星を見る会(白井市) 2005/11/12


午前中は雨だったので釣りにも行かずネットの情報を収集していたら、おお、今日は「星を見る会」じゃないか。
このところ、星を見る会が開催される日の天候はよくない。
雨でもプラネタリウムはあり、解説は面白いのだが、所詮作り物であって相対的に魅力は感じられない。
久しぶりに空は良さそうである。
月が煩いだろうが、まあ、行ってみるか。
息子はビクセンの双眼鏡を、私は気合を入れてPENTAXのPIF10倍をぶら下げて会場へ向かう。
なぜ、双眼鏡を持っていくのに気合を入れなければならないのかって?
このPIFは1.65キロあるのですよ。
普通の双眼鏡は0.6から0.8キロ位だから、如何に重いか想像がつきますでしょ。
性能も悪くはないけど、重さと定価税込94500円実売2割引という強気な価格設定から、性能で勝るフジノンとブランドで勝るニコンに遅れを取ってしまった品物であります。
私が何でもっているかというと、バーゲンで税込25000円で手に入れたのであります。
敢えて申せば、この双眼鏡に出せる金額は50000円位でしょう。

さて、受付を済ませてプラネタリウムへ入り、ひと通りの説明を受けてから野外観察となる。
自分ではとても手に入れられない望遠鏡たちが空のあちこちを向いている。
まずは超新星爆発の後、ドーナツ状の塵が見える。
続いてアルビレオ、白鳥の頭の星、うっ、色が感じられない。
息子はオレンジと青だというし、以前はそのように見えたのだが、今日はどういうわけか、見えない。
老化・・・・・という文字が頭をよぎる。

気を取り直して火星を見ると模様が見えなかなかである。
次はアンドロメダ銀河。
アンドロメダ大星雲などという方は、ちょっとお年を召した方と解説の方がおっしゃっておりました。
肉眼でも見えるらしいが、私は見たことがない。
気持ち悪いほど星が見えるプラネタリウムでもぼうっと確認できる程度のものである。
望遠鏡の接眼レンズを覗くと、おっ見えたぞ、アンドロメダ。
楕円の銀河が見えるが、写真のようではなく、渦巻きはわからない。
望遠鏡を見終わった後で双眼鏡では無理かなあと同じ方向に向けると・・・・。
見えたぁ!おおおおお、望遠鏡よりもきれいに見えるぞ・・・おおお・・・・すばらしい・・・・・・。
自分で見つけて見るアンドロメダは格別である。
意外に大きく、これは充分双眼鏡の対象だな。

夜空に輝く星々は太陽系が所属する銀河の星である。
しかし、アンドロメダは別銀河である。
ちっぽけに見えるが、銀河系よりも大きいということである。(誰が測ったのかな?)
きっと生命がいて、暮らしがあって、楽しいこと、哀しいこと、愚かなこと、を繰り返しているんだろうな。
などと向こうでも双眼鏡を見ながら思っているのかもしれない。
240万年のライトコーンの交差点の話である。