分娩
当院の方針
分娩は、骨盤という一定の大きさの道を胎児が通る過程のことを言いますので、広い骨盤で小さな胎児の分娩が最も安産になる可能性が高いと思われます。
当院では、安産のために37~38週で、新生児が2,500~3,000gでの分娩を推奨しています。安産であれば、母児ともに長期入院の必要はないと思われますので、原則1泊入院までで分娩して帰っていただいています。
新しい生命の誕生は、お母さんにとって期待や不安でいっぱいだと思います。当院は小さなクリニックですので豪華な食事や設備はご用意できませんが、一人一人のお産を大切に、スタッフ一同、心を込めてお手伝いさせていただきます。
退院後は助産婦が随時家庭訪問をさせていただき、退院後のフォローに努めています。
分娩方法
計画分娩(100%)
赤ちゃんや母体の状態を考慮し、事前に分娩日を決めて分娩の誘発を行う分娩のことをいいます。胎児の心拍パターンを分娩終了まで継続的にモニターすることによって、安全にお産をすることができます。陣痛が突然始まる普通分娩と違い、産む日が決まっているので、その日までに陣痛や破水がなければ、落ち着いて過ごすことができます。
家族の立ち会い出産を希望している場合、計画分娩なら「間に合わなかった…」ということがなくなります。
計画分娩のメリット
- 分娩が短時間で済み、母体や赤ちゃんの負担が少なくなる
- 自宅での破水、突然陣痛が始まる心配がなくなる
- 出産日が決まっているので準備がしやすい
- 妊婦がリラックスして出産を迎えられる
計画分娩の流れ
- 1子宮の入り口を開く
-
- COOKという小さな風船を子宮口に挿入します。
- 子宮内容積増大にて子宮が収縮を起こして風船を押し出し、結果子宮口が開大します。
- 風船が抜けると9割の方は陣痛が止まります。
- 2陣痛誘発
-
- 胎児心拍監視下にオキシトシン点滴にて陣痛誘発を行います。
- 早くから開始し、時間をかけていますので、胎児心拍が下降する方はほとんどいません。
自然分娩(約10%)
骨盤の広い方で胎児が巨大でない方は、自然に陣痛を待つことができますが、安産のために胎児が大きくならないうちの陣痛誘発を当院ではおすすめします。
分娩予約について
- 当院での分娩をご希望の方は、妊娠35~36週頃に相談の上で予約させていただきます。
- 難産が予想される方はお断りする場合もあります。
- 初めてのお産の方は、その頃に骨盤のレントゲンを近医にて受けていただきます。
※分娩の立会いは、重ならない限り原則自由です。
※新生児はベッドの横で母児同室もできます。処置時以外はお母さんの横で過ごします。
※産後の入院は、ほとんどの方が日帰りまたは1泊で退院されます(2泊以上の入院をご希望の方は今までに4名です)。
分娩費用
通常分娩
初産婦:45万円~
経産婦:42万円~(当院で2回目以上の方は割引あり)
宿泊追加料金
1泊:32,400円~54,000円(休日)
3-4Fの民泊:14,500円~16,500円
退院後のフォロー
退院後は、状態により助産師が訪問援助させていただきます。
4日目の検診
新生児:黄疸チェック、先天性代謝異常検査
母親:産後検査
1ヶ月検診
母児とも検診
過去の実績
年 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
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経膣 分娩 |
5 | 13 | 7 | 3 | 1 | 2 |
年 | 1999~2002 | 2003~2007 | 2008~2012 | 2013~2018 |
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経膣 分娩 |
40 | 57 | 64 | 53 |