コマツ・小松工場 来年3月 閉鎖会報09-No14)

 4月14日、コマツが発表した「小松工場、来年3月閉鎖」は、コマツ企業城下町=¥ャ松の各分野にさまざまな反応を起こしています。
コマツが発表した内容は概要次の通りです。
■来年3月末を目処に閉鎖し、産業機械の事業拠点を金沢工場に移す。
●大型プレス機の組立て⇒金沢工場
● 〃 加工 ⇒協力企業の鈴木鉄工(能美市)
●鈴木鉄工の中型プレス機⇒金沢工場
(鈴木鉄工は大型・中型のプレス機加工に特化)
■470人の従業員は金沢工場や鈴木鉄工に移る
■駅東の14ヘクタールの工場跡地は一部を緑地とし、残りは売却 を想定して市と協議する

小松市役所では・・・
 コマツ出身で「民間手法でかじ取り」をうたい文句にした和田新市長。就任の翌日にそのコマツから工場閉鎖を突きつけられた形になった。
市は関係部課長会議を開き市行政への影響をまとめていくことにし、6月補正で「元気アップ事業」を予算化する。
●コマツからの08年度の法人市民税は約15億7千万円(見込み)にのぼり、閉鎖になる4月以降の減収は相当なものが予測されます。今年度は法人市民税、固定資産税で1億3千万円の減収(4/16報道)見通し。
●跡地について市長は「コマツ、国、県と一体となって考え迅速に活用したい」

機械加工 Aさん
やはりショックな気分。昨年末から仕事がまったく出ていなかったし、しばらくその見通しも立っていない。何年か先には金沢方面に集中
していくのだろうね。

溶接加工業 Bさん
 くるべきときが来た感じ。ずっと仕事が止まっていたし、自動車産業がだめなので大型プレスがまったくでない。他の産業機械向けの小型プレスがすこしでている。金沢には今は機械加工業が少ないのでしばらくは需要が高まれば仕事は従来どおりの形で出てくると思う。しかしそのときに鈴木鉄工以外の下請にも仕事は回ってくるだろうか。

クリーニング業 Dさん
飲食店 Sさん商店、サービス業、町の活気にも影響があるだろうね。あの広大な駅前にぽっかり穴が空く。市長は企業誘致というが、いまどきそう簡単に誘致できるとは思えない。
いまでも消費が沈んでいるのにさらに追い討ちがかかってくるのでは。

《民商が市役所商工振興課に問い合わせ》
●下請に影響はないといっているが、市はその実態をつかんでいるか?〜「つかめていないので今日から商工会議所等への調査を行う予定である」
●当面仕事量に影響はないというが、「金沢シフト」が強化されると集積自体が移動する。いずれ集積が崩れていく心配が出てくるが。下請への仕事確保についても対応する必要があると思うが〜「現時点で仕事はいままでの通りということで聞いている」
●駅前の跡地利用については、コマツが出て行ったぐらいなのだから企業誘致などなかなか大変。市民的に利用を検討していくべきでは?〜その方向である。(以上電話の相手は吉田商工振興課長補佐)