新たな情報と謎

 エンターブレインより刊行された『ローズ・トゥ・ロード』のワールドガイドからは、従来に無かった情報が確認されている。
 しかし同時に新たな謎も提示され、今後の研究のよい課題となろう。

新たな情報

いくつかの地名の原義、または二つ名が明らかにされた。

また発音表記が改訂された地名もある。

 その他、ストラデディウム創建以前に西方を脅かした「デュノス」について「“氷海の獣”の二つ名を持つ蛮族」という記述が見られる。
 総じて有史以前についての情報が増えたと言えるだろう。

新たな謎

十六風季
 上古末期、デュールを除くスィーは神聖海の彼方に移された神の御座に身を休めたが、ザリのみは「イニアふたたび花咲けば、年に四の四度、萌葱色なすかのかりそめの大地にいざ来たらむ」との誓言をなした。これが十六風季の起源であるという。
 まことに詩的な記述ではあるが、さてこの風季とは何を指すのか、またその呼称は何なのか?

アムンマルバンダ
 新古の事跡には「歌と踊りと彷徨と謎が融合したアムンマルバンダが創られ、ユルセルームの四方十六位に新たな彩りを添えた」と記されている。
 新ローズにおいて最も謎めいたこのアムンマルバンダなる言葉だが、門倉氏は「映像や音、気配を伴う明確なイメージでありながら、どうしても、まだ日本語には翻訳できない言葉」と表現している。
 この説明が勿体ぶった格好つけではなく、まさに言葉通りに受け取るべき性質のものでであることは個人的経験から確言できるが、ぼんやりと謎めいていることに違いはない。それは複雑さや難解さの全く対極にあるのではないかと思われるのだが(まあ私がさかしらな仮説を立てたところで「それはそうだがそうじゃないのだドゥーゼンよ」といわれるのがオチだろう)、今後のユルセルームの方向性を示す概念のひとつとして展開が待たれる。

距離
 ユルセルームの距離の単位について「ラムドアーシュ」という呼称が見られる。
 しかしそれが述べられた箇所は、マスト大陸と考えられる伝説の陸地までの距離に関するもので、「その陸地とはヘレンナ島の西南西、約8,500ラムドアーシュの距離にあるとされ、だとすれば、むしろ南西諸島の最西域内にあると考えるのが妥当ですから」という具合である。
 つまりユルセルーム世界から南西諸島までの距離関係と、南西諸島の領域が明らかにされない限り、ラムドアーシュの単位は不明なのである。

消えた情報

 四王国時代を舞台とする『ローズ・トゥ・ロード』に南西諸島が記述されないのは当然と言えば当然だが、それ以外にも以下の情報が旧ローズから割愛されている。

 これらが原作者の意思によるものか、編纂者による脱漏かは不明だが、学院の賢者や砂人には同情したくなる。
 「ピルペを食って煙草を吸う」という例の諺は、今後は通用し難くなるかもしれない。

未来からの情報

 その他、四王国時代を舞台にしているがゆえのつまらん突っ込み。

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