金沢信金の「貸し渋り」で 北陸財務局に是正を要請

★「民商の話の通り、返済に問題もなく、市の認定も出てい
 るのに3月まで待て、というのは国の金融機関への指導と
 は違う。本店融資部役員に話をする」と回答(
1/13 財務局)

★「支店担当者が店に来て、『書類作成などしたい』と話がありま
 したので
15日に行くことになりました」(1/14  本人からの連
   絡)

小松民商は1月13日、加賀市Nさん(飲食店)、杉山忠夫副会長、事務局員が北陸財務局を訪れ、金沢信金片山津支店の貸し渋りの是正を要請。

◇支店の言い分◇
 
同支店は、既往借入分の返済は遅滞なくきちんと納めているが、申告が期限後になっている、売上金を少しでも口座を通すと約束を実行してもらっていない、という理由で申込みを受付けず「3月まで様子を見る」としていたものです。
交渉で「再考する」というも結局拒否》
杉山忠夫副会長、ご本人らは1222日に支店長代理と面談し、「Nさん自身は今後は申告は民商の援助を受けてきちんとする」と言っている、「少しでも売上の一部を預けるなど」の努力をすると言っている。しかしそうしたことは日常の取引上の信頼関係の問題であり、これらのことは保証付融資の要件ではない、政府の緊急対策では従来になく踏み込んだ前向きな対応をするよう金融機関に求めていると主張。支店長代理からは再検討して後日返事する」と回答したものの結局は同じ理由で申込み受付を3月までと伸ばしてきていました。

◇北陸財務局への要請内容
@国の保証制度を利用する場合、保証協会に申し込めず、金融機関に申込むしかないシステム。(石川県の場合)金融機関の裁量で業者が保証付融資を利用できるかどうかになっている。それだけに金融機関は制度の趣旨や国の方針を十分把握し前向きに対応しなければならない責任がある。財務局もそのことを踏まえて金融機関を指導すべき。
A今回の場合は保証付融資の申し込み要件にもない日常取引上のことで、受付自体を先延ばしし「貸し渋り」となっている。国の緊急対策融資制度がねじ曲げられている。

◇財務局の見解◇
 応対した金融監督第二課の堂林金融証券検査官・調査官は、民商側の考え方を「まったくその通りであり、財務局として融資しろとはいえないが、信金支店の対応は国の緊急対策の趣旨とも違う、売上の一部云々などは保証制度の要件でもない、きちんと返済している、市の認定もでている、3月まで待てという態度はおかしい。本店融資部担当役員に連絡を取りそのことを改めて伝え納得のいく形で対応するようにする」と回答しました。