2003年5月5日 手賀沼周辺のフナ

 さて、げんなおしだ。通いなれた手賀沼のホソで取り付いた坊主霊のお清め(っていうか?)をすることにする。
 実は昨夜から爺さん(私の父)が遊びに来ているのだ。この爺さん、つり好きの相当な曲者。特徴は頑固で毒舌。フナ釣りと、ハゼ釣りとヤマベ(オイカワ)釣りが好きなのだが、ハゼ釣りにいって良型のフナがつれても「今日はハゼを釣りに来たんだ」といって外道呼ばわりする。まあ、わかり易いといえばわかり易い。私は父を反面教師として育ったのだが、父が頑固な分メトロノームの振幅が大きくなって反面のやわらかさも大きくなってしまった。それはともかく、父は今日もその能力を発揮するのだが、出発するときは知る由もない。
 子供二人も連れて9時半ごろ手賀沼に着いた。水面を見ると今日はマッタリとしている。「はたき終わったなあ」と「やや苦戦かなあ」と同時に思う。まあ、水面を見ていても始まらない。十尺の竿を用意しキジをつけて釣り始める。
 土手で草を摘んでいる人を見かけた。爺さんが「何を摘んでいるんですか」と話しかけている。ちょっとして戻ってきて「クローバーを摘んでいるんだってよ。ウサギの餌かって訊いたら、人も食べられるんだってよ、ハハハ、戦時中じゃあるめえし・・・ハハハ・・・」とでっけえよく通る声でしゃべり始めた・・・・・・・・(*_*)・・・・・・。
 爺さんの毒にやられたのか、全然当たりがない。随分時間が経過した。百メートルくらい歩いたところでようやく当たりが来た。スウッとしもるフナ特有の当たりだ。大き目のキジをつけているのでしばらく待ってあわせる。グッと手応え。大きい、しかし、鯉と違って走らない。上品な引きだ。釣り上げてメジャーを当てると35センチオーバーの半ベラだった。これで坊主の除霊完了。気をよくした。
 その後釣り続けるも当たりがないので車で移動することにする。同じホソだが、数百メートル移動した。七尺の竿を出し試し釣り。すぐに当たりがあったが針掛かりしない。二回目で小さな鯉がかかった。当たりが頻繁にあるので子供に竿を預けることにする。
 フナ・鯉・ザリガニ・クチボソなど小さいが飽きずにつれた。太陽も照って、場所が違うとはいえ、朝の寒さが嘘のようだった。12時過ぎまで楽しんで帰宅しました。