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危機管理 |
”危機管理”この言葉が、メディアを毎日のようににぎあわせている。もちろん今回のアメリカ
の原子力潜水艦”グリーンビル”と、日本の宇和島高校所属の実習船”えひめ丸”との衝突時
における日本政府の対応、なかんずく最高指導者としての森首相の対応に関連して、叫ばれ
ている言葉である。事故の連絡の第一報が入ったとき、首相は友人とゴルフ場でゴルフをして
いた。ここで首相は携帯電話で指示をし、自身はなおも2時間ゴルフを続け、官邸に戻ったの
は約3時間後ということである。この首相の一連の行動に対して、批判が集中しているのである。
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第一の批判 |
これは現在、国会が最も重要な予算案を審議している最中ということを考え、 東京を離れるべきでない。せめて予算案が国会を通過するまで、好きなこと も我慢すべきである。それが首相としての有り様であるという考え方から起き る森首相への批判である。 |
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第二の批判 |
これが今回の森首相批判の最大の要因なのであるが、ゴルフ場で事故の第 一報を受けたのなら、直ちにゴルフを止め、官邸に戻るべきであって、その 後2時間もプレーを続けるなどとは、もってのほかであるという批判である。 |
この2つの批判に対して、当の森首相は、次のように反論している。第二の批判に対しては、
事故の第一報が入った後、携帯電話を利用して官邸に適切な指示を与えたのだから、慌てて
東京に戻る必要はないというのである。そして、第一の批判に対しては、批判を受け入れると
いうことであった。また政府は危機管理について、不特定多数の国民に対して、甚大な被害が
出たとき、あるいは出ると予想されるときに対応するものであって、個々の事故に対して対応す
るものでないと福田官房長官が記者会見で述べていた。しかしこれは民間の船同士の事故とか、
つい最近起こった日本航空機のニアミス事故などならわかる話であるが、今回のようなアメリカ
海軍の原子力潜水艦の絡んだ事故ということを考えると、やはり政府としてのきちんとした対応
や声明が必要になると考えることのほうが、当たり前のように思われる。まして死者が多数出て
いる状況を考えれば、その後の状況把握のためにも、一刻も早く戻るべきだった。
これまでにも首相自身、いろんな発言や行動で批判を浴びてきているわけだから、自分の行動
についてもっと慎重であるべきなのであるが、またしてもやってしまったという感じである。いまさ
ら論ずるのもおかしいが、やはり森さんについては、一国の首相としての資質が、若干欠けてい
るように思われる。そしてさらに残念なことは、その森さんに適切な助言ができる人物が、周りに
いないということである。これからどれくらい森政権が続くのか分からないが、日本の将来のため
にも一刻も早く、猫の首に鈴をつけてもらいたいものである。 