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S E G A R A L L Y 2
ドリームキャスト用セガラリー2は、業務用ビデオゲームであった同タイトル作品を、移植にあたり使用車種およびコースの数を大幅に増やしたものである。
業務用をご経験の方ならば素直に追加要素を楽しむこともできようが、初めて本作に触れる方はその独特な操作感に戸惑うかもしれない。
ここでは、セガラリー2独特の操作感について説明してゆく。
※用語やボタン配置などの説明は省略する。ソフトの取扱説明書などをご参照いただきたい。
それでも分からないことがらについては、当ページの掲示板にご質問をいただいてもかまわない。
先に述べたように、『セガラリー2』は業務用……すなわちゲームセンターで興業をするためのゲームが原作だ。
したがって、実在のラリーであるWRCをモチーフにしてはいるものの、以下のようなアレンジメントが加えられている。
これらを実現するため具体的には、
などの措置が取られている。このためドライブシミュレータを望むプレイヤーには敬遠されるが、逆にビデオゲームとしてはメリハリのある設定となっている。
一般的に前輪駆動車はアンダーステア、後輪駆動社はオーバーステアの傾向が強い。セガラリー2ではこの特性が極端に味付けされている。
FF車は車体の回頭が遅いかわりにグリップが非常に強く、よほどのことをしない限りグリップを失うことはない。このためターマックでアウト・イン・アウトを守れば高速なコーナリングが期待できるが、ドリフトが有利なグラベルのコーナーでも車体は滑らず、他の車に対して不利な戦いを強いられる。
4WDや、特に MRおよび RR車は機敏に回頭できるが、グリップを失いやすい。このためグラベルのコーナーをドリフトによって高速のまま駆け抜けることができる一方、ターマックのコーナーではタイヤを鳴らして減速してしまうことが多い。
どちらを選ぶかによってまるで別物のゲームであるかのように違ってくるため、プレイしはじめはどれか一台の車に集中してプレイすることをおすすめする。
ビデオゲームとしてメリハリのある設定と書いたが、その一つにアクセルコントロールの重要性が挙げられる。
車体の回頭が不足してコーナーをクリアできない場合には、アクセルをゆるめてエンジンブレーキをかけるだけでかなりのコーナリング能力向上が期待できる。FFと4WDにおけるタックインは重要で、特にFFではグリップ走行を強いられる場面が多いため、その使用頻度は計り知れない。アクセルを半開にするパーシャルを覚えれば、より速いスピードで駆け抜けられる。
逆にドリフトで車体が充分回頭している場合には、アクセルを開けた方が向心力が大きく、コーナリング能力が向上する場合もある。これは主に4WDや
MR・RRで重要なことだが、FF車でサイドブレーキを使った場合でも同様のことが言える。
長いコーナーをドリフトで抜ける場合、車体の向きをステアリングよりもアクセルコントロールで微調整した方が、より安定したドリフトを実現できる。
エンジンブレーキだけでは対応できない急カーブにおいては、ブレーキの出番となる。
フットブレーキはアンチロックブレーキなので、これを踏んだだけではドリフトしない。そのままグリップ走行で走り抜けるか、あるいはステアリングやアクセルのコントロールでドリフト走行へ持ち込む。制動力が強いアンチロックなので、強く短く踏むことがスローイン・ファーストアウトにつながり、タイム向上に役立つ。
サイドブレーキ(パーキングブレーキと呼ぶべきか?)は後輪のみをフルロックさせるもので、故意にグリップを失わせることを目的とする。ヘアピンカーブで用いる他、FF車でマディなどのカーブをクリアするためにも役立つ。とはいえ大幅な減速を強いられるため、必要以上には使わないこと。
フットブレーキとサイドブレーキを併用する場合には、サイドブレーキをフットペダルよりも長い間使い、充分に車体が回頭したら放すようにする。
セガラリー2のプレイ視点は、ドライバー視点(ただしボンネットやピラーなどは省略)あるいは鳥瞰視点の2種類から選ぶことができる。
グリップ走行が重要なFF車ではラインを把握しやすいドライバー視点を、ドリフト中心のMR・RR車では速度方向を把握しやすい鳥瞰視点をおすすめする。
もっとも、最終的には個人の好みによって選ぶのが一番いいだろう。
ここまで把握すれば、あとは個人の経験がものをいう。
がんばって栄光をつかんでいただきたい。