2004年4月上旬   手賀沼周辺


4月3日

 今日は随分暖かくなるようです。さあて、手賀沼にでも釣りに行きますか。何しろ車で15分の道のりなので手軽さは天下一品です。ジョイフル本田で買い物をし、手賀沼へ向かいます。

 いたる所でバシャバシャと鮒や鯉がはたいています。ノッコミ本番です。葦の根元にキジを落としますが、なかなか食いません。陽も高くなっているので難しいのでしょう。子供たちは朝飯を平らげてきたばかりだというのに、ジョイフルで買ってきた特大の焼きそばに取り掛かっています。背筋も凍るような偉大な食欲です。この子達を養うためにがんばって働かねば!

 焼きそばをいとも簡単に平らげて車から出てきたと思ったら、息子が棘をさしてしまったようです。仕方ないので家に帰ることにします。

 夕方、息子と再出陣です。なかなか食いませんでしたが、まず私の竿に鯉が来ます。八尺のへら竿なのでタメは効きません。伸されそうになるのを耐えましたが、はずれてしまいました。仕掛けを見るとオーナーの6号の軸の太い鮒針が折れていました。鮒釣りの諸先輩が「オーナーは折れるけれど、がまかつは伸びても折れることはまず無い」といっていたのを思い出します。やはり、がまかつのほうが良いのかなあ。陽も落ちる頃、息子の竿に鮒がかかります。なかなかの大物に息子も真剣です。何度か伸されそうになりながらも何とか耐えてあげた鮒は32センチありました。


4月4日

 ノッコミが本格的になったと聞いて爺さんが来ました。しかし、前日とは異なって随分気温が下がっています。どうかなぁと思いながらも竿を出しますが当たりひとつありません。冷たい北東の風で竿を持つ手が凍え痛くなります。風邪でも引いたら大変なので帰ることにします。車についている気温計を見たら7度しかありませんでした。


4月7日

 今日は娘の中学入学で仕事を休みました。ついでにいろいろ用事も済ませ、午後から釣りに出かけます。今日は一人なのでデジカメも持たずに出かけます。
 現地に着くと風は少しあるものの暖かく釣れる気配がします。葦の脇にそっと仕掛けを入れるとシモリが直ぐにスッと引き込まれます。速いのでクチボソかと思いながらも合わせるとグッと重い手ごたえ。鮒です。引きを楽しんでからごぼう抜きにすると34センチの鮒です。少し場所を移動してまた同じくらいの鮒をあげます。これもごぼう抜き。また少しして今度は鯉がかかります。45センチくらいで結構引きます。使っている竿はシマノの天風硬調10尺なのでこの程度の鯉なら余裕です。引きを楽しんでいると急にパキッと音がして竿が元から折れました。まあ、随分使った竿なので相当くたびれていたのでしょうし、魚に折られれば竿も本望でしょう。仕方なしに納竿としました。
 折れた元竿を買おうと値段を調べましたが、もう1500円足すと新品が買える値段です。これは自分で再生修理することにしました。


4月11日

 今日は午後から息子と出かけます。午前中は竿の修理をしました。10尺が8尺になってしまいましたが、振った感じでは、なかなか調子は良いようです。試し釣りも兼ねての釣行です。
 いつもの場所に行きますが、先人がいました。しかもデンと腰を下ろしています。近くでしばらく釣りましたが、当たりすらありません。仕方なく他の場所に移動します。
 今日は人が多いようです。主だった場所には必ず先人がいます。しかも釣り方を見ているとかなりのビギナーのようです。水深が浅いにもかかわらず、足音をさせながら移動し、仕掛けを用水の真ん中に振り込んでいます。釣りをしているというより、魚を蹴散らしているというほうが正確です。もちろんこれでは釣れません。
 そういう意味で場荒れしてしまっているので、先人が去った後、しばらくしてから釣りにかかります。足音を立てないように影を水面に映さないように、そっと移動して用水の辺地に仕掛けを落とします。しばらくして渋い当たり。鮒かな?と思いつつあわせると重量感のある手ごたえ。上げると25センチの鮒です。続いて息子の竿にも当たりがあったようで、息子が何とか上げるとこれは35センチの堂々たる鮒。やはり叩いた後で元気が無いのでしょうか、当たりはとても小さく渋いようです。その後同型の鮒を仲良く一尾ずつ追加して納竿としました。産卵後の食い止まりのようです。5月頃になると、またよく釣れるようになります。