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日常のつれづれ(衣食住や時事的な話題が中心です)
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すっぽん食べました (2007-06-10)
すっかり前のことになってしまいましたが,この冬一番の記憶に残る食体験はすっぽん鍋を食べたことでして….


写真は,すっぽんの甲羅に食らいつく私.甲羅自体は食べられないが,えんぺら(甲羅のふちについているゼラチン質の部分)をかじり取っているところです.私のイメージではすっぽんは少し土臭いんじゃないかと思ってましたが決してそんなことはなく,身はあっさりで鶏肉のような感じでした.そしてたっぷりのゼラチン質は鮭の頭のところの皮のような感じでした.骨が多くて食べるのは少々手間がかかりますが,まるでカニを食べるときのように無口になりながらすっぽんに吸い付くというのはなかなかの愉悦であります.食べててかなりコラーゲンが多いことに気付かされます.最近は女性にもすっぽんが人気と聞いていたけど,たしかにこれだけコラーゲンたっぷりなら人気もうなづけます.また,メスは卵を持っていて,さながら鶏モツのキンカン(卵になる前の黄身だけの状態のもの)のよう.だけどすっぽんのほうが鶏よりも小ぶりでビー玉より小さいくらいの大きさでした.味は鶏モツのほうとほぼ似た感じのゆで卵の黄身の味.部位によって魚に似てたり鶏に似てたりするのは水棲の爬虫類という進化に関しては両者の間の存在だからだろうか….
そんなことより,すっぽんといえばお楽しみが2つ.1つはそのダシが溶けきったスープのお味.これがとにかく絶品.すっぽん肉はグロテスクだからと遠慮していた女性も,スープはしっかり飲んでましたし.シメの雑炊なんて全員が固唾を呑んで完成を待ち望んでおりました.そして味も決して期待を裏切ることのないもので,大満足で大団円を迎えることができました.
そしてもう1つは「すっぽんの生き血」です.これは生の血をそのまま飲むのではなく,酒などで割って飲むのだそうです.今回私は白ワインで割ったと思われるものをいただくことができました.スッポンの血といえば代表的な強精剤のイメージだったんで,飲んだ後カラダが火照って制御不能なんかになってしまったらどうしよう…とドキドキしながらお猪口に注がれたものを一気にくいっと飲み干しました.ストレートではないとは言え,非加熱の生き血なわけですから,なかなかにドキドキするものがありました.これは実際の成分云々よりもまず,シチュエーションですでに高揚感をあおられますね.さてこれから1戦交えるか…というような方には確かに効くかも.もっとも,これいただいた後もいつもどおりのソロ活動しかしなかった私にはもったいないシロモノだった気もしますが….