Tsuiki air show Nov.29 -2009
航空自衛隊築城基地 航空祭


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時刻電光板

 十月上旬に風邪をひいてしまい、秋の航空祭シーズン大半を逃してしまったことから、九州まで遠出する某隊長の旅行案に便乗。
 北九州までの航空券に小倉の宿が付いた格安プランだったので、当日朝は小倉駅から出発することに。
 ちなみにワタクシ、私用で飛行機に乗るのは初めてでゴザイマス。
 築城駅で地元の某氏と合流し(色々お世話になりました)、基地へ。

モニュメント

 正門からしばらくの場所にある、昨年墜落したF-15の尾翼を使った記念碑。
 これを見たときは、今日あんなことになるなど予想もしていなかったのだ……

 さて、ゲートはすんなりと通れるも、開会前はエプロン手前にロープが張られ、セレモニーまでは入れない状態。
 さらに合流した某氏をまじえ、ダベったり、管制塔を眺めたりす。

オープニングフライト

 人ごみの中で待つなか、とうとうオープニングセレモニーの機体が!
 とカメラを構えたが、ここでトラブル発生。先日の試写で時折発生したコンティニュアスAFの狂いが頻発したのだ。
 上記写真も薄ボヤケているけど、マシなほう。
 後で修理に持ち込んでやる……と思いながら、この場はシングルAFや連写で、なんとかフォーカスが合うことを祈って撮影。

 オープニング後はエプロンが開放され、スタートダッシュ……とは言っても、周りの人と押し合わない紳士的なダッシュでございますよ。
 カメラを抱えては全力で走れないせいもあるけれど。


UH-60J

 この日は朝だけ少し晴れ間が見えたけれど、大半は曇りというコンディション。
 おなじみ救難展示。

AH-1S

 AH-1Sの機動飛行。残念ながら旧型で、かつ過去に事故が多かったからか、あまり派手な機動は見られなかった。
 この辺、どうしても無関節ローターのヘリコプターにはかなわない。

F-4EJ改

 老骨に鞭打って飛ぶF-4EJ改(カエルファントム)。

F-15J離陸

 続いて離陸するF-15J。

F-15J 956号機
F-15J離陸

 合計3機が上がったのだが……

F-15J着陸

 なぜか最初の1機がすぐに降りてきてしまい、他の2機も予定より早めに着陸してしまう。
 この時点では、我々はまだ異変に気づいていなかった。

再発進展示
再発進展示

 続いて、着陸してきたF-15に燃料と弾薬を再装填する、再発進展示。
 1枚目の写真がケラレているのは、たぶん花形レンズフードが回転してしまったせい。おはずかしい。

スクランブル展示

 引き続きスクランブル展示。相変わらずJFSの始動音は美しい。
 が、機体の真正面に陣取ってしまったため、予想外にファンノイズがやかましい。たまらず耳を押さえる人も。

F-2A

 F-2A。単座型を撮るのは初めての気がする。
 これで天気がよけりゃなあ。言っても始まらないけど。

F-2A射爆

 こちらはタンク付きF-2Aによる射爆展示。
 機動が制限される上、「出迎え」のVADSもいないので、若干見劣り。

T-7

 T-7。相変わらず静かデスネ。

 そして、午後一のF-2とF-15の編隊飛行が「なぜか」中止される。
 これにより、ブルーインパルスの飛行が前倒しされるのだが……

編隊乱れ

 あれ?
 写真のとおり、1機が突然編隊から離脱したり、バーティカルキューバンエイトに失敗したり……。
 ブルーも何かがおかしい。
 釈然とはしないが、空いた時間で地上展示などを撮ったりす。
 色々撮ったけれど、ここでは今まであまりご紹介していないものを中心に。

VADS改・砲身

 VADS改。レーダーとカメラが備えられ、ほぼ全自動での照準も可能とのこと。
 足をつけたらED-209より強いんじゃね?(妄言)

VADS改・射手席

 同・射手席。意外と複雑だが、自動・手動切替可能機としてはシンプルかも。

記念塗装機
記念塗装機

 第6飛行隊50周年記念塗装機。


 帰りは基地から電車に乗った後で雨が降り出したので「間に合ってよかった」と安堵。
 北九州空港・足湯デッキで血行を回復し、さあ夕飯にしようと思ったところで、某氏から連絡。
「航空祭で尾翼が脱落した」と報道されているというのだ。気づかなかった。
 先日、千歳のF-15から可変ノズルが脱落したという報道があったばかりなのに。
 カメラの画像をチェック。

956号機尾翼

 まずラダーの破損が目につくのだが、よく見るとスタビレーターの前縁がドッグツースの部分からスッパリと割れている。
 おそらく、まずスタビレーターが破損し、その破片がラダーを道連れにしたようだ。
 後日の報道によると、スタビレーターのアルミ外板が基準値よりも薄めのもので、点検間隔を短くすることを条件に運用していたらしい。

F-15J 956号機

 おそらくは、この垂直旋回の直後に尾翼が破損したと思われる。
 幸か不幸か、その瞬間の写真は私のカメラに納まっていなかった。

 事故自体もショックだったが、会場アナウンスでは「機体点検の必要が生じ……」としか説明されておらず、会場を出てから事故を知ったこともショックであった。
 むろん、観客がパニックを起こしてもいけないので、あわてて航空祭を中止するわけにもいかないのだろうが(よくあることだが、航空祭には周辺道路のキャパシティを越えた観客が押しかける)、やんわりと事情を説明してくれたほうがよかった。
 幸い怪我人等は出なかったが、こういうところから「説明不足」「隠蔽」と批判されるのは否めないので、「事が起こったときのの対応」には気をつけて欲しいと感じた。

(2009年12月6日脱稿)


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