2004年12月24日  木更津の投げ釣り


 勤務先の有給休暇の区切りはカレンダー同様である。そこで有給取得促進月間を宣言し、同僚たちが2日間取り終えたのを見届けて本日を休みとした。子供も冬休みに入り、釣りに行く予定であった。鹿嶋のメッキにしようか、銚子でカレイを狙うかなどと思案していたが、爺さんがハゼ竿と竹篭を持って訪ねてきた。これで行き先は木更津と決まった。

 木更津へはひと月半ぶりの釣行である。まだハゼはつれるだろうか。寝過ごし、朝7時過ぎに出発。館山道に入り、途中市原のサービスエリアで朝食をとる。朝飯だというのに、子供と爺さんが頼んだのは、なんとチャーシュー麺である。爺さん齢70歳、まだまだ元気である。かく云う私も牡蠣フライ定食。量もあって味も悪くない。満腹になり、いざ、釣り場へ。

 釣り場に着いたのは9時過ぎである。爺さんはヘチ竿、息子はコンパクトロッド2本、私はいつものいい加減な投げ竿3本を用意する。エサは中型の青イソメ一匹を二つに切ってひとつの針にさす。仕掛けは去年上州屋で安売りしていた3組100円の船釣り用である。さすが!?特価品だけあり、ハリスに張りがなく、常用している自作の遊動テンビンとは相性が悪い。遊動部に絡んで釣りにならないのである。そこで今回は通常のL字型天秤を用意したが、これが正解で全く絡まなくなった。

 前回釣れたあたりへ投げるが当たりはない。うーむ、深場に落ちたか。それならばと、力はいれずに竿の弾力を活かしヒューッと投げる。オモリ15号と、糸PE1号と、いい加減な投げ竿の相性は抜群で、60Mほど飛ばすことができる。チョイト投げ釣法には最高の組み合わせである。5分おきくらいに誘いを入れながらしばらく待つと待望の当たり。遊動仕掛けでないことと寒くなったことで当たりは小さいようだ。充分に食わせてから合わせる。のったぁ、ハゼだな。なかなか重い手ごたえ。やはり良型のハゼである。

 当たりは渋い。イソメを房掛けにしてやる。これで当たりが割と出るようになったが、なかなか食い込まない。ポツポツである。冬の陽が随分傾き始めた頃、潮が動き始めた。すると竿を小刻みに震わすような当たり、シログチかな、と思って息子に合わさせる。見事のせたが、竿が随分曲がっている、ちょっと大きいぞ。巻き上げる途中で竿が曲がらなくなった。あっ、ばれたか、と思ったが、また曲がった。フッコだな。最後まで任せようと思ったが、目の前の海面に15m以上の木が横たわっていて無理と判断しバトンタッチ。かけてからタモを組み立ててようやくキャッチ。42cmのフッコ(と呼ばせてくれ)だった。皆さん、タモは一番先に準備しましょう。私も大体一番先に準備するのだが、どういうわけかそんな時にはつれない。56cmのヒラメも、60オーバーのフッコもかけてからタモを用意している。さあて、タモを用意すべきか、すべきでないのか・・・・。


 というわけで、結果はハゼ19匹、フッコとセイゴ各1匹、イイダコ2ハイ。ハゼは型ぞろいで19cm、最大は20.5cm。丸々太っておりました。
 ハゼは天ぷらに、フッコは蒸して中華あんかけに、最近調理師の免許を取ったかみさんが料理してくれました。美味、感謝。