〔第一回ヨコハマ彩友会展〕95.8.29
パステル画の作品展。横浜の小学校の教員たちのグループの初の作品展。友人の高濱惠子さんから案内が届く。
パステルという画材が多様な表現のできるものであることを初めて知った。ボカシを多用した幻想的なものがあるかと思えば、キリリとした力強い線に、濃く陰影のはっきりした画面で、油絵のような重厚な絵もある。
花の絵がいくつかあった。較べて見ると、省略が極めて大切なようである。あまりに細かく書くと花びらが分厚くなってしまい、しかも固い感じになる。花びらの薄いやわらかな雰囲気を書くには、さっと荒く描くと、パステルには良いらしい。
いくつか印象に残った作品がある。
○三堀栄子
・「フリージア」
黒い地にフリージアの幻想的で透明な美しさが見事に表現されている。ソフトフォーカスレンズを使って撮った写真のようでもある。
・「くつろぎ」
ピエロ? それとも人形? うすい緑の地にピエロ?が二人描かれているだけ。その赤い服がうきだし、とても美しい。
※この会でも指導的な立場にいる人だそうである。どうりで、作品の完成度は別格。
○高濱惠子
・「アネモネ」
暗い茶色の地に、花が半分溶け込んでいて、アネモネの幻しい美しさがよく出ている。
※高濱さんは、ここ何年か、絵を描いているそうである。美術の研修で通って以来興味を持ち、週に一度会合を持っているそうである。それまで全く絵を描いたことはないそうだが、かなりうまい(当日連絡をしたわけではないが、会場に彼女がいて、彼女から絵について直接説明を受けた)。