親鸞聖人「身代わり木像」をお迎えするにあたり
坂本の専称寺住職が比叡山大乗院の「親鸞聖人ご木像」の前で報
恩講を勤められるようになって90余年になります。西念寺住職の私も専称寺住職の要請を受け、平成8年から毎年大乗院で報恩講を一緒に勤めさせて頂いております。聖人の教えの原点はこの大乗院にあるのではないかと感じております。八百年の時空を超えて今も大乗院に参拝される人々に法を説いておられるような気が致します。今回の親鸞聖人ご木像のご下行も聖人の20年間の修行がどのようなものであったのか、また、その修行を捨て山を下りられたのは私たち凡夫民衆が救われる道を伝えるためであったことを、今一度みなさまと共にあじわい、そのご苦労に報いる人生とは一体どうあるのかを考えさせて頂く場にしたいと思っております。
合掌
住職 青木寛誠