小松民商新年講演・懇親会
39名が参加し 元気つけあう
講演 「銀行員から見た中小業者金融」
◇恒例の新年会の前の講演会、今年のテーは「どうなる銀行、どうする銀行との付き合い」。講師は東京三菱UFJ銀行で法人新規開拓を担当する全国銀行産業労働組合本部役員の浦野弘さん。今日の不況の原因、国金融機関の動向等のあと次のような話がありました。
講演には同じ組合の役員であり北陸銀行支店で融資を担当している中村弘光さんも参加し質問に答えていただきました。
《金融機関には今度の緊急保証融資はおいしい話 だけど…》
対策の一つである緊急保証融資は2%近い金利が稼げるので銀行にうまみのある話なので競って貸付けている。
しかし大銀行では優良な企業、大口貸付け中心で300〜500万円クラスの貸付けには消極的。手間がかかるし結構難しい案件が多い。行員はノルマがあるのでそうした案件に時間をかけられない。
だからこそ地域経済と密着している地銀や信金の役割が問われているし、利用者である業者や民商がそうした役割を果たすよう求めていく必要がある。
《金融庁が検査基準を緩和。しかし…》
金融庁が昨年要注意先でも5年後に経営が正常になる計画があれば貸付OKと基準を緩和。しかし仕事がまったくなくなり見通しも立たない状態で経営健全化の計画などつくれるわけがない。その点では事業者と従業員がよく協議し検討し努力していく計画をつくる必要がある。保証協会や地域の信金、地銀がその努力をしないといけないが、これまでの格付けや保証のしかたが残っている。具体的に問題をとりあげ正していく運動が必要である。
《面白い話が聞ける業者になってほしい》
金融機関は、しんどいことだけ言っている業者ではなく、こう考え、こんな努力をしようと考えている、やってみてどうだったなど、「面白い話」が聞ける業者とつきあっていこうと考えている。自分ところは何の特徴もないと思っているかもしれないが地域で頑張っているわけだから他から見たらどこか良いところ、特徴がみえる。業者が交流しあう場が必要。民商はそれがある。
《浦野さんとの懇談 夜遅くまで》
参加者からは、初めて銀行の中からの話や考え方、それも業者のことがわかっている立場からの話をきいた。わかりやすくためになった」などの感想が寄せられています。
懇談は懇親会やその後も談話室で夜遅くまで続けられました。