12月13日 星を見る会(白井市)

 アンドロメダ、今夜こそ、アンドロメダを見るんだ!晴れているし、大丈夫、間違いない、とワクワクしながら文化センターに向かいました。到着すると結構にぎやかです。寒くなってきたのにもかかわらず、大勢参加しているようです。受付を済ませて、火星を見た後(我が家は火星は食傷気味で見ませんでした)、ドームに入りアンドロメダや北極星の見つけ方を教えてもらいます。

 ドームを出ると、いよいよ観察です。望遠鏡は空のあちこちを向いていて、いろんなものを見せてくれるようです。まずはアンドロメダに向いている30cmに並びます。「初めてなんだよな」とひとり言をいいながら接眼レンズを覗こうとすると「余り期待しないでください」と係りの方の声が聞こえます。気になりながらもそのまま接眼レンズを覗くとなんかツベルクリン反応のようにモアーっとなっています。「これがアンドロメダ?」と呆然としていると気配を察してくれたのでしょう、係りの方が説明をしてくれました。「白井市は光害で空が明るいこと、空が暗いところではそれなりに見えること、望遠鏡はアンドロメダの中心部を見ていること」だそうです。「星雲などを見たければ、優秀な機材より、暗い空を探しなさい」と何かに書かれているのを思い出しましたが、その通りなのでしょう。ちょっとがっかりしましたが、星雲を見るために大きな双眼鏡に投資することはなくなりました。実は10センチ以上の双眼鏡も結構チェックしていて、危ういところで数年間に渡る経済的打撃と宝の持ち腐れを避けることができました。今年買ったフジノンの7pで充分です。

 さて、他の望遠鏡も覗くことにします。まずはプレアデスから。用意されたフジノンの7p双眼鏡(私の物ではありません)で覗きます。これはきれいです。でも、双眼鏡は左右の目にピントを合わせるし、目の間の距離も人によって異なるので、実際には片目で見ている人も随分多いことでしょう。でも、結構気がつかないんですね。持参したキヤノンの10×30で見てみると三脚固定したフジノンにはかないませんがきれいに見えます。家族もキヤノンの双眼鏡で厭きることなく眺めています。次はふたご座のほうを向いている望遠鏡。ドームで習った土星ですね。土星も見るのは初めてです。覗くと黄色一色の土星が見えます。写真と違うなあ、木星の方がきれいだなあ、というのが率直な感想です。帰宅してからネットで土星の写真を見ましたがいろんな色がついています。フィルムと肉眼の差でしょうか?ふと、キヤノンの10×30で土星も眺めましたが、どうにか面積のある、まん丸でない天体とは認識できましたが、それ以上ではありません。次はオリオンの星雲。アンドロメダで免疫がついているのでさほどがっかりしませんでした。暗い空を探すことにします。

 全体を通してなかなか良い観測会でした。星の探し方を教えていただいたことはもちろん有益ですが、星雲の見え方が実感できたことや天体と双眼鏡の相性なども認識できたことも大きな収穫です。次回も参加したいと思っています。