2004年3月28日 手賀沼周辺

 桜がほころび始めました。この頃、手賀沼の鮒のノッコミが始まります。

 風も弱く、暖かいので、戸外で昼食を兼ねて鮒の様子を見てこようと家族で車に乗り込みました。途中コンビニによりサンドイッチやおにぎりを仕入れます。

 いつもの用水路脇に車を止めます。かみさんと子供は早速ランチタイムです。土筆やヨモギが生えています。ぽかぽかと暖かく春本番の陽気で実に気持ちいい。

 私はおにぎりを頬張りながら用水の様子を見ます。すると、時々葦が風の影響とは違う動きをしています。「おっ、始まった」魚が葦などの周りに集まり産卵の準備をしているのです。

 素早く静かに車に戻り釣りの準備をします。まずは子供たちが使う八尺のへらぶな竿をだし、シモリ仕掛けをつけ、餌のキジ(みみず)もつけてあげて子供に持たせます。餌は赤虫や練り餌など必要ありません。エサ持ちの良いキジで充分です。また、キジも袋にチャック付のものを買い、使用後チャックをしっかり閉めて冷蔵庫の野菜室に入れておけば、脱走することもなく数ヶ月持ちます。

 今度は自分の竿を用意します。十尺の硬めの鮒竿=柔らかい鯉竿です。この用水路は八尺の竿がベストですが、時折来る50センチ以上の鯉を取るには十尺程度の長さが欲しくなります。自分としては別に鯉を釣りたいわけではないのですが、八尺の竿は子供たちにとっても使いやすいので取られてしまっているのです。

 しばらく釣りましたがなかなか当たりがないようです。水も浅く、影や足音に驚いて隠れてしまったのでしょう。ちょっと子供たちから離れて根掛かり覚悟で葦の間にそっと仕掛けを落として上げます。その途端やや速くすうっとシモリウキが引き込まれます。鯉の当たりです。ぐっとあわせると途端に魚が走ります。やはり鯉です。本当は場荒れするため早く取り込んだほうが良いのですが、今年最初のノッコミの釣りなのでしばらく引きを楽しむことにします。玉網を持ってきていないのでバケツで取り込みました。写真のロープまきは30センチありますので40センチくらいでしょうか。

 その後も当たりは遠く、30センチほどの鮒をひとつ追加して納竿としました。ノッコミの走りはこんなもんで充分です。

短竿での大物釣りは竿捌きの練習としても最高です。近場で安く上がるお気楽な釣りもお薦めします。