ルアーフッコ堪能  IN  木更津  2005/10/1


先週いい思いをした木更津に行くことにする。
ルアーだけにしようと思ったが、当たりはずれが激しいのと、昨年カレイを釣ったのを忘れられず、青いそめを2パック買う。
我ながら、欲が深いなあと、やや自己嫌悪気味。
息子を3時前に起こし、クルマに乗り込む。

小遣節約のため蘇我で降り一般道を走る。
信号がうっとうしいが、プラス1050円を支払うほどのメリットはない。
到着は4時半過ぎ、まだ暗い。
まずはコンパクトロッドに青いそめを付けてヘチにたらしておく。
直ぐに鈴がなるが、音からしてイソメの先端をくわえて引っ張ってるだけだろう。

メバルのワーム仕掛けを用意する。
1グラムのジグヘッドにエコギアSSをセット。
先日押入れの奥から引っ張り出した昔のストロボでパッと蓄光、いやあ取っとくもんだ。
ヘチとほぼ平行に投げゆっくり泳がす。
時折当たるが食い込まない。
リーリングスピードを変えたりしながら釣り続けていたら、ほぼ真下からパッと食らいついてきた。
10センチほどのメバルだが、餌釣りよりうれしいものである。
もっと釣りたかったが明るくなってしまったので断念。

ワームをミノーに取替えフッコを狙う。
息子も参戦する。
メバル仕掛けでは心細いとのサイズを狙いたいので2.5号ラインをセットする。
ちょっとして初ヒット。
無事取り込み計測すると45センチとまあまあの型。
と、ここでフラシを忘れたことに気が付く。
とりあえず特大バケツは車に積んであったのでここに入れておく。
ちょっとして、やや小振りのが掛かる。
といっても35センチほどありバケツはいっぱいとなる。

今度は息子にかかる。
前回慣れたようでじっくり対応している。
玉網に収まったのは41センチ。

ここでハゼ釣りの方が現れる。
「釣れますか?」と訊かれたので「フッコなら」とバケツを指差すと「ほうっ」と感心していた。
後でわかったのだが、餌釣りで釣れたと思ったらしい。
ハゼを釣る方は食べる方も多い。
訊くと「天ぷら」と答えられた。
もしよかったらフッコをもらっていただけないか尋ねたところ、快くもらっていただけた。

ルアーを7センチに変更する。
だからというわけでもないのだろうが、ちょっと大きく50センチがつれた。
ふっくらとした良いフッコである。
次は53センチ。
この位になるとやり取りも面白い。
ルアーを9センチに変更する。
キタのは47センチのアベレージサイズ。
時折、ルアーを追うフッコが見える。
後ろを付いてくる奴、横から食ってくる奴、下から飛び出してくる奴など実に面白い。
小さなものを含めれば平均して2投に1回はヒットがある。
息子とWヒットの場面も数回あった。

息子がエイがいると叫ぶので海を覘くと巨大なエイが悠々と泳いでいる。
他にも小振りなのが数匹ゆらリゆらりと漂っている。
おめえらマンタじゃないんだから、底にいてくれや。
他には高速で泳ぐ鯖も見かけたぞ。

さてさて、調子に乗って13センチのルアーを引いてみたら、初回から当たりがある。
第2投でがっちり掛かったようだ。
いままでより重量感がある。
楽しみながら玉網に収めたのはでっぷりした58センチ。

いったい何時まで釣れ続くんだ?
と思ったのは余計な心配だったようで11時過ぎにはピタッとヒットしなくなった。

釣ったフッコは全部で22尾、50センチ以上は5尾。
他にメバル1、ハゼ1。

さて、翌日。
トレブルフックはトラブルフックである。
リリースしたいフッコを必要以上に傷つけるし、取り込み時に玉網に引っかかったりすることもある。
半日かけてフッコ用ルアーを全てシングルフックに換えてみた。
出費だったが、こういうことなら仕方ない。
次回が楽しみである。


蛇足 フッコとシーバス
シーバスという呼び方は私が中学生の頃からだと思う。
ブラックバスに対してシーバスと呼ぼうと、釣り業界なのか、釣り人なのかが意識的にキャンペーンを張っていた記憶がある。当時の私は淡水の釣りがメインだったが、湖でモエビがいなくなったり、小魚が減ったりするのを体感していたため、ブラックバスに良いイメージはない。その良いイメージがない魚の名前を昔から日本にいる魚につけるというのはとても乱暴で身勝手なことだと思われた。よだかに「市蔵」という名前を強いる鷹、占領地で占領国の言語と姓名まで強制する話などが子供心にもオーバーラップしたのだろう。私は当時もいまもスズキ・フッコ・セイゴなどと呼んでいるし、今後も改めようなどとは全く思わない。それにしてもシーバスなんて誰がつけたのかわかんないけど、アメリカ人にシーバスといっても通じないよ。