潮干狩り in 波崎 2009/4/11



土日は何かしらの用事があって満足に遊べないでいた。
今日明日は人生初の老眼鏡を受け取りにいくほかは何の予定も無い。
数年前から字を書くときに不便を感じていたのだが、静かに抵抗し続けていた。
いよいよ限界を感じて眼鏡屋にいったのだが、何とも寂しい限りである。
ま、でも、これで勉強ができると希望の光を感じないわけでは無い。
この歳になれば、「できる」と「する」は全く違うことを充分認識してはいるが、いまは可能性を素直に喜ぼう。
とはいいつつも、勉強できない障害=言い訳がひとつ減って客観的には追い込まれていることもそっと判ってはいるのだ。
ところで、眼鏡屋には「老眼鏡」という言葉はタブーのようだ。
どう誘っても「近く用」としか云わなかった。
商売人として立派なものである。
それに比べ行きつけのジムの兄ちゃんトレーナーはフランクである。
その話をすると、受付に置いてあったビン底眼鏡みたいに度の強い老眼鏡を手に取り「これですか、アハハハ」と楽しげに笑うではないか。トップページで竿先を見る息子も大きくなったものだ
「笑う勿れ、いつか自分も通る道」と説教しようと思ったが、こんな単純な奴は人様の恨みを買って老眼の境地に行き着く前に人生を終えてしまうかもしれないから、それを期待して止めにした。

さて、今シーズン初の潮干狩り。
かみさんと息子もいっしょだ。
干潮は11時。
朝食を取って8時半に自宅を出る。
高速道路が安くなったせいか、いつもの土日より波崎に向かう道は混んでいない。
順調に車は走り10時過ぎには現地に到着した。
身支度して海に入る。
既に海は潮干狩りの人々でいっぱいだ。
ジョレンこそいなかったが、条例違反の得物を持つ人も結構いる。
海猿の餌食になるぞ・・・・・。

かみさんと息子を岸辺に残し沖目に進む。
元気よく熊手を使うが貝に当たらない。
ジムでの運動のためか、去年より明らかに体力は向上している。
体力に任せ、せっせと熊手を使うが、全然ダメ。
一時間以上経過して特大1、中1、コタマ1のみ。
こりゃあ、ダメか・・・と移動を繰り返し、潮も上げ始めて30分ほどしてから、砂から出ている蝶番部分を見つけた。
「え、こんな所で?、セオリー違反だよ」と思う場所だったが、結局そこで特大5個追加。
うち、蝶番を見つけて拾った貝は三つ。
セオリーは事実に適わないのでセオリーを再構築せねばなるまい。
それはともかく、波風穏やか、気温も上がり、水温も低くなく、実に気持ちよい時間を過ごした。

往復、MDに録った「青春アドベンチャー ふたつの剣」を聴いた。
我輩は「青春アドベンチャー」と「FMシアター」が好きでMDに録って聴いている。
NHKのなかでは相当質の高い番組だ。
森寅雄の生涯を描いた小説(未読)をラジオドラマ化したもののようだ。
冒頭で「実話を基にしたフィクション」とことわってはいるが、ほぼ実話と思われる。
なかなか重厚で聴き応えのある話であった。
現存する会社の性格も成る程なと頷けた。