2004年11月6日  木更津のハゼ


 通信教育という一年半の修行をほぼ終えたうえに、秋という好シーズンも重なり、釣行衝動はピークに達している。 先月23日は家族旅行で館山に行った。我が家の住人たちは、館山に行ったら烏賊が釣りたいとか言っていたので、少ない小遣いを注ぎ込み、ボーナス時小遣いの前借りまでして家族の分のルアー竿やエギを揃えたのだが、実際現場に行くと、かみさんと娘にとっては車中での昼寝の方がずっと魅力的であったようだ。無責任だよなあ、親しき仲にも義理があるだろうが・・・・。南房千田港でメッキを狙い息子と振ったルアー竿はノーバイト。翌朝、宿の朝食前に乙浜港で投げたジグには一度だけゴンという当たりがあったがフッキングせず。チャンチャン。

 というわけで本日は単独釣行である。潮は良くないがハゼなら釣れるだろうということで木更津へ行く。いつもの場所に着くと先行者あり。聞くとハゼがそこそこ釣れているようだ。幸い船は入っていないので先行者から離れて軟らかい投げ竿を3本セットする。早速魚信。合わせると小振りのハゼ、といってもここの大きいハゼに比してということであり14センチほどはある。まあまあかなと思ったが後が続かない。小潮なので余り食いは良くないな。その後はぽつぽつと当たりがあり結局28匹釣れた。大きいのも混じったが全体的に小振りだ。

 私は岸壁などの陸っぱりの釣りが多いのでよく初心者と同席するが、20号くらいのジェットテンビンに3号から5号程度のナイロン糸の仕掛けが多い。投げる距離が50メートル前後の数釣りをでよいのであれば8〜15号程度の軟らかい投げ竿に、リールはシマノであれば2000番から3000番クラスで、道糸はPEの1号を薦める。力糸は必要ない。テンビンは海草テンビンの誘導式が良いと思う。誘導部は自作しているが、釣具屋においてある場合もある。。これにハリス2号程度で針は10号程度を結ぶ。市販の仕掛けを使うのであれば幹糸とハリスの号数が小さいものが良い。大きいものは絡むので薦められない。釣り方のポイントとしてはPEは伸びがないので弛ませ気味にして当たりを待つことくらいか。
 30メートル以内であればキスの船釣りと同じでよい。硬い投げ竿と大きいリールを購入するよりも、8号負荷程度のキスの船竿と2000番前後のリール、PEの1号、こんな組み合わせが良い。この組み合わせで船と岸壁の小物釣りはけっこう間に合ってしまうし、釣り味も良い。
 さらに楽しもうというのであれば竿は鱒用のウルトラライトクラス、糸はPEの0.8号かナイロンの1号、オモリは1から1.5号を使用し、ハリスは0.8号程度を使う。風の影響は受けるが20メートル位なら飛ぶ。釣り味は抜群である。

 淡水のタナゴ釣りに象徴されるように、その魚を楽しんで釣ることのできる道具立ても、釣りの大きな楽しみのひとつなのである。

 そうありたいと思うのであるが・・・・・つい先日も数釣りに走っていた奴がいたっけか・・・・。