6月30日
いよいよ明日は香港返還。
今後、香港はどうなるだろう。食い潰されてしまうか、あるいは過保護にされて力を失ってゆくか。
いままである種のアナーキズムによって発展してきた香港が、今後も経済成長を続けるだろうか?
昨日の日曜洋画劇場『ネイビー・シールズ』。ビデオに撮り損ねて大後悔の俺。
なんかバーレットM82A1ぶっ放していたし。敵をコンクリ壁ごと吹っ飛ばしてましたぜ。まあ実際に装甲車を撃破する威力があるというけど、壁にどでかい穴が開くっていうのは映画的誇張かもね。
それとも炸裂弾でも使っているのでしょうか?
あと吹き替えで、堀内賢雄と田中秀幸のやり取りっていうのが、非常に渋くて良かったっす。男惚れ。
ほんとに後悔だぜ。放送始まってから15分ぐらいで、気付いてテレビつけたから。
6月29日
神戸市須磨区で発生した、小学生猟奇殺人の被疑者が逮捕された。
被疑者は中学生で、しかも犯行を自供しているという。
胸が詰まる気持ちになった。
もちろんそれは、少年犯罪の台頭がここまで来たか、という思いによるのだが、それだけではない。
筆者がもっとも危惧するのは、こういった少年犯罪の本質から目を背けようとする動きが、社会に根差していることだ。
テレビに露出して、もっともらしいことをのたまわる、凡百の学者さんたち。「現実と仮想の区別がつかない子供たち」などと能天気なことをおっしゃるが、ではこの無茶苦茶な社会を創製した大人たちは、現実と仮想の区別がついているのか?
犯行声明の中にあった、「なぜ自分が殺人を好きなのかわからない」という言葉。これを「漫画やビデオゲームの中に描かれている暴力に触発されたものだ」と解釈する意見がある。意外と思われるかもしれないが、筆者はこの意見を全否定するつもりはない。
だが待ってくれ。それでは、何故「漫画やゲームでは暴力が頻繁にテーマとなる」のだ? 人間が暴力に魅力を感じてしまうという事実・人間の狩猟本能から目を背けることによって、漫画やゲームをスケープゴートにしているのではないか?
仮想を安直に批判する人間。彼らこそ、仮想に溺れている。
この報道を聞く直前に、NHKでマイクル・クライトンと村上龍との対談を見ていた。
小説『ロスト・ワールド』に描かれる、秩序を失ったヴェロキラプトルは……。
後略。気になる人は、自分で文庫を読んでくれ。
今月の月刊Gunに、タナカ製ガスガン、ブローニング・ハイパワーの試作品が載っていた。
欲しい。
マグナ・ブローバックのおかげで、モデルガンよりも実銃に近いメカニズム再現をしている。
発売はいつなのだっ! ついでにいうと、是非プラクティカル・モデルが欲しいぞ!
6月28日
約束破り、第二段。
NHK番組『トップランナー 飯野賢治・ゲームを芸術にする男』見ました。
今さら言うのは何だけど、あの場で彼が言ったことのほとんどはわかるし、正しいと思います。
けれども同時に、何で俺がE野のことを毛嫌いするのかも、あらためてわかりました。
人間の弱い部分を、脚色という手段で美化するのが、嫌なんです。
自分の弱い部分を認めるというのは、精神的な成長のために重要な事なんだけれども、それを美化してさもすばらしいことのように描いたら、歩みはそこで止まってしまう。
(わからない人は、『エネミー・ゼロ』のキャストを、以下のように考えてくれ。
だから、飯野賢治は表現方法においてはプログレッシヴだけれども、人間関係では口先に頼ってしまっている。
表現をどんなにリアルにしても、その先にあるはずのリアリティはない。
6月26日
某新聞をめくっていたら、今流行のパソコン用ゲーム機エミュレータに関する話題があった。
98で動くドラクエエミュレータをネット上にアップロードしていた連中が、『コンピュータソフトウェア著作権協会』から警告を受けたそうだ。
草の根で創られる性質上、エミュレータは著作権侵害の問題をはらんでいる。だがその一方、エミュレーションの対象となるゲーム機の市場はほとんど枯れていて、プレイヤー本物を買いたくても買えない状態にある。
メーカーは、中古ゲーム市場には法的根拠がないので経済的圧力をかけ、エミュレータには法的根拠をもって駆除する。
売り手にとっては、正当な権利の行使に見える。一方オールドゲームファンにとっては、モダンゲームビジネスをユーザーに押し付けているようにしか見えない。
うーん、難しいなあ。昔なら、オリジナルのメーカーがエミュレータの権利を買い取るなどしたのだろうけど。
任天堂が生んだハードメーカー主導形式の今では、ねえ。
あっ、ひょっとして! 今までメーカーはエミュレータを黙認して普及を待ち、これから取り締まって権利を主張し、最後に自分が発売して儲けるつもりでは? うーん。
6月19日
ある男が言った。
「約束は守るときより、破るときの方が楽しい。」
俺も楽しい。
今朝のゲームカタログIIがあまりにも面白かったので、約束破ります。
* * *
「『エネミー・ゼロ』58万本売れたとき、国立競技場(の観客席)12杯分なんですよ。日韓戦を観にいったとき、『こんなに人がいるんだ』と思ったけれど、その12倍の人数が『E野〜』とか『エネミー・ゼロ〜』とか、歌ったりウェーブしたりしたら、すごいなあ。」
あのぉ、すみません。
その58万本のうち、店先で寝てたり、倉庫で寝てたり、買われたけれど封を切ってなかったり、「難しい!」といって途中で投げられたり、クリアしたけれど「つまらん!」といわれたものは、しめて何万本ぐらいなんでしょう。
* * *
悪口だけではなんなんで、放送で紹介していた『リアルサウンド』サンプルCDの感想。
すごいわ。
なにがって、演技の『つくり』度バランス。もしもあれ以上つくったら、あんなにさりげない臨場感は出ない。逆にリアルすぎれば、まるで他人の会話を盗み聞きしているみたいで、気分が悪いだろう(盗聴マニアの人を除く)。
すごいぞ菅野美穂。(柏原はどうした。)
ただ、やはりシナリオをつくりすぎている気がする。通しでプレイしなければわからないけど、ね。
6月16日
過去に書き溜めた『邪道高達』の原稿を、最近整理している。が、書いてから時間のたった原稿というものは、どうも手直しを入れたくなる。
しまった、これでは書き下ろしと変わらないではないか。
今ごろ、焦る。
6月9日
ああちくしょ、昨日はコナミマガジンもらいそこねたよ、とか思っていたら職場の人間がくれやがんの。ありがとよ。
んで読んだら『幻想水滸伝』『ヴァンダルハーツ』『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』が、立て続けにサターン移植決定!!
この調子で『ソリッド』と『ときメモ2』も頼むぜ(気ぃ早)。
まあ、今書いたモノ全部は買わんだろうけど。
俺は別にサターン信者ではないんだけれど、どうせプレイするなら良いマシンの方が良いでしょ? ハード的には、ごり押しの整数座標演算とADPCM以外では勝っているわけだし。特にロード時間とデータセーブの時間て、俺ダメです。リーサラになると我慢できません。
あと、立石流牙氏の復帰記念(?)インタビューもあったな。うわさでは『ブルーブレイカー』で限界を見て出戻り、とかも言われているけど、まあ……あくまでうわさはうわさなんで、個人的には頑張っていただきたい。
でもサターンの『ブルーブレイカー』やるのがちょっと怖いな(馬鹿)。
6月6日
今日歯医者さんで、生まれて初めて歯を削られた。
(初診は先週で、X線を撮ってもらった。)
「どれぐらい痛いのかな?」 「どんな機械を使うのかな?」 なんぞと考えつつ、麻酔を打たれる。
しばらくすると頬片側がしびれてくる。腫れに似た感覚だ。
するとドリルで歯を削られ、削りカスはバキュームで吸い取られて行く。
目は閉じていた。怖いからではない。
どんな様子で削っているのかは気になったが、視線をキョロキョロさせて、歯医者さんの手元が狂う可能性を考えると、恐ろしい(あ、やっぱり怖いのか)。
なんか、意外と面白い。麻酔のおかげで痛みはないし、ドリルの音と振動がサイバネティックな感じだ。
「ピアスは体を変にいじるようで嫌い」とか言っていた俺がこう思うんだから、無責任なもんだ。
「神経イってますんで、神経取りますねー。」
ああ、すぐに歯医者へ行かなかった不精者への罰だ。なにせ普通の子供と違って、幼少時に歯医者へ行ったことなどない。
子供のときに歯医者へ行く必要のなかったことが、歯の健康に対する考えをナメたものにしてしまっていたのだ。
なんか測定器の針らしきものを突き立てられ(目は依然閉じている……神経がどれだけ生きているかを測っているのか?)、そして少しずつ、歯は根本の方へ向かって削られて行く。時折ヤスリを使われたりしたときに、明らかに歯茎を削られたような感触があったりする。
「先生先生、擦っているよ。」なんて言えるはずもない。そこを擦られたときだけ、ハッキリとした痛みを知覚できた。
その瞬間、俺はその痛みに感謝した。「口腔内をいじられている」ということを示す、まともな感触だったからだ。と同時に、今まで歯を削られていることを「面白い」と感じていた自分に嫌悪を感じた。
なんのことはない、俺はラリっていただけなのだ。
やっぱりクスリの物理的な快楽って、好きになれない。やめよう薬物乱用。