巨人日本一

2000年の日本シリーズは、東京読売巨人軍と福岡ダイエーホークスの間で争われ、2連敗

したあと4連勝した巨人が見事に栄冠を勝ち取った。このシリーズはON対決などと騒がれ、

さらに20世紀最後の日本シリーズなどといわれ、いやがうえにも盛り上がったシリーズであった。

しかしながら、投手力、打撃力を含めて、総合的に見ると巨人優位は動かないと見られていた。

これはペナントレース中からも、今年の巨人に関して再三言われていたことだ。その主たる理由

は、昨年のオフシーズン中の巨人の補強にある。ダイエーからエースの工藤を、阪神からは解雇

されたが力のあったメイを、そして広島からは4番を打っていた江藤を獲得した。そしてドラフト

でも、新人ながら社会人野球で実績のあった高橋を獲得していた。このように着々と2000年への

準備をすすめていたのだ。さらにそれ以前にも西武で4番を打っていた清原をFAで獲得していた。

この巨人の補強が他の球団や野球関係者、そして巨人以外の野球ファンには、金に任せたなり

ふりかまわぬ姿勢と写り、批判されたのだ。しかし、これは批判されるべきことなのだろうか。海の

向こうで行われたワールドシリーズでも、ヤンキースは4勝1敗でメッツを破ってワールドシリーズ

3連覇を達成したが、そのヤンキースは優秀な選手を集めるためならどんどん金を使っている。

巨人とやり方は同じである。よく考えれば、巨人やヤンキースのやり方は企業努力として当たり前

のことなのだ。企業が利益をあげるために投資をすることと同じである。もし巨人が他の球団の

ことを考えて、必要な努力つまり欲しい選手を採らないとか、わざと他の球団にその選手をまわす

ことなどしたら、それは八百長と同じことだ。そのスポーツの存在自体が問われることになる。従って、

勝つために最善の努力をすることは、何ら恥じることではない。そしてもう一つここで重要なことを

忘れてはいけない。巨人を選ぶのかどうかの選択は、選手個人の自由に任されていることである。

選手が巨人を望み、球団もその選手を望んだ結果が、巨人の補強なのである。勝負を行い、それを

観客に見せてお金をとるプロスポーツである以上、お金をかけて補強をすることは当たり前の事なのである。

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