北緯45度31分14秒、日本最北端に位置する岬。オホーツク海に突き出た突端には北極星をモチーフにした日本最北端の三角錐型の地碑が立ち、付近には探検家間宮林蔵の立像や宗谷岬音楽碑もあり、土産物店から流れてくるダ・カーポの「宗谷岬」が最果ての地への旅情を更にかき立てる。晴れた日は宗谷海峡の向こうにサハリン(樺太)を望むことができる。
日本最北端の土産物店柏屋では最北グッズが売られ、日本最北端到着証明書もここで売ってます。併設の流氷館(無料)では本物の流氷が動物の剥製と共に冷凍室に展示されており夏でも流氷を見ることが出来ます(笑)
また、岬の反対側階段状に広がる宗谷丘陵の高台は宗谷岬公園として整備され、売店、喫茶店を併設した宗谷岬展望台の上には、明治37年(1904)の日露戦争の際にバルチック艦隊を監視した船のブリッジを模した石造りの旧海軍望楼がある。戦争2年前の明治35年(1902)の建造といい、北の国境として過去の重みが伝わってくる。他に宗谷海域海軍戦没者慰霊碑、世界平和の鐘、子育て平和の鐘、昭和58年(1983)に起こった大韓航空機撃墜事件の遭難者慰霊と世界恒久平和を願った祈りの塔が、丘陵を更に登った頂上付近にはゲストハウス「アルメリア」があり宗谷丘陵を一望することが出来ます。宗谷丘陵は周氷河地形という氷河期に土が凍結と融解を繰り返し、ボロボロに崩れて生まれた、なだらかな斜面と浅く複雑な谷で構成され道北地方には多く見られる地形です。ちなみに、夏期に宗谷岬展望台には大岬郵便局臨時出張所が置かれ、ここから出した手紙には最北端のオリジナルの消印が押されるらしい・・・
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