4月10日  デイキャンプ&潮干狩り in 波崎シーサイドキャンプ場


 今日は中潮ですが、潮位は低く潮干狩りにはなかなか良い日です。気温も上がり風も弱そうでこの時期にしては申し分の無いコンディションのようです。

 13時半が干潮で前後一時間半程度が潮干狩りができる時間です。渋滞やキャンプ場での受付などに手間取るといけないので9時前には車に取り込みました。渋滞箇所をかわしながら通称利根川高速を東へ東へとひた走ります。

 さて、ナビが1キロ程度先にキャンプ場を案内していますが、その看板を目の前に見つけます。「?????」と思いながらも入っていくとやはりそこが波崎シーサイドキャンプ場でした。ナビが間違っているのか、キャンプ場が移動したのかわかりませんがレアな経験をしました。

 キャンプ場は二つに分かれていました。よくわからないので第一キャンプ場の水場に近い場所に陣取ります。キャンパーは私たちのほかは1家族だけで実に広々としています。鶯が絶え間なく鳴くなかに時折コジュケイなども聞こえてきて実にのどかです。

 さて、車から熊手などの潮干狩り道具だけを下ろし早速海に向かいます。「海への近道」という看板の指示通りに進むと道路に突き当たり、車に注意しながら渡ると直ぐに海に出ます。徒歩五分くらいでしょうか。

 きれいな砂浜には誰もいません。プライベートビーチのようです。と書くと羨ましがられるかもしれませんが、4月の冷たい海にはいるような者は滅多にいないということでしょうか。(後で理由が判明します)

 気温はかなり高くなっています。サンダルを脱ぎ海水に足を浸すとさほど冷たくありません。「おっ、これはありがたい」とさらに進んでいくと突然海水の温度が下がります。足首くらいまでの浅いところは強い陽射しで砂が暖められているだけのようです。やはり冷たい。

 まず、娘が中型の蛤を見つけます。私も熊手と足裏で探しますがなかなか見つかりません。息子は潮干狩りよりも海で遊びたいようで、時折来る波を飛び越えたりしてすぐにビショビショになってしまいました。

 蛤を求めてさらに移動します。夏日のような気温で、海水温が高ければもう少し深いところに入りたいのですが、さすがにまだ無理です。せいぜいひざ下程度に自粛しますが、それでも時折来る少し高い波に下半身をずぶぬれにされます。ツイストを踊りながら足を砂にめり込ませ足裏の感触で捜していきます。結構な運動量です。

 蛤採りの極意をひとつ。蛤は海に平均して散らばっている訳ではありません。居る場所があります。海にはいっていると岸に向かって凸になっている三日月形の深みを見つけられます。この斜面とその下辺りに居ることが多いようです。もちろん、セオリーがあれば例外もあります。採れなかったからといっても私は責任は取りません。御自分の運の無さを噛みしめ、ばねにして、明日からを強く生きていく糧にしていただければ幸いです。

 時折、砂浜をジープが走ってきます。何回も見かけるのでどうも蛤密漁の監視のようです。ここでは蛤を取ること自体は違法ではありませんが、その方法(波崎漁協参照)については厳しく定められています。ジョレンなどは論外です。慣れれば足裏で探したほうが効率がいいですよ。

 犬を連れて散歩に来たらしい夫婦とかみさんが何やら話しています。後で聞くと、旦那さんは地元の方で流木を拾いにきたとのこと、この海岸は埋め立てられ、それからは蛤も採れなくなり、採る人も居なくなったとのことでした。ハハハ、これがプライベートビーチの本質です。

 それでも潮があげてくるまでの二時間ほどで中型の蛤を10数個採りました。息子も比較的大きい蛤を取り満足しているようです。この海岸は深いところは分かりませんが、浅瀬には大型は居ないようです。潮干狩りとしての効率は決してよくありませんが、体を動かし汗をかいて蛤を探し、その蛤を見つけたときの嬉しさは有料の潮干狩り場とは別物です。

 さて、キャンプ場に戻り着替えをしてバーベキューの準備をします。一方でタープをたて日陰を作りそこに折りたたみベッド(コット)をひろげ昼寝の準備もします。火も起き、手羽やさつま揚げ、主食用の餅、もちろん取ってきた蛤も並べます。発泡酒ではない本物のビールで乾杯!この一杯、まさにこの一杯のために、潮干狩りで汗をかきのどをカラカラにしても水分を補給しませんでした。旨い!バーベキューをつまみにしながら飲むビールは最高です。ビールで酔い、腹もふくれ、ツイストと日焼けで疲れ、すっかり眠くなりました。コットの上に寝袋を敷きもぐりこみます。次の瞬間には眠ってしまったようです。

 かみさんに起こされたのは18時過ぎでした。朦朧としながら周囲を見回すと、キャンプ道具はかみさんとこどもたちが、あらかた撤収してくれたようです。タープなど大きいものも撤収し帰路に着きます。昼寝もたっぷりしたので運転も苦になりません。渋滞も無く順調に帰ってきました。泊まりのキャンプも悪くありませんが、我が家にはお気楽な狩猟&デイキャンプがあっているようです。