2003年6月29日    潮干狩り  蓮沼海岸

 最近多忙なため中途半端な遊びしかできない。不完全燃焼で焦りながらも変に神経が高ぶってモヤモヤとした時間をすごしている。憧れの開高健が云っていた、「悠々として急げ」と・・・。そんなことできないよ。腹を抱えて笑ったこともここ数年ほとんどない。「遊びをせんとや生まれけむ・・・・」は信条ではなくて憧れになってしまったか・・・・。

 無理しても遊びに行こう、このまま部屋で過ごすよりはずっといい筈と心に決めて蓮沼に行った。家族も一緒だ。到着時刻はちょうど干潮だろう。貝は取れなくても良いから、海に入って、太陽を浴びて、体を動かして、体を疲れさせればきっとよく眠れるはず・・・・。切羽詰っていたのかもしれない。
 着いた。干潮だ。早速、海に入る。ここはところどころにヨブがあり結構深くなっている。貝があるのはヨブの岸側。裸足になってツイストを踊り貝を探す。すぐに中くらいの蛤が採れた。ほっとしてツイストを踊るが後は続かない。でもいい。満足だ。アサリの潮干狩りとは違い、採った充実感は格別なのだ。

 随分の時間、海に入っていたが、採れたのは6個だった。でも繰り返しになるが心のそこから満足。いつもは頭のみが疲れていて、苦しい時間を過ごすのだが、体の疲れる心地よさよ。
 車に戻る途中、岸に幅20センチほどのエイが数匹捨てられているのを見てギョッとした。エイは尾の付け根に鋭い毒針を持っている。刺されたら病院送りだそうだ。私は裸足で貝を探していた。刺されなかったのは幸運なのかもしれない。

 さて、その後、一応竿を出したが、釣果などは実はどうでもよかった。ひとつ試したかったのは新しい天秤。インターネットを通じて買った特殊なものだ。同じ店から特殊なオモリも購入していたのだが、以前のテンビンとは相性が悪く絡まってばかりいて、ずっと使用していなかった。先日メールが着て新しい天秤を開発したという。じゃあ試してみるかということで持ってきた。

 結果は上々。一本針にしたせいも大きいが絡まない。基本的に投げ釣り用だが、オモリを定着させる釣りではなく流し釣りに使うつもりだ。水の中をうろうろさせて潮のもたれるところに運んでもらい釣ろうという魂胆。秋の彼岸から正月までのハゼ釣りに良いと思っている。楽しみ也。



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