ニベ(イシモチ)釣り 横芝 2005/6/24


朝から車の修理のためにディーラーを訪れる。
ひょっとしたら修理に時間がかかるといわれていたので、仕事にならなかったら釣りにでも行こうと道具を積んでおいた。
修理完了は午後の2時である。
当然?!仕事は休みにして横芝へと向かう。
昼飯がまだだったので、途中、「オライはすぬま」という道の駅でとんかつ定食を頼む。
先日、屋形港に釣りに行ったときにも同定食を食べたのだが、衣はいまいちだが、豚肉がとても美味しく、量も多くて値段が800円と良心的ですっかり気に入ってしまったのである。
本日のとんかつ定食は如何かと箸をつけるが、ちょっと肉の寝かせ方が足りないようである。
先日のは口のなかでとろけたものな・・・。
いやいや、それでも世間のとんかつ屋さんには充分肩を並べられますよ。
とんかつ定食は昼から午後3時までのメニューだそうです。

腹も満たされて、いよいよ実釣に向かう。
先日は随分混んでいて、頭越しに仕掛けが放り込まれていた。
とても息子と釣りができる状況ではなかったが、今日は人もいないだろう。
ゆったりと車を進めるが、あれっ、随分人がいるなあ。
先日ほどではないが、小さな堤防はほぼ満員である。
ちょっと迷ったが、一番陸側へ入らせてもらうことにする。
実はニベを狙って釣るのは初めてといっていい。
息子のニベ釣りを手伝ったことはある。
それでさえ、テンビン仕掛けの五目釣りに、たまたまニベが回って来たに過ぎない。
イシモチ用胴付仕掛けで釣るのは初めてなのである。

実釣開始。
胴付2本針に丁寧に青いそめを付けて放り込む。
ラインはPE1号にPEの力糸をつけている。
ちなみに周りの方はナイロンラインである。
どうもナイロンラインにする理屈があるようだが、PEでも最後まで支障はなこの天気とこの泡がいいかった。
でも、それは1号で、かつ、比重の重い特別なPEだったからかもしれない。
太いPEだと波の影響を受けてお祭りの原因となるし、仕掛けも落ち着かず釣りにならないのではないか。
オモリは30号の足付。

さて、ゴンッと当たり。
そのまま巻くと感触があり、かかっているようだ。
小さめだが第1号である。
また投げて待っているともやもやとした当たり。
その後は音沙汰がないので巻き上げるとエサがない。
おっ、ニベって餌とるの旨いじゃん、これは面白い釣りになりそうだ。
落ち着いて周りの人のつり方を見る。
大体が手持ちだが竿掛けに置いている人もいる。
置いている人も竿先を見続けていて当たりらしきものがあると、しっかりと合わせを入れている。
なるほどね。

コツをつかみ、PEの利点を生かして遠くの泡立ったところに仕掛けをぶん投げる。
もやもやっとした当たり、すかさず合わせを入れるとグッと手ごたえ。
今度のはさっきより大きいし、まるまると太っている。
ずんぐりむっくりした養殖の虹鱒のようなやつである。
当たりの波はあるものの、午後7時前までの約4時間楽しませていただきました。
ピークは午後5時頃だったが、同じ堤防にいながらかなり釣り座に影響される。
もったいぶっていうと、ニベのポイントは面ではなくラインである。
釣果の報告。
数は18匹で、型はいまいちで最大でも21cm。
でも、丸々と太っていて釣り味は良かったので、まあ、よしとしよう。
かみさんが腕を奮い、塩焼きと素揚げ。
特に素揚げは美味しく、ぺろりと平らげてしまった。

さてさて。
イシモチではなく、どうしてニベと書いたかというと、何も石頭のせいではない。
私は鹿島や外房の外海と東京湾を釣り場にしている。
東京湾で釣れるシログチと外海で釣れるニベはどちらもイシモチと呼ばれる。
私は先にシログチを釣ってしまい食したのだが、その水っぽさからイシモチは旨くないという印象を持ってしまった。
ところがニベを食べて驚いた。
旨いのである。
???で調べたら、別種の魚であることがわかり、納得したのである。
そんなわけで、イシモチという曖昧な呼び方が私を外海のニベから遠ざけさせていたことを深くうらみ、金輪際、私のホームページではニベとシログチを使い分けるぞと決心した次第である。
食い物の恨みは恐ろしいんだぞ。