CESA東京ゲームショウ'03

- CESA TOKYO GAME SHOW '03 -


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 9月27日〜28日(一般公開日)、東京ゲームショウを見てまいりました。
 昨年は行かなかったので、2年ぶりのゲームショウです。
 例によって全般情報はネット上に溢れているので、個人的雑感を書きます。


サミー:

 特に興味はなかったのですが、入り口に近かったのでここから。

『スパイフィクション』は後方視点アクションにメタルギア風味を加味し、色々なアイテムで仕掛けをクリアしてゆく潜入アクション。
 アイテムの多さが面白さに繋がるか怪しいのが難。ていうか、むしろサイフォンフィルターやりたくなってきた。

『ZERO PILOT』……ああっ、空戦と同じ臭いがするよ!
(あれよりは多少マシな気がしますけど……ちなみに『空戦2』は角川ブースにありましたが、もちろん触れませんでした)


タイトー:

 ズンタタミニライブを堪能したり。

『エナジーエアフォース aimStrike!』を試遊……しようとしたのですが、やっている間にHMDの角度が徐々にずれ、おまけにホリスティックだったのでボタン配置が分からず……。
 とりあえずHMDは買わないほうがいいと判断しました。ソフト自体の評価は保留です。


SCE:

 会場で一番露出していたのは『EYE TOY: PLAY』。プレイヤー自身の姿をカメラで取り込み、その挙動で操作するというゲームです。
 ゲームシステムが硬直化している昨今のゲーム界にあって、そのチャレンジャブルなユーザーインターフェイスを高く評価したいところですが、パーティゲームに徹したつくりのため、一人暮らしの私が買うことはないのでした。
 あと、大人数で遊んでもけっこう早く飽きそうに見える罠。

『グランツーリスモ4』は、「たくさんの車を運転できるという嘘を『これはフィクションではありませんよ!』という記号をふんだんに散りばめることにより成立させる」というコンセプト(だと私が勝手に思っているもの)を正しく継承しています。
 リプレイ画面のロングショットにカメラの手ブレを入れているところなど、その典型です。
 通信対戦は試していませんが、ゲームコンセプトからの要求ではなく、単にトレンドだから取り入れたように見える罠。実際どうなんでしょう。


コナミグループ:

 予想通り、開発子会社が多い上に買収子会社にもブースを割き、注目作に大スペースを割り振りながらも小作品の試遊台も数多く配し……結果、内部が非常にせせこましい展示となっていました。

 個人的にはメタルギアシリーズ(映像出展のみ)が気になるわけですが、『TWIN SNAKES』のためだけにゲームキューブを買うかは微妙。

『エアフォースデルタ blue wing knights』はアニメ絵の通信に笑ってしまいましたが、全体は一作目に戻ったような雰囲気。
 参考出品されていた、ホリの『フライトスティック2』はなかなかの出来。買うかどうかは値段次第ですけど。


ナムコ:

 会場で一番気になったのは『塊魂(カタマリダマシイ)』でした。玉をひたすら転がして、そこら辺に落ちているものをくっつけていき、どんどん大きな塊にしていくゲーム。
 ところが、もらった体験版で遊んだら「もういいや」って満足しちゃったんですよ。おそらくこの先を続けても、塊がひたすら大きくなってゆくだけのインフレーションを起こすんじゃないか、と思えてしまうんですね。
 面を進めていく上で、質的な変化が提示されることを期待します。

『R: レーシングエボリューション』は、敵車を煽ると焦ってくれたり、ピットクルーや敵車の通信が飛び込んできたりする点が目新しかったのですが、画面や挙動の味付けがグランツーリスモの後追いに見えるのが難。


セガ:

 大作よりも『3D AGES』シリーズが気になってしまう罠。旧作をアレンジしてリリースしているため、アレンジが是となるか非となるかがポイント。
『バーチャレーシング』が60フレームになっていることに感動してしまうのは懐古趣味ですが、個人的には32X版をベースにしてほしかった所存。

 一方『ソニックヒーローズ』も気になります。キャラクター切り替えが面白さにつながるのか、単なる枷になりはしないかと心配したり。


バンダイ:

『超時空要塞マクロス』は3面(宇宙面)を遊んでみたのですが、ヘタをするとミサイルを眺めているだけで終わってしまう罠。
 地上面を遊ぶとだいぶ違うのでしょうけど……と楽観視してみる。

『新世紀エヴァンゲリオン2』(映像出展のみ)は……こわいなあ。カヲルくんやトウジと一緒に戦いますか?
 庵野AIってなんやろ。切羽詰るとロッカーを蹴るんやろか。勇気のある方はどうぞ。


NTTドコモ:

 いや色々お世話になりました。(謎)
 出展機種が505iばかりなのは、パケット代の高い機種を普及させてFOMAがお得に見えるようにする作戦なのか、それとも……。
 iモードを持っていない私はステージイベントばかり拝見していました。

 27日の堀江美都子さんミニライブで、私の脳裏にマッドテープが鳴っていたのはここだけの秘密。
 28日のときメモ2トークライブは、人垣が凄かった印象。内容は憶えていません。←コラ
 バンダイ×タイトーステージでは、SEEDガンプラやらインベーダーストラップやらをもらってしまいました。


まとめ:

 ここまでを読み返すと、やたらと醒めている自分を感じます。つまらないヤツだなあ、オレ。

 去年は行かなかったので2年越しの感想ですが、とにかく親子連れの割合が減った印象があります。
 客の大半が20〜30代。小学生以下は入場無料であるにもかかわらずです。
 コンシューマゲームが、ファミコン時代から続いた大衆娯楽から、やりたい人だけがやる趣味の世界へ遷移したようです。

 また、ゲームシステムのジャンルが凝り固まってきたように感じます。
 MMORPG、後方視点アクション、ドライブ、スポーツ、FPS……それぞれの限られたパイの中でシェアを食い合っているようです。(FPSは日本で流行ってませんけど)
 同じようなシステムに、味付けや題材ジャンルで差別化を図る。それなら別に、ゲームで遊びたいだけの人なら昔のゲームを引っ張り出して遊んでもいいじゃん。(爆)

 この行き詰まりは、ポケモンブームと20代向けゲームとをつなぐ存在がなかったことに起因すると考えます。携帯電話ゲームは客層を別の方向へ誘導していますし。
 考えようによっては別の方向へ行ってしまってもいいのかも知れませんが、そうすると多くの人が食いっぱぐれることになります。大容量のディスクに大量のデータを詰め込む、労働集約的産業に対する悲劇が待ち受けているわけです。
 メーカーや業界の利益団体たるCESAが、このことにどう対処するか。非常に興味深いところです。それは今後のゲームのあり方を確実に左右するでしょうから。

[ 文責:倶零舎 ]


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