| 【2015.9.23】 NFL2週目、QB出来 |
| QBマリオタが開幕戦で4TDパスを投げた。これはチェックしない訳には行かない。彼のTDパス4本を観ると、最初の3本がショットガンから、RBにワンフェイクを入れてのスラント系のパス。パスでTDを決めたというよりは、パスの後のラン・アフター・キャッチでTDに結び付けたもの。確かにパスを投げるタイミングは良かった。それでも、2週目以降にこのパスが通り続けることはあり得ない。果たして、この他にどんなパスを投げるのかが気になり、CLE戦もチェック。 ファンブルロストなど荒れたシーンもあったが、結論から言えば、この後マリオタは十分に成長して行く可能性はあると感じた。彼は、ダウンフィールドが見えている。おそらく、試合を重ねれば重ねるだけ経験を糧にパスの成功率は高まって行くように感じた。RAIDERSのQBカーが昨シーズンのプレシーズンで結果を出し、そのままレギュラーシーズンでも結果を残したように、マリオタもそこそこの結果を今シーズン残すのではないか。 一方、CLEのQBマンジールはTEN戦で2本んとTDパスをWRベンジャミンに通したものの、このパスはプレイが崩れた後に投げたパスでベンジャミンのスピードに頼ったプレイ。この他のパスがどうだったかと言えば、リリースは速いもののレシーバーを探すことが出来ずにポケットから逃げるシーンが多く見られた。次のRAIDERS戦でCLEはQBマッカウンを起用するというが、その判断も頷ける。マンジールは今の様にスクランブルに出るクォーターバッキングをやっていると、いずれ潰される。彼のパスは悪いものではないが、ディフェンスを読む力が成長していない。マンジールはバストと見た。 この他、この2週間で気になった点をいくつか。まず、今年のDETはRBアブドラーが加入。WRメガトロンの他にもテイトがいる。プレシーズンではOLも良い働きをしていたことから、QBスタッフォードを中心にオフェンスが爆発し、今シーズンはかなり強いのではと思っていた。事実、開幕ゲームでは前半SDを圧倒したが、そのあと尻すぼみになってしまった。やはり、レギュラーシーズンとプレシーズンは違うということか。 DETと対戦したMINは開幕ゲームで不発だったRBピーターソンが爆発した。1年休んでもピーターソンは凄い。スクリーメージにホールが無くても横に動きながらわずかな隙間を探して潜り込むか、あるいは、オープンをえぐってロスに終わる様なランをゲインに結び付ける。ひとたびスクリーメージを抜ければ、大型でスピードのあるピーターソンは簡単に倒れない。彼が居るおかげでプレイに幅が出来、QBブリッジウォーターはプレッシャーを受けずにパスを投げることが出来る。ピーターソンの復活で面白くなってきたMINだが、RAIDERSとの対戦がある10週辺りまでには調子を落としてもらえないものか。 それにしても、今シーズンはQBにとって災難の年だ。DETのスタッフォードはヒットを受け、次戦の出場がかなり厳しい状況。DALのロモは左鎖骨を骨折して11週までは出場出来ない。CHIのカトラーはインターセプトされた際にタックルに行きハムストリングを負傷し、2週間の欠場。肩を打ったNOのブリーズも数試合の欠場が予想される状況。QBが壊れたら、それこそチームはシーズンエンドになりかねない。QBをしっかりと守らねば。 ところで、駄馬のマニングは第2週で3TDパスを投げ、まだまだ元気なところを示した。だが、観ていて彼のパスは、一昨年怪我から回復して開幕を迎えた時の様に、腕の振りにパスの勢いがついて行かない様に感じる。今シーズンも終盤には調子が落ちて来るのではと予感させる。ブリーズ36歳、マニング39歳、それにブレイディも38歳。ブレイディのプレイはまだよく観ていないが、そろそろQBの世代交代時期が迫っているのだろうか。 |
| 【2015.8.30】 OLの力 |
| フラッグフットボールの練習が雨で中止になり、今日は朝からNFLのプレシーズンゲームを観まくった。我が家に来たばかりの寿(チワワ)がまだ散歩に出られないので、昨日も2試合を観戦。今日は、8時過ぎからあちこちの試合を切替えながら、主力選手が出場する前半を中心に、各チームの仕上がり具合を確認。午後からはコンデンスモードで残りの試合も含めてもう一度確認。 コンデンスモードは大体1試合を40分弱で観られるから、次々と試合を観ることが出来る。そうして試合を観ていると、最近のNFLはどのチームもあまり変わり映えの無いシステムだというのに気が付く。オフェンスはどのチームもショートパス中心にヤードを確実に稼ぐ。その中でランが強力なチームはプレイコールに余裕が出て、ディフェンスに優位に立つ。試合のポイントとなるのは、キチッとしたシステムで如何にチーム全体が動けるか。ただ、ペナルティがその良い動きを切ってしまうと流れがディフェンスに向いてオフェンスは苦しくなる。 オフェンスのシステムで特に重要なのは当たり前のことだがOLのブロック。ランブロック、パスプロテクション、スクリーンパスでのダウンフィールドブロックとOLは色んなプレイで、ディフェンスの変化に対応しながらしっかりと対応しなければならない。OLは身体が大きくしかも動きが機敏であるのは当たり前。それに加えて頭と状況判断の良さが要求される。このOLの働きが上手く機能してこそ、QBやRBの能力が発揮される。それは、今日のゲームでも明らかだった。 今日の観戦は、プレイが始まってすぐにOLを観て、パスと分かったらダウンフィールドを観るように心掛けた。パスプレイを観ていると、レシーバーが上手くブレイクするまでの時間をOLが作れるかどうかがポイント。一瞬でもQBのパスを投げるタイミングが狂うと、恐ろしくスピードの速い現代のDBはいとも簡単にパスカットやインターセプトしてしまう。DB陣のカバーのしつこさと寄せの速さは、以前に比べて凄まじく速くなったように感じる。 マニングを始め一流のQBは速いタイミングで、レシーバーがフリーになる前に投げている。でないと、パスが通らない。ここでDBのカバーが上手かったり、少しでもOLがラッシュを許してしまうとパスを投げるタイミングは失われ、あとはパスパターンが崩れた中でQBとレシーバーの個人技になる。SEAのウィルソンやSFのケーパーニックはここからが真骨頂だが、昔からの個人技のフットボールを観られるのは、こんな時くらいだ。 RBは個人のスピードもさることながら、視野の広さとカットバックの上手さが要求される。OLが一瞬空けた穴が横に開こうが縦に開こうが、ここを一瞬の判断でスピードを落とさずに抜けることが出来るかどうかがポイントとなっている。昔の様に穴が開いていなくても、パワーでOLの後を進む様なプレイは少なくなった。DLはパワフルでこれまたスピードが速くなり、このDLの間からLBが何処からブリッツを掛けて来るか分からない。TEを含めた6名が、このブルッツを含めたラッシュをかわしながら、RBのホールを作り、QBを守ることは本当に大変なことだと思う。 OCがどんなオフェンスの組み立てを考えようが、ディフェンスにアジャストしてキチッとした仕事をするOLが居なければ、その組み立ては無駄になる。ディフェンスの動きを読んで、正確なパスを投げられるQBと競り合いに強くキャッチング能力の高いWR、個人技の高いRB、彼らを活かすも殺すもOL次第。オフェンスサイドからの考察になるが、OLが整備されてスクリーメージを支配することが出来れば、ほとんどのチームが同じ様なシステムで動く現代フットボールの中で勝てる。 力とスピードだけでなく、頭の良さが必要になって来たOL。現代フットボールでは、プレイを完成させるための時間を稼ぐことが出来るOLの働きが、以前にも増して重要だと感じた。 |
| 【2015.6.8】 日本のフットボール |
| NFL JAPANに加え、Facebookを通じて今まで以上にフットボール情報が簡単に手に入るようになった。Facebookでは日本のフットボールニュースも多く流れて来る。でも、僕はそれらのニュースにはほとんど興味が沸かない。 大学と社会人が戦っても力の差は歴然で、その社会人もアメリカとの差は大きい。Xリーグのチームがアメリカ人を何人か入れただけで強くなるようなフットボールは見ていてつまらない。いっそのこと、チームにアメリカ人を何人所属させても良くし、その中に力のある日本人が数人でも加わった方がよっぽど面白いし、日本のレベルも上がるのではないか。昔のNFLヨーロッパの様なリーグを日本でやってもいいのではと思うのだ。 NFLのスピードとパワーを味わってしまうと、日本人だけのフットボールはダイナミックさに欠けてつまらない。さらに、現地に行って観戦してしまうと、その応援方法にも嫌気が差してしまう。 OAKLANDのスタジアムで、アウェーチームオフェンスの時はやかましかった。隣の人とも大声で話さなければ会話が出来ない位にやかましい。チアリーダーが音楽に合わせて踊るのはレフリータイムアウトやCMタイムアウトの時だけで、プレイとプレイの間は静かだ。日本の応援はと言えば、味方のオフェンスでもハドルの間に音楽を入れてチアが踊っていることもある。時にはプレイが始まってしまうことも。 応援はホームに点が入った時、ビックプレイが決まった時に盛り上がるもので、後は相手オフェンスの邪魔をするものだ。それも、鳴り物を入れてはいけない。ファンの声と床を踏みならす音で大きなクラウドを作り出し、相手オフェンスを邪魔するのだ。僕は、たまたまアメリカに観戦に行く機会に恵まれ、クラウドノイズのもの凄いスタジアムでRAIDERSのゲームを見ることが出来た。しかし、現地に行かなくとも、NFLの中継を観ていれば、その観戦方法は分かって来る。 RAIDERSのオーナー、マーク・デイビスは少し前に、OAKLANDに作る新しいスタジアムには入口と出口、そしてテールゲートを楽しめる駐車場があればいいと発言した。テールゲートがRAIDERSファンにとって如何に大事なものかを知ったオーナーの発言だ。日本ではテールゲートは難しいかもしれない。でも、それならばスタジアムの周辺に屋台でも出し、試合前のファンがゆっくりと歓談できればとも思う。 本場に近い良いプレイを同じ様な観戦方法で日本でも観たいというのが僕の想いだ。フットボール観戦は楽しまなきゃいけない。そのためには、レベルの高いアメリカ人だけのチームが日本に出来たって良い。バスケットのBJリーグは外国人ばかりじゃないか。それでも面白いし、日本人もその中に混じって活躍している。フットボールでも同じことが出来るはずだ。 Jリーグの様に地元密着のアメフトチームが出来、アメリカの様に観戦出来たらどんなに楽しいだろう。たとえ、1万人も入らないスタジアムでもいい。本当にフットボールを知った地元のファンが集まり、1日楽しめるようなゲームデイを日本でも体験することが出来ないだろうか。オフの暇なこの時期に、そんなことを、ふと思った。 |
| 【2015.5.12】 ブレイディ4試合出場停止 |
| 2016年の1巡指名権と2017年の4巡指名権はく奪で、QBブレイディが開幕から4試合出場停止か。重たいのか軽いのかと問われれば、軽いと僕は答える。今シーズンのブレイディ出場停止と今年2月のビンスロンバルディ・トロフィ剥奪位あっても良いのではと言いたい位だ。 NEというチームは愛国者だ。その愛国者が侵略者に負けることは、9.11アメリカ同時多発テロがあった2001シーズンのプレイオフでは許されず、世にも摩訶不思議なタックルールというの適用でRAIDERSはNEに敗れ去った,、と僕は今でも信じている。それが良い悪いでは無く、アメリカのスポーツの中で、こういうことはあり得るものだと割り切っている。 RAIDERSファンとしては、あのスノーボウルのことを思い出すと、今でもはらわたが煮え繰りかえる。しかし、実際に訳の分からん判定が適用されてNEは勝ち、そのままスーパーを制した。QBブレイディはこの後、今年のいちゃもんの付いたスーパーボウルまで都合4つのリングを手にした。最初はリングをもらい、その後は自分の力でもぎ取った。もっとも、彼がQBになってからというもの、ここ一番でNEに有利な判定があったのも確かだが。 それでも、ブレイディはいいQBだと思っている。彼無しでNEの栄光は無かった。だが、彼の栄光を汚すようなことがNEには、いや、HCべリチックには多過ぎる。べリチックが勝つことに執着していることは分かるのだが、時として度を超している。スパイ事件だの、ルールの隙間を突くような際どいシフトなど数えれば限がない。そして、今回はボールの空気圧だ。誰が何と言おうと、QBが空気圧の微妙な違いに気が付かないはずは無く、真冬のクソ固いボールから少しでも空気を抜けば、グリップが良くなることくらい知っている。 今回の空気圧を減らした問題も、ブレイディ個人の指示によるものなのか、HCべリチックも絡んだものなのかは分からない。ただ、こんな姑息なことをせずに、堂々と空気圧の提言をリーグに呼びかければ良かったのに。ヒール役のRAIDERSがやるのなら分かる。だが、ここ10年以上常勝の名をほしいままにしているNEがやることなのか、愛国者という優等生チックなチームがこんなことをするんじゃねえ、と言いたい。 |
| 【2015.4.14】 HUDDLEBOWLに想う |
| 今年で3回目になるHUDDLE
BOWLが先週末に開催された。当日はrtvでネット放送されたことから、フラッグの練習の後に半分眠りながら観ていた。往年の名選手か。学生時代に東西の有名大学1部2部校でプレイした猛者たちが、また日の当たる場所に出て来て楽しんでいる。地方の小さな大学でプレイしていた人達には無関係な世界で、彼らに日が当ることは無い。それはそれで仕方ないし文句を言うつもりも無い。でも、少しやるせない気分の僕は、半分やっかみに似た気分で、このHUDDLE
BOWLという大会を観ていた。 この大会は“Make a wish”というチャリティゲームで、収益金は難病の子供達の願いを叶えるために寄付される。この試みはとても良いことだと思うし、こういったゲームがプロ野球やJリーグの中でももっと大きな広がりを見せてもいいと思っている。でも、それとは別に、HUDDLE BOWLに参加した人達には、もうひとつ重要な役目があるのではないだろうか。 rtvの中継の中で解説の方が、「最近では、HUDDLE BOWLを通じて、大学のOBの間にも繋がりが出来てきた」といった主旨の内容を話されていた。僕は何度かこの欄で以下のように書いている。アメリカンフットボールというスポーツをプレイし楽しんだプレイヤーにとって、フラッグフットボールは自分が老いても楽しむとともに、アメリカンフットボール普及のために、アメフトをプレイしたことが無い人達にもフラッグを通じてアメフトの楽しさを教えることだと思う。 全国にどれだけの数のフラッグチームがあるかは正確には分からない。日本フラッグフットボール協会のページに登録されたチーム数を参考に、一般のチーム数を確認してみると、関東17、東海7、関西11で、その他は北海道、中国四国、九州に1チームずつあるだけだ。実際には、ここに登録されていないチームもあるだろうが、アメフトの盛んな関東、関西、中京地区にチームは集中し、地方での一般の普及はまだまだと感じる。 HUDDLE BOWLでは1,300人ものOB達が川崎のグランドに集まっている。彼らは大会で東京に集まるものの、普段は全国に散らばっているのだろう。そういったメンバーたちが、大学の枠を超え、仲間を募ってフラッグのチームを作り、多くの人にプレイする楽しさを教えることも、HUDDLE BOWLに参加したメンバーの使命ではないだろうか。年に一度大学のOBが集まって顔を合わせることは楽しいことで、それを否定する気は無い。でも、彼らは自分達が楽しむだけでは無く、フラッグを普及させる義務もあるのではと僕は思う。 僕は静岡RAIDERSを作ってもう少しで丸11年になる。我々よりも1年前に発足した静岡TORPEDOSの他には三島ODINSと御殿場34PAHLANXがあるが、御殿場34PHALANXは仕事の都合もあり活動が出来ていない現状だ。今まで何度も静岡の西部方面でチームを立ち上げてくれる人がいないか調整したが、なかなか上手く行っていない。もし、HUDDLE BOWLに出場した方の何人かが西部方面に住んでいて、チームを立ち上げてくれたら、少しずつ静岡でも盛り上がっていくだろうにと感じる。 僕が静岡に初めて赴任した1984年に、静岡県にはアメフトチームが4チームあった。それが、現在では静岡FALCONSだけだ。Xリーグに参加していないプライベートチームの数を見ると、これまた関東、関西、中京地区を除くと、各県に1チーム位しかない。草野球のようなプライベートチームが各県に1チーム、フラッグのチームも県に1チーム程度で、どうしてアメフトが普及して行けるのだろうか。 日本フラッグフットボール協会は小学校への普及を目指しており、これはこれで底辺を広げるために重要だと思う。でも、それ以外に、一般の人達が気軽に楽しめるフラッグの普及も重要だ。HUDDLE BOWLで仲間になった大学のOB達を中心に、大学の枠を超えて各地にもっとフラッグのチームを作ろうではないか。 地方にはHUDDLE BOWLには参加できないチームに所属した選手達もいる。歳を取れば、有名大学出身だろうが、そうでなかろうが、みんなオヤジの仲間たちになって行く。みんなで地方での普及に取り組んで行こう。それが、アメリカンフットボールというスポーツへの恩返しだ。 |
| 【2015.2.3】 スーパーボウルはやはり最後のプレイコール |
| 1日半経った今でも、最後のプレイコールは間違いだと思っている。あのシーンについての両チームの情報が流れているが、僕はHCキャロルが最後の最後で迷いが生じ、それまでの戦う姿勢から逃げの姿勢に入ってしまったように思える。 ゴール前1ydで残り時間は26秒。タイムアウトはまだ1つ残っている。思い切ってランで行ってダメでもタイムアウトを取って、次の2プレイを決めれば良い。ただ、それだけのことだ。もうひとつ付け加えれば、9月からここまで戦ってきた集大成として悔いを残さないためにはどうしたらいいかと考えれば、あの2nd downでRBリンチに持たせることは当然のことであり、その期待に答える力がリンチには十分にあったと思っている。 NEは分かっていてもRBリンチのランで来られることが嫌だったに違いない。1対1でも簡単に止められないリンチは、2,3人でタックルに向かっても下手をすればエンドゾーンに倒れ込まれる可能性があった。そうなれば、万事休す。NEに逆転する時間は無い。本音を言えば、リンチのランをコールされた時点で、たとえ2nd downを止めたとしても、NEは勝利を諦めざるを得なかったのではないか。 にもかかわらず、なぜHCキャロルはパスをコールしたのか。どこか、怖くて逃げてしまったようにも思える。普段通りに戦えば、3rd & 5でもランでねじ込める力のあるリンチを使わずに、パスで裏をかくというのは逃げのプレイコールに見えてしまう。パスが決まっていれば、ガッツイン・コールと誉められたかもしれない。あの場面でよくパスをコールしたと。だから、全ては結果論であり、今何を話してもそれは今だから言えることになる。 ただ、もしパスが成功していたとしても、僕はあのシーンでリンチに託すべきだったと思う。一番信頼できるプレイヤーに想いを込めてボールを持たせる。全てのプレイヤー、全てのファンが納得できるプレイがランだったと信じている。 僕はあの場面では、ワンバックでオンガード付近に突っ込ませるようにして、そのままオフタックル方面に逃げながら隙間を見つけて縦に切り込ませるプレイをコールしたかった。ど真ん中の力勝負もいいが、穴をずらすことで、よりホールを見つけやすくなると考えた。 もし、2nd downで止まればすかさずタイムアウト。3rd downはスプリントアウトから外に向かうレシーバーへの早いパスで、投げられなくても前が空けばウィルソンがGOだし、ダメならそのままパスを投げ出し。ラストダウンはリンチに託すか、ワンフェイクした後ランパスのオプション。ここは最後の勝負だ。でも、実際には2nd downにランをコールすれば、そのまま決まっていたように思う。それほど、リンチのランには迫力があった。 今回のスーパーボウルは、どうしても最後のプレイが注目が行く。しかし、SEAが24-14とリードした時点でもう1本TDを追加していれば試合は決まっていた。NEもパントが続く中、SEAも付き合うように2シリーズをパントに終わり、次のNEオフェンスにTDを許してから流れが変わった。SEAオフェンスは、システムでは無く個人のフットボール。RBリンチのパワーランをジャブの様に打ち、隙を見つけるとQBウィルソンがキープしたり、ゆっくりとスクランブルで時間を稼いで奥にパスを投げ込むというカウンターパンチのオフェンス。 このオフェンスにはムラがあり過ぎ、いいシリーズと悪いシリーズがあまりにもハッキリしている。逆にNEだったら24-14とした後のシリーズを綿密に攻めて31-14と一気に突き放すフットボールをするだろう。だが、一発のカウンターパンチを持っているSEAオフェンスはここで少し気を抜いてしまったように見えた。ディフェンスも同じだ。それまで厳しいディフェンスだったのが勝ちを意識して確実に行こうと考えたのかソフトになり、NEに付け入る隙を作った。こういうことをしているとNEに流れが変わるとメモに残っているが、結果はその通りになった。 とまあ、途中の戦い方に問題はあったとはいえ、SEAは勝利に向かっていた。HCキャロルはおそらく、一生このプレイコールを悔やむに違いない。いくら昨年スーパーを制覇しているとはいえ、また、これから先にもう一度スーパーを制したとしても、昨日のプレイコールだけは生涯悔いの残るプレイコールになる。このプレイコールはNFLの歴史の中で、エンドゾーンでTDパスをドロップしたDALのTEスミスとともに、生涯語り継がれるだろう。 |
| 【2015.1.31】 盛り上がらないスーパーボウル |
| スーパーボウルが明後日の午前中に迫っている。RAIDERSが出場しなくともスーパーボウルを迎えると、毎年盛り上がって来るものだ。しかし、今年はどうも興味が湧かない。それというのも、NEの空気圧事件の後味があまりにも悪いからだ。常勝球団になってからも、姑息な手を使ってまで勝とうとするHCべリチックのフットボールに嫌気が差しているのがその原因だ。 NEには絶対に勝たせたくない。でも、またせこい手を使ってNEが頂点に立つのではないか。いくらいいプレイであっても、そこに汚さを感じてしまって、嫌な気持ちになるのではないか。そんな気持ちが、スーパーに対する興味を半減させているように思う。 ところで、ゲームボールについてだが、昔は試合ボールがいつも新品だったように記憶している。プロのゲームを観ると「いつもボールが新品で綺麗で良いなあ〜」と思っていた。我々の大学時代は表面が擦り切れたボールにワックスを塗ってずっと使用していた。試合になるとグリップの良い新品のボールを使っていたが、確かに少々滑るかなという気はしていた。それでも、練習ボールよりははるかにグリップの良いボールだっただけに、NFLのゲームが羨ましかった。 僕は、NFLがいつもゲームで新品のボールを使っているものと思いこんでいた。だが、NYGがスーパーで優勝した時に、QBイーライが「用具係がボールを上手く管理して、自分の手に上手くフィットするようにしてくれているのに感謝している」というような記事を読み、よくよく観ると新品とは少し違った色合いになっているボールに気付いた。 ボール管理の経緯は良く知らないが、今度は自分の手にフィットさせるために、空気圧まで抜くというルール違反までやってくるとは。NEはHCべリチックもQBブレイディも、故意に空気圧を落としていないと言っているが、あんなのは嘘に決まっている。12個の内11個の空気圧不足が偶然であるはずが無い。ボールの空気圧が少し低いことで、グリップが良くなり明らかにQBはパスを投げ易くなるし、レシーバーもキャッチし易くなる。特に、雨の試合ではグリップの良さが影響する。 今までアメリカのスポーツを観てきた中で、ああいった場面で正直に自分達の犯した罪を認めるようなチームは無い。メジャーリーグのドラッグ問題でも、最初は否定していて最後に認める。スーパーに勝って何年か後に白状しても、ビンス・ロンバルディ・トロフィーの剥奪は無いということを良く知っている。 ところで、そもそも、NFLのQBがそんなにボールを自分のフィーリングに合わせなければならないのだろうか。我々日本人がアメフトのボールを持つと、かなり大きく感じ、雨の日には滑り易くなる。アメフトをやっていた頃、雨の日はとてもパスを投げられるものでは無かった。だから、ほとんどランだらけの試合もあった。 それに対してアメリカ人は体格が良くて手も大きい。感覚的には、我々がジュニアサイズのボールを掴むのと同じ位の感覚でレギュラーサイズのボールを掴んでいるのではと想像する。確かに雨が降ると滑り易くなるのだが、ユースサイズのボールであればパスを投げられないことは無い。ましてや、新品のボールならば表面の凸凹に指が引っかかりパスを投げ易くなるはずだ。なのに、そのボールに対して、さらに手を加える必要があるのだろうか。 アメフトは天候その他、全てが同じ条件の中でゲームが行われる。その中で、ボールの管理を各チームに任せるということは、条件の違いを認めることになる。空気圧を調整しないまでも、手が小さくても滑らない様にボールの管理をすることが、そもそも、同じ条件の下で試合を行うということに反してしまうように思える。そこで、更に悪さをして、その結果が勝敗を影響しようものなら興味は半減し、ファンは離れて行く。 今回の事件をきっかけに、試合はニューボールにし、リーグ管理に戻すべきだと僕は思う。とにかく、試合条件は公平にすることが重要だ。本音を言えば、審判団の、時に偏った判定も何とかならないものだろうか。 |
| 【2015.1.19】 NFCは目が覚め、AFCは眠りに入ったチャンピオンシップ |
| 今日のチャンピオンシップゲーム。NFCもAFCも途中で眠気を誘うようなゲームだった。NFCは最後に眠気が吹っ飛び、AFCはそのまま眠りに入った。この2ゲームの間にどんな違いがあったのだろうか。 GB@SEAはインターセプト合戦から始まった。GBのオープニングシリーズでは、SEAが攻め込まれながらもエンドゾーンでCBシャーマンがINTを奪い凌いだと思えば、次のSEAオフェンスでは、WRカースがチップしたパスがそのままFSクリントン-Dの胸に。試合開始直後からボールの所有権が行ったり来たりの荒れたゲームの様相。 とはいうものの、確実にボールを進めて少しずつ得点を重ねて行くGBに対して、SEAはQBウィルソンがプレッシャーを受けてパスを投げられない。プレッシャーが無い場面でも、ウィルソンがなかなかターゲットを探せなかったことから、GBのセカンダリーはパスコースを研究して、いいカバーをしていたのだろう。先週のゲームで決まったカースへのパスも、読まれていたのかINT。SEAオフェンスはRBリンチが1人気を吐くものの、まったくいいところが無い。 後半に入ると少しはSEAオフェンスが変わるかと期待したが、まったくいいところが無い。3Qに何とかFGフェイクのスペシャルプレイでTDを上げて16-7としたものの、SEAのオフェンスが進みそうな気配が無い。GBがFGを追加して19-7と2ポゼッションゲームとなった後、残り5分強でウィルソンがこの日4つ目のINTを喫した場面を見て、僕は次の試合に備えて仮眠を取る体勢になった。 GBは3 & outとなったものの、SEAにタイムアウトを2つ使わせた。次のGBディフェンスは、TDを取られてもいいから時間を掛けさせるというプリベント。予想以上に早く、2ミニッツ前にTDを許してしまったが、この後のオンサイドキックを抑えれば、3 & outで終わったとしてもまず問題は無い。2ミニッツのタイムアウトと残りひとつのチームタイムアウトを使わせ、SEAには30秒程度の時間しか残らないだろう。SEAにはTD以外に逆転のチャンスは無く、タイムアウト無しで30秒という時間は絶望的な状況だ。 ほとんど眠りかけていたのだが、オンサイドキックの後何やら審判がSEAオフェンスのコールをしている。さすがに、ここで目が覚めた。こりゃあ、えらいことになった。タイムアウトが無いとはいえ、ハーフライン上で残り時間は2分7秒。エンドゾーンまでの距離を考えた時に、十分に逆転可能なシチュエーションだ。 こうなると、一度守りに入ったGBディフェンスはSEAオフェンスを止められない。アッという間に44秒で最後はリンチがエンドゾーンに走り込んだ。しかし、これはあまりにも早過ぎる逆転。残り時間は1分半ほどあり、GBはまだタイムアウトをひとつも使っていない。2ポイントを決めて22-19と3点差にしておかなければ負けると考えた方が良い。 2ポイントコンバージョンのパスは語り草になるかもしれない。右に流れながらエンドゾーンのレシーバーを狙ったQBウィルソンだったが、レシーバーがオープンにならず下がりながらラッシュを避ける。最後は投げ捨てるかのようにスローバックで左に投げ込んだ。このパスがまさか決まるとは思わなかった。TEウィルソンの背が高かったのが幸いだった。 僕はこのシーンで、一昨日書いたことを思い出した。 “QBウィルソンは、さらに意外性を持っているように感じる。プレッシャーが掛かった時に、スクリーメージ後方で動きながら時間を作るのは、ロジャースよりもウィルソンが上だ。長い時間セカンダリー陣がレシーバーをカバーし続けるには限界があり、より時間を作ることのできるウィルソンに分がある。最終的にはこの差が、両チームの差で、最終的には歓声の後押しもあってSEAが逃げ切るのではと判断した。” まさに、一昨日書いたこととが現実に起きた。それまで、ずっと思うようにパスを決められなかったウィルソンだったが、土壇場に来て逃げ回りながら本領を発揮した。さらに凄かったのは、オーバータイムで、今日全然当たっていなかったWRカースの1対1勝負にかけてパスを投げたことだ。それまでカースに投げたパスはまったく決まらず、その内の4本がインターセプトに繋がっていた。そのカースに最後の最後で勝負を掛けて投げ込むとは。 フットボールは60分以内に、勝った状態で逃げ切れるかどうかのゲーム。残り時間が0秒になった時点で勝っている状況を作り出すのが上手いチームが強い。NFCチャンピオンシップはGBにもそのチャンスがあったが、最後の最後を詰められずに勝利を逃した。 1Qのインターセプトとキックオフリターンでのターンオーバーで得たチャンスにGBは2回ともレッドゾーンに攻め込み、いずれもゴール前1ydまで行きながらFGとなった。特に最初のチャンスは、ゴール前1ydから2度のランを止められた。この場面を見て、「TD2本で14点とFG2本で6点では全く違う。この2回のオフェンスをFGに終わってしまったことが後にどう影響するか。SEAは2度のピンチをFGに抑えたのは大きい」とメモに書いた。 最後の3分間のドラマも、結局はSEAのディフェンスが良く頑張ったからに他ならない。途中、左腕を痛め(前の試合で痛めていた?)、ほとんど左手が使えない状態でプレイし続け、最後はFDを更新させない重要なタックルを決めたCBシャーマンを見て、僕はSEAに勝たせたいと思った。普通だったらプレイ出来ないような状態でも頑張り続けたシャーマンに僕は感動した。「あと2週間あればスーパーボウルまでに治るだろうになあ。本当に残念だ」とSEAの負けを決めつけながら見ていたが、最後まで諦めなかったシャーマンに勝利の女神がほほ笑んだのか。 IND@NEも同じ様な展開になるかもしれないと、ターンオーバーのミスも有りNE有利のに進むAFCチャンピオンシップを、眠い目をこすりながら観ていた。とにかく後半勝負。後半に面白い展開があればと期待したのだが、3Q最初のドライブでNEが7点を追加し、24-7と3ポゼッションゲームになったところで興味が失せた。今日のINDにこの後3TDを返せる力は無いと感じた。 一昨日のアメフトNewsJapanに“NE相手に同じプレイを2回やるのは危険?”という記事があった。ディビジョナル・プレイオフでBALが最初に決めたのと同じプレイアクションパスを左右逆にしたプレイを28-28となったところで使ったが、NEのSマコーティが読んでインターセプトしたことについて書いた記事だ。今日、QBラックがパスを決められなかったのは、NEに徹底的にパスを研究されていたからだと想像できる。 今日の2試合、負けたGBのQBロジャースもQBブレイディもここ一番ではクイックやスラントを確実に決めた。ロジャースは記憶にある限り3本のショートパスをキチッと決めていた。サイドライン際へのパスは滞空時間も長く、ディフェンスに反応する時間を与える。それに対して、ゾーンの切れ前に入ったレシーバーに素早く投げ込むパスはディフェンスに反応する時間を与えない。眠気眼で、あまり記憶にないが、ぼんやり見ていた限り、INDのパスは先週と同じようなパターンに見えた。こういったパスを決められるチームはやはり強い。 NEに勝つためには、ショートパスも含め、思い切ってパスパターンを変えるとか、それまでとは違ったフォーメーションを使うとかの変化が必要だろう。SEAはCAR戦と同じようなWRカースへのパスをGB戦でも使い、インターセプトを喰らった。NEはさらに深い読みをして来る。スーパーボウルまでには2週間の時間があるだけに、SEAはそこのところを十分に理解して調整して来るに違いない。SEAのオフェンスとディフェンスが、準備周到なNEにどう立ち向かっていくかが興味深い。 残念ながら、僕の期待したSEA vs INDというカードにはならなかった。それでも、スーパーボウルは十分に楽しめそうだ。 |
| 【2015.1.17】 チャンピオンシップの勝者は? |
| スーパーボウル出場チームはズバリSEAとIND。そしてスーパーボウル勝者はINDというのが、僕の予想というか願望。 GB@SEAは基本的に地の利を活かしてSEAが勝つのではないか。GBもロジャースがNFLのQBの中でも抜きんでいており、いいチームだと思う。ただ、それでもプレッシャーを受けた時には、そう簡単にパスを決めることは出来ない。SEAにしてもQBウィルソンが時にサックされることも有り同じではある。両QB共に、いざという時は自分の走力でピンチを切り抜けることも出来る点では似ている。 だが、QBウィルソンは、さらに意外性を持っているように感じる。プレッシャーが掛かった時に、スクリーメージ後方で動きながら時間を作るのは、ロジャースよりもウィルソンが上だ。長い時間セカンダリー陣がレシーバーをカバーし続けるには限界があり、より時間を作ることのできるウィルソンに分がある。最終的にはこの差が、両チームの差で、最終的には歓声の後押しもあってSEAが逃げ切るのではと判断した。 IND@NEは予想が難しい。両チームの力が接近していれば、ホームの勝利というのが僕の一般的な見方。であるなら、NEの勝利だが、NEには勝って欲しくないという感情だけでINDを推しているという部分もある。両チームの戦力はオフェンス、ディフェンスともに伯仲している。QBブレイディとラックはAFCを代表するQBで甲乙付けがたい。だが、DPで観たラックのTDパスを思い出すと、既にブレイディを上回っているようにも見える。 2本のTDパスは、ラッシュを逃れながら、ピンポイントでこのタイミングしかないというパスだった。あの2本のパスを見てしまうと、ディフェンスがどんなカバーをしようが、ちょっとダブルムーブしたところに、ラックはパスを決めてしまうのではないかと思うのだ。3rd downでのミドルパスも、3人のDBの間のここしかないというところに投げ込んだパスがあった。あんなパスを見せつけられると、もう、ディフェンスはどうしようもない。 DPでのラックは神がかっていた。あんな凄いパフォーマンスを次の試合でも見せることが本当にできるかという不安も少しある。でも僕は、ラックにDEN戦と同様のパフォーマンスを期待して、敵地であるにもかかわらずINDが勝つのではと内心思っている。QBブレイディも、ディフェンスの出方に対してすぐに対応できる力を持っており、NEがそう簡単に負けるとは考えにくい。だが、それ以上のクォーターバッキングでラックが勝つと予想する、というか願っている。 |
| 【2015.1.12】 ディビジョナル・プレイオフ |
| この4試合を試合前に以下の様に予想していた。まず、BALはひょっとしたらNEに勝つかもしれないが、アウェーではやっぱりNEの勝利だろうな。SEAはCARに負けることはあるまい。DALは寒いGBではやはり分が悪くGBの勝利。そして、IND@DENは、QBラックのパスしかないINDではDENに勝つことは難しいだろう。でも、何とか勝って欲しい。まあ、そんなものだった。 BALはQBフラッコが最後に投げた左サイドライン際へのTDパスに悔いが残る。それまで、フラッコはよくパスを決めていた。しかし、あの緩いタッチのパスは、ワイドオープンのレシーバーにタイミング良く投げないと危ないと感じていた。最後のシーンでフラッコは左側のレシーバーにロックオンしたままで、パスを投げた。TVの解説でも言っていたが、Sが1人で奥を守っていたから、思い切って投げたのかもしれない。しかし、あれだけ滞空時間があったのではSも追いつく。あの時、一度右を見てSを一瞬フリーズさせてから投げていたら、間一髪で決まっていたのではないか。 ただ、その場合でも3分以上の時間とタイムアウトも確か3回残っていただけに、もう一度NEに逆転された可能性はある。ただ、勝負は何があるか分からないだけに、BALにとって、フラッコにとって、このパスは悔いが残ったのではないだろうか。とは言うものの、2度も14点差をつけられても逆転したNEはしぶとかった。前半QBブレイディが何度もサックを喰らうと、後半にはショートパスに切り替えて、見事にドライブした。オフェンスの対応力と言うべきなのか、QBブレイディの対応力と言うべきなのかは分からないが、状況を分析してすぐに対応策を考え、それをしっかりと実行できる力は見事だった。 SEAは予想通りの圧勝。前半はCARのディフェンス、特にランディフェンスに手こずったが、QBウィルソンの効果的なスクランブルと、動きながらのパスで最後はきっちり仕上げた。CARのQBニュートンはタイミングパスを上手く決めたが、ここぞという時にワイドオープンのレシーバーにコントロールミスするなど、パスにムラが多かった感じ。結局ニュートンは窮地をパスではなく、自分の脚でなければ脱することが出来ないQB。パスをしっかり決められないようではこの先の伸びは期待できない。 DAL@GBは予想以上の面白いゲームだった。DALのパスカバーが良かったのだろう。QBのQBロジャースは前半なかなかパスを投げられずに、ランを中心にゲームを組み立てた。しかし、後半はパスを短く刻むことで試合の流れを作り主導権を握った。DALは良く頑張ったが、最後のパス以上に痛かったのがRBマーレイのファンブルによるターンオーバー。マーレイの前には誰にも居なかった。あそこでファンブルしなければTDだったかもしれない。21-10と後半の立ち上がりにGBを突き放すチャンスを失い、逆に次のシリーズで14-13に迫られたのが痛かった。 最後のQBロモからWRブライアントへの勝負の1本。TDかと思われたが、ゴール前1ydでダウン。リプレイを見た時に、これは判定がひっくり返ると感じた。ブライアントは確かに捕球後に2歩足を着いていたが、そのまま倒れ込んだ。こういった場合、両手でボールを確保したままで倒れないとキャッチにはならないことは、以前にも見た記憶があった。ブライアントは片手でボールを抱きながら倒れ、そのままボールは地面を叩いた。残念だが、あれはパスインコンプリートだろう。NE以外に、あの判定がコンプリートとなることはあるまい(超、嫌みだな)。 さて、昨日からの4試合の中で、圧巻だったのはINDのQBラックのパスだ。駄馬が負けたことが嬉しいのは当然だが、そんなことよりもアンドリュー・ラックというQBの凄さを感じた。ラックは2本のTDパスを決めたが、2本とも、あのタイミングであの場所に、しかも矢のようなパスを投げ込まなければ決まらなかった。1本目はTEがちょっと横にずれた場所へのピンポイントパスだった。2本目は右に流れながら、これまたちょっとレシーバーがずれてDBのカバーを外した一瞬のタイミングに矢のようなパス。 今日はこの2本のTDパス以外にも、ここ一番でのスラント、3rd & longでのミドルパスとパスを決めまくる。それもラッシュを右に左に、そして前にと上手く逃げながらのパス。こんなに凄いパッシングゲームはそういつも見ることが出来るものではない。このQBが3年目というのは脅威だ。残った4チームにはロジャース、ウィルソン、ブレイディとそうそうたるQBが残っており、ウィルソンも3年目だ。ウィルソンには上手さを感じるが、ラックには凄さを感じる。スーパーがSEAとINDの対戦になり、2人の3年目QBが対決するシーンを観たくなった。 ところで、QBマニングはまたもプレイオフで失速した。ロングパスは全てオーバースローでレシーバーとのタイミングが合わないばかりか、ショートパスでもターンボールを投げたりと、パスに精度を欠いた。マニングは今シーズンもシーズン当初は快調だったののの、シーズン終盤になると調子を落とした感がある。肩の具合がシーズン全般を通して投げきれるほど完治していないのか。それとも、体力的な衰えによるものなのか。12月のゲームを何試合か観て、肩がおかしいのかなと思ったことがあるが、彼にもそろそろ引退時期が近づいているのかもしれない。 さて、チャンピオンシップはGB@SEA、IND@NEとなった。NFCはやはりSEAか。AFCはひょっとしたらINDのアップセットがあるかもしれない。良く言われる話だが、今回もまたチャンピオンシップゲームは、スーパーボウル以上に面白いゲームとなりそうだ。何があってもライブで観ないときっと一生後悔する。来週の月曜日は、迷わず休暇だ! |
| 【2015.1.5】 ワイルドカード・プレイオフ |
| 昨日から、通して観たWCプレイオフの4試合。PITがBALに負けるとは思わなかったが、他は順当な結果。しかし、RAIDERSの出場しないプレイオフは、毎年のことながら眠気との戦いでもある。日曜日はフラッグの練習後にひと眠りしてから観るのだが、眠気が取れなくて、よっぽど面白いゲームでないと眠ってしまいかねない。月曜日も練習疲れで3時から観るのは辛く、6時起きで追っかけ再生となるのだが、これまた眠気との戦い。そんな訳で、見落としたシーンもあるが、4試合の感想は、ざっと以下のようなものだ。 まず、SRZ@CAR。この試合は、ファンの方には申し訳ないが、プレイオフのカードでは無かった。ARZはシーズン前半が好調でプレイオフ出場を決めたものの、QBパーマー、控えのスタントンが怪我で戦列を離れた。NFL31位のランオフェンスという状況で、3番手の実績の無いQBでは試合になるはずが無い。それでも、前半何とか試合らしくなったのは、CARのオフェンスが酷過ぎたから。QBニュートンは何度ワイドオープンのレシーバーに投げ損ねたことか。 彼はポケットの中で守られていても、上手くレシーバーを探すことが出来ず、結局最後は自分の脚でピンチを切り抜けた。対戦相手がQBがいないに等しいARZだから勝てたようなもので、他のチームだったら何処と対戦していても、おそらく負けていただろう。次のゲームはアウェーでSEAとなると、CARに勝ち目は無い。おそらく、一方的なゲームになってしまうだろう。WCの初戦は内容の無い、ウンザリするようなゲームだった。 BAL@PITはPITが勝つと予想していた。17週のCINとのゲームでPITには力強さを感じていたからだ。BALのゲームは正直あまり見ていない。DTシラグサのいたBALは吐き気がするほど胸くその悪いチームで、出来れば観たくないチームということもある。PIT勝利予想の本音は、BALには勝たせたくないというものだったかもしれない。 PITはやはりRBベルの欠場が痛かったのか、レッドゾーンに幾度と入るものの詰めを欠いたオフェンス。ランだけでなくパスにも威力を発揮するRBベルの欠場がQBロスリスバーガーにとってきついように感じた。前半3度のチャンスを全てFGに終わらせたのが痛かったが、それ以上にPITにとって厳しかったのは、ディフェンスラインがQBフラッコにプレッシャーを与えられなかったことだ。QBフラッコはほとんどプレッシャーを受けずにパスを投げ続けた。もし、フラッコにもう少しプレッシャーが掛かっていたら、最後の最後までもつれこんだかもしれない。 この試合では、ロスリスバーガーが痛んだ終盤にQBグラコウスキーを3プレイ見ることが出来た。RAIDERS時代と同じように、早いリリースタイミングでパスを上手く決め、ドライブを途切れさせずにロスリスバーガーにつないだ。最後はロスリスバーガーがINTを喰らって試合は決まってしまったが、あの場面ではグラコに任せても面白かったかもしれない。脚があってプレッシャーから逃げながらパスを投げられるグラコの方が、BALディフェンスをかき回せたのではと思うのだが。 CIN@INDはQBラックの凄さと、INDのディフェンスの強さを見せつけたゲームだった。レシーバーはドロップの連続だし、TDパスはイリーガルブロックで帳消しになるにもかかわらず、それをものともしないQBラックは見事というしかない。WRヒルトンは4回のパスドロップだったが、その内の3本はキャッチできた。DBのカバーが厳しかったとはいえ、キャッチ出来ないパスでは無かった。落とした4本の内2本はTDパス。この他にも確かWRモンテクリーフのドロップもTDパスだったような記憶が。 INDのディフェンスでは#55 ILBフリーマンと#21 CBデービスの活躍が目に焼き付いた。2人のカバーには、思わずTVを観ていて「上手い!」と声が出るようなプレイ振り。INDはQBマニングがいたころからオフェンスのチームで、ディフェンスはダメという印象が残っていたが、今シーズンはトータル11位のディフェンス。このディフェンスとQBラックのパスがあれば、WRのドロップが無い限り、アウェーとはいえ駄馬との対戦は面白くなりそうだ。 さて、最後のゲームとなったDET@DAL。この試合は後味が悪かった。4Q、3rd & 1でのパスは明らかにDALのインターフェア。イエローフラッグが投げ込まれたから当然DETのFDだと思っていた。あの時点で得点は20-17とDETリードで、残り時間8分25秒。DAL陣約30yd地点でのインターフェアだから、十分にFGに結び付けることが出来る位置。このペナルティは大きい。
しかし、レフリーは何事も無い様に4th & 1を告げる。TV中継でも元審判員が「ボールに反応せずにレシーバーの身体を押しているからインターフェア」と力強く話していた。誰が観ても明らかなペナルティ。あれがどうして取り消しになるのか。逆に、DALは最後のオフェンスで2度失敗した3rd downの攻撃を、ペナルティで救われて2度ともFDを更新している。DETのペナルティをコールするのなら、DALのインターフェアは当然コールしていいはずだ。 こういうシーンに出くわすと、僕はいつでも“タックルール”を思い出す。テロがあった2001年シーズンにRAIDERSを勝たせPatriotsを負けさせる訳にはいかない。そういう陰の力が働いたのが、もおぞましい“タックルール”であり、NFLは時によってはゲームをコントロールするのだと、この時思った。今日の試合でも、DETがGBと対戦するよりもDALがGBと対決する方がリーグとして盛り上がることは間違いない。 もうひとつ付け加えれば、DALにここらで勝たせたいという論理がNFLというリーグで働いているのではないか。RNJでも、「アル・デイビス亡き後、唯一残った個性のあるオーナー、ジェリー・ジョーンズにそろそろ勝たせてあげたいな」という声があった。アメリカにも同じ様な考えの人達がいるのかもしれない。そういった人達がゲームをコントロールしたのか、それとも単なるミスジャッジなのか。僕は前者だと確信する。 プレイオフのような大事なゲームでは、ひとつのペナルティがゲームの行方を左右する。特に終盤になってからは、ミスジャッジが試合の行方をを大きく変える。最近では、怪しいTDの場合には必ずリプレイオフィシャルが入るが、今回のような不可思議なコールの場合にもリプレイオフィシャルを入れるべきではないか。アップセットを期待していたDETファンに対して、あのインターフェア取り消しはあまりにも惨い仕打ちで失礼だ。こういうコールがあるとファンは嫌気が差してしまう。 熱戦が続くプレイオフで、片方のチームを意図的に有利にしていると映るような判定だけは勘弁して欲しい。後味の悪さだけが残ったDET@DALの一戦だった。 |