「harudanjiさんの堤防釣り日記」の掲示板に条例違反の体験記が載りました。harudanjiさんに連絡を取り、投稿者ご本人には公表の許可を取られてあるとの事と、転載許可をいただきましたので掲載させていただきます。

「harudanjiの堤防釣り日記・掲示板から引用」


comment : いつもお世話になっております。
さて、突然なんですが私、前科持ちです。
何の前科というと茨城県の条例違反、平たく言うと「ハマグリ漁の違反」です。
確かに以前は今書き込んでいらっしゃる方々同様に私も採っていたのですが、
2回目捕まるのは洒落にならないので止めました。
参考までにハマグリ採りで捕まるまでと捕まった後の経過について
ちょっと長いですが話しておきますね。

まず、捕まる時は「漁師の方ですか?」という質問で肩をたたかれます。
そして「いいえ」と答えると岸まで一緒に連れて行かれます。
この時点で違反項目があれば、アウトです。
処理は事務的に進みいかなる言い訳も通用しないと思っていいです。
(ちなみに過去に漁師ですか?と問い実際に漁師だった例はないそうです
:保安庁談)違反項目は、貝の大きさや量、器具の違反などご存知のとおりです。
ちなみにここで「看板を見たことがなく知らない」とか、
「これまで捕まったことない」とか「他にもいるじゃないか」とか
言うだけムダです。
違反の項目一つでも、全部違反していても関係ありません。
違反があれば見逃してもらうのは難しいです。(保安庁談)
肩をたたいてくる保安庁の人は格好では判別できません。
証拠写真を撮影され、身分確認をされます。
もし身分を証明出来ない場合はその場で携帯から自宅等に電話して確認されますので嘘は通用しません。
(ちなみに嘘をつかなければこの時点では本人確認だけで家族等に捕まったことなどが話されることはないです)
嘘を突き通せばその場で捕捉されるみたいです。
証拠写真は採った貝や道具、場所、自分の住所氏名など現場で全て撮影されます。
この間30分〜1時間です。道具があれば没収され、採った貝は全て海に返します。
(ここも全て自分入りで撮影されます)現場の措置はここまでです。
後日、保安庁の事務所に呼び出され調書を取られます。
日時についてはある程度考慮してもらえますが、保安庁の繁忙度にもよります。
ドラマに出てくるような無機質な取調室で事細かに調書を作成します。
(カツ丼は出ませんが自費で頼むことはできます・・・)
時間は回答の素直さにもよりますが半日くらいは掛かると思っていいです。
当然ですがゴネても時間が掛かるだけでどうにもなりません。
保安庁が関わるのはここまでです。
ここからいわゆる書類送検が行われ、次は検察局での取調べとなります。
検察局からの呼び出しは、こちらも繁忙度で変わるようですが
通常数週間から2〜3ヵ月後くらいまでに行われます。
呼び出された後は保安庁同様に取調室で調書の作成・確認が行われます。
これも半日は時間がつぶれると思っていいです。
実際に裁判を行うか略式命令にするかを問われ、通常は略式命令を薦められます。
(違いは本当に裁判を行うか、一般的な判例を元に裁判所によってなされる処置に従うかです)
通常は略式裁判を行うことになります。
ここで罰則ですが、茨城のハマグリ採り違反の場合、初犯は罰金10万円になります。
これは違反内容が微細なものであっても一律この金額で食らうと思っていいです。
(一応条例では10万円以下の罰金となっていますが、上限額きっちり取られます)
たとえば違反該当項目があればハマグリ2個しか採ってなくても捕まり罰金は10万円です。
そして前科1犯になります。道路交通法と異なり時間の経過で消えることはありません。
ハマグリ1kgがいかに少ないか秤に乗せればわかります。
これまでに私を含め身近な人で3人捕まった人がいます。案外捕まるもんですから注意してください。
港内のトリガイ釣りは捕まることないでしょうがハマグリは数の減少に伴い年々確実に
取締りが厳しくなっているので「まさか自分が、」と思っていると痛い目にあいます。
だから別に止めろなどとは言いませんが10万円も前科も家族に内緒にするのは無理ですよ。
大人がやることなので本人の裁量で行動すればいいと思います。
何事も程度ものですので・・・ご参考までに。。。