肥大化したレジストリを整理する手順

Windowsの起動に異常に時間がかかるような気がする。
アプリケーションに追加と削除を使わないで、エクスプローラーでファイルを削除したため、設定情報が残ったままになっている。


Windowsは、レジストリというファイルにマシンの環境を記録しており、起動時やアプリケーションから参照する仕組みになっています。
長く、使っていると、ソフトのインストールや削除、設定変更などでレジストリが肥大化して、動作が遅くなることがあります。
レジストリの不正などを細かくチェックするには、ノートンユーティリティーなどの市販ソフトを使う必要がありますが、簡単なチェックと整理はWindows98の機能でできます(実は起動時には自動的にレジストリのチェックを行い、必要な都度、バックアップも作成しています)。

手順1 現在のレジストリのバックアップ。(自動でも取っているが、次の方法で最新版を作成)
@ スタートメニュー => プログラム => アクセサリ => システムツール => システム情報
A メニューのツールからレジストリチェッカーを選択。
B チェック後のメッセージが出たら、はいをクリックして、バックアップを作成。
C 完了したら、OKをクリックして、右上の×をクリックして画面を閉じる。
手順2 レジストリを整理。
@ スタートメニュー => Windowsの終了 => MS−DOSモード再起動するをクリックしてから、OKを
  クリックして、DOSモードで再起動。
A C:\WINDOWS> の表示が出たら、scanreg /fix と入力して、ENTERキー。
  完了まで、数十分かかることが、あるのでその間は絶対電源を切ったりすることが無いように!
  scanreg  と /fix の間は空白を入れて区切る。
   C:\WINDOWS>scanreg /fix
B レジストリの修復に成功しましたのメッセージがでたら、ENTERキー。
C ctrlキーとaltキーとdelキーを同時に押し、再起動。


レジストリの世代を復旧する手順

体験版をソフトを使って見たいが、使った後に元の環境に戻したい。 Windowsが起動できなくなった。
変なソフトを入れたため動作がおかしくおかしくなったので元に戻したい。

Windowsは、起動時には自動的にレジストリのチェックを行い、必要な都度、バックアップも作成しています。
このバックアップは、世代管理が行われており、指定した世代のレジストリデータで復旧させることができます。
また、バックアップをとるタイミングは不定期です。今現在のバックアップを作成するには以下の手順を行います。

★ 体験版をソフトを使った後に、元の環境に戻すためには、上記の手順で、体験版インストール前のレジストリのバックアップを取っておく必要があります。
★ Windowsが起動できなくなった場合は、DOSプロンプトが起動可能ならば、復旧できる見込みがあります(起動用FDがあれば、それから起動してもOK)。
★ 変なソフトを入れて、調子が悪くなった場合は、そのソフトを入れた日付を覚えていて、尚且つ、レジストリのデータのその日より前のデータがあれば復旧できます。

レジストリ復旧手順
@ スタートメニュー => Windowsの終了 => MS−DOSモード再起動するをクリックしてから、OKを
  クリックして、DOSモードで再起動します。
  *Windowsが起動できなくなっている場合は、CTRLキーを押したまま、パソコンを立ち上げて、起動メニューから、5番の
    Command prompt onlyを選びます。
  *あるいは、起動FDから起動します。
A C:\WINDOWS> の表示が出たら、次のように、scanreg /restore と入力して、ENTERキーを押すとチェック完了後、データの
   一覧が表示されます。
  * scanreg  と  /restore の間は空白を入れて区切ること
   C:\WINDOWS>scanreg /restore
B 上下の方向キーで復旧させたいデータを選択します(起動済みは過去に起動に使われた実績のあるデータです。
   未起動はバックアップを作成しただけで、実際に起動に使われたことのないデータです)。
C 復旧させたい日付のデータを選んで、ENTERキーを押して復元をします。
D 復元が完了したら、ENTERキーを押して再起動します。

無事立ち上がれば、復旧完了です。立ち上げ不良ならば、別のデータで試して見るしかありません。
(あまり、古いデータは有効でないこともあります)。

注意 不必要にレジストリの切り替えを行うと動作が不安定になることもあるので、むやみに行うのは避けましょう。


Windowsのチューニングアップ@

Windowsでは、同時に処理しているようでも、時間を区切って、ひとつづつタスクを実行している。
そのタスクの切り替え時間を短くする(標準では20ms)方法。

300MHZのCPU:5ms
500MHZ以上のCPU:3ms
700MHZ以上のCPU:2ms


手順(5msにする場合)
@ メモ帳で「system.ini」を開く。
A [386Enh]の行の最初へ「MinTimeslice=5」と記述し、上書き保存。


WindowsのチューニングアップA

WindowsはWindows95時代の、動作周波数100MHZ程度のCPUを想定した値で設定されている。
よって、タスクを切り替えるための「割り込み」の設定を最適化することで、処理はより高速になる。
CPUの速度自体は変わらないが、CPUの無駄を減らす方法。

ターゲットは300MHZ以上のPC

手順1 win.iniの設定
@ メモ帳で「win.ini」を開く。
A [windows]項目の最終行に「DefaultQueueSize=32」と書き込み、上書き保存。

手順2 system.iniの設定
@ メモ帳で「system.ini」を開く。
A [386Enh]項目の最後の行に「MaxBps=768」、「PageBuffers=32」、「DMABufferSize=64」と3行にわたって
  記述し、上書き保存。


「アプリの追加と削除」の項目を削除する

アプリをフォルダごと削除すると、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」リストにはそのアプリ名
が残ったままになる。これを消す方法。


手順
@ 「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」選択
A 「regedit」と入力しOKボタン押下
B 「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「Software」→「Microsoft」→「Windows」→「CurrentVersion」→「Uninstall」
  内の削除したいアプリフォルダを選択し、編集メニューから削除を選択。
C レジストリエディタを終了