鯊 IN 木更津 2005/11/19


このところ、釣れた鯊をかみさんの実家に送っている。
しかし、そろそろ、持て余していないかと、かみさんに様子を聞いてもらったら、そんな心配は無用であった。
正月雑煮用のダシなどなど長期計画まであるらしい。
よおし、釣りがいがあるっていうものだ。

ちょっと寝坊して三時半に目が覚めた。
急いで息子を起こし、手早く仕度し四時に出発。
経費節約で有料道路は使わず到着は五時半過ぎ。
このところ釣り場が混むので心配したが、幸い誰もいない。
急いで竿を架ける三脚を立てて場所取り成功。
車に戻り、飯をかっ込んでいると二番手の釣り人登場である。
その差五分、いやあ、良かった。
このひと、遠慮深そうな人で、私たちから少し離れた場所で釣ろうとしている。
そこは船が着くと釣りにならなくなるところだ。
可哀想なのでその旨を話して、きっとまもなく別な人が来て間に入ってしまうから、こっちでやったらと隣を薦めた。
移動の五分後には、やはり別な人が来た。
挨拶をすると、「いっしょに釣らせてもらうかな」と半ば独り言の様におっしゃったが、嫌な予感がした。

やはり割り込みである。
S社の高い竿を御使用だが、人が釣っているところに来て、「ここは投げないのか」だとか「こっちは大丈夫」だとか五月蝿い。
挙句の果てに、この御仁に言わせれば、一場所で150m 100m 80m と3本使えるのだそうだ。

(投げることはできても取り込めないだろうが・・・・釣ったことは余りないのかね・・・・・)
道具立てをちらりと見ると、PE1.5号、オモリはジェットテンビンである。
(それなに投げられるかよ、おおかた糸ふけ込みか、台風の追い風だよな・・・・)
実際に投げた距離は90m程度ですな。
おまけに、こんなに遠くに投げても釣れないと言っている。
(うわっ、やはりそうか)
商品経済と釣りを混同している御仁ですな。
商品経済は市場原理から多くお金を払えば良い商品が得られる。
たくさん働けば、その分給料は多くなる。
日常生活で染み付いているものだから、初心者は錯覚を起こす。
千葉在住者は神奈川や伊豆の大魚を夢見る。
神奈川在住者は千葉での大漁を思い描く。
残念ながら釣りの世界はもっと複雑だ。
遠くに投げれば釣れるというものではない。
魚の居るところに投げなきゃあかんのよ。
それにいまは潮止まり、この釣り場は数学的正確さで釣れなくなる時間帯である。
地元だと言っていたが、釣師ではない、単なる釣り人ですな。

さてさて、やはり、潮が下げきって、上げて来るのを待つしかなかった。
ポツポツと上がり始め、納竿まで順調に釣れた。

釣果
ハゼ38尾(平均16p 最大19p) イイダコ5はい(まあまあ) アイナメ1尾(25p) キス2尾(中小) 木っ端カレイ2尾