2003年 観劇感想 (今年も楽しい観劇を!)

  

月19日 マチネ「オペラ座の怪人」 京都劇場

キャスト

怪人: 村 俊英

クリスティーヌ: 村田 恵理子

カルロッタ: 種子島 美樹

マダム ジリー: 西島 美子

ラウル子爵: 鈴木 涼太 

ムッシュー アンドレ: 青木 郎

 

感想

観劇後、同行の友達と…これは、これは、   これは

ストーカーの悲しき物語だろうか!!!

 

並外れた歌唱力を持つキャストの、そしてすごい舞台装置の素晴らしい舞台でした!

「オペラ座の怪人」というのはパリ、オペラ座の地下に棲む怪人の物語なので、劇中劇というかオペラのシーンが随所に出てきます。

そこは流石に、有名音楽大学声楽科出身の揃った、劇団四季!

本当のオペラのアリア?として聞いても、かなりのものだと思いました。

 

あまり複雑な凝った舞台装置を最近見ていなかったので、これだけでかなり驚き!感動でした。

前から四列目で見ていたのですが、楽しみ?にしていたシャンデリアの落下はゆっくりでちょっとがっかり…

最初のオークションの場面で上がって行くシャンデリアの方がずっと恐かったような…

しかし、急降下してきたら、心の準備のない人は卒倒してしまうかもしれませんね。

 

地下に降りて行く通路、湖のボートは幻想的できれいでした。

ファントムが舞台の屋上?に現われたり、舞台の飾りの上に乗ったその場宙乗り?も

「わ〜〜すごい!!!」と感動しました。

かなり狭い舞台だと思うのですが、どこまでも奥行きのある迷宮の様な地下室や湖の演出は本当に素晴らしいです。

 

ストーリー

原作を読んでいないせいか、私にはわかりにくかったです…

 

そして、全編を通しての暗さ…

暗いというのでは「異国の丘」も相当暗かったのですが、こちらは史実を淡々と語りながら、男女の愛を描いているので、息をつけるシーンがいくつもあってホッと出来たのですが、「オペラ座」では、ず〜〜〜っと怨念の塊のようなおどろおどろしいシーンが続くため、呼吸困難になりそうでした。

「マスカレード」で、初めて役者さんの笑顔が見れて安心しました。

 

私には怪人のクリスへの気持がはっきりわからなくて…

「父性」的な愛なのか、男女の愛なのか。

後者だとすると、これはやはりストーカーに他ならないような…

ラウルの首に縄をかけて「俺を嫌えばこいつを殺すぞ、さあ選べどちらか!」なんて昨今問題になっているストーカーと同じではないですか…

 

最後、怪人は消えて行くのですが、これは自分の気持に区切りをつけ心を入れ替えて、若いカップルを祝福して消えて行ったのか。

もしかして、また第二第三のクリスを見つけて、どろどろと出てきたりして…

 

ロイド ウェーバーの世界的ヒットミュージカルにこんな貧相な感想しか書けないなんて、

本当に申しわけありません!!

技術も装置もキャストも最高に素晴らしい舞台です!

ただ、楽しいのが好き!明るいのが好き!という頭の単純な私は、どうやっても怪人やクリスに感情移入をすることが出来ませんでした。

 

気になったキャスト(今回は初見の方が多かったです)

l        村 ファントム

すごく良いお声でした。

とくに朗々と響く低音はずーんと心に届きます。

高井ファントムを見ていないので比較出来ませんが、ファントムの狂気があまり伝わってきませんでした…彼が脅しをかければかけるほど、わがままな中年男が若いかわいこちゃんに横恋慕してごねているような印象が残ります。

最後にクリスから指輪を返されたあと、一人残った彼には狂気の怪人というより、哀れな中年男という哀愁が漂っておりました。

 

l       村田クリス

メチャメチャかわいかったです〜〜〜!!

ちょっとふっくらしたお顔とまん丸な目がほんとうにかわいい!!

バレリーナの時も、プリマの時も、男装している時も、とにかく可愛いです!!

澄みきった声は最高!

 

l       種子島カルロッタ

最初出てこられた時は「天童よしみだ〜〜!」なんて失礼なことを思ってしまったのですが、歌は絶品でした。

わがままでプライドが高そうで。

 

l        (初見ではないけど)鈴木ラウル

元気で正義感が強いカッコ良いラウルでした。

若々しくてクリスへの一途な愛と、それを阻むファントムへの憎しみが非常にストレートに伝わってきて素敵でした。

ラウルは子爵でお金持ちという設定なのだけど、それより、

「貧しくても君を愛してる、絶対に幸せにしてみせる」というタイプかも。

名誉も財産もあり、というラウルは柳瀬さんで1度見てみたいです。

 

l        (これまた初見ではないけど)アンサンブルな才加志さん

ちょっと太め(失礼!)で愛嬌のあるレイヨウな才加志さん、人間でははじめて見ました。

 

ストーリーは少々消化不良ですが、流石にレベルの高い舞台、

「ええもん、見せてもろたなあ。」と大満足しております。

 

1月23日、2月1日 マチネ「クレージー フォー ユー」まとめレポ

 

CFY,好きです!!

歌あり、踊りあり、笑いあり!

四季の役者さんのレベルの高い歌やダンスが堪能でき、とくにタップの素晴らしさに目を奪われました。

 

なんであんなに踊りながら息切れせずに歌えるんだ!

歩きながら電話をしてもすぐ息切れする私には、同じ人間とは思えません…

 

キャスト

ボビー :荒川 務

ポリ− :濱田 めぐみ

ザングラ− :広瀬 明雄

テス :坂本 理咲

ムース :管谷 孝介

ミンゴ :中嶋 徹

サム :道口 瑞之

アイリーン :八重沢 真美

パッツィー: 王 飛→谷内 愛

    気になったキャスト

荒川 ボビー

東京公演が始まったころ、「声があぶない」というレポをいくつか読みました。

でも、すっかり戻られた様で、とっても優しい声、歌い方は健在でした!

ダンスのお上手さは最高です! 軽やかにで楽しそうで!

コミカルな演技もばっちりで、何度も何度も大笑いでした〜〜

表情がすごく良いです。

 

濱田 ポリ−

かわいいです〜〜〜

笑顔がめちゃめちゃかわいい!

濱田さんの甘い、鼻にかかった声が大好きです!

ナラ、花蓮でもとても素敵でしたが、西部の気が強い、だけど寂しがり屋で感受性がつよいポリ−役は本当にはまり役だとお思いました。

折れそうに細い身体なのに、あんなに歌って踊れるなんて素晴らしいです!

 

広瀬 ザングラ−

広瀬さん、好きです!!

砂漠にへろへろになって現れて、酒場でのシーン、めちゃめちゃかわいいです!

ボビーとのシンクロな動きな、この芝居の大きな見せ場だと思うのですが、本当にすごい!!

優しくてソフトな荒川さんの声と、しっかり力強い広瀬さんの声の絡まり方が好きです。

テスに思いが通じて「やった!」のところ、かわいい〜〜

 

王 パッツィー→谷内 パッツィー

王さん、可愛いんだけどどうしても日本語の不自然さが、気になって仕方がありませんでした。

四季には沢山中国人、韓国人の役者さんがいらっしゃるけど、他の方で気になったことはなかったのですが…

谷内さんに代わってちょっと安心できました。

 

坂本 テス

ダンジャもかっこよかったけどアンドロマックのエルミオーヌで「すごい美人だ!」とびっくりしました。

異国の丘の花蓮も素敵でしたが、テスを見てまたまたびっくり!

こんなに踊れる方だったんですね〜〜

身体は細いのに、胸の豊満さはすごい!

笑顔もとってもきれいで、私、大好きです!

 

八重沢 アイリーン

名古屋で見た時は、森以鶴美さんでした。

森さんの悪女っぽい、すごいお色気に比べて、23日に見た時の八重沢さんはちょっとあっさりしてるなあと思いました。

でも、お金持ちの高慢ちきな娘という役柄は八重沢さんの生意気そうな顔(失礼!)が良いのかも。

 

簡単で済みません。

とにかく楽しいです!

是非是非見に行って下さい!

絶対に損はさせません!

 

 

2月5日 マチネ「ライオンキング」

私には美味しすぎる、キャスト…ぐふふ

9月以降、なんとなく満足できないキャストだったLK.

それでも私はLKが大好きなので充分楽しんでいたのですが、今日のこのキャスト!

四季で好きな俳優さん四人列記している内の3人が出られるなんて…

 

前日予約で、飛んで行きました。

 

シンバ : 吉原 光夫

ナラ : 遠藤 麻綸

ムファサ : 新木 啓介

スカー : 深水 彰彦

ラフィキ : 関口 三千香

ザズー : 吉谷 昭雄

アンサンブル6枠 : 友石 竜也

ヤングナラ :川野 礼絵

 

気になり過ぎのキャスト

新木 ムファサ

1年ぶりです!

ちょっと太られた??

 

この日をどんなに待っていたことか…ぅぅぅ

と言うのは冗談ですが、歌の上手さと男前は他のムファサの追従を許しません。

 

おととし、東京でずっと出ておられた時は、時々「お疲れかなあ」なんて思った事もあったのですが、今日の

「お前の中に生きている」は私が見た中でも、出色の出来だった様に思いました。

 

「プライドロック」:ひのパパ、田村パパに比べて、落ちつきがあるというか、はっきり言うと「お年」です!

それが、ヤンパパにはない優しさや魅力で、私は好きです。

40過ぎて産まれた一人息子が可愛くて仕方がない…という感じでしょうか。

 

ラフィキを階段を降りて両手で迎えるところは、やはり新木パパが一番素敵です。

 

ひのパパが、大きな声で笑い、怒り、表情がコロコロ変わるのと比べ、新木パパは目の表情がかわいい〜〜

シンバに対しても、お友達感覚のやんちゃなひのパパとは違って、はっきり「おとうさん」です。

 

「お前の中に生きている」:もう、言うことなし!!

今日のチケ代の60%はこの歌に捧げます。

この歌声を聞いて、感動しないやつはもう、あきまへんで!!

 

ザズーをからかう所で、ひのパパ、田村パパはザズーの方を向いて、一緒に首を動かしたり、びっくりしたりするのですが、新木パパはザズーを見ていません。

正面を向いていて、ザズーが勝手に大騒ぎしている。

「冗談だ!」と言って、ワハハハと大笑いするのははじめて見たような気がします。

貫禄といえばそうなのですが、ここのシーンはひのパパが最高です。

 

「お前の中に生きているR」:ここの語りかけは、重いです。

ひのパパがシンバに語りかけ、自らの覚醒を促しているのに対し、叱咤激励している感じでしょうか。

 

「キング オブ プライドロック」:「すべては蘇った!」、これも重々しくて貫禄がありました。

 

1年ぶりの新木パパ、その間をずっとひのパパ、田村パパでなれていた私にとっては、とても新鮮でした。

 

新木パパと、ひのパパ、全然タイプが違うけどどちらも大好きで、私にとって同着1位かもしれません…

 

深水 スカー

「神の領域」と言われる、下村スカーはもう、別格!

他のスカーをぶっちぎりで先頭を独走しています。

そのぶん、ムファサの役者さんとの関係で

「スカーはもしかしてムファサより優れていたのではないか?

それを、次男である為に王位継承できなくて、そのあげく、どこからともなく現われたアホボンのシンバに殺される、なんてかわいそう」となってしまいます。

 

深水スカーは私が下村さんの次に好きなスカーなのですが、まずとてもカッコイイスカーです。

声も良いし、動きが細かいし、男らしい。

そして、怖い!、でもコミカル。

 

最後にシンバが帰って来た時

「シンバ〜〜生きていたのか〜〜」と言いながらハイエナ3人組に

「あのとき殺せといったのをお前ら、命令にそむいたな!」とすごいにらみを効かせる。

これは深水さんで、初めて見ました。

 

吉原 シンバ

吉原さんもまた、太った??

前回と比べ、またゴンゾと比べ、動きがもたついていたような…

 

どうしても吉原シンバには「トラウマから必死で這いあがり、悩んだ末にたくましい王となる」というイメージがありません。

どちらかというと、なにも考えず育って、なにも考えず王になったかんじで。

ムファサが健在だったら、途中ぐれて族にでも入っていたのでないか??というくらいの柄の悪さが魅力です!!(これ、誉め言葉なんだってば)

 

その分、他のシンバに比べて、余裕があるというか、台詞の間、ちょっとした表情がすごく良いです。

最後のプライドロックを登る姿は、めちゃめちゃかっこいいです。

余裕たっぷりです。

ナラが登ってきても終始笑顔、他のシンバが「これからの重責(そりゃそうでしょう。ハクナマタタでそだったボンボンが急に王になり、パパになるのですから)をどうしよう」と真剣な顔をしてるのとは段違い…

 

 

そしてアンサンブル6 友石さん

今日の赤レイヨウ、最高でした!

すごく声が通っていて!

本当に友石さんは歌が上手い!!!

シンバも良いけれど、アンサンブルの笑顔が私は好きです!

 

番外、Yナラ、川野礼絵ちゃん

友達が某小学校に務めていた時の生徒だそうです。

今までYナラに注目したことはなかったのですが、横顔が、おでこから鼻にかけて、日本人離れした曲線(どんなんや?!)で、すごく可愛かったです。

 

久しぶりに、大満足なLKを堪能しました。

吉原さんが188センチという長身と聞いていたのですが、カーテンコールで並んだムファサ、スカー、シンバの肩の高さがほとんど変わりないことにびっくりしました。

みんな、超でかい…

 

 

5月11日 マチネ「キャッツ」

プチ遠征 IN 静岡でございます。

どうしても見たかったキャッツ、静岡遠征となりましたが、あいにく席が取れず、2階席での観劇となりました。

四季劇場と違い、静岡市民劇場の2階席は遠かった…

でも、観劇前の回転寿しが異常に美味かった事!!、土産のうなぎと卵焼きがこれまためちゃ美味かった事!帰りの新幹線が、人身事故で遅れて、熱海まで立ちんぼだった事…いろいろありましたが、大満足な観劇でした。

 

大阪MBSから2年ぶりのキャッツ、そして私にしては珍しく3ヶ月ぶりの四季観劇。

いや〜〜〜、やっぱり四季は良いネエ!!

そしてキャッツ、バンザイです!

 

まず、気になったキャスト(というか、認識できたキャストさん)

 

趙宇マンカス

私は、ライオンキングと違い、キャスト比較ができるほどキャッツを見ていません。

たぶんマンカスは主役の一人だと思おうし、なんと言っても猫たちのリーダー、とても素敵な役です。

当然福井マンカスかなと思っていたところ、趙マンカス!

外国の方とは思えないくらいの発音の良さ!(アグネスチャン、見習え!)、そして長身のかっこいいマンカスでした。

残念ながら、お顔は席がとおくてはっきり見えなかったのですが、福井さんに負けず二枚目と見た!

 

キムタガー

前回見た時も、キムタガーでした。

タガーってもっとはちゃめちゃなイメージがあったので、おとなしいタガーだなあと思ったのですが、今回はとっても弾けていたし、なによりすてきな声で、とっても良かったです。

 

村バストファージョンズ・アスパラガス=グロールタイガー

今日のぴか一の美声!!

ファントムで聞かせていただいた、素晴らしいお声を、キャッツでも堪能させていただきました。

 

今キャスト表を見たら、2年前の大阪では、渋谷智也さんだったんですね〜〜(初めて気が付いた)

 

お金持ちで恰幅が良いバストファージョンズの朗々とした歌と、ガスの悲哀を含んだ憐れっぽい歌、グロールタイガーの勇ましい歌、三種類の歌が、本当に素晴らしかったです。

 

鈴木スキンブルシャンクス

前回の飯野スキンブルが、スキンブルそのもの!、あまりイメージにぴったりだったので、私の中では、スキンブル=飯野さんでした。

鈴木スキンブルは元気で明るくて、とってもよかったです。

でも、車掌から信頼され、やくざをおっぱらったり、すてきな夜行列車の旅を演出するスキンブルの余裕?というのは、やはり飯野さんの方が好きだなあ。

 

蔡ミスト

すごい!!

先日見た「スーパー歌舞伎・新三国志V」の京劇役者さんと通じるものがあります。

ものすごく身軽!!

そして可愛い☆

 

範グリザベラ

CDで、志村グリザベラの「メモリー」を良く聞いていたので、歌い出した時はちょっと違和感を感じました。

でも「お願い、私に触って、私を抱いて♪」のさびの部分では、鳥肌が全身に立つほどの感動を受けました。

「メモリー」って、本当に名曲だと思います。

 

また見に行きたいなあ…

 

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7月3日マチネ「李香蘭」

キャスト

 

李香蘭 : 野村玲子

杉本 :芝 清道

川島芳子:濱田めぐみ

王玉林 :道口 瑞之

李愛蓮 :五東 由衣

 

 

    初めて見る演目は、一抹の不安とともに、ものすごい期待感で、どきどきします。

     通いなれたはずの秋劇場がとっても新鮮!

    

     この時代(昭和初期)の歴史は、学校で習っていても出てくるのが三学期の2月頃…そろそろ学年末のまとめをしましょう!という時期だと思います。

     なので、酷い時には明治から昭和の戦後までを2時間で片付けようとした教師がいたり「これから先は教科書を読んでおいてね」なんていうこともあったり、いわゆる教科書問題では無いけれど複雑な事情があってちょっと触れられにくかったり、なんとなく知ってるけど詳しくは知らないと言う方が多いのでは無いでしょうか。

不勉強な私が、この2時間半の芝居で、しっかり理解してしまいました。

     戦争をテーマと言うところは「異国の丘」と同じなのだけど、戦争の被害者を描いた異国と比べ、李香蘭は徹底的に日本軍=関東軍が悪者です。ほんとにくったらしい!!

     こう言った日本の負の部分を、はっきりと描くことが出来るのはすごいことだなあとおもいました。

そして、異国より、ダンスやコーラスの場面が多かったのもまた素晴らしかったです。

 

芝居を見て泣いたことがほとんどない私ですが、特攻隊の出兵の部分と「海ゆかば」の曲をバックに流される映像には、涙が出ました。

その当時の日本がどう言う状況であったか、私には実感できないけれど、アホの軍部のせいで、どれほど尊い若い命が犠牲になったことか…

昨今の某大国のイラク戦争もそうですが、「その戦争、待った!!」と言う声が抹殺されること、これは本当に恐ろしいことです。

     

      気になったキャスト

     濱田めぐみ@川島芳子

     この劇で、ストーリーテラー、または狂言回し的な役の川島芳子。

     ほとんどの場面、男装の麗人、軍服での登場です。彼女のちょっと鼻にかかった甘い声で語られる日本史。本当によかったです!!私

     はまだまだ四季の初心者ファンだけどこの方はきっと近い内に保坂さん、野村さんのようにタイトルロールを演じる人になるのではと思います。歌の上手さは最高!ダンスもお上手!

     「CFY」のお茶目なおきゃんな女の子から、全く違う役を見事に演じておられました。

 

      五東由衣@愛蓮

      「赤毛のアン」のステイシー先生役で、優しくて暖かい役を素晴らしい声で演じられた五東さん。

今回もすごかったです!彼女が歌い出すと空気がふわっとなるような暖かさが広がります。なんと言っても素晴らしい声量。恋人の道口@玉林と並ぶと、若干おねえさまと言う感じはしましたが^^;;

余裕たっぷりの歌声は今日のベストアクターでした。

 

野村玲子@李香蘭

可憐で歴史の中で日本と中国と言う国に翻弄されるヒロイン、そんな可憐さと美しさは野村さんがピカ一!

それでも、今日の野村さんの歌は辛かったです…

高音がきつきつ、台詞でもマイクのせい??と思うくらいのかすれ声…

アンの時と同様、幼い娘を演じられるお姿は本当に可愛いのですが、この役はどうしても野村さんでなければいけないのでしょうか。

1幕目最後のほうでは「もう良いよ!もう聞きたくない」と言う感じでした。

休憩のトイレでも「主人公の声が嫌い」「調子悪いの?」と話されている方がいたし。

2幕でちょっと持ちなおしたか!と思ったのですが、コンサートのシーン「夜来香」「何日君再来」などポピュラーなお歌を、もちろんとてもお上手にまとめておられるのですが、聞いていて辛かったです。

 

タイトルロールなのですが、アンダーつけるとか…考えて欲しいなあ。

 

道口瑞之@王玉林

今まで道口さんは「ユタ」のヒノデロや「CFY」のサムの可愛い!イメージでした。

それが今回はめちゃめちゃ男っぽい役ですごくかっこよかったです!

この人も、低音で良い声だなあ。

 

高井治@裁判長

・…絶句!

素晴らしい声の持ち主とは聞いていましたが、これほどとは…

最後の「徳を持って恨みに報いよう」の部分、圧巻です!!や・ら・れ・た!!

彼のファントムは見ることが出来なかったのですが、絶対に見たい!!!

だって、こんな短い出番でさえ、震えが来るような感動を下さった高井さん。

ファントムで見たらどんなにすごいだろう…

恐れ多くも、今日のベストアクターです。

 

今回のアンサンブル、高井さんをはじめ、光枝さん、岡本さん、などなど素晴らしすぎる。

 

~~もう1度見たい!!

何度も見たい!!

だけど野村李香蘭がちょっときつい…

あ!字は違うけれど「香蘭」、マイの本名は「紅蘭号」なのでした。

 

ちょっと面白い一言

Fさん(82歳、踊りのお師匠さんで、歌舞伎踊り三味線のプロ)

「これって夜の部はまた違う演目なの?」

「夜も同じですよ」

「じゃあ同じ役者さんがまた同じように演じられるの?」

「そうですよ」

「え〜〜〜〜〜〜!!そんなすごいことが出来ちゃうの!!!みんなタフだわね!」

「今日のはちょっと生々しかったけど、四季の楽しい演目見たいわ!」

ということで、マンマミーア、ライオンキングにお誘いするお約束をしました。

「男装の麗人、っていうけど、声は女なのね」

あの〜〜〜男装と言っても、女なので…

 

母、四季観劇はかなり連れて行ってやった。

「あの裁判長、すばらしいわね。ライオンキングには出ないの?」

「ちょっとキャラが違うと思うけど、なんの役を演じるの?」

「もちろん、お父さんよ!!だって前に見たお父さん、素晴らしい声だったじゃない(母は新木ムファサのファンです)」

 

帰りの電車で

「私歌舞伎座は毎月行ってるけど、それはチケットを唯でもらえるからなのよね」

「だって團十郎さんがどうとか、玉三郎さんが美しいとか散々言ってるじゃない」

「・…同じ10000円以上払うのなら、私は四季に行きたいの!!」

 

ハイ分かりました。

そんなら歌舞伎座のチケットを私に寄越せ!!

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7月23日ソワレ「李香蘭」

キャスト

 

李香蘭 :野村玲子

杉本  :芝 清道

川島芳子:濱田めぐみ

王玉林 :青山祐士

李愛蓮 :五東 由衣

 

 

どうしてももう一度見たくて、両親を誘いソワレでの観劇。

キャスト表にこの五人以外のキャストが載っていて嬉しかったです。

見れば見るほどこの演目の素晴らしさに、そしておそろしさに驚愕してしまいます。

重い歴史を、分かり易く感動的に伝えてくれるこの作品は、もっともっとロングランにして沢山の人に見てもらいたいです。

一部の四季ファンだけが見るのではあまりにもったいない…

とくに、若い人達、学生さんには絶対に見せるべき作品だと思います。

 

今日は前回より調子の良かった野村李香蘭、そして初見の青山玉林、いつも素晴らしい五東愛蓮、濱田川島芳子、高井裁判長。

前回を上回る感動で終わった後も席を立てないほどでした。

 

どうしてこんなに悲しい歴史があるのか…

憎しみからは憎しみしか生まれない、人間すべてが幸せに生きて行きたいと思っているはずなのに.…

これはスーパー歌舞伎「新三国志V」でも語られているのだけど、今の世界情勢を見ると、なかなか現実的には難しいのでしょうか…

 

色々考えると、胸が苦しくなるので、今日の観劇を純粋に楽しみたいと思いました。

1幕目の「マンチュリアン ドリーム」、2幕目の「海ゆかば」好きです。

 

今日のキャスト

最高!濱田めぐみさん、五東由衣さん!!

どうしてこんなに素晴らしい演技、素晴らしい声が出るのでしょうか、人間業とは思えません。

 

かっこよかった、青山祐士さん!

私の今までのイメージよりずっと細かったです。

立ち姿がきれいで、本当にかっこ良い!

「この国の広がりが、いずれは飲み込む、いずれは消し去る、すべての敵を」の所、道口さんは自信たっぷりに歌い上げるのだけど、青山さんは、控えめで、自信がなさげ、切実な思いが伝わってきて良かったです。

学生レジスタンスの時の黒い衣装も、白い布をまとった姿も本当に素敵でした。

そしてアンサンブルの町人や、「月月火水木金金」の笑顔の演技も!!(側転も)

 

最高だった高井裁判長。

この演目を見て、これまでにないくらいのずし〜〜んという感動と金縛りに会ったような気持ち。

それは絶対に高井裁判長のおかげ?です。

それまで重い重いストーリーを、素晴らしい役者さんの演技と歌、すごい演出、迫力でぐ〜〜〜っと持ってきておいて、その集大成とも言うべき最後の審判。

それをあの素晴らしい美声の「徳を持って怨みに報いよ」の歌と朗々とした語りでやられた日には、本当に魂を抜かれてしまいます。

 

ちょこっと好き!溥儀@小林克人さん。

弱弱しくて関東軍にやられっぱなしの溥儀ですが、小林さんの美声に感動。

母も「溥儀の人が良かった」と言っておりました。

だってだって、キャッツのデュトさまをやられた方ですもの!

 

楽日間近で思いっきりはまってしまいました。

もう見ることができないけど。

 

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8月7日 マチネ「レミゼラブル」

山口祐一郎ファンの病院仲間にお誘いいただいて行って来ました。

四季以外の日本のミュージカルは、昨年4月の「チャーリーガール」以来です。

でっかい帝国劇場が満杯!

そのほとんどが祐一郎ファンと見た!

恐るべし、山口祐一郎!

 

ものすごい迫力のミュージカルでした。

すべてが、台詞までもが歌になっているのは「オペラ座」「JCS」などもそうなのですが、あまり得意ではありません。

本当は台詞は台詞、歌は歌、と言うのが好きなのだけど、そんなこと気にならないくらい重くて濃いお芝居でした。

しっかし、ここまで終始暗い芝居と言うのは、初めてだった…(異国の丘のほうが、まだ明るかった)

でも、ストーリーはある意味、ハッピーエンドでした。

 

キャスト

ジャンバルジャン:山口祐一郎

シャベール:内野聖洋

エポニール:笹本玲奈

フォンテーヌ:マルシア

コゼット:河野由佳

マリウス:岡田浩輝

テナルディエ:駒田 一

その妻:峰さを理

アンジョルラス:坂元健児

 

山口祐一郎ASジャンバルジャン

山口さんの舞台を見るのは初めてです。

山口祐一郎といえば、押しも押されぬ伝説的な四季のもとトップスター、というのは周知の事実だけど、テレビで見る山口さんは、あまり魅力が無くて、「どうしてこの人が…」なんて思っていました。

が、しかしそれは大きな間違い!!!

舞台に立った山口さんは、その存在感、歌の上手さ、身体の動き、すべてがすごいです!!

これだけの役者さんが、今の日本にどれほどいるだろう?

「カリスマ性、華」そんなことばがすべて当てはまるような方でした。

 

内野聖洋ASシャベール

この方もよかったです!!

ジャンバルジャンとシャベールはものすごい対立関係で、シャベールのバルジャンへの憎しみというか執念は、最近流行りのストーカーをも凌駕する。

それは単純に職務に基づいてのことかもしれないけれど、バルジャンと言う男のとてつもないパワーに恐れながらも惹かれていたのでは…と思わせるような、二人の関係でした。

文学座の方なので、歌はどうだろう??と思っていたら、素晴らしかったです!!

山口さん、坂元さんとは一寸違った歌い方でしたが良かった〜〜

 

マルシアASフォンテーヌ

あのマルシアがミュージカル??それもこの暗い「レミゼ」?

私の中にある、彼女のイメージは「レミゼ」には程遠いものだったのだけど、めちゃめちゃ良かった!!!

母の優しさ、強さ、悲しさ、そして最後にはバルジャンをも包み込む暖かさ。

歌もすごくお上手です。

 

坂元健児ASアンジョルラス

今日、一番見たかったのが坂元アンジョでした。

シンバと言えば、坂元さん、坂元さんといえばシンバというのは四季ファンだけでなく「めちゃいけ」で全国的な定説。

声量は言うまでもなくすばらしいです!!!

歌は今日のすべてのキャストの中で、一番心を打たれました。

そして、坂元さんがこんなに演技の出来る方だったのを発見してすごく感動しました。

 

もちろん、シンバにも演技力は必要なのですが、アンジョに比べると感情表現はそれほどでもないので、シンバの時は素晴らしい声量と、肉体美にばかり目を奪われておりました。

若い学生らしい正義感と行動力、リーダーとしての責任感が満ち溢れるアンジョ。

赤い旗を振るところもすごくカッコ良かったです。

最後に撃たれて死んだあとずっと逆さヅリ状態でしたが、頭に血が上ったりしないんでしょうかね…

 

四季を離れられて、どう言う活動をされるのか、興味が合ったのですが、坂健さんは健在でした!

 

リトルコゼット、ガブローシュ

今日なんといっても一番驚いたのが子役のこのお二人の上手さ!

ほんっとうに上手かったです!!

特にガブローシュはちびながらレジスタンスに参加し、最後は仲間の為に殺されるのですが、こんなすごい役を非常にかわいらしく、凛々しく、小生意気に、そして悲しく演じていてビックリでした!!!

 

カーテンコール

すごかったです〜〜!!

舞台から投げられる花束。

そしてなんたってオールスタンディング!

平日のマチネで、まだまだ楽には時間があるというのに、オールスタンディングでっせ!!

「マンマ ミーア」ですら立たない奴の方がずっと多いと言うのに…

いや〜〜〜、めちゃめちゃ驚きました。

だって、年齢的に私より上の方が大半なんですよ。

またまた「恐るべき、山口祐一郎(ファン)!」

 

全体を通して、めちゃめちゃ暗い舞台なのですが、流石のキャスト、そしてストーリーで本当に楽しめました。

 

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