2016

【2016.9.9】 NFL開幕
 NFL開幕ゲーム。今年のスーパーボウルと同じカードで興味も沸かないが、せっかくいつでもNFLを見られる環境になったので、朝から生観戦。ゲーム前の予想ではCARの楽勝と読んでいた。ところが、結果は接戦となり、最後のFGが左に外れてDENが逃げ切った。タイムアウトの瞬間に蹴ったFGが右のアップライトに当ったことから、タイムアウト明けでキッカーは少し左に蹴ったのだろう。結果、キックは左にそれた。よくあることだ。

 このゲーム、僕はつまらなかった。QBニュートン率いるCARオフェンスが雑で面白みに欠けたことが一番の原因。ニュートンは余裕があるのか、いつでもスクランブル出来ると思っているのか、ボールを持ち過ぎた。いくらクイックリリースでパスを投げられるようになったとはいえ、あまりにも持ち過ぎ。それに、ミドル以上のパスが多く、一発でFD更新しようとし過ぎていた感があった。

 後半になると、ニュートンは自らボールをキープして走ったが、なんとも単調というかダサいオフェンス。解説が「オールド・ファッション・フットボール」と言っていたのが耳に残った。ちょうど僕も、「これじゃあQBにエースがいるハイスクールのフットボールじゃねえか」と思ったところだった。CARのオフェンスはニュートンのパスとランに任せたところがあり、それが僕には雑と感じた。タイムアウトも最初から取りまくるし、緻密にオフェンスを組み立てているとはとても思えない。

 一方のDENはといえば、QBシーミアンは2年目で初めてスターターを任されたとしたら、まずまずの出来。タイミングパス中心で、彼にはあまり無理をさせず、ラン中心で行ったのが正解だった。最初のTDもFBに持たせてFDを取りに行ったのがTDになったところなど、渋いプレイコール。全般的にランオフェンスで目に付いたのが、5-2の様にセットしたCARディフェンスに対し、エッジラッシャーをキックアウトブロックで外に叩き、パワーブロッキングでオフタックルを攻めた。特に2Q早々の左パワーオフタックルは教科書に載っているお手本のようなプレイ。

 このプレイは何度も使っていたが、RAIDERSも同じ様に5-2の体型を取るだけに対策を考えないといけない。NFLではエッジラッシャーがDEより少し離れたところからラッシュを掛けるが、遠いゆえにちょっと外に弾けばパワーブロッキングのインサイドにすれ違いでRBの走路が出来る。RAIDERSも3-4から5-2に変えてアウトサイドラッシュを続ければ、同じオフタックルプレイの餌食になるだろう。4-3中心のディフェンスの方がリスクは少ない。

 僕は、CARの様なフットボールをどうしても好きになれない。フットボールというものは、コマセを一杯巻いておき、ディフェンスがそのコマセに寄って来たところで、ズドンと一発裏をかいて決めるのが醍醐味だと思っている。これがあるから、ディフェンスは幾らランが来ると思っていても、そのフェイクからいつパスが来るか分からないと守る訳なのに、CARオフェンスは裏をかくというのが無い。実を言うと、ゲーム内容がつまらなくて、3Qには居眠りしてしまったほどだ。

 CARの力は落ちていない。しかし、オフシーズンの間に他のチームは対策をじっくりと練ってきたはず。今年もそう上手く行くとは限らない。そんなことを感じさせるゲームだった。本当は最後のFGが決まって駄馬が黒星スタートとなることを祈ってたのに。

 
【2016.8.30】 TD誌休刊
 TDPro誌が休刊になるという噂は流れていたが、TD誌そのものが今月号で休刊になるという。最後の雑誌はどんなものかと本屋に寄ってみたが、Xリーグと大学1部リーグの展望、それに技術的な記事が少しばかり。後はXリーグ1部、大学各地方1部リーグの写真付き名鑑のみ。これで1,500円か。とても買う気にはなれない。

 僕が初めてTD誌を購入したのは、1976年10月号。月刊誌になって3号目で、ちょうど後楽園球場でSDとSTL(当時はまだカージナルスもSTLだったなあ)のプレシーズンゲームを特集していた。大学に入学したばかりの僕にとって、アメリカンフットボールは何もかもが目新しく、TD誌に掲載された記事は、アメリカの文化や匂いを感じさせてくれた。

 今思えば、そんなに内容のある記事ではない。しかし、アメリカからの、それもフットボールに関するニュースなんて入って来ない当時からすれば、それはそれはワクワクする内容だった。大学時代はもちろん、社会人になってからもTD誌はずっと買い続けた。それは、情報源が他に無かったからだ。NFLやNCAAの試合結果だけでなく、日本の各リーグの結果も知ることが出来なかった時代だ。

 ところが、1990年代後半になるとインターネットが普及し始め、アメリカのページを見れば現地の試合結果は分かるし、日本国内の結果もWEBで確認できるようになってきた。2000年代になるとISIZEのような日本語でNFLの記事を配信するようなページも現れた。TD誌に頼らなくても情報が入る様になると、僕はTD誌の購入を止めた。

 というのも、記事と言えば国内フットボールの大学・社会人1部のニュースばかりで、地方が取り上げられることも無い。NCAAも小さな字でぎっしり書き込んであったが、日本での中継が無い中、文字で情報を得るだけでは面白みが沸かない。NFLに関してはTDPro誌が出来て、そちらに掲載されるようになったのだが、情報が遅くて読む頃にはNFLは既に次のステージに行っていた。

 TD誌は一体誰が読むのだろうと、考えたことがある。僕は大学時代関西2部のチーム(当時は2部までしかなかった)だったが、それでも1970年代は大学の数も少なかったことから、たまに小さな記事になることもあった。シーズン前後の名簿に自分の名前が載っているのが嬉しくて購入した覚えもある。卒業後は名古屋でプレイしたが、東海社会人リーグの記事も載っていたりした。

 僕にとってまだTD誌は身近なものという感じだった。それが、大学の数が増えるに従い、有名チームの記事中心になり、地方は置き去りにされた。国内のアメフトのゲームがTVで全国に放映されるとしたら、甲子園ボウルかライスボウル位のもので、他は放映されても関東、関西のみ。実際にゲームを見ることが出来るのも、関東、関西、名古屋が中心といったところだろう。

 TV中継の無く、ゲームを見ることが出来る人も限られた中、TD誌はフットボールプレイヤー中心に購読されていたと想像する。技術解説が多かったのも、その影響ではないだろうか。ただ、段々と技術情報はTD誌だけでなく、WEBを探せば色んなところから入手可能になって来た。実際に、僕も分からないことはWEBで調べる。

 そうなると、自分達の記事も載らないTD誌を購入するのだろうかと僕は思っていた。全国で観られるゲームはNHK-BSを中心としたNFLのゲームだ。静岡RAIDERSにも、多くのNFLファンがいる。DAL、PHI、SF、NO、etc…。彼らはNFLを観て、自分もアメフトを味わってみたいとフラッグに参加した。付け加えれば、アメフトのプレイ経験は無いものの、彼らの目は肥えている。

 こういうファンはNFLの記事がほとんど無いTD誌を購入しない。購入するとしたらTDPro誌だ。だが、TDPro誌も休刊に追い込まれようとしている。それはNFL JAPANの記事が充実し、リアルタイムで試合結果やチーム情報が入って来るようになったからだ。多くのNFLファンはブログやHPを開設し、そこを見た方が、TDPro誌よりも詳しく速い情報が得られる。翻訳ソフトを使えば、NFLの記事を読むことだってできる。

 こういう風に考えると、TD誌は一部のプレイヤーだけに支持される雑誌となり、NFLPro誌は、記事にリアルタイム感が無く、かつ情報量の無さからNFLファンにも見捨てられたと言えないだろうか。

 先輩が持っていたTD創刊号はモノクロで、薄っぺらい雑誌だった。しかし、そこには後藤定夫さんの、アメリカンフットボールをもっとメジャーにしたいという想いがあった。関学の元監督だった武田健さんがこんな薄っぺらい雑誌に記事を書いたのは、「後藤定夫さんが病院のベットの上でTD誌を作っていたからだ」という記事を読んだ覚えがある。

 時代は変わり、情報はリアルタイムで世界を飛び交う様になった。インターネットが普及し始めた頃、TD誌はその存在価値をどこに求めるのかを考えるべきだった。でも、昔のままで進み、休刊に追い込まれた。専門誌とはどうあるべきなのだろう。日本のフットボールに的を当てて立て直そうとするのならば、地方の草フットボールプレイヤーやその友達、家族までワクワクするような雑誌でないとだめだろう。

 JPFFや地方の7人制をやっている大学のチームにも目を向けることが大事だと思う。記者が居なければ、各大学やチームにお願いして、記事を送って貰えば良い。全国紙に載るのなら、喜んで記事を書いてくれるだろう。本の紙なんて、もっと悪いわら半紙の様なものでも構わない。アメリカのNFL予想誌だって、悪い紙質で成り立っているのだから。

 紙媒体でなくとも、ネット配信でも良い。紙に印刷していたのでは情報が遅くなる。それよりも、試合があったらすぐに記事や写真を送ってもらい配信する。この方が読むほうも楽しい。編集長が居て記事をまとめてというよりも、全国のプレイヤーやファンで作るページを立ち上げ、そこには、試合の情報やファンの顔も掲載する。その方が、楽しいに決まってる。

 TD誌の休刊は、本屋で立ち読みする度にいつか来るだろうと思っていた。ワクワク楽しい雑誌でなければ、ファンに捨てられる。日本で唯一の専門誌などというプライドは何も役に立たない。もう一度初心に戻り、楽しい雑誌(WEB)を再び発行して欲しい。本音を言えば、NFLに的を当てた方が、ファンの数からも将来性は高いと思うのだが。

 
【2016.8.27】 プレシーズン3週の7試合
 プレシーズン3週目になると、各チームの仕上がり具合が見えて来る。昨日から今日にかけての7ゲームを、QB中心に前半をチェック。特に今シーズンRAIDERSの対戦相手となるチームは気になる。

 まずATL@MIA。ATLのオフェンスはゾーンブロックのランと、そのフェイクから逆サイドに展開するロールアウトパスが多かった。その中でQBライアンがどんなパスを投げるのかに注目したが、どうもダメだ。ダウンフィールドが見えていなく、ボールを持ち過ぎているからパスが決まらない。1Q最後での3rd&2での簡単なサイドラインパスでも決められないとはどういうことだ。ATLは全般にチーム力が落ちているように見えた。

 逆に、MIAはフィールドを横に使うパスでオフェンスを進めた。OLのパスプロが良く、レシーバーが横に走る時間を稼いでくれる。加えてQBタネヒルも良いコントロールのパスを投げるから、どんどんオフェンスが進む。MIAはディフェンスも含め良く仕上がって来ており、面白そうだ。

 DALはSEAでのゲーム。QBロモが3プレイ目で後ろからタックルを受け負傷退場。その後サイドラインでキャッチボールしていたところを見ると、大事には至っていないように思えるが、その後の状況はどうなのか。あのシーン、スライディングを開始したところへのタックルで、ひょっとしてペナルティではと思ったが、イエローは投げられなかった。

 ロモはここのところ故障が多いが、プレッシャーに関する危機管理が無いのではとも感じる。同じ様に脚の無いPITのロスリスバーガーが、背中でラッシュを感じるのとは逆に、ロモはあまりにも無防備でタックルを受け過ぎるように思う。ダウンフィールドを見ながらも、時間が掛かればどこからかプレッシャーは来る。プレッシャーに気を使ってばかりいてもいけないが、もう少し危機感を持っても良いように感じる。

 ロモが試合開始早々にサイドラインに下がってしまったが、バックアップQBプレスコットは、いきなりの登場でもいい仕事をした。さらに、ルーキーRBエリオットも強力なOLの下でいい走りを見せた。このOLならエリオットも1,000ydラッシュは間違いないだろう。ロモが万一壊れたとしても、今年のDALは昨年の二の枚になることは無く、しっかりと地区優勝に絡んで来るだろう。

 SEAはやはりQBウィルソンの凄さに脱帽。彼は自分の力で、レシーバーがオープンになるまでの時間を作ることが出来る。右に左に、前に後ろに動きながら時間を作れば、さすがにDB陣はレシーバーをカバーしきれずにフリーになる。そこにズバッとクイックスローで投げ込むから、パスはバシッと決まる。バックアップを務めるアンドラフトQBボイキンも同じ様なタイプだ。ついでに加えるとしたら、DALのプレスコットも同じ様な動きが出来る。こういうタイプのQBが増えて来ると、セカンダリー陣には受難の時が来る。

 同じ様なタイプとしてCARのQBニュートンもあげられるが、彼はNEのディフェンスに、ほぼ完璧に押さえられた。NEはほとんど4メンラッシュでブリッツは入れなかった。NEのセカンダリーはマンツーマンカバーでSが1人(2人かもしれない)フリーという守りで、ニュートンを見ながらSがレシーバーに寄せていたと思う。

 4メンラッシュでそこそこプレッシャーが掛かっていたこともあるが、ニュートンからレシーバーまでの距離が長いパスを投げさせ、そこを狙いに行っているように見えた。ニュートンはショートパスはモーションが小さくクイックになったが、ミドル以上はモーションが大きいのをNEは狙ったのではないか。DLが手を上げた時にパスが何度かディフレクトされたが、これはニュートンのモーションが大きかったからだろう。

 ニュートンには少々走られても良いから、しっかりと網を張ってパスを奪いに行くというNEのディフェンスが、レギュラーシーズンになっても本当に通じるのか。他のチームもこのディフェンスを参考にして来るだろうが、どんな結果になるのかが興味深い。

 CLE@TBではTBのQBウィンストンの小気味良さが目立った。彼はリリースタイミングが良い。特にミドルのパスタッチがめちゃ良い。レシーバーの背中に向かって、今しかないというタイミングで、しかもクイックスローで投げるからディフェンスは対応出来ない。しかも、彼にも脚があるから、状況によってはレシーバーが空くまでの時間を作ることが出来る。2年目の今シーズン、ウィンストンは昨年以上に要注意だ。

 一方、CLEのQBグリフィンVは今日もロングパスでTDを1本決めたが、ショートからミドルのパスはイマイチ。先週のゲームで彼に持った印象は変わっていない。ミドルまでのタイミングパスを確実に決めることが出来るようになるかどうかが、彼の課題だろう。

 GB@SFではGBのQBロジャースの貫録を見せてもらった。完璧だ。何も口を挟むことは無いクォーターバッキング。一方、バックアップで登場したSFのQBケーパーニックは散々な出来。ダウンフィールドを見ながら、パスを投げるタイミングを探せない。ディフェンスのカバーが良かったのかもしれないが、ほとんどまともにパスを投げられずに、スクランブルに出た。彼の出番はもう無くなったと思う。

 PITはロスリスバーガーがこれまたほとんど完璧。怪我さえなければWRブラウンとのホットラインはTDパスを量産するだろう。NOのQBブリーズはイマイチ調子が上がっていない。でも彼はベテランだから、開幕には合わせて来るだろう。開幕してから、調子の良し悪しを判断した方が良さそうだ。

 最後にBUF@WASだが、BUFはQBテイラーに不安を残した。なんとも雑な感じのクォーターバッキングで、安心してみていられない。今シーズンのBUFは大したことは無さそうだ。WASのQBカズンズは、レシーバー陣のドロップで前半苦しんだが、最後はしっかりと合わせて来た。WASは今シーズン調子が良さそうだ。

 まあ、ざっとこんな感想だが、プレシーズンは勝ち行くよりも色々と調整することが多いだけに、果たして本番ではどうなるのか。明日はRAIDERSのゲームを中心にチェックだ。

 
【2016.8.23】 プレシーズン2週、QBの感想
 プレシーズンゲームで気になるのは、やはりQBの出来。特に駄馬に関してはマニングが引退した後サンチェスを獲得したが、果たして彼がスターターになるのか、それとも2年目のシーミアンがサンチェスを差し置いてスターターになるのか。

 プレシーズン開幕ゲームはサンチェスがスターターでプレイした。ブリッツの時に右奥に投げ込んだパスでTDを決めたものの、全般的には低調な出来。プレイアクションや、決め打ちに近いショートからミドルのパスは決めることが出来るが、ダウンフィールドのカバーを見て投げることが出来ていない様に見えた。

 当然スターターとしては物足りない。サンチェスの後に出てきたシーミアンも先週書いたように、サンチェスよりは良かったものの、それほど良い出来ではなかった。駄馬のHCキュービアックも同じ様に考えたのだろう。SFとの第2戦はシーマンを先発させた。最初の内、シーミアンはサイドライン際にパスを良く決めたが、球足の長い横へのパスで、読まれるとインターセプトされそうな感じのパスだった。

 オープニングから、サイドラインへのパスとプレイアクションパスで距離を稼いだものの、2シリーズ目では置きに行ったパスをインターセプトされ、エンドゾーンまで返された。サンチェスよりはフィールドが見えている気はするが、パスが緩いことから、球足の長いパスは危ないのではというのが感想だ。

 第3戦はシーミアンが先発するとのことだが、この程度なら一安心だ。マニングは確かに昨シーズンの出来が酷かった。ただ、酷かったと言ってもフィールドが見えていなかったのでは無く、見えていても、思ったところに投げ込めなかっただけだ。これに対して、サンチェスとシーミアンはカバーを読んで投げることが上手く出来ていない。あれだけマニングの調子が悪くても何とかなったのだから、d場のオフェンスはサンチェス辺りでも十分だろうと思っていたが、そうでもない様に思えてきた。この観察が正しければ嬉しいのだが。

 これに対して、KCのQBスミスは非常に良い。ショートパスは完璧で、ダメだと思った時には投げ出すなりスクランブルに出るなりの判断が速い。結果として、パスオフェンスのリスクが低くなり、TDを積み上げることが出来なくても、確実にFGで加点して行く。作シ-ズンと同じように、いつの間にか得点を積み上げ、そのまま逃げ切ってしまうというKCのゲームプランは今年も健在で、駄馬よりも手ごわい相手になりそうだ。

 SDのリヴァースは何とも言えない。相変わらず、変なフォームだけれど、クイックリリースで良いパスを投げる。ただ、去年より良いのか悪いのかがまだ判断出来ない。

 当然、AFC-West以外のチームも見ているが、なんといってもDALのQBプレスコット。2週目のクォーターバッキングも観たが、「本当にこいつ新人か?」とため息が出る様な出来。DALは全米何百校というNCAAのチームの中から宝石を掘り当てた。もう、ロモが怪我をしても全く影響は無いだろうし、ロモの後継は決まった。

 RAIDERSとのプレシーズンゲームで足首を怪我してしまったが、GBのバックアップQBでUCLA出身2年目のハンドリーも良い出来。この選手も今まで見たことのない選手で、すぐにROSTERをチェックして2年目であることが分かった。昨シーズン、ロジャースのバックアップとしてゲームを見てきたことで、彼は実力を付けて来たのだろう。GBはファーブからロジャースへと上手く引き継いだが、この後ハンドリーへと引き継げるのだろうか。

 CLEのQBグリフィンVにも注目していたが、思ったよりも悪い出来。WRに転向したプライヤーにTDパスを決めたものの、全般的にリリースタイミングが遅い。もっと早くズバッと投げなきゃいけないところで、レシーバーを見過ぎている。数字的にはそれなりの結果を出したプレシーズン2週のゲームだったが、そんなに良い出来だったとは思えない。

 彼はもう少しクイックリリースで投げられていたように記憶している。その記憶が曖昧なものだったのか。グリフィンVはKCのスミスの様にショートパス中心で、ダメならばすぐに投げ捨てるかスクランブルするかといったクォーターバッキングをさせた方が伸びるのではないだろうか。3週でどんなプレイをするのか注目したい。

 
【2016.8.15】 プレシーズン開幕
 今シーズンは時間があってプレシーズンゲームをたくさん観ることが出来る。とは言っても、プレシーズン初戦は、主力が1,2シリーズプレイした後は2ndチーム以降の出番になり、チームの完成度とか主力の出来具合をチェックするという状況でもない。何となく作業しながらのながら見もあったが、それでも何点か気が付くことがあった。

 まず、昨年度プレイオフに出たチームというのは、コーチ陣もほとんど変わっておらず、1stチームだけでなく、2ndチームも、チームの完成度が高いということ。特にCARはオフェンスは今直ぐに開幕を迎えても良い位の出来だった。DENのディフェンスも相変わらずDLが強くてしっかりしている。チームが強くなるためには時間が掛かり、最後にスーパーに上り詰めるためには、重要な1ピースが必要になる。DENの場合、昨シーズンのオフェンスが進まなかったものの、QBマニングがその重要な1ピースだったことは良く分かる。

 この重要なピースが抜けたからと言って、チーム力が一気に落ちる訳ではなく、バックアップクラスも含めて層が厚くなって来ている。GM、HCが長い間しっかりとチームをコーチして来ることがいかに重要かということが分かる。DENの場合は、マニングに加えてバックアップQBオスワイラーまでが抜けてしまったが、昨シーズンのパスオフェンスを考えると、ある程度のQBが居れば問題無い様に見えるのがしゃくに障るところだ。

 DENのスターターQBはサンチェスだったが、ショートパスは良かったものの、ある程度の長さになるとバタバタしていた。何となくバックアップのシーミアンの方がいい感じの様に見えた。次週以降どうなるのかはチェックしておかないといけない。

 バックアップQBで目に付いたのはDALが4巡指名したミシシッピイ大のプレスコット。ロモが出場しないゲームでスターターとして登場したが、パスを次々と決めてドライブし、2TDパスをヒットした。DALのOLは今年も強力で、ランブロック、パスプロテクションとも申し分ない。ランオフェンスが出る中でのクォーターバッキングは負担が軽かったと思うが、それにしても落ち付いてダウンフィールドが良く見えていた。ロモが今シーズンも負傷したとしても、プレスコットは十分にバックアップの役目を果たしそうに見えた。

 注目の1陣QB、STLのゴフ、PHIのウェンツはどちらもまだ厳しそうな感じ。ウェンツはそこそこパスを通したものの、ゴール前でINTを喰らうなど、奥行きが浅くなった敵陣ではTBセカンダリー陣の餌食になった感じだ。それでも、まあまあ良いかなと思っていたら肋骨にヒビが入ってしまうとはなんと不幸な。ゴフは1シリーズだったか2シリーズの登場で、記憶に残るプレイは無かった。

 プレシーズン第1週でもうひとつ気が付いたのは、RB陣の豊富さ。良い走りをするRBは、ドラフトで指名されたプレイヤー以外にもウジャウジャいる。スピードがあって、クイックネスがあって、しかもパワーのある上背の無いプレイヤーが目立った。アメリカという広い国は、スカウト陣の目の届かない小さな大学にも、RBだけでなく、他のポジションも含め本当に素晴らしいプレイヤーがいる。

 毎年のようにドラフト外入団のプレイヤーがROSTERに残り、主力に育って行くが、こんなところが如何にもアメリカらしいと感じた。

 
【2016.7.1】 WINNING FOOTBALL
 定年にはあと1年半ほどあるが、思い切って退職した。これから何をやるかはまだ決まっていないが、ここのところオフだったという理由だけでは無く、退職の準備やら飲み会で更新が滞ったHPにもう一度力を入れてみようかと思った。その手始めに、もう一度アメリカンフットボールを勉強し直そうと考え、ポールベアブライアントの“WINNING FOOTBALL”を購入した。

 何度もこの欄で書いたことがあるが、僕の大学時代のチームは無音が20名前後と少なく、コーチも居なかった。先輩達に教わりながら基本やフォーメーションを覚えた。でも、例えばOLやDLのステップの踏み方や、身体の方向といった細かいところまでの知識は無く、ラインは早く低く当たれという程度の内容。フォーメーションもオフェンスはウィングI、TやフランカーI、Tで、ディフェンスはワイドタックル6-2と5-3位のものだった記憶がある。その後、TD誌に乗ったカレッジフットボールの戦術解説記事を読んだりしたが、それは断片的なもので本当の基本的な部分については学んでいなかったのが事実だ。

 まだ5章のパス守備に入ったばかりのところまでしか読んでいないが、4章“守備:私達のフットボール”のディフェンスのナンバリングのところは復習を兼ねてじっくりと読んでみた。大体がなるほどという内容だったが、スタンスや脚を踏み出す角度、肩の方向がなぜ決められているのかが分かった。

 このナンバリング毎のプレイヤーの動きは、今の時代でも共通だというのは読んでいて良く分かる。ディフェンスに関しては、何となく分かっていたつもりが、このナンバリングごとのテクニックをしっかりと理解することで、システムの意図するところが分かって来る。おそらく、Gamepassのコーチフィルムで正面から写した画像を観れば、どのポジションのプレイヤーが、自分の役目を果たせなかったかが分かりそうだ。だけど、そんなにいちいち細かく見れるかな。

 パスディフェンスに関しても、ゾーンとマンツーマンの時ステップの方向や、バックステップをいつまでやるといった細かい記述も、今まで読んだことは無かった。読んでみればなるほどと思うし、スピードがあって俊敏性に富んだプレイヤーが、こういった基礎を完全に頭に入れてプレイすれば、いいパスディフェンスが出来るだろうと想像出来る。

 フットボールはシステムということは分かっていたが、セットする位置で1歩目の方向やショルダーの方向までキチッとするほどシステマチックだとは考えたことは無かった。いや、聞いたことはあったが、そこまでやる必要があるか位に思っていた。でも、この本を読んでいると、徹底的に細かくやりたくなる。さらに付け加えれば、フラッグのディフェンスにでも、取り入れるべき点は多々ある。

 これから、トレーニングキャンプまでには1ヶ月足らず。何度か読み返し、自分なりにまとめるところまで出来たらと思う。この本はとてもためになる。ただ、少しだけ残念なのは、直訳過ぎて意味が分かり難いところがある点。ここは後藤さんの感性で補足的な解説を入れても良かったのではないだろうか。2010年に改訂しているが、次に機会があれば、もう少し分かり難いところを修正して欲しい。元々初心者向けの本で無いことは承知だが、それでもまだ手を加える余地はあると感じる。

 
【2016.4.25】 パスは右脳で投げる?
 会社でほとんど毎日、プレジデントオンラインを読んでいる。送られてくるメルマガの中で気になったものを開いている。今日も「成長のため“何に”自己投資するか」という1行が目に付き開いた。内容は、「完璧なプレゼンで相手を落とす!ロジカルシンキング養成講座」と「心を磨く、書道のすすめ」、どちらを受講するかというQに対するAで、バランスのとれた人間性を備えるため、後者を受けるべきというもの。

 そのアンサーの中にあった“三昧”に関する、「読書三昧、ゴルフ三昧などといいますが、三昧とは本来、仏教で精神の集中が深まりきった状態です。雑念を去り、心を集中させると、対象がありのままとらえられる。それは、交差点を車で右折する際の意識に例えられます。対向車、歩行者、後続車、信号などに注意しますが、どこを見ているかというと、どこも見ていない。でも、状況に瞬時に対応する。どこにも執着せず、全体に集中していると、意識が素早く反応できる。これが三昧です」という部分を読んでふと思い当るものがあった。

 大学時代、メンバーも少なくコーチも居なかった僕は、ジョー・サイズマンの“クォーターバッキング”という本と、TOUCHDOWN誌の解説、先輩の指導でQBを学んだ。パスを投げる時には、キーになるCBなりLBを見て、どちらのレシーバーに投げるかを即座に決めるということを、頭の中では分かっていた。でも大学時代の僕は、まずパスを正確に投げられるようになることが目の前の課題で、キーを読んで投げるなどというレベルにはとても達していなかった。

 大学を卒業して、名古屋ホワイトベアーズ、ピンクパンサー、静岡FALCONSで20年あまりほとんどQBでプレイしたが、キチッとキーを読んでパスを投げていたかといえば、そんなことはない。パスはランとの組み合わせで、どのタイミングにどのパスをコールするかがポイントで、ほとんどの場合、決め打ちで投げていた様に思う。キーを決めていたとしても、そのキーをしっかりと見るのでは無かった。ドロップバックをしてパッと見て、最初に決め打ちしていたレシーバーが空いている雰囲気だったら投げる。そんなパスだった。

 それは今も同じで、フラッグフットボールにおいても、頭の中ではキーを見て投げると思っていながら、結果的にはレシーバーの周りに漂う一瞬の雰囲気で投げている。最初のターゲットが空いていないと思った時に、次のレシーバーを探す時にはフィールドを見渡すが、最初のターゲットはタイミングの速いパスが多いこともあり、雰囲気で投げている。NFLを含め、Xリーグでプレイしている一流のQBは、きっとしっかりとディフェンスのカバーを読んで投げているんだろうな。と思うが、僕の、この雰囲気で投げるというのはダメなのだろうか。

 そう思っていた僕の目に飛び込んできたプレジデントオンラインの記事。「対向車、歩行者、後続車、信号などに注意しますが、どこを見ているかというと、どこも見ていない。でも、状況に瞬時に対応する」と同じように、ブリッツ、LB、CB、レシーバーなどに注意するが、どこを見ているかというとどこも見ていない。でも状況に瞬時に対応してパスを投げている。ふと、そんな風に感じたのだ。

 実際のところ、レシーバーの回りが良く見えているかといえば、そうでもないことがある。瞬時に「空いているな」と感じて投げている時があることは確かだ。周りのディフェンスがいても、「行ける」という感覚だ。タッチフットから入りフラッグをもう20年近くプレイしているスリカータ東海のQB舛本さんも、僕と同じように感覚で投げていると言っていたが、世の中のQBは「もっとしっかりディフェンスを見て」投げているのだろうか。

 パスはコールするタイミングとコースで、レシーバーがフリーになるかどうかほとんど決まる、というのが僕の持論だ。スクリーメージについた時には、ディフェンスの位置を見て、イメージ通りに空くかどうかを確認する。スナップバックを受けて3歩下がったら、空くはずのポイントをパッと見て、一瞬で大丈夫だと思ったら投げ込む。ただ、それだけのこと。歳を取るにつれて、この傾向はさらに強くなって来ている。

 「雑念を去り、心を集中させると、対象がありのままとらえられる。全体に集中し、全体が見えてくる三昧は、感性や直感の領域である右脳を動員しなければならない」とも、このコラムは書いている。ひょっとしたら、僕は右脳でパスを投げているのかもしれない。右脳を鍛えるために10年以上前から左手で歯を磨き、左手で頭髪を乾かしてきたことは、無駄ではなかったのだ。

 
【2016.3.28】 縁とは不思議なもの  
 静岡RAIDERSのことは、この欄で何度も書いている。長い間メンバーが増えずに、オヤジども中心にずっと活動を続けて来た。ところがどうしたことだろう。昨年から今年にかけて9名のメンバーが加わったのだが、その内訳は20代7名、30代2名と、静岡RAIDERS始まって以来の若いチームになった。といっても、32名のROSTERの内、50代が10名を占めているが。

 さらに、それにも増しての驚きは女子の入部。昨年9月に2人目となるNAMIが入部し、11月にはYUKIが入部した。フラッグフットボールにハマってしまったYUKIは、今年になると後輩を次々とお試し練習に連れて来て、その内の2名AYAとAZUSAが入部した。現時点で女子部員は5名でQBさえ作れば試合できる人数に達した。当然のことながら女子チームのニックネームはRAIDERETTES(本場ではチアリーダーのニックネームだが、静岡RAIDERSの女子チーム名にしてしまった)。

 とはいうものの、実際にゲームを行うにはもう数名欲しいところだ。それを分かっているYUKIは昨日も一人お試し参加を連れて来ており、さらに数人連れて来そうな気配だ。昨日はYASUの会社のCINも参加しており、上手く行けば一気に10名近くになる勢いだ。この勢いを一番喜んでいるのはオジサン達だが、若い連中も可愛い女子が増えて満更でもないだろう。

 女子チームを作りたいと言ったのは、一昨年、チーム10周年懇親会でのこと。でも、その時はこんなに一気に女子が増えるなんて思ってもみなかった。とはいうものの、一気に増えた女子が、潮を引くように減ってしまうことだってあると、僕はどこかで覚悟している。それが、世の中だと。

 今回の女子チーム発足はYUKIの入部がきっかけだったが、これには不思議な長い繋がりがある。

 DOTCOOLのカウンターで飲んでいる時、僕は知り合いになった人に静岡RAIDERSのチラシを配りまくっている。あの時もそうだった。たぶん、2008年の5月頃だろう。男性1人と女性2人の3人組に僕はチラシを渡した。当然の様に連絡は無いだろうと思いながら。ところが、その時の女性から練習に参加してみたいという連絡があった。彼女の名前はYUKI。6月22日、彼女は雨の降る中やって来た。やる気満々で。彼女の勢いに負けて、静岡RAIDERSは雨の中で練習を決行した。

 僕はYUKIと飲みに行った。そこで彼女が紹介してくれたのが“プラシャンティ”というワインバー。カウンターの他には小さなテーブル席が2つしかないその店は、僕と同い年のママが経営していた。店にはアルバイトの女性が曜日によって現れた。その女性達を目当てに、僕や僕の部下達が店に通ったことは言うまでも無い。そこでバイトしていた女性の1人が由美さん。何度か飲んでいる内に、彼女はヨガのインストラクターもやっていることが分かった。

 カウンターの上に、ヨガ教室の名刺が置いてあったのは確か2010年の秋。由美さんがプライベートで毎週水曜日に閉鎖した幼稚園の教室でヨガ教室を開催するという。ジムのピラティスが無くなって1年近くが経ち、ヨガも無かったことから、僕は彼女のヨガ教室に参加することにした。当時の教室は2階で、夏は蚊が入ってくるし、冬はメチャ寒いし、雨漏りもするという状態だった。でも、1回1,000円という安さで、1時間半も鍛えてくれる教室(彼女のヨガは体育系)は魅力的だった。

 そんな教室で3年余り過ごした後、2014年の夏に教室は空調付きビルの2階になった。もう、快適というしかない。その快適さに引かれてか、由美さんが何コマか担当しているヨガクラブの会員もこのプライベートヨガに参加するようになった。昨年、そこに彼氏と一緒に参加したYUKAさん。何回目かにたまたま話すと、彼女は小学校の先生だという。小学校でもフラッグフットボールを普及させたい僕は、ここぞとばかりに静岡RAIDERSのチラシを渡す。

 彼女の話では、今度の日曜日に先生方でタグラグビーの体験教室へ行くというではないか。やっぱり、ラグビーかと思いながらもフラッグフットボールのことを話すと、「先輩が興味を持つかもしれない」との回答。この一言に期待し、ひたすら待つと、彼女から、「今度先輩を連れて、練習に参加させてもらいます。私はプレイしないけど(笑)」という答えが返って来た。

 その先輩がYUKIで、10月にお試し参加をした後の状況は冒頭に書いたとおりだ。初代YUKIから2代目YUKIに繋がる物語には、この様に酒好きで、女好きな僕の飽くなきスケベ心があったのだ。

 縁とは不思議なものだ。飲み屋を通じて人と繋がり、ヨガを通じて人と繋がる。たった一人の繋がりが、その後のチームへと流れて行く。

 
【2016.2.20頃】 4th down ギャンブル 
 今年最初に書いた老いぼれQBのひとり言を読み返した。会社を去るべきかどうかを悩んでいる。嫁さんは、男なら60歳までは働けと言う。嫁さんの親もそうだ。働くとはいったい何だろう。

 僕は18歳でアメリカンフットボールに出会い、形がフラッグフットボールに変わった今もプレイを続けているし、NFLではずっと、OAKLAND RAIDERSを応援し続けている。以前にも書いたことがあるが、アメフトを始め、QBというポジションを与えられた僕は、仕事でも相手がどういう風に来るかを予想して、それにどう対応するかということを考えるようになった。仕事はまずその目的をはっきりとさせ、その目的を達成するために使える道具、人、時間などを考え、戦略を練ってから進めるという考え方が自然と身についた。

 当然のことながら、あまり考えすぎてはいけないから、ある程度固まったら動き出して、途中で修正する。QBがスクリーメージについて、オーディブルを使うのと同じだ。もう少し言えば、ゲームの後半になるとチームがガラッと変わったかのようになるのとも似ている。実際にはそんなに格好良くは行かないが、仕事の流れは試合の流れに似ていると思ってやってきた。しかし、こんな風に仕事を進めるためには、それなりのいいプレイヤーが必要になる。いくらいい案が出来たとしても、それを実行するのは僕一人ではなく、当然のことながら周りのプレイヤーが必要だ。

 以前の職場ではプレイヤーに恵まれ、考えを実行に移すことが出来、そこに面白さを味わうことも出来た。しかし、2年半ほど前に今の職場に来てからは、自分が走っても、そこに協調して走ってきてくれるプレイヤーや管理職が居ない状況になってしまった。何とか、動かそうと仕掛けたが、組織としてうまく機能させることが出来ない。それでも、この2年半はある補助金を使った業務を手掛けることでモチベーションを保って来たが、その仕事も一段落した。次に何を手掛けるかと考えた時に、職場でこの先面白いことがあるのだろうかと思い始めた。

 最近では日曜日のフラッグのため、週2回のジム通いと週1回のヨガを日課にしている。仕事がフラッグ以上にめちゃくちゃ面白いのなら、このジムやヨガも休んでいいと思っている。だが、今の職場では、仕事に面白味を見いだせないというのが本音だ。将来に備えた蓄えをしてきて、何とか85歳位までは生活できるだろうとなった今、面白くない仕事を続けることが出来るのか。60歳が近くなってきた今、もう少し面白いことを探さずに、このまま一生を終えても良いのかという気持ちが高まって来ている。

 世の中には、金銭的な余裕のない人もたくさんいる中、こんなことを考えられる余裕があるだけ僕は幸せだと思う。だが、人は置かれた立場の中で、もっと面白さを人生に追究してみたいと思うのではないのか。最後の最後まで、もっともっと面白いことをと追究し続けるのが人生ではないのか。

 会社を辞めてしまった後の進路が決まっている訳ではない。何か面白い仕事を見つけたいと思っているが、とりあえずはフラッグ中心の今の生活の中に、今までやりたくても出来なかったことに少し取り組むことから始めるしかないかもしれない。その生活が楽しいものになるかの保証もない(人生にそもそも保証等というものは無い)。嫁さんは、「別にちんたら仕事をして給料を貰えばいいじゃない」と言う。でも、給料泥棒のように会社にしがみつくなんてことは嫌だ。働き場のない若い人達がいる中で、こんな考え方は失礼だ。

 今の自分の気持ちを正直に書いてみた。フラッグの普及活動が出来たら、楽しいだろうなと思う。楽しいことなら辛くても我慢できるが、つまらないことで辛いのは我慢できない。結論を出すまでにあと1週間程度。嫁さんとのバトルには弱い僕だが、今回は4th down ギャンブルでTDパスを決めてやる!

 
【2016.2.1】 つまらなかったスーパーボウル 
 CARの一方的なゲームに終わるという僕の予想は見事に外れた。見事に外れて良い試合になったかと言えば、つまらない試合だったというのが僕の正直な感想だ。確かにDENディフェンスは強かったが、それ以上にCARのミスが多く、かつCARのオフェンスは単調で観るべきところが無かった。DENオフェンスが進まないことは予想通りだったが、CARオフェンスにあまりにもミスが多過ぎたことがゲームをつまらないものにした。

 QBニュートンは最初からワイドオープンのレシーバーにオーバースローするし、レシーバーは際どいパスをドロップする。特にCARにとって痛かったのは、2シリーズ目WRコッチェリーのドロップ。チャレンジが掛かった時にはコールが覆り、キャッチになると思った。際どかったが、審判団は手の平の間から一瞬ボールが地面についたと判断したのか。もし、最初のコールがコンプリートだったとしたら、そのままコンプリートだっただろう。この後にOLBミラーにQBニュートンがサックされ、こぼれたボールをエンドゾーンで抑えられてTDを奪われたのだから大きかった。

 もう1つ大きかったのは、DENがFGの追加で13-7となった後のCARシリーズ。ロングゲインしたRBトルバートのファンブル。DEN陣40ydまで攻め込み、上手く行けはTD、悪くてもFGを狙えるシリーズでのターンオーバーで、またもやCARオフェンスはリズムを失った。さらに、3rdQ最初のシリーズでも、44ydのFGが右のアップライトに当って失敗となるミスというか不運(DENのオフサイドを見逃されたのは不運)。6点か10点が追加できていれば、13-13の同点か13-17の逆転になっていた。そうなれば、オフェンス力の無いDENには焦りが生じ、CARには余裕が出てくる可能性はあっただけに、大きかった。

 CARは唯一TDを上げたシリーズで、フィールドを横に上手く使ってパスを通した。このオフェンスは面白かったのに、なぜ以降のオフェンスでは横の展開が無かったのか。後半になれば、ニュートンのロールアウトパス、スクリーン、リヴァースといった具合にDENディフェンスを横に振り、たまに縦を使えば面白かった。なのに、CARオフェンスは最後までドロップバックのパスを使い、QBサック、ファンブルといったミスを犯し、自滅して行った。DENオフェンスが強かったとはいえ、CARオフェンスにもう少し工夫は無かったのか。

 DENのQBマニングは、あきらかにパスに力が無く、球足の長いアウトへのパスは危険な状態が続いた。そのせいもあってか、DENオフェンスは無理にマニングには投げさせようとはせず、後半になるとレシーバーまでの到達距離の短いインサイドへのパスが増えた。オフェンスはほとんど期待出来なかったが、最初のファンブルリカバーTDでアドバンテージを得たのが大きかった。お陰でディフェンスの強いDENはオフェンスに無理をさせなくても良いゲーム運びになった。これが、一番DENにとっては大きかった。

 CARが全力を出し切り、それでもDENのディフェンスに弾かれたのなら仕方ない。しかし、CARはミスを繰り返してズルズルと流れを失っていった。僕にはこの展開がつまらなくて仕方なかった。50周年の記念すべき大会、両チームには万全の備えをして望んで欲しかった。でも、CARにはその準備が出来ていなかったように見えた。最後の最後までQBニュートンの能力に頼りきり、オフェンスの引き出しを用意して来なかったCARの完敗。僕はそう感じた。そして、つまらなかった。

 
【2016.2.1】 プロボウルに想う 
 さすがに、プロボウルは会社を休んでライブで観るほどのものではない。帰宅して、だらけたプロボウルを観戦。それでも、スクリーメージ付近はダレダレだが、WRとCBのマッチアップは結構マジで見ごたえがあった。DEに入ったマックはチンタラやっていたが、3Qにちょっとだけマジモードを見せた感じ。QBカーは何となくタイミングが合わせられずに、一番近くてでかいTEを使っていたかな。WRクーパーは、マジモードに近いカバーをされ、Sのヒットで一瞬ヒヤッとしたが、何事も無かったようで良かった。RBマーリイも怪我が無くて何より。半分遊びとは言え、ちょっとした付注で怪我をすることもあるから、とにかく無事に終わって良かったというのが正直な気持ちだ。

 僕が初めてプロボウルを観戦したのは、2002年の2月だった。アメフトなんて観たくも無い嫁さんと別行動にして、ひとりでアロハスタジアムまでバスで出掛けたのを思い出す。当時のことを2002年のひとりごとで確認すると、サイドライン際のスタンドはソールドアウトで、僕はホーム側から向かって右側のスタンドで観戦した。スタンドはほぼ満員で盛り上がった。スーパーには出場できなかったQBギャノンがほとんどマジモードで頑張っていた。

 あの当時、今と同じようにブリッツなどは無いものの、ラインの当りも、タックルももっともっと厳しく、オールスターの力のぶつかり合いを観た感じがした。それに比べて、最近のプロボウルはずいぶんいい加減なゲームになった。怪我をしては元も無いのは当然だが、特にスクリーメージ付近のコンタクトは練習の様な軽いもの。今日のスタンドは公式記録上は5万人となっているが、実際には2万人も入っていなかっただろう。いくら、オールスターとはいえ、あのだらけたゲームをわざわざ観に行くファンはいないだろう。足を運ぶのは、ハワイ観光のついでに位のファンや、暇な現地のファン位のものだろう。

 開催時期も悪い。スーパーボウルの前となると、スーパーに参加した選手が参加出来ない。それに、ファンの興味はスーパーの真剣勝負に行ってしまっている。チャンピオンシップで盛り上がり、スーパーを待つ間の谷間に、だらけたゲームを開催しても、観客が集まるはずが無い。スーパーボウルが終わった後、勝ったチームも負けて悔しいチームも、みんなハワイに集まりマッタリとした時間を過ごす方がまだ良い。いっそのこと、プロボウルのゲームを止めてしまい、今日の中継の途中に映っていたWRベッカムのワンハンドキャッチを観たりする方がファンは楽しい。OLBマックのダミーブロックでも十分見ごたえはある。

 かつて、アメリカンボウルが日本に来ていた頃、僕らは当時NHK裏の代々木グランドで行われていた練習を観に行った。目の前で展開されるラインの3対3は迫力あったし、7対7のパスメージも面白かった。プレシーズンゲームの開幕戦は、どうせスターターは1シリーズしかプレイしないし内容も面白くないからと、高いチケット代金を払って行くことは無かった。今のプロボウルは、スタープレイヤーを観ることが出来るだけで、内容は無い。しかも、スーパーボウルに出場するプレイヤーはやって来ない。

 こんなプロボウルなら止めても良いんじゃないだろうか。怪我が付き物のフットボールに、オールスターゲームは馴染まないのかもしれない。

 
【2016.1.25】 競り合いと一方的なゲームのC.C 
 チャンピオンシップ、今のDENではNEには勝てんだろうなと、19日に書いた。今日のゲーム、結果的にはDENが20-18で逃げ切ったが、内容的にはNEが上回っていた。3rd downとレッドゾーンの4th downギャンブルといった、ギリギリのところで踏ん張ったDENディフェンスの勝利だった。TEグラコウスキーのスーパーキャッチは何度も窮地を救ったが、NEのオフェンスには彼以外の武器が無かったのが痛かった。

 試合を分けるようなポイントはいくつもあった。まず、DENがQBマニングからTEダニエルズへのTDパスが通った後のオフェンス。マニングがレシーバーを見つけられずにRBヒルマンに投げたパスは明らかにバックワードパスだった。パスを落としたヒルマンはフォワードパスのつもりだったかもしれないが、もしものことを考えてすぐにリカバーしなければいけない。こういったことが徹底されているのがNEで、LBフリーニーがすぐにボール拾ってエンドゾーンまで走った。審判の笛は吹かれていたが、チャレンジの可能性を考えてのリターンだ。

 予想通りチャレンジで判定は覆ったが、この時のDENの対応もまずかった。べリチックがレッドフラッグを投げ込む前にオフェンスを開始しすれば、FDを獲得できなくてもパントを蹴ることが出来た。自陣22ydで攻撃権を渡すのと、敵陣にボールを蹴り込んで攻撃権を渡すのでは大きな違いがある。べリチックは迷っていた。すぐにプレイを開始すべきだった。マニングは自分自身バックワードパスかもしれないと感じていただろうから、彼が自分で判断してすぐにプレイを始めても良かったはずだ。

 NEは敵陣22ydからの攻撃権を掴み、RBが1ydを走ってTDを決めた。ボールを進めることが出来なかったNEに流れが変わってしまう致命傷にもなりかねないミスだった。ところが、TDの後のPATをミスし、得点は7-6とDENの1点リード。この1点は嫌だなと思っていたが、結局最後の最後に効いて来ることになる。

 DENは2QにもQBマニングからTEダニエルズへのTDパスが決まり、前半を17-9で折り返した。後半のDENはFGによる3点しか追加できなかったが、前半最後のFGの時も含めて、マニングは2本TDパスを投げ損ねている。エンドゾーンのレシーバーはワイドオープンだったが、パスはほんの少しオーバースロー。この2本が決まっていればDENはもっと楽に勝てていたはずだ。決められなかったのは、怪我でシーズン途中を休んでいたことによるものだったのか。こういうミスがあるとスーパーボウルでは厳しくなる。

 QBマニングのパスでは、もう1つ気になることがあった。3rd downロングなどでマニングはサイドライン際のパスを何度も投げたが通らなかった。際どいタイミングでパスカットされたケースがほとんどだったが、あれは投げるタイミングが遅れていたのか。ポストに切れ込んだり、インへカットしたパターンの方が通ると思ったのだが、どうしてあれだけ縦に投げ続けたのか。ひょっとすると、パスに勢いが無く、インサイドには思い切って投げられなかったのか。気になるところだ。

 ARZがCARに勝つためには、ターンオーバーなどのビックプレイが無いと厳しそうだと、これまた19日には書いているが、残念ながらターンオーバーはARZに出た。試合開始から10分少々で10-0となった時に、ひょっとするとCARの一方的なゲームになるのではと思ったが、結果はその通りになってしまった。ARZのQBパーマーは、まだ右手人差し指の怪我が完治しておらす、ミドル以上のパスは押さえが効かずに浮いてしまった。このパスを、前半リードしたCARディフェンスは思い切って狙いに行き、何本もインターセプトを奪った。

 CARはQBニュートンが子供の様にはしゃぎながら、しっかりとパスを決め走った。OLのブロックもしっかりとしており、ニュートンは自由奔放にフットボールで遊んだ。モバイルQBが好きでない僕は、ニュートンに関して良い印象を持っておらず、CARのゲームもほとんど観ていない。何度か観たゲームは、何となく大雑把な感じであまり好きになれなかった。だが、今のCARを観ると、ディフェンスが強く、オフェンスは強力なOLの下でラン中心。ニュートンのパスは本数が少ないもののTDパスが多くなって来ている。ニュートンはリリースタイミングがかなり速くなった気がする。

 このCARとDENがスーパーで対戦した場合、DENの強力ディフェンスが、CARのオフェンスを封じることが出来るかが大きなポイントで、ディフェンスが破られた時にDENの勝利はあり得ない。撃ち合いの勝負に勝てるオフェンス力が、今のDENには無いからだ。残念だが今年のスーパーボウルは、CARオフェンスが爆発して一方的なゲームになってしまいそうに思える。それほど、CARのオフェンスは良い。この予想が外れて面白いゲームになることを期待するが…。

 
【2016.1.19】 盛り上がりに欠けたDP 
 ディヴィジョナル・プレイオフは昨日と一昨日だったのに、何かずっと前のゲームだったように感じる。インパクトが無かったというか、つまらなかったというか。

 最初のKC@NEは、フラッグの練習に行く前に前半を観て、帰宅後に残りを観たのだが、前半が終わった時点でダメだと思った。KCがゴール前の詰めが甘くてTDをなかなか上げられないのは、今に始まったことではない。FGで少しずつ得点を重ね、ディフェンスが踏ん張り、徐々に主導権を握り相手の焦りを誘う。それがKCの勝ち方だった。ところが、ディフェンスはNEの攻撃を止められずに前半だけで2TDを許してしまう。

 NEはやはり只者では無かった。じっくりとKCを研究してきた。オープニングシリーズではブリッツに対して徹底してショートパスを通し、KCディフェンスが3メンラッシュに変えた2回目のシリーズはパントとなったが、すぐに対応してTDに結び付けた。ディフェンスは、QBスミスのタイミングパスのコースを徹底的に潰して来た。QBスミスはショートパスの精度は高いものの、ミドルからロングになるにつれてパスは通らなくなる。一発のTDパスを決められないKCオフェンスに勝ち目は無かった。

 GB@ARZは、QBパーマーが右手人差し指の怪我をしていたのが影響した様に見えた。何度かワイドオープンのレシーバーにオーバースローしたが、あれは指の押さえが効かなかったに違いない。怪我が無ければ、もう少し簡単にARZが勝てただろう。大体、シーズンに2度もフェイル・メアリーが決まるなんて、普通じゃあり得ない。あれでGBが勝っていたら、あまりにも世の中不公平だ。OTでフィッツジェラルドにスクランブルからロングパスを決め、これまたフィッツジェラルドへのシャベルパスでTDを奪った時、僕はなぜかホッとした。ARZが勝って良かったと。

 SEA@CARは早起きする気がせずに、6時過ぎ起きて来てGamepassを立ち上げると、31-21でCARがリードしてゲーム終盤。FGで3点追加した後、オンサイドキックに賭けたが成功せずにCARが逃げ切った。次のゲームを観た後に観直しての感想は「なんじゃ、このゲームは」。QBウィルソンがひとりでゲームを潰し、最後に盛り上げてるだけじゃないか。ウィルソンは先制点を奪われた後に喫したインターセプトTDが響いた。後半だったか、敵陣でFGを蹴らずにギャンブル失敗も最後に効いた。

 両チームともにQBが走りまわりながらパスを投げる展開の試合は、大味でつまらないという印象が残った。NFLは、相手を分析し、緻密にゲームプランを練り上げ、それを確実に実行に移しながらも、相手の出方に対応して行くのが面白いところ。ところがこの2人のQBは、デザインされたプレイよりも崩れてからのプレイが多い。結果としてアスリートのQB1人がゲームを作り上げてしまうハイスクールの様なゲームになってしまう。これを面白いという人もいるだろうが、僕はつまらない。布石を打って、最後に仕上げる面白さに欠ける。麻雀に例えれば、ドラばかり多くて早く上がれば良いインフレ麻雀よりも、じっくりと相手の手を読んで役を作る麻雀の方が面白いのと同じだ。

 最後のPIT@DENは、PITのWRブラウンが脳震盪で欠場となったのが痛かった。ゲームの流れからして、ブラウンが出場していれば、2TDをPITが追加できた可能性はある。DENのQBマニングは好調には見えなかった。4Qにファンブルリカバーが無ければ、逆にPITに追加点を与え、そのまま負けていた可能性もある様なゲームの流れだった。勝負の世界にタラレバは無しだが、ブラウンが出場していたら、おそらくPITがチャンピオンシップに駒を進めていただろう。余計な反則で主力が欠場となったゲームは興味が半減した。

 ということで、なんちゃって予想のKC vs SEAというスーパーボウルのカードは消えてしまった。チャンピオンシップ、今のDENではNEには勝てんだろうな。ARZもCARに勝つためには、ターンオーバーなどのビックプレイが無いと厳しそうだ。残念ながらAFCはNE、NFCはCARだろう。何だかつまらんカードだ。RAIDERSとCOWBOYSのスーパーなんて観たいなあ〜。

 
【2016.1.16】 ディヴィジョナル・プレイオフは? 
 アウェーチームが全て勝ち上がったWCプレイオフ。果たしてディヴィジョナル・プレイオフでも同じことが起こるのか。

 まずAFC最初のゲーム、KC@NEはそんな気配が漂う。NEのゲームはあまり観ていないのだが、レギュラーシーズンの同地区対決だった最後の2ゲームで完敗している。第1シードが掛かったゲームだっただけに、メンバーを落としてのゲームでは無かったはず。しかし、OLが弱くQBブレイディは思うようにパスを投げられなかった。シーズン終盤の6ゲームを2勝4敗という成績だったNEは、勢いの面からプレイオフでも厳しいのではと思う。だが、NEはしぶといだけに、この2週間でチームを立て直して来れるのかが気になるところ。

 一方のKCはレギュラーシーズンと同じ様に、確実なゲーム運びで初戦のHOUを一蹴した。強力ディフェンスとQBスミス率いるボールコントロールオフェンスには隙が無い。アウェーでNEが対戦相手とはいえ、このゲームはKCが制するのではと思っている。もし、KCが負けるとしたら、レギュラーシーズンではほとんど犯さなかったターンオーバーが発生したケースではないかと想像する。NEは不気味だが、KCの勝利を予想する。

 もう1つのゲーム、PIT@DENは難しい。PITの主力が元気ならばPITの勝利も考えられる。しかし、WRブラウン、RBウィリアムスの2人が欠場し、QBロスリスバーガーもダウトフルでは、DENの強力ディフェンスに対抗出来るか。15週の対戦ではDENに勝っているが、その時はランが全く進まずパスで勝っている。RBウィリアムスの欠場は痛いが、空中戦になった場合の大きな武器となるWRブラウンの欠場はもっと痛い。PITオフェンスはかなり厳しい状況に追い込まれるだろう。

 DENはSDとの最終戦でQBオスウィーラーが乱調で、マニングがリリーフして勝利を収めた。このゲーム、オスウィーラーが取り立てて不調だった訳では無く、チップしたパスをインターセプトされたことが重なり、徐々にリズムを壊していった。マニングが出場してからは、オスウィーラーより早くなったリリースタイミングにSDディフェンスが戸惑った感があった。PIT戦はQBマニングが先発するようだが、果たしてSD戦の様に上手く行くか。オスウィーラーに比べてリリースタイミングは早いものの、球速の遅いパスを狙われた時に、DENはピンチに立ちそうだ。それでも、順当に行けばDENだろう。ひょとすると、毎年シーズン終盤に失速していたマニングは、休養十分でプレイオフを突っ走ってしまうかもしれない。

 NFCの最初のゲーム、GB@ARZはこれまた難しい。GBはシーズン終盤で失速し、WCで敗れると思っていたが勝ちあがった。ただ、これは対戦相手がWASだったことが幸いしていたように思う。最後までもつれたNFC-Eastで地区優勝を飾ったとはいえ、WASが強力なチームだったかと言えば疑問が残る。GBの対戦相手が@MINや@SEAだったら敗れていたのではないか。OLが弱いGBには、昨年の様な圧倒的な強さが無い。

 一方のARZは最終戦だったホームのSEA戦で完敗したのが気になる。このゲームはARZがSEAディフェンスに完璧に止められ、前半だけで勝負がついた。プレッシャーを受けたQBパーマーはパスを半分も決めることが出来なかった。GBのラッシュはSEA程では無いにせよ、QBパーマーにプレッシャーが掛かった時に、同じ様なことが起こり得ないのかと気になる。順当に行けばARZだが、QBパーマーのパスが乱れると、GBが勝ちあがるかもしれない。

 一番難しいのが、SEA@CAR。SEAは考えられない様なFGのミスで勝ちあがったが、ディフェンスは相変わらず強かった。これに対して、オフェンスは進まなかったが、スナップミスで訪れたピンチでロングパスが決まるというワンチャンスをものにした。このツキをどう考えたら良いのか。CARはQBニュートンのパスをランで得点を稼いでいるが、16週のATL戦の様なQBニュートンのパスの乱調が一番怖い。ディフェンスの強い両チームの対戦は、勢いがありながらもちょっとしたミスで、CARがツキのあるSEAに足元をすくわれる様な気がしてならない。今シーズンの成績ならばCARの勝ちを予想するのが順当だが、僕はSEAがしぶとく勝ちそうな気がしている。

 
【2016.1.11】 WCプレイオフ 
 WCプレイオフは、アウェーチームが全て勝ち上がるという、NFL史上初めての出来事となった。僕はGB@WAS以外はアウェーを推していたが、実際のところこの中で絶対に外れることは無いと思っていたのがKC@HOU。結果はその通りで、後の3ゲームはGBがWASを完全に叩きのめしたが、PITとSEAは勝利を拾った形となった。

 KC@HOUは全く予想した通り。KCオフェンスはDEワットにサックを許したものの、彼を手玉に取った。ブロックせずにオープンをランで突いたり、裏側にパスを通すなど、WASはワットのラッシュの裏を突いた。最初のキックオフリターンTDが効いたことは確かだったが、それ以上にQBスミス率いるKCオフェンスはリスクの無い、確実なボールコントロールを展開した。確実にFGで3点を追加して行き、ディフェンスが完璧に守るというレギュラーシーズンでの戦い方で、HOUを一蹴した。HOUはQBホイヤーのパスが乱れ、オフェンスは自滅という感じ。このゲームは両チームのQBの差がもろに出た。HOUはたまたま地区内の他チームがこけてプレイオフに出場しただけのチームだった。

 PIT@CINはもっと簡単にPITが勝つと思っていた。4Qになってヤケクソになったのか、CINのQBマキャロンのパスが決まり始め、一度は逆転。だが、パスを受けたRBピーターソンのファンブルがリカバーされたのが痛かった。あの場面でターンオーバーが無ければ、そのままCINは時間を使い切って試合を終えることが出来たはず。ロスリスバーガーが肩を打ってロッカールームに下がっている間にQBジョーンズが犯したインターセプトでゲームは終わるはずだった。PIT陣26ydでFD、残り時間1分26秒。PITにはタイムアウトが3つ残っていたが、無理をせずに時間を消費し、FGで3点を追加すれば19-15となりFGでは同点に出来ない点差になる。

 終わったなと思って観ているとCINはRBヒルにハンドオフし、走らせた。この大事な時にファンブルだけはしないよう、しっかりとボールを守ることだけがRBに与えられた使命のはずなのに、ファンブルを犯してしまうとは。さらに、ディフェンスでのWRブラウンへのハードヒットでアンネセサリー・ラフネスでもらったペナルティに加え、いらんことをしてアンスポーツマンライク・コンタクトまで犯してしまう展開。幾ら同地区対決だとしても、ここまでエキサイトしたら負けだ。ロスリスバーガーがロッカールームに下がったことも幸いして逆転したCINだったが、ツキに見放されたというよりは自滅したゲームだった。

 信じられない様なことはSEA@MINでも起こった。残り時間26秒で27ydのFG。簡単に決められる距離で、このFGを決めれば12-10でMINが勝つゲーム。当然のことながらMINの勝利をほとんどの地元ファンが信じていた。スナップは良く、プレースも出来、問題は何も無かった。左に外したキックをスローで観ると、Kウォルシュの左足が踏み込んだ時にわずかに滑り、その影響でキックを引っかけてしまったように見えた。不運と言えば不運だが、力が入り過ぎたのかもしれない。もっと、軽く蹴れば良かったかもしれないが、ルーキーのキッカーは力んでしまったのか。

 このFGの失敗はMINファンの脳裏に残るだろうが、それよりもSEAがTDに結び付けるキッカケとなったQBウィルソンからWRロケットへの35ydパスが悔やまれるだろう。コミニュケーションミスでスナップされたボールが転々と転がるのを拾い、ラッシュを受けながら決めたこのパスがSEAに反撃のきっかけを作った。さらに、RBピーターソンのランアフター・キャッチでファンブルを誘いターンオーバーからFGへ。自分達のミスをTDに結び付け、相手のミスをFGに結び付ける。最後は相手のFGミス。こういうゲームがあるから怖い。かつて、QBロモがFGのスナップをプレースし損ねて負けたDAL、最後のFGを外して以後4回連続出場したスーパーボウルで一度も勝てなかったBUF。無常だが、NFLはひとつのミスが勝敗を分けることが多い。

 WASは前半の好ポジションからのオフェンスでTD1本に終わってしまったのが痛かった。さらに、後半にランディフェンスが崩壊したことも大きかった。NFLでは1ゲームでおおよそ10〜13回位のオフェンスシリーズがある。この中で好ポジッションからのオフェンスを確実に得点に結び付けないと、逆に相手に流れが変わってしまうということがある。実際、GBは2Q終盤から流れを掴み、後半はランを有効に使いWASを圧倒した。

 WRジャクソンの凡ミスでTDを逃してしまい5-0となったが、TDを決めていれば9-0となり、その後のTDでもPATが確実に決まっていれば、WASは16-0と2ポイント2回でやっと追い付く2ポゼッションゲームにすることが出来た。その後のGBの反撃を見れば、16-0としていたとしてもどうなったか分からない。ただ、WASが流れを掴んでいたら、GBの戦い方も違っていたかもしれない。決める時に決めておかないと、後でしっぺ返しを喰らうという、典型的なゲームだった。

 次の対戦はAFCがKC@NE、PIT@DEN、NFCがGB@ARZ、SEA@CARか。難しいところだが、現時点ではAFCはKCとDENが勝ちあがり、NFCはARZとSEAが勝ちあがりそうな気がする。

 KCディフェンスは強力でNEオフェンスも押さえこみ、確実なオフェンスで僅少差の勝利をものにする。DENはこれまた強力なディフェンスでPITを圧倒し、休養十分のQBマニングがオフェンスをコントロールする。CARは大味の試合をしてきただけに、ちょっとしたミスでSEAにやられる。ARZはGBに足元をすくわれそうにも思えるが、ディフェンスの弱いWASとディフェンスの強いARZを比べれば、GBも今日ほどオフェンスが進むと思えない。まっ、現時点ではざっとこんな感じだが、週末にこの予想は変わるかもしれない。

 
【2016.1.9】 WCプレイオフ予想 
 RAIDERSのシーズンが終わった後のシーズンはおまけの様なものなのだが、それでもスーパーボウルまでのプレイオフを観ない訳には行かない。明日の朝始まるWCプレイオフはどうなるだろうか。

 KC@HOUはディフェンスの勝負。でも、オフェンスはベテランQBスミスを中心に固いドライブを展開するKCが絶対に有利。確かにHOUにはDEワットがおり、DLは凄まじい破壊力がある。だが、スミスはクイックスローのパスを得意とする。他のチームと対戦する時ほどスクランブルで走れるとは思えないが、ショートパスを中心に確実にドライブを進めることが出来るだろう。HOUは3連勝でレギュラーシーズンを終えたが、相手は全て同地区内で今シーズンは調子の出なかったチーム。さらに、QBホイヤーは並のQB。ターンオーバーが勝敗を分けると思うが、順当に行けばKCの勝利だろう。

 PIT@CINは、PITがRBウィリアムズ、CINがQBダルトンが欠場となる。今シーズンのPITはQBロスリスバーガーにミススローが多く、不必要なインターセプトを喰らっている。一方のCINはダルトンが欠場した後、マキャロンが頑張っており、レイティング97.1という良い成績を残している。だが、総合力ではやはりロスリスバーガーが一枚上手。RBの欠場よりもエースQBの欠場はチームに与える影響が大きいと考える。お互いに手の内を知り尽くしたチーム同士の対戦だが、前回の対戦に続いて、CINはホームで涙を飲むことになると予想する。

 SEA@MINは両チームともにディフェンスが強いというイメージがある。となるとやはりオフェンスの力を比べたくなる。MINのQBブリッジウォーターはRBピーターソンのランに助けられての成績で、ピーターソンが居なければ今年の成績は残せなかったのではと思う。対するSEAのQBウィルソンは、パスありランありで、ひとりでオフェンスを作り上げる力がある。両チームともに、ディフェンスはQBのランを警戒する戦いとなるだろうが、ダウンフィールドを広く観る目があり、いつでもパスを投げられるウィルソンの力が上。RBリンチの欠場は痛いが、SEAが勝つだろう。

 GB@WASはチームの勢いからもWASの勝利だろう。GBのボロボロなOLに対してWASのOLは凄まじく強い。この差が大きいだけでなく、WASのQBカズンズはシーズン後半に安定してきた。カズンズは2年前だったか、グリフィンVが怪我をした時に出場し、素晴らしいプレイうを見せた。その時に彼はエースQBになると思ったのだが、やっと今シーズンに安定した力を発揮するようになった。GBは後半の戦い方があまりにも悪い。OLが崩れたことでQBロジャースのパスは決まらず、何とか勝ちを拾ってきたものの、最後はARZとMINに完敗した。毎年のことだが、調子を落としてプレイオフに入るチームに勝ちは無いと思う。

 今シーズン、AFCはスーパーに何処が行くかの予想が非常に難しい。僕は大穴かもしれなkが、後半調子を落としてきたチームが多い中で、唯一調子を上げて来たKCが出場してしまうのではと思っている。NFCは毎年のように後半調子を上げて来たSEAかなと。ARZはQBパーマーに脚が無いだけにプレッシャーを受けた時に大きく崩れる可能性があるし、大味な勝ち方をして来たCARもひとつのミスで消えて行く様な気がする。WCプレイオフが終わる前のスーパー予想はSEA vs KCでSEAの優勝としておこう。この2チームがWCで負けたら、立つ瀬も無いが…。

 
【2016.1.3】 想うこと 
 今年は年賀状を書いていない。昨年2月に父が亡くなり、一応喪中という形をとった。実家は浄土真宗で、この宗教では人の死を忌み嫌うということはなく、全ての人が南無阿弥陀仏と唱えれば、極楽浄土に行くことが出来る。だから喪中は無いのだが、世間一般的には親族が無くなった場合に喪中となる宗教が多く、いちいち説明するのが面倒くさいから喪中という形をとった。おかしなものである。

 昨年は、本当に身近で多くの命が消えて行った。2月に82歳で亡くなった父は寿命といっていい。7月に14歳の誕生日を迎えることなく亡くなった愛犬のくりは、胆嚢炎から免疫性貧血を起こした突然の死。胆嚢炎がこんなに怖いものだと、くりの死で知ったのだが、出来ることならもっと健康管理をしてあげれば良かったと後悔が残る。少なくとも、15年は生きることが出来るものと思っていただけに切ない。

 くりの人間年齢は69歳とまだ若い。その69歳で、くりの死から1日後に亡くなったのがRAIDERSのQBケニー・ステイブラー。僕にとって彼は永遠のスーパースター。彼ほどカッコ良くてセクシーでなQBはこの世に居ないと思っている。その彼が、くりの人間年齢と同じ歳で、しかもくりが亡くなった翌日にこの世を去ってしまったのは、単なる偶然なのか。今でも、そんなことを考えることがある。

 11月には高校時代からの親友の守が亡くなった。2度目のガンの手術を乗り越えたというのに、喉に食べ物を詰まらせて窒息死してしまうとは。胃を全部摘出し、食道が太くなるまでは固形物を食べてはいけないと言われていたのに。本当に守はバカもんだった。その他にも、嫁さんが飼育していたカエルやらイモリやら、昨年は多くの命が亡くなった。我が家というか、僕にとって昨年の漢字は、まさに「別」。

 「別れ」は多かったが出会いも多かった。フラッグフットボールでは、静岡RAIDERSに6名の新人が加わった。昨年が最悪だった中で、唯一の光明と言えばフットボール。メンバーが増えた静岡RAIDERSの活動が、今まで以上に活発になっただけでなく、海の向こうのOAKLAND RAIDERSも長かった12年の暗いトンネルから抜け出す兆しが見えて来た。

 もうひとつの光は、スムースチワワ“寿”との出会い。くりが病気になった時、くりが病気が治ったとしても、もう一人チワワを迎えようとしていた。子供のいない我々夫婦にとって、そう遠くは無い将来にくりが居なくなった時に、くりの居ない生活に生活に耐えられるかという不安があった。不謹慎を承知で言えば、もし、くりが亡くなったらと考えていたことも確かだ。

 寿は、我々夫婦がくりの手術を決断した丁度その日に生を受けた。くりと同じスムースチワワで色もクリーム。背中を見れば、くりと同じように天使の羽根のような白い毛が生えた部分がある。顔も違えば、性格も違う寿は、超やんちゃで家の中を跳ねまわっているし、芝生広場に離せばくたびれるまで捕まらない。それでも、この子には運命というものを感じぜずにはいられない。ひょっとしてくりは我々に、やんちゃな孫娘を授けたのだと。

 新しい始まりがあったものの、別れの多さと深さゆえに、人生というものを考えずにはいられなかった。僕は、あと数日で58歳になる。会社生活を終えるかどうかの判断も2月末にはしなくてはいけない時期に来た。静岡県の男子の健康寿命は2013年時点で72.13歳。約72歳までが平均的に健康で過ごせる年齢か。となると、あと14年か。これをまだ14年もあると思うか、14年しかないと思うか。僕は後者だ。

 昔、女の子を口説く時によくこんな話をした。「この広い銀河系の中の地球という星で、たった100年も生きない人間が、たまたま同じ場所に生まれて来て出会うなんてことは奇跡じゃないか」と。最近、この口説き文句を使ったことは無いが、人生を考える時に同じ思いに駆られる。この世における人との出会いや別れはほとんど奇跡的なものと言って良い。全てのことは、銀河系の中でほんの塵のようなもの。なのに我々は、悩み、悲しみ、嘆き、喜ぶ。

 短い一生なのにどうしてこうも色々なことを考えてしまうのか。昨夜、弘兼憲史の新書“50歳からの「死に方」”という本の一部をもう一度ざっと読み返し、会社生活が終わった時に、余分なものを捨てて身軽にした上で、僕はどう生きて行くべきなのかに考えを巡らせた。当然、その答えはまだ出ていない。

 正月早々、重い話題になってしまった。このHPを始めた2000年1月から10年余り、RAIDERSを中心にフットボールのことを書き綴っているだけで楽しかった。アメリカンフットボールをプレイすることを辞めても、フラッグフットボールをプレイして、ずっと楽しい日々を続けて来た。でも、いつかは終わりがやって来る。その終わりがぼんやりと見え始めた今、人生を考え始めた僕は、ちょっぴり大人になったのかもしれない(笑)。

 とりあえず、本年もよろしく。頑張れOAKLAND RAIDERS、頑張れ静岡RAIDERS !!