去る3月25日、東京ビッグサイトにて行なわれた『東京エアロスペース2000』に行ってまいりました。
航空関係のイベントとしては珍しい屋内展示会で、模型や部品の展示が主体となっていました。
そのうちのごく一部ですが、個人的趣味に則って紹介します。
会場が会場だけに実機展示は少数ですが、ヘリコプターを中心に見られました。機体:
ボーイングとエアバスの旅客機模型。エアバスは開発中のA400ミリタリーも。
ボーイングも軍用機模型を展示していたが、そのほとんどが旧マクダネル・ダグラス製で泣ける。
ベル/ボーイングV-22を小型化した民間VTOL機、BA609。
ビジネス需要に対し、小回りとスピードの両立で対応する。 |
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ダイムラー・クライスラーのブースに展示されていた模型。
右はユーロファイター・タイフーン。左は……忘れた。 |
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二式水艇からUS-1まで、傑作飛行艇の歴史。 | |
ヨーロッパの軍隊や日本の警視庁が導入している、EHI EH101輸送ヘリ。 | |
日本の無人スペースシャトル計画における、無人着陸用の実験機ALFREX。 | |
郵政省などがすすめている成層圏プラットフォームの構想模型。
成層圏に巨大な気球を浮かべて各種通信を中継する。 拡大する通信需要に対し、電波塔と通信衛星の隙間を埋める存在として注目されている。 |
航空機部品も数あれど、その中で圧倒的存在を誇るのは何といってもエンジンでしょう。エンジン:
T-4練習機の軽快な運動性を支える、F3ターボファン。グロス推力重量比4.9という高出力を誇る。
これは貴重な展示。日本初のジェットエンジンである、ネ20ターボジェット。
メッサーシュミットMe262を日本でコピーした『橘花』に搭載された。
HST(極超音速旅客機)構想用に試作された、コンバインド・サイクルエンジン。
地上停止状態からマッハ5までの異なる環境に対応するため、ターボファンとラムジェットを組み合わせた、いわゆるスクラムジェット方式。
日本は武器の輸出を禁止しておりますが(平和を理想に掲げているためではなく、他国の紛争に巻き込まれるのがいやだからってのがナントモ)、自衛隊が使う分には文句を言われないわけでして。むう。兵器・武装:
サイドワインダーを日本で改良した、AAM-3こと90式空対空誘導弾。 | |
ヘリ空母とも言われる、輸送艦「おおすみ」の模型。
兵器輸送の他、災害派遣などにも活躍すると思われる。 政治的配慮により、いわゆる揚陸艦に比べて能力を制限されるか? |
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TMD構想の要であるABMの模型。
国防は国権として重要だが、アメリカ主導の構想に日本がまたもや食指を動かしたことで、周辺諸国はどう感じるか? |
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軍艦などに装備される、ファランクス近接防衛システムの模型。
フォークランド紛争で対艦ミサイルの恐ろしさが宣伝されてから、この種の装備は軍艦に不可欠となった。 |
展示は非常に多かったのですが、その中から個人的に目を引いたものを選んで。その他の部品:
グラスコクピット(各種計器を画面によって統合したもの)を形成する、ロックウェルのディスプレイ・システム。
某メーカー(日本)の社員バッジをつけたかたが付き添っていたが……? |
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三菱レーヨンによる、アクリル製の戦闘機用キャノピー。
同社はこの他、計器照明システムや気体タンク用素材などを出展。 |
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ホログラフ式の立体ヘッドアップディスプレイ。
残念ながら表示のデモンストレーションは見られなかった。 |
まあ、みてのとおりです。その他:
我らが『エアロダンシングF』も展示されていたぞ。
ゲーム大会の商品であるプラモが欲しかったけど、参加したのがチビッ子(古語)ばかりであり……。 となりにはタイトーが『JETでGO!』出していたけど未見。 |
見てる間に「あー飛んでるトコ見たい!」という欲求不満が発生したりもしました(特にロック岩崎氏を拝見しているとき)が、おおむね楽しい展示会でした。まとまらないけどまとめ:
ああしかし、去年か一昨年あたりはF-2の実機を展示していたらしい。見たいのう。
↑航空祭に足を運ばないおっくう者