2004年2月21日 木更津沖

 子供の頃、東京の北部に住んでいたので、用水や池の釣りに親しんでいました。働くようになってから職場の先輩たちに船の釣りを教えてもらい、しばらくは夢中になっていました。しかし、子供が生まれてからは家族でいけるオカッパリの釣りにすっかり転向しておりました。

 YAHOOで木更津のカレイを検索したら
「翔一丸」という船のホームページが出てきました。船のカレイ釣りか、懐かしいな、久しぶりに行きたいな、というわけで息子を連れて出かけることにしました。

 前日に天気予報で風を確認してから予約を入れます。気温は随分上がりそうで、風は午後から強くなるようです。当日は大潮ですから、潮止まりの前後二時間くらいが勝負でしょうか。

 出船時刻の30分前に到着しました。受付をして船に乗り込みます。荷物を渡してくれる若い親切な船長さんです。釣り船の船長は結構偏屈で変わったのが少なくなく、たまに不愉快な思いをすることがあるのですが、この船長さんは当たりのようです。本当は船長ではなく船頭さんと呼びたいのですが、どういうわけか、気を悪くされる方がいますので船長さんと呼ぶことにしています。

 お客さんをもう一人乗せて出港です。客は三人の大名釣りです。いそいそと息子の分も合わせて4本の竿を準備します。竿掛けをつけるところが準備されているだけでなく、尻手を留める金具も用意されています。ほうほう、いいですねぇ。

 さあて、釣り場に到着です。碇を下ろして釣る方式です。やはり潮はかっ飛んでいます。市販の2本針仕掛けをつけて投入。PE1号の道糸にもかかわらず、25号の小田原オモリが流されます。ふと見ると船長さんはスパイク付錘を使っていました。

 4本を投入している最中に当たりがありました。息子が巻き上げると良い型のキスです。

 仕掛けが絡みます。すると船長さんが「風下から投入してくださいよ。風上からだと絡みますよ。」とアドバイス。なるほど、というわけでそのようにしますが、やはり絡みます。こんな潮の速い日は、投げないで仕掛けを流しながら投入するか、一本針が正解なのでしょう。

 干潮に近くなり、潮が緩み始めました。チャンスです。と、あたり。ククッと動くカレイ独特のものです。あがったのは20センチくらいのカレイ。これで坊主は免れました。ちょっとして、息子が突然さおを取り、リールを巻き始めました。大物のようです。あがってきたのはフグでした。なんでも赤目フグというらしく高級なんだそうでございます。30センチほどありました。その後も時折さおが重くなるのですが、人手とピンクっぽい変な魚(噛み付きハゼというのだそうで怪我はしないものの噛みやがります)が釣れるだけです。

 しばらくして、同乗のお客さんに当たりがあり、巻き上げ始めましたが、どうやら大物のようです。タモ取りされたのは40センチオーバーのカレイでした。うらやましい!この方は岩イソメを使っておられました。

 その後は30センチ近いカレイをひとつ追加して納竿となりました。あまり釣れませんでしたが、ぽかぽかと暖かく、同乗のお客さんや船長さんにも恵まれてのんびりした1日を過ごすことができました。

 気がついたことをいくつか。
 この船で仕掛けを投げて釣るのであれば五尺から六尺までの竿が使いよい。
 やはり、岩イソメは良いと思う。
 仕掛けが絡んでいては無駄な時間を過ごすだけなので一本針仕掛けも良いと思われる。(その後自作いたしました)




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