2017

【2017.9.26】 ランニングゲーム
 今日のマンデーナイト、ARZは序盤DALのRBエリオットを完全に抑え込んだ。DEN戦を参考にしたのか分からないが、ギャップを全て潰し、エッジラッシャーが素早く横から対応してエリオットを包み込むように止めたと見えた。前半はほとんどエリオットのランを抑えられていたが、2ミニッツに入ってDALはこのディフェンスを逆手に取った。

 DALはエリオットに対してい一気に突っ込むDE(OLB?)がコンテインの役目を果たしていないことをチェックしていた。ショットガンからエリオットへのハンドオフフェイクをしたQBプレスコットが右オープンを駆け上がりそのままTD。エリオットに対してディフェンスが集中し過ぎると、当然こうなりますよといったお手本のようなプレイ。

 この後ARZはエリオットのランだけでは無く、プレスコットのキープやランパスオプションに注意を払わなければならず、どうしてもスクリーメージ付近の人数を減らさざるを得なくなった。結果として、確か2,3本のビッグランを許した。DALとしては、BOX内の数だけでエリオットを抑えようとすると、痛い目に遭うということを他のチームに知らしめた。先週DALと対戦したDENディフェンスの止め方を良く見ていないが、DALと対戦するチームは今後も頭を悩ませなければいけなくなることは確かだ。

 それにしてもこのゲーム、ARZは前半攻めまくりレッドゾーンに攻め込みながらTDを奪えず、FGも失敗するという拙攻。2Q中盤辺りまでボールを支配しまくったにもかかわらず7点しか取れなかった。こういうゲームは取れる時に取っておかないと痛い目に遭う。実際にARZは後半DALの反撃に遭い逆転負けを喰らった。

 その他、今日のゲームでは先週RAIDERSに敗れたNYJがMIAを破った。このゲーム、いや先週のゲームもそうだったかもしれないが、NYJは今では珍しくなったプロIフォーメーションをよく使う。FBというポジションが、現代のフットボールでは役目が無くなって来たが、NYJはしっかりとIフォーメーションを使っている。

 このフォーメーションだと、BOX内にディフェンスが多くても、OLがDLをコントロールして穴を空けさえすれば、詰めて来るLBをリードブロッカーのFBがブロックできる。ワンバックや両Eタイトのフォーメーションでは、ブロッカーの数が多いものの、アタッキングポイントに対するブロッカーを増やすためには、プルアウトを使わないといけなく、どうしても遅くなる。

 それに対してIフォーメーションの場合、FBがズドンと穴に突っ込み、最低でも1人はLBを潰してくれる。RAIDERSも最近はアンダーセンターの場合ワンバックが多いが、たまにはIフォーメーションを使ってみたらどうだろうか。強力なOLがダブルチームを使ってDLを押し込み、そこに空いた穴にFBオラワレを突っ込ませる。その後にRBリンチを突っ込ませたらディフェンスとしては嫌ではないだろうか。

 ランに対してディフェンスはスクリーメージ付近の数を増やして対抗する。これに対してIフォーメーションの場合、真ん中からどちらにランが展開するか分からないから、片方に人数を寄せ難い。もし寄せたら、オフェンスはオーディブルで左右を変えることも出来るだろう。そう考えれば、8メンBOXに対抗して、Iフォーメーションをもっと使ってパワープレイで勝負しても面白いのではないかと感じた。

 
【2017.9.12】 マンデーナイト2試合
 昨年は早期退職したとはいえ、今頃は資格試験の受験勉強真っ最中。RAIDERS戦を中心にNFLのゲームを観ることは出来たが、その時間が限られた。それに比べ、今年はフットボール三昧。Youtubeでのカレッジ観戦を含め、本当に多くのゲームを観ることが出来て幸せな生活だ。

 今日はマンデーナイトの2ゲームを観たが、やはり「NFLは凄い」という言葉以外浮かばない。NO@MINはNOに移籍したRBピーターソンが適地となったMINで開幕を迎えるという、何とも言えない演出。でも、そこで光ったのはMINのルーキーRBクック。フロリダステート出身で2巡、全体41位指名のクックは、ピーターソンが新人で初めて登場した時の記録を軽く破って、22回キャリーの127ydと大活躍。

 ピーターソンはオープニングのプレイで右に上手くカットバックして9ydほどゲインしたが、その後はほとんど見せ場が無かった。TV局はピーターソンがMINでのゲームということで注目し、カメラは彼を捉えるが、明らかにスターの座はクックに移った。時の流れだなとは思うが、こうして新旧交代して行くのがNFLの常。往年のスピードと力強さが消えたピーターソンに寂しさを感じた。それにしてもアメリカには才能のある選手が幾らでも居ることが驚かされる。

 ゲームはNOが勝つだろうと思っていたが、MINのラインがオフェンスもディフェンスも完全にスクリーメージを支配し、MINに勝利をもたらした。QBブラッドフォードは昨シーズン70%を超すパス成功率を残したが、ショートパスばかりという印象がある。今日のゲームでも当初はショートパスが多かった。しかし、OLに守られ見事なコントロールでミドル系の3TDパスをヒット。RBクックの活躍もあり、MINは今後も面白そうな存在になって来た。

 マンデーナイトの2ゲーム目はLAC@DEN。どちらにも負けて欲しいが、ここはホームのDENが負けた方がRAIDERSにとっては有難いと思いながら観戦。マイルハイはオレンジ色に染まり、クラウドノイズは半端では無い。7対7までは緊張感があったが、DENがQBシーミアンのパスやランでTDを追加し、24-7となった時点で興味は薄れてしまった。シーミアンは自分でも良くボールをキープした。しかし、まともにタックルを受けるのはいただけない。その内に大怪我をしてスターターを失うことになる。

 ディフェンスは両チームともブリッツを仕掛け、裏を取られると一発で行かれそうな危ないディフェンスと感じたが、LACはそれに加えてタックルの甘さが目立った。昨日のRAIDERSがスクリーメージを抜けられても、パシュートが良くしっかりとタックルしていたのとは逆に、ミスタックルの連発でDENにゲインを許した。

 DENはLACのQBリヴァースに脚が無いことを見越して、徹底的に投げさせない様なディフェンス。これがLACのホームならばオーディブルもしっかり伝えられて、ベテランQBリヴァースはある程度裏を掛けたのではと思うのだが、クラウドノイズの大きさに思うようなプレイ伝達が出来なかったという感じだ。

 緊張感が無くなったゲームを前に眠気をもよおし、ついウトウトとしてしまった。目が覚めるとLACがTDパスを決めたところ。得点を観ると24-21になっているではないか。ちょっと待った、一体何が起こったのだ。解説の話を聞いていると、2つのターンオーバーがあり、これをLACがTDに結び付けたらしい。これだから同地区対決は目を離してはいかんのだ。

 こうなると流れはLAC。DENがFGを外し、24-21のまま時間は2分ありタイムアウトは1回残っている。しかも、FGの失敗からオフェンスは40yd付近からというチャンス。これは同点のチャンスでは無く、逆転のチャンスだ。なのにLACのオフェンスはもたもたしており、ペナルティでFG圏内に入るのがやっと。それでもFG成功でOTかと思ったらDENがタイムアウト。外す距離では無いなと観ていると、今度はFGがチップされ失敗に終わるという幕切れ。

 LAC、DENともに今年のRAIDERSならばスイープできるチャンスはあるなと感じたゲーム。ただ、ウトウトしている間にターンオーバーでゲームが動いた様に、何が起こるか分からないのがNFL。まずはホームのゲームは絶対に落とさないことが重要だ。LAはRAIDERSにとってホームの様なものだからLACをスイープする可能性は大きいが、DENのクラウドノイズはやはり厳しい。それほど脅威を感じない2チームだったが同地区対決は荒れる。RAIDERSは気を引き締め両チームともにスイープするつもりで戦って欲しい。

 
【2017.8.9】 アメフト人気が高まらない理由
 経済界というHPに、「カリスマQB来日でもアメフト人気が盛り上がらない理由」という記事があり、Facebookでも話題になった。ハッキリ言ってこのコラムは「NFLに日本人選手が一人もいない」というひとつの理由を上げただけで、日本におけるアメフトの歴史と現状を書いているに過ぎない。

 どうして日本ではアメフト人気が高まらないのか。僕には思うことがある。NFLが日本各地を回ってフラッグフットボールを紹介したのは確か1997年。そこには、子供達を中心に底辺を広げてアメフト人口を増やそうというNFLの思惑があったはず。プレヤーを増やすというよりも、フラッグフットボールを通じてアメフトに興味を持たせ、そこからNFLのファンを増やしていくという思惑がだ。

 しかし、あれから20年経っても状況は変わらない。なぜかと考えた時に、子供達がフラッグフットボールを始めたとしても、すぐに大会に出場することや、そこで勝つことに力を注ぎ過ぎ、楽しいものでは無くなってしまっていたからではないか。子供達にとって、競技性が高くなり過ぎて、簡単に気軽に参加出来なくなっていないかということだ。これはアメフト経験者が多くを占める大人のチームにも言えるが。

 子供のフラッグは楽しければ良い。遊びの延長で十分だ。保護者の方と一緒に遊びながらピーナッツ型をしたボールと戯れ、そこからアメフトに興味を向けてもらえばそれで良い。まずは楽しくということを忘れてしまっていないか。僕が今静岡でフラッグを普及しようとする中で気にしていることは、まず楽しんでもらうことだ。ここを忘れてしまうと、大人達のエゴでフラッグを指導することになる。これは大人のフラッグでも同じことだ。

 もう1つ思うのは、大学や社会人でプレイした人達が、自分がプレイすることや自分のチームのことしか考えていなかったからではと感じる。一部の有名校の対戦を除き、スタンドがガラガラだろうが一向に構わない。ただ勝つことだけしか考えていなかったように感じる。Xリーグもビッグゲームには観客を集めるが、企業がチケットを配布しなかったらどれだけ集まるのか。

 日本全国にアメフト経験者はたくさんいると思う。中には僕より年上で自由な時間が多い人もいるのではないか。そういった人達が、地道に全国でフラッグの普及やアメフトの見方について活動を広げて行けば、きっとアメフトの面白さを分かってくれて、ファンは増えるに違いない。自分の出身校を応援することも良いが、それ以上にアメフトファンを増やそうと努力することが必要なのだ。ただ、その努力が日本のフットボール界のファンを増やすのでは無くNFLのファンを増やすだけになるかもしれない。でも、それはそれで良い。NFLの放送が増えたり、NFLプレイヤーみたいにカッコ良くプレイしたいという人達が増えれば良いのだから。

 Facebookで人気が高まらないことを嘆くのでは無く、実際に人と語る、あるいは一緒にフットボールでキャッチボールしてみるといった努力が大切なのだと僕は思う。そういった努力が無い限り、人々がフラッグやアメフトを知る機会は無く、相も変わらず「アメフトはルールが分からない」と、口走り続ける。

 7月最後の金曜日に、ジムの帰りに自宅近くの居酒屋に初めて寄った時のことだ。そこで大将と話している内にアメフトの話題になった。大将はルールが分からないというから、簡単に説明してあげた。ルールや戦術について話した後、70歳少し手前に見える大将は「そういうルールと戦術だったのか。であれば面白いスポーツだ」と話した。子供達にフラッグを教えながら保護者の方と話しても、アメフトのことはほとんど知らない。でも、話すとフラッグでも頭を使って面白いスポーツだという返事が返ってくる。

 世の中の人達、特に地方ではアメフトを知る機会が少な過ぎる。その機会をアメフトに携わった人が作り、多くの人にアメフトの面白さを知ってもらうことが必要だと思う。ルールの基本を覚え、戦術が分かってくれば、絶対に日本人が好むスポーツであることは間違いない。

 ブレイディが来日しても一部のファンしか盛り上がらなかった理由は、フラッグフットボールの普及に関する方向性と各地に散らばるアメフト経験者の努力不足だと僕は考えている。アメフトに関係した人達は、このスポーツを通じていろんな出会いもあり、楽しい人生を送って来たはずだ。そういった人達がアメフトを普及させるために努力することが一番大事ではないだろうか。

 
【2017.6.3】 自走式芝刈り機
 ついに自走式エンジン芝刈り機を購入してしまった。一度草のグランドでフラッグフットボールをしてしまうと、もう一度土のグランドに戻ることは出来ない。ましてや、草が短く刈られたグランドでプレイをすることに慣れると、草が伸び放題になってしまったグランドは許せない。部費は3万円程度しか無く、中国で組みたてられた芝刈り機は45,800円。どうする。個人持ちでも草刈り機を持つのか。自問自答したが、短く草を刈られたグランドへの欲求を捨て去ることは出来なかった。

 静岡市にお願いして貸りていた東静岡駅前の公園が使用出来なくなったのはおおよそ4年前。たまたま大きさが中途半端で野球やサッカーも使用せず、グランドゴルフの爺さん達だけが使用していた安倍川河川敷の田町スポーツ広場にグランドを変えた。その頃の広場は草が生えていたものの、グランドゴルフのコースだけがきれい整備され、他は草が伸び放題という状況だった。

 あまりにも草が伸びてしまった時は、チームのメンバーが保有する草刈り機で刈っていたが、それでも、広場全体がきれいにはならず、ムラのある草原でフラッグをプレイしているという状況だった。状況が変わったのは1年半ほど前。少年サッカーのチームに1ヶ月に1度は日曜日を譲る様になったのだが、逆に草がきれいに刈られて良いコンデションでプレイ出来るようになった。

 この状況に慣れてしまうと、今度は少しでも草が伸びて来ると気になる様になる。田町スポーツ広場が使えない時は川向うのソフトボール場を使ったのだが、外野の草は年に数度、市が草刈りした時以外は伸び放題。この草を草刈り機でなぎ倒すように払ってもなかなかきれいにはならない。自走式の草刈り機が欲しいと思ったのはこの頃からだったが、田町スポーツ広場を使える機会が多いことから我慢していた。

 2017年になると状況は変わって来た。少年サッカーが月に2回の日曜日を使用することになり、我々が使えるのは月に2,3回となった。おまけに、サッカーのゲームを毎週(土曜日もゲームは組まれていた)の様に使用すると、たとえ少年であっても芝というか草は痛んでくる。今年の冬に芝ははげ、春になっても今までの様に広場全体が草で覆い尽くされることは無くなった。

 このはげた場所を少年サッカーで補修するという連絡があったのは10日ほど前。我々はサッカーとは別のところにフィールドを取っていたことから、フラッグの練習スペースは確保して、他の部分を補修するという。しかし、たぶんそうはいかないだろうという予想の通り、フィールドを1面確保することは出来なくなっていた。

 安倍川上流にはTORPEDOSさんが練習している広場があり、その上流側にも静岡市公園緑地課が管理する広場がある。ここはかつてイギリス人の方が市から借り受けクリケット場として整備していたところだが、現在は誰も使わずに荒れ放題になっている。たまたま市の草刈りを終えた後の、5月中旬に、一度使用してみたところそんなに悪くは無い。

 だが、まともにこの広場を申請して借りると、フラッグのフィールド広さで5万円にもなるという。これじゃ、市民が使えないじゃないかと文句を言うと、他の方と譲り合いながら自由に使用して良いという回答を得た。これは、いつか少年サッカーに田町の広場を占用されてしまうという危機管理から、1年半ほど前に確認していたことだった。

 とりあえず、使用することは問題無いが、静岡市に言っても年間に3,4回しか草刈りはしない。ならば、自走式の草刈り機を買おうじゃないかと決意したのが、5月下旬のことだった。昨日、チーム最年長のYOSAさんに手伝ってもらい草刈りを実施。自走式芝刈り機は、エンジンの動力で草を借りながらどんどん進んで行き、1時間半弱でフィールドの草刈りは終了した。

 OAKLAND RAIDERSにはSEAを2015シーズンで引退したRBマーション・リンチが今シーズン復帰した。SEA時代にはOTAに参加したことも無かったリンチがRAIDERSのOTAには参加しているということが数日前にニュースになった。リンチはRAIDERSの地元出身で、RAIDERSでプレイしたかった選手。入団が決まってヘルメットのサイズを合わせる時の嬉しそうな顔ったらありゃしなかった。

 そのリンチが、RAIDERSのOTAに参加しているというのは何も不思議ではない。大好きなRAIDERSのユニフォームを着てプレイしたくて仕方ないのだ。少しでも早くRAIDERになりたい。それ以外の何ものでもない。

 RAIDERSは2020年にLVに移動する。確実にRAIDERSがOAKLANDでプレイするのは2年しかない。リンチにとってもそう現役を長く続けられる年齢では無いから、この2年を除いてRAIDERSでプレイ出来るチャンスは無い。QBカーがフランチャイズQBになり、OLも整備したRAIDERSはスーパーボウルリングをOAKLANDに持ち帰るチャンスを迎えている。このタイミングでRAIDERSに入ったリンチはシーズンが待ち遠しくて仕方ないと共に、あと2年という現役生活を無駄にしたくは無いという気持ちで一杯なのではないかと想像する。

 いきなりRAIDERSの話に飛んでしまったが、僕はリンチの気持ちが痛いほど分かる。僕が自走式芝刈り機を買う時、「いつまでもプレイ出来る訳ではない。ならば、自分がプレイする上で、ああしたいこうしたいと思ったことは全部やろう」と考えた。ちょっと大袈裟かもしれないが、リンチと同じような想いを僕も感じている。

 彼ほど短いスパンでは無いが、自分の思ったことは何でもやってみよう。そのためにお金を使うことも無駄ではないと考えた。スキーブーツは6万円もしたけど冬に数回使うだけだ。それに比べたら、毎週楽しんでいるフラッグのために45,800円は安い。勝手に草を刈っていて怒られたら止めるだけのこと。また何処かに草のグランドを探して整備するだけだ(実は既に2ヶ所ほど目を付けているところはある)。

 人生は永遠では無く(永遠なんて冗談じゃない)、終わりは必ずやってくる。ならば、終わりまで好きなことをやって生きようじゃないか。出来ないのなら仕方ない。でも、出来る可能性があるのにやらないのではあまりにも悔いが残る。リンチも僕も悔いは残したくないから行動に移したまでのことなのだ。人生短し、遊べよオヤジ!

 
【2017.5.19】 NFLになぜマイナーリーグが無いのか
 今シーズンもRAIDERSは4月下旬のドラフトの後、ドラフト外で17名のプレイヤーと契約した。その後、5月7〜9日の3日間行われたミニキャンプではトライアウトも行い、4名のプレイヤーと契約するとともに、ドラフト外で契約したプレイヤーの3名がウェーブに出された。

 ここ数年、特にRAIDERSはドラフト外プレイヤーの契約も多く、トライアウトも積極的に行っている。しかも、ドラフト外およびトライアウトで契約したプレイヤー達が、開幕53名のROSTERに何名か残っている。昨年トライアウトで注目を浴び、シーズン中も活躍したRBリシャードは記憶に新しいし、今までもドラフト外のプレイヤーが数多く輩出されている。

 毎年のことだが、ドラフト1巡で指名されたプレイヤーの何人かが、数年後にはバストとしてこれまた注目される。コンバインで良い成績を残し、大学で良い成績を残したからNFLで活躍できる保証は無い。ドラフトで上位指名であれ、ドラフト外であれ、はたまたトライアウトであれ、チームに入ってしまえば誰もが横一線であり、そこからが競争。プロ野球の野村監督が同じ様なことを言っていたのを思い出す。

 アメリカの大学数は4年生の大学が2,300校もあるという。ほとんどの大学にフットボール部があり、平均で50名の部員がいたとすると、115,000人ものプレイヤーがいることになる。4年生が4分の1だと仮定しても3万人近くのプレイヤーがいる訳だ。実際には部員がもっと多く5万人位になるかもしれない。

 この内ドラフトされるのは約250人。5万人の候補者がいるとして0.5%に過ぎない。実際には、ある程度実績のあるプレイヤーの中からドラフトされるのだから、数%になるかもしれない。この多くの選手の中から各チーム8人程度を絞り込む訳だから、これは大変な作業であり、ドラフト終了後にもこれはと思うプレイヤーと契約を結んで試してみることには納得が行く。多くの大学生のプレイヤーの中から有能なプレイヤーを探し出すのは難しい。身体能力が高く良いプレイヤーてあっても、有名校で無いばかりに注目されないプレイヤーが、世の中にはたくさんいるはずだ。

 NFLはMLBと違いマイナーリーグというものが無い。プラクティス・スクワッドに10名程度のプレイヤーを保有し、怪我人が出た場合にはここから補充するか、浪人中のプレイヤーと契約するしか方法は無い。かつてNFLにはNFLヨーロッパという下部組織があり、この中で活躍したプレイヤーがNFLで活躍した。STLのQBワーナーの記憶は新しい。

 もし、NFLにマイナーリーグというものがあったならば、大学時代は埋もれていた人材を発掘できるかもしれない。プレイヤーの立場からすれば、NFLプレイヤーになるための機会が増えることになる。にもかかわらず、NFLはどうしてマイナーリーグを作らないのだろう。カレッジフットボールがNFLチームの無い地方に根付き、採算が取れないからだろうか。あるいは、怪我の多いスポーツでトレーナーや医師が必要となる中、チーム運営に掛かる費用が大き過ぎるからだろうか。

 ドラフトで指名されたプレイヤーは多くの契約金を手にし、4年間の契約をする。ここで活躍出来ればさらに契約は大きくなる。一方で、サラリーキャップという縛りの中で、良いプレイヤーを何人もチームに留まらせることは難しく、常に若いプレイヤーを補充して行かなければならない。ここで選択を誤るとチーム力の低下を招く。

 だが、プレイヤーの補充はFAとドラフト、ドラフト外による新人の補給しか無く、特に新人はプレイヤーを見る期間が限られる。スカウトの数も限られ、観られるプレイヤーの数にも限りがある中、多くのプレイヤーをマイナーリーグで育成すれば、もっと多くの選択肢が生まれると思うのだが。

 そんなことを考えていたら、2018年から8チームでフラッグフットボールのリーグ戦を開始するというニュースが飛び込んできた。NFLと同じサイズのフィールドで、7対7で行うという。磁気フラッグを採用し、フラッグが取られた地点も分かるシステムだという。

 アメフトと違いヘルメットを被らずにプレイヤーの素顔をフィールドで観ることが出来るフラッグフットボールが視聴者の心を掴むことが出来るのだろうか。NFLのチームは毎年800名をカットする中、フラッグフットボールは8チームで100名以下(オフェンスディフェンス両面をプレイするのか?)だという。このリーグはNFLをカットされたプレイヤーの行き場所となるのか。僕はNFLへの登竜門となるリーグが必要だと考えるが。

 
【2017.4.24】 半年の不調から少し抜け出せたか
 昨日、口論義フェスタ2017と名付けられたフラッグフットボールの交流戦のため、名古屋近郊の三好まで出掛けた。過去に、グランドシニアの交流戦のため東京まで出掛けたことはあったが、静岡RAIDERSとして県外に出るのはそれ以来。名古屋方面への遠征は初めてだった。

 この交流戦について「ひょっとしたら4月23日にプライベートな交流戦をやるかもしれませんのでどうですか?」とOSSAN CRUSARDERSのハダダさんに誘われたのは、3月26日に浜北で行われた名古屋のチームとの交流戦だった。確か4月の1週に正式にお誘いが来て、チーム内で調整することとなった。

 静岡RAIDERSは引き籠りチーム(?)で、静岡県から出ることに非常に抵抗がある。家庭の事情やら仕事の関係やらで、県外への遠征というと二の足を踏むメンバーが多い。今回も若手QBが出席出来ないということから、参加するかどうか迷った。彼が来ないと、QBは僕と今年に入ってチームに参加したTORUの2名となる。

 TORUは僕より8歳下。東海大学のスターターを務めたQBで正統派ドロップバックパサー。彼の能力は高いのだが、ブランクが長くまだ本来の力を発揮していない。彼と2人でゲームをリードするにしても、トーナメントのゲームと交流戦を含めて3試合やるとなるとオフェンスが進むのかどうか不安になる。

 特に心配だったのは僕の調子。スクリーメージ練習を出来るだけ若いQBに任せるようにした関係もあると思うのだが、昨年末あたりから絶不調だった。ディフェンスは見えないし、オープンのレシーバーがいたとしてもミススローする。上手くパスが通らないとボールを持ち過ぎるようになり、リリースタイミングが遅くなることから、さらにパスは通らなくなる。そんな悪い循環がずっと続いていた。だから、昨日のゲームも心配だった。

 ここのところ練習でパスの調子が悪いのは、キャッチング練習やルートパスの練習でパスを投げ過ぎて、後半になると肩が疲れて来るとともに、握力が落ちてくるからだということは、ある程度認識していた。そこで、昨日のゲームでは試合前にパスを投げ過ぎないことに心掛け、その代わりに10yd前後の距離でしっかりとキャッチボールをすることで、パスの感覚を確かめた。

 正直なところ、パス練習をせずにゲームに入っても、それほど影響は無い。レシーバーのコースが頭に入っていさえすれば、大体レシーバーがどの辺にいるかは分かる。後はブリッツから逃れレシーバーを探せるかだけであり、肩が元気でグリップがしっかりしていればパスは投げられる。

 全部で3ゲーム行ったが、最初の2ゲームは前半を僕が後半をTORUがリードし、3ゲーム目はTORUが早退したため1ゲームを通して僕がリードした。相手の力量による部分はあるが、相対的には思ったよりもまともにパスを投げられてホッとした。何よりもすっぽ抜けやミススローがほとんど無かったのが嬉しかった。

 それに、信じられない位クイックリリースでズバッと投げ込めたパスが何本かあった。僕のパスはゲームになると練習よりかなり速くなると言われている。たぶん集中しているからで、空いたと思ったら普段よりもかなり速いパスを投げる。このいつもより速いパスに反応して、レシーバー陣が良くキャッチしてくれたことでリズムに乗れてテンポが出てきた。

 フラッグだったら70歳になっても出来ると思っている。ただ、問題は動体視力と肩で、ここのところ衰えを感じるようになった。でも、昨日のゲームでズバッとピンポイントに投げ込むことが出来、「まだ、こんなにズバッとパスを投げられるじゃん。まだまだやれるぞ」そんな気持ちになった。

 最近では練習後の肩のアイシングが必須で、これを怠ると水曜日か木曜日位まで肩が痛い。下半身はキネシオテープとサポーターだらけで、練習後はこれまた両膝のアイシングが欠かせない。アイシングをしても、一休みすると階段の下りが怖いくらい膝がガクガクすることがある。それでも、こんな面白いスポーツ、身体が動かなくなるまで辞める訳にはいかん。

 来年は還暦だが、還暦なんてまだ序の口。今でも72歳で現役バリバリで動いているYOSAさんの年齢まで、パスをガンガンガンガン投げ込めるQBでいたいというのが僕の正直な気持ちだ。相手チームの若い連中に「なんだこのオヤジ」と言われたいと、心の中で思っている。

 
【2017.4.2】 フラッグの普及 
 ここ数年、静岡ファルコンズは春に立川ファルコンズとの定期戦(隼ボウル)を行っている。今年もまた、6月11日の日曜日にこの定期戦は組まれた。昨年は、隼ボウル終了後にグランドを借りて、フラッグフットボールのゲームを行った。今年はどうするかと考えていたが、静岡ファルコンズの事務局と相談してゲーム終了後の14時からフラッグフットボールの体験会を開催することになった。

 フラッグフットボール体験会は、前回浜松で開催されたプライベートアメリカンフットボール日本一決定戦オーシャンボウルでも企画したが、準備不足でたくさんの人を集められなかったという反省がある。

 NPO法人グラスホッパーでフラッグフットボールの普及に取り組んでおられる岡部さんに聞いたところ、フラッグフットボールが盛んな川崎市でも、口コミで一生懸命集めないと人は集まらないとのこと。確かに、オーシャンボウルでも集まったのは、関係者の知り合いだけだった。

 この反省を活かし、今回は早めに準備をしようと進め、まずは静岡市と静岡市教育委員会の後援をお願いすることにした。ラッキーだったのは静岡ファルコンズ事務局にスポーツ振興課の知り合いがいたことだ。ただ、我々静岡RAIDERSはフラッグフットボール協会といった組織に属していない小さなチームだ。そのチームが開催する体験会の後援を、知り合いがいるからと言って行政が簡単に承諾してくれるとは思えなかった。

 ここで生きて来たのが今までの普及活動。2009年と2014年の2回、静岡市教育委員会に出向き、小学校におけるフラッグフットポール授業で、静岡RAIDERSとしてこんなことがお手伝いできるという説明を行った。残念ながら市内の小学校からのオファーは無いが、その時教育委員会の体育主事に渡した資料は、今までの活動実績として十分に使えた。

 さらに幸運だったのは、オーシャンボウルにおける体験会の実績。僅か10名程度の体験だったが、その時に作成した計画書はそのまま流用することが出来、体験会の写真を取りまとめた実績も後援依頼の添付資料とすることが出来た。その結果、3月下旬に静岡市、静岡市教育委員会の両方から後援を得られ、日本フラッグフットボール協会の後援もお願いして、これから集客活動するまでに至った。

 体験会の対象者は小学生と小学生以上の大人にし、当日は隼ボウルを観ながらアメフトの観戦方法を説明することもメニューに入れた。アメフトというスポーツを多くの人に理解してもらうとともに、観るだけではなくフラッグフットボールを実際にプレイすることで、プレイすることの楽しさも味わってもらい、アメリカンフットボールのすそ野を広げようという試みだ。

 以前この欄で書いたことがあるが、静岡RAIDERSを立ち上げたものの、メンバーが集まら無かった頃、チーム最年長のYOSAさんが言っていた。「MASH、とにかく続けろ。続けていれば何とかなる。続けることが重要だ」と。この言葉通り、今シーズンの静岡RAIDERSは34名のROSTER登録にまでなり、やっと公式戦に出場しようかというところまで来ている。

 静岡RAIDERSに人が集まり始めた頃、これは順調に行くかなと思っていると、また人が減り練習への人の集まりが悪くなることがあった。それでも続けていると、何かのキッカケでまた人が集まり始める。そんなことの繰り返しで何とかここまでメンバーを増やすことが出来た。

 これまで続けてきたことは、人数が少なくても、少々雨が降っても、練習は毎週やること。練習があった日には、その日の内にHPを更新し、静岡RAIDERSというチームが、地道に活動しているということを示すことだった。それが、YOSAさんに言われた「とにかく続けることだ」と僕は思って絶対に途切れさせなかった。

 昨年夏に早期退職し、会社時代も含めて色々振り返ると、人生には本当に波があるものだと感じる。いや、波というよりもアゲンストだったり、フォローだったりする風といった方が良いかもしれない。調子が上がってきた時、次には必ずと言っていいほど停滞がある。でもその停滞している時が大事で、ここで地道に活動を続けて次に吹くフォローの風を待っていると、風が吹いた時に一気に物事は進む。本当にその通りだった。

 昨年の春に女子が増えた時、一気に女子チームが出来るのではと思ったこともあった。しかし、そうは簡単に行かないだろうと考えていた予想通り、女子の入部が続かずにまだチームとしては成り立っていない。しかし、この後に絶対に女子が一気に増えることがあると僕は踏んでいる。そういうものなのだ。

 隼ボウルは到達点では無く、やっと一歩目を踏み出したところ。大事なのは、こういったフラッグフットボールの体験会を単発で終わらせずに、シリーズ化すること。さらに、一度参加した人を大事にして、その友達を誘って来て貰うこと。これは、リピーターを大事にするマーケッティングとまったく同じだ。

 こうして、地道にフラッグ体験会を開くことで、やがて子供達はアメフトにも興味を持つようになり、自分もプレイする様になる。さらに、子供達の両親も少しずつアメフトファンが増え、両親やその友達同士でアメフト経験者を中心に県内各地でフラッグフットボールで遊ぶようになる。それはやがてフラッグフットボールチームの立ち上げに繋がり、静岡フラッグフットボールリーグが活発化して行く。そう僕は信じている。静岡RAIDERSも最初は3人でのフットボールごっこが始まりだったのだから。

 
【2017.2.27】 オフに思うこと 
 スーパーボウルが終わってまだ3週間。FA解禁にはまだ少し時間がある。2017シーズンを見据えてHCを始めとするコーチ陣の入れ替えがあったチームがあるが、今はまだ大きな移籍ニュースも無く静かだ。というか、大きな移籍ニュースがあっても、イマイチ興味が沸かないと言った方が正確だろう。

 僕はRAIDERS中心にNFLを観ている。当然、RAIDERSのゲームは全てライブで観て、その感想をHPにアップしている。観戦中にはメモを取り、ゲームブックを基にもう一度当日のゲームをチェックしながらまとめている。その作業は大体3時間位だろうか。時には3時間を超すこともある。それは、RAIDERSに対する思い入れの深さの証拠でもあり、たとえプレイオフやスーパーボウルであろうとも、ここまで細かく観ることはしない。

 ゲームを観ることは楽しく、プレイヤーの動きにも注意する。もっとも、それはオフェンス中心であり、QB中心になる。当然対戦チームについても、ゲーム前にチェックッしたりはするのだが、その深さは、やはりRAIDERSの比では無い。大体、RAIDERSを観るだけでも時間が掛かるのに、他のゲームを真剣に観ていたら、時間がいくらあっても足りない。

 そのおかげで、他チームの選手のことになると、よっぽどの選手で無い限り、からっきし分からないというのが正直なところ。だから、シーズンオフになってFAで誰を獲得すべきだ、誰をリリースすべきだと言われても、RAIDERSで不要なプレイヤーと、必要なポジションが分かるだけで、そこにどのチームやどの大学のプレイヤーを当てたら良いとうことは、良く分からない。

 特に、大学のプレイヤーに関しては、まったくの素人。カレッジゲームを観ようと思えば、退職した現在なら、カレッジのゲームパスを使っていくらでも観ることが出来る。でも、NFLのゲームも全試合観られないような状況で、カレッジのゲームまで観られるとはとても思えない。

 カレッジの注目選手に関しては、Youtubeなどでハイライト版が流れる。しかし、僕はこんな映像はあてにならないと思っている。いくら良いシーンを集めたとしても、他にダメだったプレイがいくつもあるはず。そういったプレイを含め、対戦相手の強さを図りながら何試合かしっかりと見れば、プレイヤーの力が見えて来るかも知れない。でも、ゲームを通しての映像もたくさん観るのは退屈で、何時しかあくびが出て来てしまう。あまりにも退屈なのだ。

 あくびと言えば、ゲームパスのコーチフィルムも同じ。じっくりと見れば面白いのだが、音声の無い映像をずっと観ていると、いつの間にか眠気が襲ってくる。映像をたくさん見れば、選手の動きや戦術に関して分かって来ることも多い。でも、コーチフィルムは過去のことであり、今ライブでゲームを観ているという緊張感が無い。これが、僕にとっては厳し過ぎる。

 結局のところ僕は、RAIDERSが好きで好きでたまらなく、常に追いかけているが、個々のプレイヤーを追っているのでは無く、ゲームそのものをライブの緊張感の中で追っているのだろう。ゲームの中でRAIDERSがどんなプレイコールで進むのか、相手を圧倒するのかというところに興味が強く、とにかく勝つことを祈って観ているだけなのだ。

 オフになると、プレイヤーの異動で盛り上がることが多いが、もうひとつ盛り上がれないのは、こんな理由に寄るのだろう。どんなプレイヤーでも、RAIDERSのプレイヤーになったら真剣に観る。あるいは、RAIDERSが興味を持ったプレイヤーなら、真剣に観る。でも、そのプレイヤーが活躍できるかどうかは、シーズンが始まってみなければ分からない。

 フットボールというのは戦術のスポーツであり、いくら良いプレイヤーでも、システムに合わなければ死んでしまうこともある。トレーニングキャンプで大きな話題になっても、それは練習でのこと。対戦相手がいるゲームでは変わって来る。だから僕は、プレイヤーの評価は、プレシーズンでのプレイ振りを観るまで判断しないことにしている。

 プレシーズンで観て、感じて、今シーズンのRAIDERSがどんなチームなのか、他チームもどんなチームなのかを判断することにしている。それまでは、チームのフロントが如何に良いスカウト陣を持っているかに賭けるしかないのだ。

 そんな訳で、僕のオフシーズンはイマイチ盛り上がらない。「誰が来たって、プレシーズンを見なきゃ分かんないさ。地元の提灯記事に惑わされちゃ、いけねえ、いけねえ」ってな感じでニュースを眺めることが多い。フットボールはチームスポーツで、システムのスポーツ。だから、いい選手がいたとしても、その周りをサポートする選手が居なければ、活きて来ない。

 今年はRAIDERSがどんなシステムで、どんなプレイコールで戦うのかが見えて来るのはプレシーズン。とにかく、プレシーズンでの動きこそが全てなのだ。そう考えると、先はまだ長い。ドラフトで少しは盛り上がるだろうが、あと4ヶ月持続く長いオフ。たまには、注目のプレイヤーをじっくりと観てみるか。いや、とても出来そうにないな。

 
【2017.2.11】 微妙なペナルティ 
 Facebookで 「今回のSBはギャンブラーによって固定された試合だった、と考える一部のファンもいることを知った。サッカー、野球、相撲...同様の賭博試合でNEが復活出来たのはそのせいだという。火の無いところに煙は立たない。これは事実なのか」という書き込みがあり、意見が飛び交った。

 僕は真っ先に、以下の様に書き込んだ。

 タックルール以来ずっとそう思っています。今回も、後半NEが追いかけている場面で、3回続けて3rd downのオフェンスが失敗したのに、ディフェンスのホールディングで3回ともにFDになったシーンがありました。リプレーで見ると、確かにセカンダリーのホールディングに見えないことはありません。ただ、それまでもずっと同じ様なプレイはあったはず。

 確か、あのシリーズでNEは得点を入れたと思いましたが、点が入っていなければ、NEにとってはかなり厳しくなるシリーズでした。NEはここぞという時にペナルティで救われるケースが多過ぎる。あまりにも不自然だとずっと思っています。確かに強い。でも、何か胡散臭さが残るのは、判定で救われる事が多過ぎるからです!

 3シリーズ連続のディフェンス・ホールディングによるFD更新があった時には、「またか」と思いました。ホールディングやインターフェアは何とも微妙な判定。それが、3rd downで3回続き、いずれもFDというのは異常だと、その時に思いました。

 この件に関しては、否定的な意見も多かった。だが、僕は八百長とまでは言わないが、何かあると感じている。その感じていることに関して、いちいちFacebookで反論するのも面倒くさい。それなら、どう感じているのか書いておこうじゃないかという気になった。

 3度ホールディングでFDを更新したNEのシリーズで得点を上げたというのは僕の勘違いで、実際にはゴール前でインターセプトリターンTDが生まれ、ATLが21-0と逆にリードを奪った。もし、このチャンスにNEがTDを上げていれば14-7となりゲームはもつれ始めたはず。そうなることをNFLという組織は望んだと僕は考える。

 ゲームを八百長でどちらかに勝たせることは、スポーツが正式な賭博として成り立っているだけにあり得ない。ただ、ゲームが一方的になった時に、負けている方のチームに対して、いやNEに対して、反撃のきっかけを与える様な微妙なペナルティフラッグが投げられることはある、と僕は思っている。

 それは、人気チームを助け、ゲームを面白い内容とし、リーグを盛り上げるための必要悪の部類だと理解した方が良いだろう。昔、日本のプロ野球にも、王ボールや長嶋ボールというのがあった。大人気の巨人の、これまた人気の3,4番バッターの2人を簡単に三振させない。その方がファンは喜ぶ。そのために際どいコースでストライクと判定しても良い様なコースをボールと判定することは確かにあった。

 スーパーボウルでの、”3回続いたディフェンス・ホールディングによるFD更新”は、まさにこの王、長嶋ボールだったと思っている。ブレイディ率いる人気チームNEに反撃の機会を与えることで、ゲームを盛り上げるという意図があった様に僕は感じる。それが良い悪いではなく、そう感じさせる判定が、これまでもずっとNEには多いということだ。

 インターセプト・リターンTDは予定外だった。それでもNEは自力で逆転できたのだから、強いことは確かだ。このNEに対して、こんな姑息なことをしなくても良いのではないかというのが僕の想いだ。何も無くてもNEは実力で勝ち続ける。そのチームを手助けするような、いや、ファンに疑惑を持たせる様な判定は必要無いと思うのだ。

 一昨年のスーパーボウルでは、ゴール前のスラントパスをインターセプトしてNEは勝った。しかし、良く見れば、インターフェアと見えないことも無い。あれが逆だったら、SEAに対してインターフェアのフラッグは本当に投げられなかったのだろうかという疑念が沸く。それほど、これまでのNEは窮地に陥った時に、フラッグで救われたケースがある。

 RAIDERSなんぞは、ルール改正があり、キャンプで審判団が説明すると言ったのを、確かアル・デイビスが断ったことでえらいしっぺ返しを喰らった。シーズンに入ってから、RAIDERSに対する判定は厳しく、何でそうまで憎々しくフラッグを投げるのか、と何度も頭に来た。その流れは、アル・デイビスが亡くなるまで続いた。NEとは完全に正反対だった。

 RAIDERSは昔からリーグの中ではヒール役。アメリカズ・チームに対して荒々しく立ち向かう嫌われ者集団だった。それをファンも望んでいたし、アル・デイビスも誇りに思っていたきらいがある。審判団に憎まれて、フラッグをいくら投げられようが勝てば良い。”Just Win Baby”という言葉は、こんな背景から生まれたのではと思うほどだ。

 僕はRAIDERSがヒール役で良いと思っている。判定に対して文句を言いまくることもあるが、基本的にはそれで良いと思っている。ペナルティをしまくっても勝てば良いのだ。一方で、HCべリチックの姑息な戦い方ながら、ブレイディというQBのお陰で勝ち続けるNEに対して、これ以上アドバンテージを与える必要があるのか、とも感じる。

 インターフェア、ホールディング全般、ラフィングザパッサーは微妙なケースが多く、白なのか黒なのか、どちらにも判断出来るケースがある。こういった判定はどうにでもコール出来る。結局のところ、人間が見ている限り、どちらにでも判定できるという状況は今後も続く。それが偏るのは、スポーツがエンターテイメントの一つであり、リーグが反映し、TV局が利益を上げて行くためには仕方ないことだろう。

 と、半ば諦め気味だったのだが、2016シーズンはRAIDERSも何度か判定に助けられた。「おやっ」、と思ったが、そろそろ、ヒール役のRAIDERSにも勝たせてやろうという機運が高まって来たのかもしれない。ヒール役がずっと負け続けたのでは面白くない。ヒールは強いから面白いのであり、戦力が整って来たRAIDERSに、ここらで一度勝たせようかと考え始めたのか。

 であるのならば、フラッグが偏った投げられ方をしても、文句は言うまい。ファンとは現金なものなのだ。もっとも、その後に、またペナルティの嵐が待っているのは分かっているが。

 
【2017.2.10】 ATLの消極的なプレイコール 
 スーパーボウルが終わってもう4日も経っているのだが、これまでスーパーボウルについて書く気持ちが沸き上がらなかった。あまりにもムカつくゲーム。前半を21-3で折り返しても、ひょっとしたら、NEが逆転するのではないかとどこかで思っていたことが実現してしまったことに対する嫌悪感。そう、嫌悪感以外の何物でもない。

 どこかで、今シーズンもNEを勝たせるように動いているのではという想いがずっとあった。それは、ATLが後半TDを上げて、28-9となった時点でも感じていた。残り時間から考えて、もう1本TDを上げればATLは逃げ切れる。ここは消極的にならずに攻めだ。攻めて攻めて、攻めまくってNEが諦める位の点差にしないと危ない。

 4Qに入り、4ポゼッション差がついていれば、いくらNEでも逆転は厳しい。そのためには、もう1本TDが必要だった。しかし、TDを上げたシリーズの後、ATLオフェンスは保守的になった。3&outを2回続け、2回目のオフェンスでは、パスに出たところをサックされてターンオーバー。まさに、NEペースだ。

 このターンオーバーは仕方ないと思っていた。審判が操作したのではないかと思える様な3rd downでの3連続ディフェンスホールディングによりFDを更新した前半のNEシリーズ。この場面では、ゴール前の窮地をインターセプトリターンTDで返したが、こういうターンオーバーはATLにも十分発生する可能性がある。嫌な場面ではあったが、それがたまたま出ただけのことで、これは仕方ない。

 問題は2連続3&outに終わったシリーズの2nd downでのプレイコール。このシリーズでは2回とも1st downでロングゲインし、2nd downではショートヤーデージが残った。ここは攻めだと思って観ていたが、ATLのプレイコールはいずれもランで、NEに止められた。結果論かもしれないが、あの場面では、ランをやるならショットガンから、出来れば、ショットガンからのパスが面白いと思っていた。

 というのも、ATLオフェンスは前半ランが出たことからプレイアクションパスが良く通った。後半に入ってもランはそこそこ出ていた。一方で、ドロップバックしてのパスは、プレッシャーがきつく、QBライアンは上手く投げ込めていなかった。だからここは、プレイアクション。それも、ショットガンからが面白いと思っていた。

 結局、この2シリーズを3&outに終わったことで、得点を入れられないばかりか、時間を消費することが出来ずにNEに反撃する時間を与えてしまった。フットボールは時間管理のゲームでもある。NEのPATを失敗したTDで得点は28-9と19点差の3ポゼッションゲーム。ATLがオフェンスを開始した時点で、3Qの残り時間は2分5秒。ここでFDを1度でも更新すれば3Qは終了していたかもしれない。

 しかし、2nd & 1でランをコールし、マイナス1ydに終わったばかりでなく、ホールディングで10yd罰退となった。この時のフォーメーションはワンバックのスプレッドで左オフタックルを突いたが止められた。固く行こうという気持ちは分かるが、ここが勝負時で、OCの腕の見せどころだった。僕はプレイアクションからのショートパスだと思い、このシーンを見ていた。固く行ったプレイで失敗し、しかもペナルティ。これは大きかった。もし、ここでFDを更新していたら、さらに2分は時間を消費出来たはずだ。

 NEにFGを追加され28-12とされた後のシリーズでは、これまた1st downはRBコールマンの右スイープで8ydゲイン。だが、次の2nd downでは前のシリーズと同じワンバックのスプレッドから、モーションでブロッカーを増やした上で、真ん中をコールマンに突っ込ませたが、1ydのゲインでFD更新出来ず。次のパスはショートかと思いきや、QBライアンはショットガンからミドルからのタイミングの遅いパスで、サックされてファンブル。何をやっているのかまったく。そう、TVに向かって叫ばざるを得ない。

 キーは2nd downで、残り2ydを固く行こうとしたところにある。ここもショットガンからのプレイアクションだと思って観ていた。消極的に行けば、NEの思う壺だ。ここは、思い切って勝負を掛ける場面。そんな場面で弱気を見せると、勝利の女神はほほ笑まない。結果論といえばそれまでだが、この2回が勝負を分けたように思う。

 このシリーズで1度でもFDを更新していれば、残り時間5分を切って16点差の2ポゼッションゲームだった。いや、前のシリーズで1度でもFDを更新していれば、このシリーズのFD更新で、残り時間は2ミニッツ近くだったかもしれない。

 ターンオーバーによりNEにTDを許し、得点は28-20と1ポゼッションゲームになった。次のオフェンスでもFG圏内を出てしまうQBサックを喫した。どれもこれも敗因だが、僕は、この2シリーズ連続の3&outに繋がった、2nd downでの保守的なプレイコールこそが、ATLの敗戦に繋がった大きな要因だったように思える。ゲームでは、時に思い切った勝負を掛けなければいけないことがある。そこを消極的に行って切り抜けられるほど、NFLは甘くない。そう感じた。

 
【2017.1.24】 盛り上がらなかったプレイオフ 
 例年ならこの時期、WCプレイオフからチャンピオンシップまで、ゲームの感想を毎週書いているのだが、今年は今までに一度も書いていない。その一つの理由がファイナンシャルプランナー2級資格の受験。ちょっとした理由から2級まで受けようとしていたのだが、何と試験範囲が広くて面倒臭い試験なことか。こんな面倒臭い試験を何度も受けるなんて冗談じゃ無い。絶対に一発合格してやると思って勉強してきた。

 勉強のお陰で、色々なことをチェックしてゲームの予想をしたり、振り返ったりする時間が12月下旬からまったく無かった。いや、正確に言えば、毎日ジムやヨガで身体を動かしていたし、フラッグフットボールもプレイしていたのだから、時間はあったけれど気持ちに余裕が無かった。さすがに、WCゲームのRAIDERS戦についてはしっかりと想いを書いたが、その他のゲームは観たものの、感想は書かずにひたすら勉強してきた1ヶ月間だった。

 更新をさぼったもう一つの理由は、やはり、RAIDERSがWCプレイオフで早々と姿を消してしまったことだ。シーズン中盤の快進撃。QBカーが右手小指の骨を折って際どいゲームが続いた後半も、何とか立て直してきたのに、15試合目でカーが足首を痛めてシーズンエンドという衝撃的な出来ごと。

 ひょっとしたらと思って臨んだレギュラーシーズン最終ゲームとWCプレイオフも完敗して、シーズンは終わりとなった。IND戦でカーが足首を痛めるまでの、あの高揚感は波が引くように一気に失せてしまった。そうなると、プレイオフを気合を入れて観る気も起こらなくなってしまった。今までRAIDERSがプレイオフに出場していない時は、外野からじっくり観れたのにだ。

 この14年間というもの、RAIDERSがプレイオフに出場しないことに慣れ過ぎていたのかもしれない。1月のゲームスケジュールを確認せずにフラッグフットボールの練習予定を組んでしまい、8日の日曜日にはWCプレイオフとフラッグフットボールがバッティングして、危うくフラッグの行けなるところだった。その位、プレイオフは関係無いものという状況に慣れてしまっていた。

 それが、今シーズンはプレイオフ出場が決まった。本来なら飛び上がって喜び、スーパーへの道を真剣に考えるところだったのだが、カーの怪我で一気に気持ちは落ち込んでしまった。まるでジェットコースターの様なシーズン終盤だった。そして、プレイオフからスーパーボウルは単なるオープン戦に思えるようになってしまった。

 2016シーズンは3年振りにOAKLANDまで足を運びSD戦を観戦した。相変わらずアラメダカウンティ・コロシアムに集まるファンは熱い。久し振りに現地で観戦すると、スーパーうんぬんよりも、地元でRAIDERS戦を観られることの方が楽しいようにも思えて来た。もちろん、スーパーで優勝してくれることを僕は望んでいる。それでも、何か心の中で変わった気がする。どんなゲームでも良いから、ホームで勝つRAIDERSをTVでも現地でも観たいという風に。

 勝ちを覚えた今シーズン、僕はRAIDERSが勝つゲームだけを観たいのであって、その他のカードはどうでも良くなってしまった。今までもそうだったのだが、今シーズンは特にその感が強くなり、他のゲームはとりあえず観る程度になってしまった。さらに、元々QB人間である僕の興味は、以前にも増して、ゲームプランやオフェンスの戦術と、新しく台頭してきたQBに限られるようになってしまった。

 そんな僕にとって、スーパーボウルの楽しみは、今年一気に力をアップしてきたATLのQBライアンがどんな活躍をするかの一点だ。ブレイディはもう良い。飽きた。ライアンの活躍でATLがリングを手にするところを観てみたい。でも、やな予感がするんだよな。また、べリチックが変な手を使ってNEが勝つんじゃないかと。そうなりませんように!