プレイステーションフェスティバル2000
- PlayStation festival 2000 -
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2000年2月20日、幕張メッセにて開かれていたSCEプライベートショー『プレイステーションフェスティバル2000』を見に行きました。
総合的なレポートは企業ページに任せるとして、ここでは個人的な感想を中心に書きたいと思います。
入場:
10時40分ごろ現地到着。
一般展示初日である19日はだいぶ混雑したとのことですが、二日目である当日は特に行列する事もなく入場できました。当日は雨が降っており、あまつさえ天気予報では降雪の可能性があるとされていたため、客足が遠のいたものと思われます。
通路空間には(もともと十分な空間を確保していることもあり)余裕がありましたが、さすがに試遊台の近辺は混雑していました。
入場直後に体験版CD-ROM10枚組み(!)が、各来場者に配布されました。
もちろん本体が発売されるまでの2週間は遊べませんので、最低2週間はおあづけをくらって悶々とするわけですな。
にせパノラマ写真。暗くてよく分からない(スマン!)けど、試遊台には人垣が。
ハード仕様:
ハードについてわからなかったことも、いくつか追加発表されました。
過去の情報も交え、整理してみましょう。
トラックいっぱいに化粧箱を並べてつくられたPS2ロゴの「箱文字」。
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同梱物:
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取扱説明書
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デュアルショック2(標準コントローラ)
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PlayStation2専用メモリカード
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AVケーブル(コンポジットビデオ+RCAアナログオーディオ2ch)
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電源ケーブル(Aプラグ)
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ユーティリティーディスク(DVD-VIDEOプレイヤー・デモンストレーション等)
起動メニュー:
本体に蓄積されるソフトプレイ履歴によって、起動画面が変化する。
ブラウザ:ソフト起動・メモリカード管理・互換モードの設定などをおこなう
基本設定:時刻設定・デジタル音声・ビデオ出力などの設定をおこなう
言語設定:
対応メディア:
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PlayStation2専用DVD-ROM
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PlayStation2専用CD-ROM
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PlayStation専用CD-ROM(一部タイトルを除く)
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DVD-VIDEO
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音楽CD
ビデオ出力方式:(本体AV端子より出力)
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コンポジットビデオ出力(同梱)
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RF出力(別売)
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S端子(Y/C)出力(別売)
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コンポーネント(Y/Cb/Cr)出力(別売)
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RGB出力(詳細不明)
画面比率(アスペクト比)設定:
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4:3(従来型TV)
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16:9(ワイドTV)
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フル(RGBモニタ対応用? 詳細不明)
アナログ音声出力:(本体AV端子より出力)
デジタル音声出力:(本体光デジタル端子より出力)
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デジタル2ch
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ドルビーデジタル5.1chサラウンド
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dtsデジタルサラウンド
その他拡張端子:(対応機器未発表)
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USB拡張端子(2端子)
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IEEE1394規格デジタルビデオインターフェイス(iLINK)
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PCMCIA(PCカードスロット)
※PlayStationに存在した通信対戦端子は廃止された
対応コントローラ:
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デュアルショック2(標準コントローラ・各キー感圧式8bit分解能・同梱)
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ドラムコントローラ(ドラムマニア用)
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PlayStation2専用マルチタップ(別売)
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PlayStation用各種コントローラ(詳細不明)
※PlayStation用マルチタップは、プロトコルの相違から対応しないものと思われる(未確認)
対応メモリカード:
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PlayStation2専用メモリカード
(MagicGate認証技術採用・8MB・PlayStation用ソフトには使用不可・同梱)
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Playstation用メモリカード
(128KB・PlayStation2専用ソフトには使用不可・別売)
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ポケットステーション
(128KB・メモリカード機能に限りPlayStation2専用ソフトには使用不可・別売)
アクセサリ:
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縦置きスタンド(別売)
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横置きスタンド(別売・以前は同梱とアナウンスされていたもの)
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AVアダプタ(ガンコン接続用・PlayStation用のものと同じ?)
※Playstation用対戦ケーブルは、端子が廃止されたため対応しない
左側のケースは本体同梱物。
奥の左から化粧箱、本体、下がってデュアルショック2。
手前は電源ケーブル、AVケーブル、ユーティリティディスク、8MBメモリカード、取扱説明書。
右側のケースは別売のケーブル類。
奥の左からRFユニット、AVアダプタ(ガンコン用)、AVケーブル。
手前は電源ケーブル、S端子AVケーブル、コンポーネントAVケーブル。
アクセサリの展示。
左の奥はマルチタップ、手前が8MBメモリカード。
右側は本体用スタンド。縦置き用と横置き用があるが、ともに別売。
化粧箱の裏面。
注意書きマニアのために、特別大きな画像(387KB)も用意したぞ。
さあ上の写真をクリックだ!(激重)
ハードについての雑感:
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ソフトなどを起動するメニューの名称が「ブラウザ」となっていたため、一部の人たちは「インターネット(web)が標準で閲覧できる」という誤解を受けたそうです。いずれは本機でも見られるようになるのでしょうけど、そうなれば余計に紛らわしいような気が……。
※この場合のブラウザとは、トレイに入っているソフトやメモリカードの状態を閲覧する機能、の意?
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デュアルショック2は START・SELECT を除く全ボタンが感圧式のアナログボタンだとのことですが、ストロークが短いため微妙な調節(レーシングゲームのアクセルコントロール等)には不向きでは?
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同梱される新メモリカードは、旧来のメモリカードと相互にまったく互換性がありません。ざんねん。
旧PSのソフトには旧来のメモリカード、PS2のソフトには新メモリカードしか使えないとのことです。
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一部のソフトは対応しませんが、旧PSのソフトについてCD-ROM読み込みを高速化したり、荒いテクスチャを細かく見せたりする機能が使えるなど、旧ソフトを使用する際のアドバンテージがあります。
しかしメモリカードのアクセススピードは向上しません。ざんねん。
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DVDビデオのプレイヤーは、メモリカードに対してインストールされるとのことです。これによって将来の機能拡張がディスクによって行なえます。その反面、メモリカードの容量が心配ですが……。
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コンポーネントビデオやドルビーデジタルなど、普及機には過ぎた出力系を備えているのは、やはりDVD再生機能を重要視しているためでしょうか。それともポリゴンのエッジを立てても自然な絵に仕上げるという自信のあらわれでしょうか。
つい不満ばかりを漏らしてしまいましたが、これはメーカー側が不利な情報を今まであまり出していなかったためであり、全体としては悪い印象を持ったわけではありません。
触ってみたソフト:
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『グランツーリスモ2000』(SCE・発売日未定)
個人的にもっとも期待するソフト。昨秋のゲームショウ版よりも自然な画面に仕上がっているとのことですが、なるほどしつこいと言われた陽炎による空気遠近法描写も自然な感じに仕上がっています。
デュアルショック2ではアクセルコントロールが難しそうなので、ぜひネジコン対応にしてほしいところです。
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『ファンタビジョン』(SCE・3月9日発売)
花火ゲーム。打ち上げられた複数の花火の中から同じ色のものを3個以上選んで爆発させるというルール。
はっきり言って操作している人間は忙しいので、主にギャラリー受けするゲームです。残念ながら地上の建物が花火の光源処理を受けていないのですが、そんなことを気にするヒマはありません。
DCでもできないことはないのでしょうが、コンセプト上SCEらしいソフトだと言えます。
眺めただけのソフト:
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『シルフィード(仮)』(ゲームアーツ/カプコン・今夏発売予定)
イベントステージにおけるデモムービーのみの展示です。カット割をメガCD版のオープニングに酷似させているのですが……?
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『ガングリフォン・ブレイズ』(ゲームアーツ/カプコン・今夏発売予定)
同じくイベントステージでの上映。ただしこちらはポリゴン画面のデモ。
サターン版のオープニングと同レベルの画像が60fpsのポリゴンで描かれています。観た瞬間に欲しくなりました。
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『0STORY(ラブストーリー)』(エニックス)
自分は霊体になって、ムービー画像の世界に干渉……『アナザーマインド』ですか?
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『GOLFパラダイス』(T&Eソフト・3月4日発売)
絵的には頭身の高い『みんなのゴルフ』なんですが……コース自動生成機能があるそうで。
どんなハチャメチャコースができるのか楽しみ←ちゃうやろ
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『BOE (BE ON EDGE)』(SCE)
カートゥーンアニメ調の音ゲー。の割には画面のコントラストが妙にクッキリしていたり、動きが60fpsだったり。
こういうソフトの場合、かえって画質を控えめにしないと雰囲気が出ないんじゃ……?
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『エターナルリング』(フロムソフトウェア・3月4日発売)
……『魔剣X』?
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『エヴァーグレイス』(フロムソフトウェア・4月発売予定)
……『ベルセルク』?
ソフトについての雑感:
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初期タイトルということもあるのでしょうが、良くも悪くも「どこかで見たようなソフト」が大半でした。
プレイステーション2の必然を持ったソフトが出そろうのはしばらく先のことになるでしょう。
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空気遠近法の表現手段として陽炎が使われていますが、乱用すると熱気だらけのような印象を与えてしまいます。
『劇空間プロ野球』は画面のつくり込みがすばらしいのですが、ドーム球場内に陽炎が立っているのは残念な気がします。
陽炎を控えめにして、フォグなどを併用した画面のつくりにすれば自然だと思うのですが。(限界深度とかは無理?)
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デュアルショック2のアナログボタンに慣れるのは難しいと思われます。こういったクセのある入力機器ではソフト側の合わせ込みが重要になるので、プログラマにとって腕の見せ所が増えたと言えるでしょう。
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