青物 in  鹿嶋  2008/8/20




息子はやる気満々だ。
我輩は少々疲れ気味だったが深夜1時に目が覚めた。
不思議と目が冴えている。
そのうち眠くなるだろうと思っていたが、長い針が2回転しても変わらない。
更に半回転した頃、息子を起こして出かけることにした。

今日の仕掛けは弓角。
何としても息子に釣らせたい、感触を味わさせたい。
目標は自分の力で1匹あげること。

着いたのは満潮。
これから潮が動き釣れる予定。
いきなり追ってきたが堤防に着いている小さなワカシ。

投げちゃ巻きの繰り返しを続けるが食わない。
まだ、人も少ないので彼方此方移動しながら釣る。
突然何か掛かった。
まあまあの引きで上がったのは尺に足りないショゴ。

しばらくして。
魚が回ってきた。
遠投マウスの後4mあたり、力強く盛り上がった水面が高速で近づいてくる。
巻くスピードは落とさない。
グンという手応え。
かかった!
竿を後方に振りかぶり追い合わせをくれてやる。
ラインを緩めないように注意しながらリールを巻いてくる。
ラインの長さを見ながら一気にごぼう抜き。
優に尺越えのワカシ、というよりイナダと言ってよい、いや、我輩は言う。

堤防近くにもいるが、沖から追いかけてくる魚はひとまわり大きい。
立ち位置はそのままに上半身だけの力で投げ竿を思い切り振る。
距離で80m位か。
着水と同時に高速で巻き上げる。
バイオマスター6000PGは、なかなかのものである。
ただグリップの形状と大きさが私の手にあわず、グローブをつけていても掌が擦れて痛い。

3匹目の竿を息子に渡した。
寄ってきた魚は目測35cmのワカシ。
ヨッコイショと堤防に抜き上げる。
引きは味わったので、今度は自分の力で釣ると俄然元気になっている。

いよいよ、息子の竿が曲がった。
勢いよく抜きあげられた25cmほどのワカシは頭上3mほど舞い上がってから落ちてきた。
やった、初ワカシ!

魚の活性が上がるにつれ、こちらのボルテージもドンドン上がっていく。

いい当たりがあり、下に突っ込んでいくと思ったら水面下に見えたのはショゴ。
充分に尺超え、何としても食いたい、いや、釣りたい。
慎重に、大胆に、抜きあげる。
堤防に横たわったショゴは黄色に体色を変えた。

14時近くになったので引き上げることにする。
先週教えてもらった血抜き作業を始める。
鰓蓋から指を入れ鰓を引きちぎり海水を汲んだバケツにさかさまに入れておくだけ。
息子の話では作業を見ていたどこかのお母さんが嫌な顔をしていたとのこと。
命をいただいて生きるのだから、せめて美味しく食べ感謝することが大事なんだけど。
数えたらワカシ16、ショゴ2。

魚好きの知人に電話をかけ注文を聞く。
隣で釣っていた方に訊いたら欲しいとおっしゃるので必要分を残して進呈する。
ま、近所には魚好きがいっぱいいるので処分に困ることはない。

かみさんがつくってくれた刺身の旨かったこと!
ショゴは33cm、ワカシは35cm、氷締め後の計測なので+2cmかと(^_^;)