだが、パスはメチャ速く、このパスをレシーバー陣が軽くキャッチする。この2人のQBを見て、刺激を受けた。試合の方も、大学生中心のフリッパーズに引き分け出来たことは大きかったし、レシーバー陣のドロップと僕のミススローが無ければ、スリカータ戦も2TDを取るチャンスはあった。 静岡RAIDERSはずっと部員不足に苦んで来たが、この2年位はチーム内で5対5のフルスクリーメージが出来るようになった。逆に、メンバーが多いのだろうと思っていた、フリッパーズやスリカータが思ったよりもメンバーが少なくビックリ。5対5のスクリーメージを絶えず行い、かつ、オフェンスディフェンスでメンバーをある程度固定しながら、フォーメーションをチェックしてきたことで、静岡RAIDERSには予想以上にチーム力が付いてきたことを僕は実感した。 一昨日の試合、11人が集まったが、主力のメンバーは半分いなかった。その中でいい試合が出来たということは、メンバーにとっても自信になったのではないか。もし、ベストメンバーで戦っていたら、2試合はどうなっていたのかとも想像してしまう。
とは言うものの、QBとして本音を言えば、1枚で良いから本職のレシーバーが欲しい。静岡RAIDERSにはレシーバー出身者が一人もいない。もし、レシーバーがいたら、試合では良いコース取りやキャッチングをしてくれるだろう。こんなレシーバーが一人いるだけで、オフェンスは変わって来る。 さらに、練習では、レシーバー経験者が、フラッグから入ったメンバーに駆け引きやパスルートの取り方などを伝授してくれることで、レシーバー陣がもっと上手くなるだろう。そうなったら、僕はきついパスをピンポイントでバシッと投げ込むことが出来る(かな?)。 フットボールを観るのは楽しい。8月からのNFLシーズン、毎週RAIDERSの試合を観る時間は、この上無い至福の時間だ。でも、オフシーズンは長く、ベテラン選手の移籍やドラフトの話題だけではつまらない。いくら、チーム力のアップが期待されたとしても、それは可能性でしかない訳で、試合を観なければ結果は分からない。8月のキャンプとプレシーズンでチーム力を確認し、レギュラーシーズンに入る頃からが、ファンにとっては最高に面白い時期であることは間違いない。多くのファンは、そこまでの選手の出入りをウォッチしているのも楽しいだろう。 でも僕は、それよりもフラッグをプレイすることの方が楽しい。RAIDESとほぼ同じウェアに身を包み、RAIDERSの選手になった気持ちでプレイする。僕はステイブラーであり、ギャノンであり、そして僕自身でもある。フラッグは遊び。遊びだからプレイする。だから、楽しい。フットボールファンは観ることで十分楽しいかもしれない。でもフラッグであっても、プレイすることでフットボールがもっと深く分かる様になる。 見て、触って、プレイして、もう一つ上の次元での観戦へ。多くのファンにフラッグで良いからプレイしてみることを勧める。僕は、試合相手に脅威を与える究極のオヤジQBになるために、次の日曜日もプレイする。 |
| 【2014.1.27】 ひょっとしたらと思っていた結果になったスーパーボウル |
| 昨夜寝る前に、スーパーボウルの予想として、以下の内容をFacebookにアップした。 スーパーボウルのキックオフももうすぐ。対戦カードに興味はないのだが、勝負の行方だけは気になる。DENのディフェンスはランに弱いように見える。SEAはランオフェンスが強い上にQBウィルソンも走れる。さらに、ウィルソンはスクランブルからのパスもあって、DENにとっては脅威だ。そうなると4TD位はDENディフェンスも覚悟せざるを得ないだろう。 これに対して、SEAは強力ディフェンスを持っている。ただ、QBマニングはどんなディフェンスが来ても対応する力を持っている。それでも、プレッシャーがかかれば短いパスをつなぐ、ボールコントロール?オフェンスにならざるを得ない。このオフェンスで4TDを簡単に上げることができるかがキーではないかと思っている。ひょっとしたら、マニングはSEAディフェンスを翻弄するようなオフェンスを見せるかもしれない。でも、僕は結構マニングが苦しむのではないかと思っている。際どくSEAが勝つというところか。 書いていてふと頭をよぎったことがあったが、それを書き出すと長くなってしまうので省略した部分がある。その内容は、「DENオフェンスがパスを繋ぐボールコントロールオフェンスになると、どうしてもパスを数多く投げるだけにINTの危険性も高くなる。ターンオーバーがDENに出ると一気に厳しくなり、一方的になってしまうかもしれない。ただ、INTに関してはSEAのQBウィルソンもここまでプレイオフで際どいタイミングのパスを決めてきただけに、同じ危険性はあるのだが」というものだった。 僕は、INTの可能性がるものの、QBマニングは何とか試合を組み立てて行くのではないかと思っていた。しかし、結果は知っての通り。DENにとって最初のオフェンスでのミスは大きかった。オープニングプレイでのセイフティ。いきなりのパントで攻撃権を放棄するということは、前半のチョイスでリターンをもらった意味が何も無くなってしまうこと。本来ならば、じっくりとオフェンスを進めて最悪でもFGでもと思っていた矢先の出来事は、DENオフェンスのリズムを崩してしまったと想像できる。 その影響があったのか、FGを加えられて5-0となった後のオフェンスシリーズでは3&outに。2nd downのWRトーマスへのパスはアクロスでFD獲得かと思ったが、SEAのSSキャンセラーの素早いタックルで2ydのゲイン。このプレイはDENにとって絶対にFDを獲得出来ると思っていたプレイでは無かったか。3rd downでも奥のレシーバーはカバーされていて、近くのレシーバーにしか投げることが出来なかった。この最初のシリーズを観ただけでも、SEAのパスカバーはよく、今日のDENオフェンスは厳しいだろうなという感じが伺えた。 DENはノーハドルでボールを進めようとするが上手く行かない。このゲームはDENがホームの扱いだが、クラウドノイズは明らかにDENオフェンス時の方が大きく、アウェーのような状態。さらに、SEAのディフェンスは4メンでも十分にマニングにプレッシャーを掛けられる。こりゃ、DENまずいなと思っていると、次のシリーズではプレッシャーを受けたマニングが投げ急いでコントロールが狂い、インターセプトが生まれてしまった。 SEAがTDを追加し、2Q12分弱を残して15-0とリード。次のシリーズでDENはせめてFGでも上げないと一方的な試合になってしまいそうな雰囲気が漂っていた。次のDENオフェンスはノーハドルから刻んでFDを更新して行く。DENのプレイは決まっていた。だが、SEAディフェンスの集まりが予想以上に早くて、予想以下のゲインに終わっている。だから、2nd downでFDを更新できずに、3rd downまで行ってしまうという感じだ。 苦労しながら、やっとFG圏内ともいえる敵陣35ydからの3rd down。ここで決定的なINTが生まれてしまった。残り13ydでミドルパスを決めなければならない状況で、マニングは腕を叩かれた。マニングとしてはあそこまで我慢して投げざるを得なかっただけに仕方なかっただろう。アンラッキーだったのは、そのパスが浮いてLBスミスが簡単にキャッチ出来るところに落ちたことだろう。ツキが無かったといえばそれだけだ。 リターンTDが決まって22-0。その後の2ミニッツオフェンスも4th down gamble が失敗に終わり22-0で前半折り返し。正直なところ、試合はほぼ決まったように思えた。DENのオフェンスはSEAディフェンスに完璧に抑えられている。後半に4TDを上げることはおろか、TDを上げることさえ無理にも見える。DENのわずかな望みは、後半最初のSEAオフェンスを抑え、DENが最初にTDを上げることが絶対に必要だ。 だが、そのもくろみも簡単に崩れる。後半のキックオフほどDENにとって悔やまれるプレイは無かったのではないか。DENはKRハーヴィンにリターンを許さない様にワンバウンドのキックを蹴った(僕にはそう見えた)。本来ならば、相手がまごつくところを素早くカバーしようとする試みのはず。ところが、カバーをミスしてそのままエンドゾーンまで運ばれてしまった。オープニングドライブでのセイフティの献上、そして、後半早々のキックオフリターンTD。こんなプレイを許してしまって試合に勝てるはずはない。正直なところ、このリターンTDで試合は決まり、あとはダラダラと試合を観続けるだけという、近来稀にみるつまらないスーパーボウルとなった。 この後のDENシリーズでは、WRトーマスがせっかくナイスレシーブでビッグゲインしたにもかかわらず、ボールをかき出されてターンオーバー。トーマスはSEAディフェンスの寄せの速さを甘く観て、1度は回り込んでFDを取れず、もう1度は縦に切れ込んでやっとFDを獲得するというシーンがあった。その後に飛びだしてしまったターンオーバー。一方のSEAはWRハーヴィンが2度のオープンへのビッグランにキックオフリターンTDとラッキーボーイ的な活躍。当っていないトーマスと大当たりのハーヴィン。さらにチップしたパスのINTと、流れが全体的にSEAにあったのも確かだろう。
DENは2週間空いたことが逆に悪かったのかもしれない。準備期間が長いことで、逆に勢いがそがれてしまったように思える。だが、それだけでは無かった。決定的に違ったのは、タックルの鋭さ。SEAがバシッと一発で仕留めるのに対して、DENにはタックルミスがそこかしこで見られた。色々と運が働いた面もあるが、結局、このディフェンスの差がそのまま試合に出てしまったというのが、僕の感想だ。 最後にひとつ。あのとても感動的なバドワイザーのCM。かかったのが後半ラスト2ミニッツ。本来ならば、一番盛り上がる場面でのCMのはずが、とんだ当て外れになってしまった。もっと盛り上がった場面で流れて欲しかった。 |
| 【2014.1.27】 プロボウル |
| いいプロボウルだった。ここのところダレ気味で内容がまったく無いゲームが多かったが、久し振りにまともなゲームだった。何と言っても、DLのラッシュがかなりマジモードで、タックルもかなり強烈なヒット。そうなると、OLも頑張らなければいけなくなるし、RBもうかうかしていたら怪我をしてしまう。ゲームが引締って面白い内容になった。 自宅に帰ってキックオフ時点の映像を観ると、スタンドはガラガラ。まあ6分の入りといったところか。それはそうだろう。ここ数年の内容の無いゲームを見せられたら、入場料を払ってまで観に行きたくは無くなる。少なくとも、僕が初めて観戦した2001年2月のプロボウルは、シーズン中のような厳しいコンタクトは無かったものの、スーパースターたちのビックプレイが飛び出し、ゲームとしては十分に楽しむことのできるものだった。 それが、まったくダラけたものになって来たのは数年前からか。おかげで、プロボウルを存続させるかどうかといった問題まで出始めた。いくらオールスターでも、ぶつかり合いの無い、タッチフットのようなゲームを観たいとは思わない。しかし、選手の側からすれば、こんなお祭りのようなゲームで怪我をしてはたまらないといった気持ちもあるだろう。いくら、ルールを安全なものにしたとしても、怪我のリスクは絶対に無くならない。 だから、プロボウルが以前の様に激しいコンタクトのあるものに戻るとは思っていなかった。ところがどうだ。まともにQBに襲いかかり、RBへのタックルもハードだったし、WRとDBのマッチアップもかなり真剣なものだった。今回はチーム・ライスとチーム・サンダースに分かれ、同じチームの選手が敵同志になる状況もあり得る中で、その味方同志にも激しいコンタクトがあった。KC、CLE、CARのがチンこのぶつかり合いは観ていて面白かったが、何が選手をそうさせたのだろうか。 その理由は時間が経てば、どこかのメディアが伝えるだろう。それよりも、今回のようなゲームが続くならば、アロハ・スタジアムに多くのファンが戻って来るに違いない。僕が観戦したプロボウルは満員だったが、同じような光景がまた見られるかもしれない。廃止の噂やら開催地の変更やら色んなニュースが流れるが、年に1度、ハワイの景色とともに、NFLのゲームを観るというのも悪くは無い。 |
| 【2014.1.20】 チャンピオンシップ |
| 何とも面白味の無い両カンファレンスのチャンピオンシップゲーム。それゆえに、結果を知ったら見たくなくなるかも知れないと思い、5時起きのライブ観戦。実際のところ中盤は2試合とも退屈で居眠りしてしまったが。 NE@DENはスクリーメージ上の戦いでDENが完全に優位に立っていた。QBマニングにはブリッツが来てもほとんどプレッシャーが掛からなかった。これに対して、ブレイディには3メンラッシュや4メンラッシュでもプレッシャーが掛かった。両QBともにNFLを代表するようなQBだが、プレッシャーがあるのと無いのでは全然違う。僕は、今日の勝負を分けたのはオフェンス、ディフェンスともにラインの差だと思う。 ただ、マニングにプレッシャーが全然掛からなかったかといえば嘘になる。彼はブリッツと判断すると素早くホットレシーバーに投げ込むことで、上手く対応した。サックが無かったり、ハリーアップが無かったりしたのは、OLの頑張りだけでなく、ディフェンスのプレッシャーを上手く読んで対応していたからだと思う。それが、マニングの凄さで、試合開始頃の気温が18℃位でプレイし易い気候だったこともマニングに味方したと思う。 さらに、マニングはパスに備えてNEがDLを減らした場面では、ダブルチームブロックを使ったランを上手くコールした。ブリッツを掛ければ早いパス、掛けなければじっくりとミドルからロングのパスを投げる。その上、ダウンラインメンを減らせば、ダブルチームでパワーランを展開する。NEのディフェンスはマニングに翻弄されまくっていた。 それでも、3-0とDENがリードした後のシリーズで、ブレイディのプレイアクションからのパスが#11WRエデルマンに決まり、7-3とひっくり返していたら、もう少し試合はもつれて面白くなっただろう。しかし、パスは大きく頭の上を超した。今日のブレイディはどこかおかしかった。オープンになったレシーバーに対して、僕が数えた範囲でブレイディは4度オーバースローしている。ボールが手に付かないなんてことは無いだろうから、どこか具合が悪かったのか。気になるところだ。 SF@SEAは最初のプレイでQBウィルソンがファンブルしてターンオーバーとなったのが、その後の試合展開にどう影響するのかを注目していた。だが、ここでSFがTDを上げることが出来ずにFGに終わってしまったことから、大きなアドバンテージを得ることは出来なかった。 SFは予想通りにQBケイパーニックが走りロングゲインを重ねた。ただ、SEAもこの点に関しては対策を考えていて、スパイが彼に付いていた。時にスパイが付かずに完全にパスカバーをした時にケイパーニックにやられたが、前半に走られたこともあって、後半は彼の脚を十分に警戒していた。結果として、彼に後半はロングゲインを許さなかったことがSEAにとって大きかった。 試合は3QにSEAが10-10の同点に追いついた辺りから先が見えなくなって来た。SEAはレッドゾーンに入ってから、RBリンチのランを止められるとTDを上げるためのプレイが無いように見えた。SFもFDは更新するものの、手詰まりの雰囲気。これはターンオーバーで決まるかなと思っていると、ケイパーニックがスクランブルでボールを叩かれターンオーバー。しかし、ターンオーバーから、絶好のポジションでボールを奪ってもSEAはゴール前を詰められない。 その後、インターセプトで得たチャンスもTDに結び付けられない。6点差というのは嫌〜な点差で、実際のところSFの最後のオフェンスでゴール前に迫った場面では、逆転も有り得る状況だった。それが、最後はインターセプトで試合終了。 僕がターンオーバーで試合が決まると思ったのには訳がある。ケイパーニック、ウィルソンともにCBをかすめるような際どいパスが多く、ちょっとコントロールを間違えたり、短かったりしたらインターセプトというパスが多かった。こんな際どいパスがずっと決まり続ける訳が無い。どこかで、ミスが出るに違いない。そう思っていたのだ。そして、やはりターンオーバーが試合を決めた。 今年のスーパーボウルはNY。一番気になるのは天候。もし、今日のDENの様に天候が穏やかであれば、DENの圧勝を予想する。天候が悪くなれば五分というところか。マニングの芸術の域に達したようなオフェンスと、ウィルソンの脚を使って時間を稼いでパスを決めるのが中心のようなオフェンスでは、DENの方が上だと感じる。それをひっくり返すのは天候で、マニングが敗れるとしたら天候に敗れるというところか。まあ、どっちが勝ってもいい試合だけれど…。いや、DENには勝たせたくないかな。 |
| 【2014.1.13】 ディヴィジョナル・プレイオフ |
| どのチームが勝っても関係無いのだが、プレイオフはやはり見逃す訳にはいかない。とは言っても、日曜日はフラッグの練習があるし、今日は“くり”の霊犬神社初詣と、ライブで観る時間が無い。携帯も開かずに、ひたすら情報を断って帰宅後に4ゲームをチェック。 NO@SEAはNOがドームを本拠地としている弱みが出たという感じ。NOのホーム、スーパードームでゲームが行われていたら、逆の結果になっていたかもしれないし、少なくとも前半からもっと際どい競い合いが続いたことは確実だろう。あのシリコンのグラブは少し水が付いた状態だと非常にグリップが良いのだが、濡れてしまうと逆に滑る。SEAのQBウィルソンのグラブは雨の中でもグリップの良い革製のグラブだったが、通常時のシリコングラブに比べればグリップ力は落ちる。NOのレシーバー陣を観ていると、雨で滑るグラブの影響で厳しかっただろうと感じた。 QBに関しては、ウィルソンのプレイ振りにため息が出た。いつの場面だったかはスタッツを見ないと思いだせないが、ゴール前でパスを試みようとして左にスクランブル。セイフティバルブのRBは完全にカバーされていてサイドラインを割るしかないといった場面で、彼は一瞬カバーしていたLBがウィルソンに目を向けたのを見て、浮かしたパスをRBに投げた。このパスが決まってSEAはゴール前でGoal to goのFD。あのパスを投げるタイミングとパスのタッチ。ウィルソンの凄さを感じる。 IND@NEは、INDのオフェンスが完全にNEに分析され、QBラックのパスが狙われていた。それに、相変わらずNE贔屓の判定。NEに対して偏見を持ちながら見ているかもしれないが、4度はNEに有利な判定があったと思う。どうしてINDにはフラッグなのに、NEではフラッグが投げられないのだという場面の多いこと、多いこと。確かにNEの用意周到さには舌を巻くが、何となくこのゲームはNEが勝って当たり前のゲームに仕立てられたような気がしていてつまらなかった。 今日行われた2ゲームは、出来るだけオフェンスのバックフィールドに目をやらずに、スクリーメージからディフェンス側を観るように心掛けてみた。SF@CARで思ったのは、SFのRBゴアの力強さ。ディフェンスの体型がラン対応になり、どう考えてもランは止められるだろうという場面でも、ゴアはパワーでズルズルと前に進む。スクリーメージで完璧に止められるということが、ほとんど無かった。 QBはケイパーニックとニュートンという同じようなタイプの2人だが、強力なRBゴアを持った分だけSFが有利だった。地上戦を制したSFが空中戦も効果的に進め、さらに2つのインターセプトを喫したのではCARは勝てない。SFは再びアウェーでSEAと対決するが、あの強力ディフェンスに対して、SFオフェンスがどこまで通用するか。たぶん、ケーパーニックも今度の試合ではもっと走るのではないかと思うが、ターンオーバーが無い限りSEA有利だろう。 QBを観るという点では、最後の試合となったSD@DENが一番面白かった。QBマニングのクォーターバッキングは芸術の域だ。ディフェンスの体型を見極め、スクリーメージでマニングがプレイコールを変える。ディフェンスがパスに備えればRBモレノにボールを持たせ、ランケアの時にはパスに変える。しかも、クイックリリースでパスをバシバシ投げる。マニングはこの3月で38歳。しかし、あの読みとパスを観ていると、40代でも十分にスターターとして働けるのではないか。DENはまだマニングでしばらく強いままでいるのか。ため息が出る。 SDのQBリヴァースも相変わらずしぶとい。3Qに17-0となった時点で終わりかと思ったが、4Q、ルーキーWRアレンに2発決めて、あっという間にTD一本差まで詰めたのには驚いた。それまでのオフェンスは進んでおらず、4th down ギャンブルが失敗に終われば試合は決まるという場面で、WRアレンに49ydパスを決めるか、まったく。あの場面は誰もが確実にFDを更新すると考える場面。ひょっとして、第一ターゲットでは無かったのかもしれないが、右サイドライン際を駆け上がるアレンに投げ込む度胸は大したものだ。結果的に上手く行ったから良かったと言えばそれまでだが、あそこで投げ込むには冷静な判断と度胸がいる。 この2日間はメモも取らずに眠い目をこすりながらの観戦で、細かいところは忘れてしまった。だから、ほとんど感想のような内容になってしまった。どのカードもどちらに勝って欲しいというチームが無く、何となくつまらないディヴィジョナル・プレイオフだった。しいて言えば、先週の試合で劇的な逆転勝ちをしたINDに勝って欲しかったのだが…。 チャンピオンシップゲームは、NE@DEN、SF@SEAという、シーズン前から予想が付くようなカードになってしまった。来シーズンあたり、RAIDERSが劇的なシーズンを送り、プレイオフを盛り上げるなんてことは無いかなあ〜。はあ〜。 |
| 【2014.1.6】 ワイルドカード・プレイオフ |
| 今日は仕事始めなのだが、僕の誕生日だということを口実に休暇を取って朝からプレイオフ観戦。昨日から追っかけやライブで4試合を観たが、やはり凄かったのはKC@INDのゲーム。昨日はフラッグの練習始めだったことから、前半終了時点で出掛けた。前半が終わったところで31-10とKCリード。KCのディフェンスの強さからすれば、KCもTDを一本程度は追加すると考えた時に、INDが後半だけで5TDをあげることは難しい。こりゃあ、どう考えてもINDの負けだと思い、そのことをFBに書き込んで家を出た。 練習が終わって帰る時、FBを開くと黒豹さんから「いやいや、凄かったね…凄い結末>苦笑」と書き込みがあった。ひょっとしてINDが勝ったのか。それともKCが勝ったものの、もの凄い点の取り合いになったのか。いつもなら練習後に昼寝をするのだが、眠い目をこすって後半を観戦した。この時間、Gamepassをみんなが観ているのか、画像が止まったり乱れたりで上手く観れない。イライラしながらも最後まで観て、黒豹さんが言っていたことが分かった。凄い試合だった。 INTを3本も喫しながら最後まで諦めなかったQBラックに運があったというべきなのか。ノーハドルで自陣10ydから進み、最後はRBブラウンのファンブルしたボールを拾ってエンドゾーンに飛び込んだラックには気迫がこもっており、ツキも味方したように思えた。そして最後のTDパス。度胸良くガツンと投げたものだと感心した。でも、一番のターニングポイントは、後半立ち上がりにKCとINDがそれぞれTDを上げて38-17となった後のKCのオフェンスで、LBマシスがQBスミスのボールを叩いてターンオーバーを奪ったところだろう。あそこから、一気に流れはINDに傾いた。ただ、その後も1本のINTを喫しながら、パスを投げ続けたラックの力があってこその逆転だった。 SD@CINはQBの差を見せつけられた。QBリヴァースはその言動や行動から非難されることがあるが、クォーターバッキングを観ているとため息が出る。シーズン中にも感じたのだが、SDは完全にボールコントロールオフェンスで、決して無理をしない。QBとしては、決してきれいなフォームでも何でもないのだが、ここ一番のクイックりり-スで彼が投げるパスやRBへのトスのようなパスなどは見事という他ない。今日の試合でも、ゴール前に迫った場面でプレッシャーを掛けられ、左にスクランブルしながらLBが外したRBに対して、山なりのディフェンスをあざ笑うようなパスを決めた。 それに対してCINのQBダルトンはアウトパターンのパスを無理して投げてINTされただけでなく、スクランブルからFDを獲得した時にファンブルしてせっかくのチャンスを台無しにした。QBはスライディングすればその時点でボールデッドになる。だがこの時ダルトンは頭から突っ込み、タックルされないままダウンした時にボールをファンブルした。プレイオフほど、ターンオーバーに気を付けなければならない試合は無い。まだまだ甘いな。そう思わずにはいられなかった。 SF@GBは両方とも負けて欲しいチームで、どっちが勝っても良かった。QBロジャースとケーパーニックのクォーターバッキングが興味だった。立ち上がり、ロジャースはまったくダメで、SFは2度もレッドゾーンに入ったものの、2度ともFG。この2本がTDであれば一気に試合はSFに傾いたのだろうが、FG2本でTDを返せば逆転という得点しか上げられなかったSFは苦しまないだろうか。そう思って観ていると、案の定GBが反撃に出て、4Qにはついに20-20同点に追いついた。 残り時間は5分以上あり、SFはどれだけ時間を使ってTDまたはFGに結び付けるかがポイントだった。時間を残せばFGでは危ないかもしれない。ここは時間をたっぷりと掛けて最後にFGを蹴り込むのが理想。しかし、ケイパーニックがボールコントロールで時間を使いながらボールを進め、最後にFGに持って行くことが出来るのか。 僕は、ケイパーニックというQBが何とも判断し難いQBだと思っていた。パッシングフォームが大きくて、リリースも遅いのになぜパスが決まるのか。走力だけでは無く、パッシング能力があることは知っていたが、あの大きなフォームでパスが決まる理由は何なのか。その点だけに注目しながら今日のゲームを観ていて分かった。彼は、レシーバーがブレイクする前に上手く投げ込んでいる。その上脚もあるのだから、守る方にとってこんなに嫌なヤツは無い。ランがあってパスを投げるのでは無く、パスがあってランも出来るだからだ。 ケイパーニックは見事に5分を使い切ってFGでゲームを締めた。その中でパスだけでは無く、何度となく自分の脚でFDを更新して窮地を救った。特に、ブリッツをRBゴアがピックアップした場面で、大きなポンプフェイクの後に左サイドライン際を駆け上がってFDを更新したランは見事だった。GBのロジャースがサックされそうになりながら逃げ出してパスを決め、そのあとTDに結び付けたシーンがあったが、あの場面ではGBの#69が完全にDLをホールディングしていたのを審判が見逃した。これに対して、ケイパーニックのスクランブルは、ディフェンスがお手上げのランだった。 今まで僕は走るQBを評価していなかった。だが、このゲームを観ていて、「今のNFLはシステムが確立されていて、それを打ち破るための最終手段がQBの脚なのか」と感じた。ケイパーニックはパスを投げられるから、普通のプレイコールも出来る。かつ、プレイに詰まった時には自分で打開出来る。詰まった時でもパスで打開出来るQBがいれば良いのだが、ランが出来るQBはパスディフェンスのシステムを破ることが出来る究極の兵器なのだろうか。考えさせられてしまった。QBの脚力について。 結局のところ、良いQBがいるチームが勝つ。ワイルドカードの結果はそんな結果になった。ディヴィジョナル・プレイオフもよく見れば良いQBがいるチームばかり。このQBの内誰がミスをするか、あるいはRBやWRがファンブルをしてしまうか。そんなことでゲームは決まってしまいそうに思える。来週もQBのプレイ振りに注目だ。 |