JMSDF ATSUGI AIR BASE May.13 - 2001
海上自衛隊厚木基地 ちびッ子ヤング大会


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 題名を見て「なんだ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、海上自衛隊厚木航空基地の航空祭です。
 厚木基地といえば諸々の報道から米海軍基地を連想される方が多いと思われますが、実際には海上自衛隊と米海軍との共用基地となっています。今回は海上自衛隊側の航空祭になります。
 海軍の航空祭も別の日に行なわれるのですが、今年からは住民の反対により飛行展示はおこなわれない様子……。厚木基地は大和市のはずれ(厚木市ではない)、典型的ベッドタウンのすぐ近くにあります。ターボプロップやレシプロならばともかく、アフターバーナーつきの戦闘機が飛んだら、たまったもんじゃありませんわな。確かに。

 今の住まいから電車で1時間弱の場所にあるにもかかわらず、久しく行ってませんでした。以前厚木に行ったのは学生のころ。
 思い立ったが吉日、ピーカンの航空祭日和となりました。
 大和駅から滑走路脇までは歩いて5分程度ですが、そこからゲートまでは20分以上歩いたような……。辿りついたときには午前中の飛行展示が終わろうとしていました。

飛行展示:

 航空祭の華、デモフライトです。
 撮影の都合上、午前の部と午後の部がチャンポンになっている部分があります。ご了承下さい。
 

ロッキード・マーチン P-3C オライオン

 原型飛行から40年以上を経てなお、第一線級の性能を誇る傑作対潜哨戒機。
 海上自衛隊の対潜能力に大きく貢献している。

P-3C is climbing.
 大型ターボプロップ機としては高い上昇力を持つ。

P-3C flies-by.
滑走路上を巡航速度で通過するデモ。時速600km(320kt)程度とのこと。
P-3Cは112kt〜410ktという幅広い速度で飛行できる。

P-3C opens a Bomb-bay.
機首下、ボムベイ(爆弾槽)の開放デモンストレーション。
対潜用の魚雷・爆雷・爆弾などを装備できる。

Engine No.4 is stalled.Engine recovery
左は省燃費飛行を目的としたエンジンストールのデモ。
シャッタースピードが速くてわかりにくいが、右端の4番エンジンが停止されている。
右は再起動中の様子。

 残念ながら着陸を撮り損ねましたが、かなり機首を下げてアプローチしています。
 

シコルスキー UH-60J ブラックホーク

 傑作機UH-1の後継機種として開発された汎用ヘリコプター。高い機動性と、自動操縦による安定性を兼ね備える。
 海上自衛隊と航空自衛隊が保有するUH-60J型は救難用として使用しており、捜索時間を長くするための増槽と、夜間捜索を実現する機首の赤外線センサが特長。

UH-60J is taking off.
要救助者を捜索するという設定で離陸。

Rescue staffs are rappelling.Surviver is winched.
左:要救助者を発見後、旋回。上空近くにて救助要員がラペリング降下。
右:要救助者を確保し、ウインチで引き上げる。

UH-60J flies-by.UH-60J flies-by.
低空でロールしながら直進。機動性と安定性の高さがうかがえる。

Auto rotationAuto rotation
エンジンストールを想定した、オートローテーションによる降下デモ。

UH-60J is Approaching.UH-60J is landing
左:ヘリパッドへアプローチ。 右:着地。地上の要員が駆け寄る。

 
 

地上展示:

 エプロンには海自の航空機が展示されていました。
 欲をいえば、MH-53Eシードラゴンが展示されていなかったのが残念。
 

富士 T-5

 海上自衛隊の初級練習機。
 P-3Cパイロットの育成を意識しているため、初級機ながらターボプロップを装備し、操縦席も並列となっている。

T-5Tail of T-5
囲いもほとんどなく、割と自由な状態で展示。

Cockpit of T-5
そのせいで、子供がエルロンやエレベータをいじるたび、操縦舵輪が動く。
↑おいおい、いいのか?

リアジェット U-36A

 有名なビジネスジェット機だが、海上自衛隊では訓練支援機として使用している。
 どうやら艦艇をミサイル攻撃する仮想敵機のようだ。

Missile simulatorMissile simulator
翼端ポッドは、ミサイルシミュレータと燃料タンクを兼ねる。
左(右翼端)が赤外線式、右(左翼端)がレーダー式らしい。

Tail of U-36AGrounded
右:わかりづらいかも知れないが、機体がエプロンの端子にアースされている。
航空機は空気摩擦にさらされるため帯電しやすく、除電するための装備が不可欠だ。

 

ロッキード・マーチン P-3C オライオン

 先にも紹介したが、海上自衛隊の主力航空機だ。

P-3CTail letter: ORION
機体名にちなんでか、垂直尾翼にオリオン座が描かれている。

Sono-buoy launcherAGM-84 Harpoon
左:ソノブイ投下口
右:ハープーン対艦ミサイルおよび対潜弾の展示(ダミー弾)

ロッキード・マーチン UP-3C

 試験評価機、という肩書き。P-3C用の搭載兵装などを試験するための機体らしい。

UP-3C
機首に巨大なピトー管が装備されている。
(写真サイズのせいで小さく見えるが……)

 

シコルスキー SH-60J シーホーク

 ブラックホークの対潜哨戒バージョン。自衛隊の機体には日本独自のアビオニクスなどが搭載されている。

Nose of SH-60JTail of SH-60J
左:機首には対潜捜索用のセンサと、母艦とデータリンクするためアンテナが装備されている。
右:傾いたテイルロータは揚力も発生させるため、柔軟な姿勢制御が可能。

Flight recorderMagneto sensor
艦上運用を前提とするためか、尾輪の機構が汎用型と異なる。
左:側面に取ってつけたような器具はフライトレコーダ。
「拾った方は自衛隊にお知らせ下さい」という注意書きが泣ける。
右:黄色い物体は磁気センサ。潜水艦とクジラを見分けるぞ。

Marker pod
部隊マークの下にあるのは、海面に着色するためのマーカーポッド。
主として救難捜索に用いられる装備。
 
 

Anti-submarine consoleWinch
左:対潜装備用のコンソール。
右:主任務は対潜哨戒だが、海難救助用のウインチも装備されている。

MetersAvionics control
なんとコクピットに座らせてくれたよ!
左:主要なメータは意外とシンプル。
右:左右コクピットの間にある、オートパイロットや計器飛行などの操作パネル。

 

シコルスキー HSS-2B シーキング

 米軍でいうところのSH-3。長年使われてきた艦上対潜・輸送ヘリだが、老朽化が進み退役しつつある。

HSS-2BHSS-2B
SH-60の前任。これを見ていると『ファイナルカウントダウン』を思い出す……。
体験搭乗は結構な人気。SH-60よりも。なぜ?

 

日本航空機製造 YS-11M

 おなじみ、日本唯一の国産旅客機。
 海上自衛隊では輸送・連絡用らしい。

YS-11MYS-11M
これも体験搭乗に人が殺到。『プロジェクトX』の影響?

 

レイセオン・ビーチ LC-90 キングエア

 元々はターボプロップのビジネス機。
 海上自衛隊はキングエアを計器飛行練習などに使っているが、これは連絡機として用いられているもの。

LC-90LC-90

 

新明和 US-1A

 3mの高波でも離着水できる傑作対潜飛行艇PS-1をもとに創られた、救難飛行艇。
 特長は、離島救難にも使えるよう、滑走路用の脚が追加されていること。

US-1AUS-1A

Main gearWing with float
観客と比較すると、その巨大さがよくわかるだろう。

Bow of US-1A
高波を打ち消すため、船首形状が二重になっている。


模擬店:

 学校の文化祭みたいなノリですが、模擬店も重要な展示です。
 後方支援の予算が足らない分を、模擬店の売上でまかなっているという噂が……。

 噂はともかく、札入れ・Tシャツ・硫黄島絵ハガキなどを購入。
 ホットドッグは何本食べたか憶えてないや。(問題)


 戦闘機が飛びまわる航空祭ほどではありませんが、けっこうな数の親子連れなどが見えてました。
 近くの市街では地元イベント「大和まつり」がおこなわれており、それにぶつけた日程のようでした。

 撮影に関しては反省も多かったですね。
 腕の問題もありますが、機材の問題もあります。光学ズームつきのカメラが欲しいなあ。

 7月には米軍側の航空祭も開かれますが、飛行展示がなくなるそうで残念。
 せめてロック岩崎氏には飛んでいただきたいのですが、どうなることでしょう。
 


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