7月29日「ハムレット」千秋楽および7月31日「ライオンキング」 「ハムレット」と「ライオンキング」のストーリーは類似点が多いと言われてます。今回、両方を続けて見ることになったので、比較しながら感想を書いてみようと思います。以前の四季の感想を消してしまったので、そこに書いてあったことも少しまじえながら…。かなり長くなると思いますがお付き合いいただければうれしいです。 キャスト
悩める王子:ハムレットとシンバ まず、下村ハムレット。すごい役者さんですね。 普通の人間が狂気を演じる内に次第にそれが本物になっていく、そんな感じでした。本当にこの人は正気なのかな、と思うくらい狂人のふりが似合っていました。 偉大だった父王のもと甘やかされたぼんぼんがなんとか復讐をしたいのだけどなかなか実行できない。大好きなママは大嫌いな叔父さんと仲良くしてるし、オフィーリアも冷たいし。もうぼくは何もかも嫌だよ〜〜〜って悶々もだえているのがとても良く現れていました。ハムレットって優柔不断そうなので、運命が彼をああいう情況に導かなかったら永遠に復讐なんて出来なかったのではないでしょうか。下村ハムレットは彼の本意ではない運命の力にひきずられた不幸な王子。石丸ハムレットは、自分でその運命を選んだ潔い王子という感じがしました。 坂元シンバ 半年振りの坂元さん。 坂元シンバはとても安心して見ていられます。ご本人も楽しそうに演じられてます。 筋肉質の体と、機敏な動きはライオンそのもの。 でも、坂元さん、阿久津さんは私のシンバのイメージではないんです。彼らがやるとカッコ良すぎて…颯爽としすぎて…。 ボンボンで、ティモプンとのんびり暮らしてたシンバはやっぱり友石君にやっていただきたいです。 ハムレットとシンバ、似たタイプですね。 しゃきっとしてないと言うか自立できてないと言うか。 お父さんがあまりBIGだと、あんな頼りない息子が出来てしまうのでしょうかねえ。 (だいたい私「早く王様になりたい」の歌を聞いて、ムファサの子育てには疑問を持っていたのです。あんなに子供を甘やかしてはいけません。) あまりぐずぐずしてるのでハムレットではついにお父さんの亡霊が業を煮やして寝室に「早よーなんとかせんかい!」と出てきてしまったではないですか。シンバはなんだかんだ逃げ回ってるのをラフィキややはりムファサの亡霊?ナラにまでに「しっかりしてくれ!!たのむでぇ〜〜」と後押しされてやっと重たいお尻を上げるし。 ハムレットが、もし生きていて国王になったらデンマークはガタガタになったような気がます。同じ意味で、シンバの王国もちょっと心配… 敵役:クローディアスとスカー 広瀬クローディアス、最高です。前回のハムレットでファンになりました。 今回、もっともっとファンになりました。 まず、王様の衣装がとても似合ってます。おひげもすごくかっこいいです。 台詞の言い方も前回は、無理やり威厳を持たすために怒鳴ってる様に聞こえたのですが、今回はそんなことはなく、威厳のあるときは威厳を持って、優しいときはとても優しく聞こえてますます素敵でした。 クローディアスは、もしかしたら、前ハムレット王より優れていたのかも… それが次男ということで王位を継げず、ねたましくて、王を暗殺してしまった。私はあまり悪人とは思えません。あほのスカーとはちがって、もしクローディアスが長男で王様になっていたらそれなりに良い政治をして国民からも指示されていたのではないでしょうか。 彼の懺悔の気持ちは本物だったと思うし、きっとお妃様のことは本当に好きだったのだと思います。 最後にハムレットに刺されたとき、手は后のほうに伸びてました。 LKのザズとは全く違うキャラをみごとに演じられる広瀬さん、すごいです。 青山スカー。悪くって面白いのだけど年齢的にちょっと無理が… どう見てもムファサの弟には見えません。若いナラに迫るのも、無理でございます。 青山スカーは「アホのおじさん」というのがぴったり。 深水スカーのほうが悪さ、ズルさ、憎憎しさがあふれていて、私は好きです。 年齢も納得がいくし。 こんなぐれた次男をおもちのご両親はさぞご苦労なさったことでしょう。 偉大な王様:前ハムレット王とムファサ 前ハムレット王はお化けでしか出てこないのでなんとも言えません。でも、わざわざ亡霊になって出てきて「かたきをうってくれぇ〜〜〜、はよせんかい〜〜〜」とおどろおどろしく語るあたり、相当暗くて優柔不断な王さまだったような気がします。彼が亡霊で出てこなければ、ハムレットはすねながらも、いじいじしながらも生きて行けたでしょうに。 (でも、ハムレットがあんなに慕うのだから、きっと立派な王様だったのでしょう。) ムファサは一番好きなキャラです。吉原さん、早川さん、新木さんで見ました。吉原さんは初LKだったのであまりよく覚えていないのですが、実は大変な男前だったのですね。もっとちゃんと見ておくべきだった。 早川さんのあたりを払うような威厳、貫禄はすごいです。すごくかっこいい。百獣の王そのもの。国民?から全幅の信頼を寄せられている王様なのでしょう。 でも、私は新木ムファサが一番好き!年とって生まれた一人息子が可愛くて仕方ない・・王様と言うよりひたすら優しいパパ。こんなパパだったらシンバも本当に好きだろうと思います。声も低音ですごく良いし。歌はものすごくお上手です。 彼のあの1曲にチケット代の半分を払ってもいい感じです。 今回初めて気がついたのですが、最初のサークルオブライフのとき、プライドロックにサラビと登場するシーン、ラフィキがあがって来るのを一段階段をおりて手を伸ばして迎えるんですね。にっこり笑って。その笑顔にくらっときました。これは新しい演出なのでしょうか? メイク、今までは「白塗りすぎる」「眉毛を太く書きすぎる」、あれだけの男前なのにもったいない…と思っていましたが、今回はすっきりしていました。 めちゃめちゃに素敵な新木パパでした! ハムレット王もムファサもあんな頼りないお子を遺しては成仏できなかったでしょうね。 対照的な恋人:オフィーリアとナラ 野村オフィーリア…阿久津さんの妹というには無理があるような。 オフィーリアは弱い弱い女。ハムレットの愛を受けいれる事も出来ず、かといってハムレットへの思いを断ち切ることも出来ず…父が死んだあと気が触れて自らも死んでしまう。不幸を全部まとっちゃったような女。私の周囲にはいないタイプだなぁ。(あたりまえか…) 発狂したあとの野村オフィーリアはすさまじかったです。 本当にすごい女優さん。 それと思いっきり対照的なナラ。 シンバとの喧嘩では全勝。スカーにはたてをつくし。 どのシンバ、ナラコンビを見ても絶対カカア天下になりそうです。 武田真知子さん、とてもかわいい方なのですが、今回は、坂元さんと歌があっていなかったように思いました。 どっちも未亡人だけど:ガートルードとサラビ 私、ガートルードのキャラクターとっても好きです。すごく魅力的な人だと思います。優しい夫が死んだらすぐ、その弟と結婚しお后の座は離さない。新しい夫にはべたべた甘えるし。クローディアスがほしかったのは王位より、彼女だったのかもしれない。 「后無しでは生きられない」というクローディアスの言葉は本当でしょう。 悩める、悲しみの母というより自分の言うことを聞かない息子にはらをたてている感じで面白かったです。 末次さん、素敵でした。 サラビは、ほとんど台詞がないのでどんな人なんだかわかりません。ムファサやシンバの死を(シンバはしんでないけど)どう受け止めていたのかわからん人です。アホのスカーの言いなりだし、最後に反発するけど迫力がないし。 でも、サラビのメイクはきれいですね。 頼られてます:ホレイショーとザズー 早川ホレイショーは男らしくて頼もしくて良いです。石丸ハムとは友達と言うより主従関係のような感じでしたが、下村ハムとは心の通い合った友達。ハムレットはホレイショーを頼っていたんだなと思いました。孤独なハムレットにとってホレイショーだけが心を許せる相手だったのでしょう。早川さんはムファサそのものの野性的な魅力のある方ですが、こういうインテリふうな落ちつきのある役もなかなか良かったです。 ザズーは今まで広瀬さん、明戸さん、雲田さんで見ました。 どなたも(もちろん広瀬さんが一番好きですが)良かったです。 でも、今回の伊藤さんはちょっと…でした。 「早く王様になりたい」で、まかれちゃったり、ムファサに「首」といわれショックであばれまくるコミカルな演技、「モーニングレポート」の歌、しんみりとした演技…色々な面のあるザズーなのですが、笑わせるところで笑いをとれない。執事らしくシンバやスカーに説教するところも伝わらない、ムファサの小さい頃の話しをしみじみするところ(このシーン大好きなんです)もしみじみしないで上滑り。残念でした。ザズーの存在が軽いと前半のしまりがないように思います。 えらい長いことお付き合いいただきどうもありがとうございました。 ほんとに全部読んだ? 書いてて何がなんだかわからなくなってしまいました。 乱文、お許し下さい。 キャスト
夏休みのせいで、どこを見てもお子ちゃま、お子ちゃま、お子ちゃま… でも、不思議なくらいみんな良い子でした。オープニングで真っ暗になったとき「怖いよ〜〜」という声が聞こえましたが、それだけでそのあとは騒ぐ子もいなくて、みんな舞台に引き付けられていました。 ライオンキングの感想は前回たんまりと書かせてもらいましたので、今回はキャスト別感想と、気がついたことを書こうとおもいます。 坂元シンバ G列、右端という席でした。かなり前のほうなのですが上手側が見きれてしまう所もありちょっと不満でした。でもシンバは上手側にいることが多いのでシンバ鑑賞席としては結構良いかもしれません。 という所で、坂元シンバ、トクと拝見しました。すごい筋肉です。動きはきびきび、歌はうまい!それと、今日感じたのは坂元シンバは台詞が良いですね。シンバ役の人って、わりと台詞が棒読み…という批判を聞くのですが、坂元さんはちゃんと感情が乗っていてさすがにオリジナルシンバ、ベストシンバだなと思いました。 武田ナラ 丸顔でかわいらしい感じのナラ。 前回は歌がなぁ…と思ったのですが、今回はなかなかよかったです。 伊藤ザズー この方も見なれたせいかわりとよかったです。 笑いはまだまだとれませんが、ちょっと貫禄が出てきたような。 金ラフィキ 金ラフィキの声、低音で好きです。 体も大きい方なので、頼り甲斐があります。 最後にシンバに布をかけて抱き合うシーン、二人とも泣きそうな顔をするのですね。 ちょっとジーンとしました。 新木ムファサ 相変わらず、かっこよかったです! オープニングで、階段を降りてラフィキを迎えるのは今回もやっておられました。 すごく、好きなシーンです! 席が前のほうだったのでじっくりとお顔を拝見しました。 すごい男前です。目が会うと(私が一方的に会わせると)気恥ずかしくなってしまうくらいハンサムでした。メイクも自然だったし。 声はもちろん良いですねぇ。朗々とした声という表現がぴったり。普段でもあんな声でお話しになるのでしょうか。あの声で「オイ、飯!」とか言われたらどうしよう… シンバと遊ぶシーンは、最高です。優しさがあふれてて。犬2匹が遊ぶとき、口と口で噛みっこして遊ぶのですが、星空の下でシンバを抱っこして遊ぶとき、そういうしぐさが見えてとても動物的でした。 うまいなあ〜〜 青山スカー 本日のベストアクターです。 すごく面白かった。 お年は確かに…なのですが、表情豊かで。 一番笑いを取っていたのがスカーでした。 峡谷にシンバを残すとき「僕も行く」というシンバを「だめだ!!」と思わず大声でしかって、そのあと取り繕う様に「ダメだ、ダメだ、ダメだ」と茶化していうところなんて最高! 最初のシーンで、ねずみを取りそこなったのはご愛嬌でした。(11回のLK歴のなかではじめて見ました) どうするんだろう?と心配したのですが、全く動じないでそのまま台詞を続けられたのはさすがです。 森サラビ 前回も思ったのですが、森サラビ、デヴィ夫人にそっくりです。 オープニングで「ワッ!デヴィ夫人だ。」と思ってしまったものですから、なんだかサラビの存在が性格のきつい毒舌おばさんのように見えて困りました。 ハイエナの群舞?を、サラビメイク(左のほっぺにお花の絵)でするのはやめてほしいです。 キャスト
一緒に行く予定だった友達のご主人が急病で入院なさったため行く事が出来ず、急遽母を連れての観劇でした。(NHK「いっきにパラダイス」を見てから、LKを見たがっていました) あまりに、「ユタ」に惚れ込んでしまっていたので、前のような気持ちでLKを見れるかななんて心配だったのですが、やはりLKは私にとって格別なものです。よかった〜〜 1階の3列目、ど真ん中の席でした。LKは1階席がいいと思います。 動物の入場行進?の感動が味わえるのは一階席の特典です。 ぞわ〜〜〜っとするくらいの迫力で、動物達が入ってきます。 プライドロックの新木ムファサは相変わらずの優しさとにこやかさでラフィキを迎えている… こんな、前の席で見たのは初めてだったので動物達の表情まではっきり見えました。 はじめて見た杜鶴ラフィキ。 高音のきれいな声でした。 長い台詞のとき、ちょっと日本語の発音が怪しかったのですが、若若しいラフィキでした。 私としては、ラフィキはもっと老成していて欲しかったので、少し不満。 新木パパは、表情が豊かです。そして、男前。 すごくやさしい顔と、厳しい顔、シンバを見るときの目じりの下がったでれでれの顔、ザズーをからかうときのにやっとした顔… お声はもちろん、低音でとても素敵だったのですが、歌のときちょっとお疲れかな?と感じてしまいました。延びないというか、短く切って歌っていらしたので。 初見の母は、それでもあまりの美声とハンサムなお顔に惚れ惚れしていた様です。(私も) 久しぶりに見た友石シンバ、やっぱり私のベストシンバです。 武田ナラとともに、10代の初恋…という感じが初々しくてかわいかったです。 彼の「血の汗」、よく聞いていたのですが、すごい汗でした。 母なんて「油塗って出てきたのかと思った」そうです。 歌はやっぱりお上手で、安心して聞いていられます。 伊藤ザズーは、出来たら違う方で見たいです。だって面白くない。 きょうも笑いが取れてないし、貫禄はもっとない。 広瀬さんはハムレットだし、雲田さんは福岡、OTCが終わった明戸さんに是非帰ってきていただきたいです。 これから先も何枚かとったLKのチケット。 「ユタ」を見て、こういう形の作品もあったんだと思いっきり感動した後だっただけに、もしLKを見て「つまらない…」と思ったらどうしようと不安でした。 でも、全然そんな事はなくて「今日も元気だ!LKが楽しい」! 来月が楽しみです。 キャスト
今日の観劇予定は、昨日、急に決まりました。京都の友達が東京でLKを見たいと取ったチケットが2階の中段。 初見のLKは1階席に限ると確信しているLK宣伝ウーマンのわたしとしては、どうしても彼女にいい席で見て欲しかったんです。昨日ダメもとで前日予約をしたらかなりいい席がとれたので彼女にそのチケットをわたし、わたしは2階席に。 結構良く見えました。 杜 鶴ラフィキ とてもきれいな声で、歌は最高です。日本語がちょっと危なっかしい所もかえってヒヒらしくてよかったです。 新木ムファサ お休みがあったせいか、今日の(今日も)新木ムファサはとても良かったです。 歌は本当に朗々と、心に染みました。 今日、一緒に行った友達は、クラッシックの歌手なのですが、彼女のプロの目から見ても新木さんの歌は素晴らしかった様です。(それに加え、新木さんの男前ぶりにすっかりファンになったそうです) サークルオブライフでラフィキを迎えるのは前回もそうでしたが、3段くらい降りて両手でラフィキを包み込む様に迎えてました。 森サラビとは、サラビのからみつくような妖艶な感じに、でれでれのムファサでしたが、今日の楊 佳サラビとは、とても淡白なご夫婦というイメージを受けました。 シンバに対しては今までより、きびしめのパパだった様な… 「お前の中に生きている・RE」の亡霊になっての語りかけ、めっちゃくちゃ素敵です。 私も「行かないで、おねがい!」って思ってしまいます。 阿久津シンバ 5月に見たときより、すごく成長された感じを受けました。 ハムレットできたえられたせいか、台詞の一言一言にすごく感情が乗っていました。 かっこいいシンバですね! でも、歌は友石さんの方がお上手かな。 相対的に見て、とてもいい舞台だったように思いました。 楽しかった! 観劇マナーについて 今まで、四季の舞台を見に行って嫌な思いをしたことはありませんでした。 他の劇場に比べ、ずいぶん観客のマナーが良いなと感心していました。 息子の学校から行ったときも、他校の生徒も沢山来ていましたし、修学旅行生と一緒になったこともありましたが、気になったことはありませんでした。 今日はわたしの列も含め3列くらいのセンターブロック、大半が団体さんだったようです。 女性ばかりで、20代から70代くらい? 近県の婦人会のバス旅行と言う感じでしょうか。 すごくうるさかったです。ずーっとしゃべっているんです。それも歌に負けないくらいの声で。 感動するのは良く分かる!私だって友達と行くと「かっこいい!」くらい小声で言うこともあります(それもいけないって)。 でも、舞台と同時進行で互いに感想をのべあってるんですよぉ、ずっと。特に私の隣にいたお姉さん、めちゃいけで阿久津さんを見てファンになったのに、実物ははじめてだそうでおおはしゃぎ!!(アイドル歌手じゃないんだから) また、いいシーンになると一斉に前屈姿勢。後ろが見えないんだってば!!! 前屈姿勢は、本人が迷惑に気がつかないのでしょうからまあいいとしても芝居の最中に大声でダラダラ話す…これって相当NGです。 流石の新橋演舞場だって、これほどではなかった。 よほど「静かにしてください」といいたかったのですが前後左右を囲まれて、さすがの私も言えませんでした…(小心者め!!) キャスト
すごく良い舞台でした! キャストも豪華で、席も良くてめちゃめちゃ感動しました。 が、工事のガタガタ、ガレージセール、その後の里親事件…とあまりにもインパクトの強い事が続いたためライオンキングがとぉーいことのように思えてしまってます。 先ず初見の濱田ナラ とても素敵でした。童顔の武田ナラを見ていたので、大人っぽいきれいなナラに見惚れました。こんな美形ライオンさんなら、年齢の差を越えてスカーが迫るのも納得です。 「シャドウランド」の歌が、ジーンと心に染みたのもはじめてのような。 最近、友石シンバ+武田ナラというフレッシュな初恋コンビを見ていたので、阿久津シンバ+濱田ナラは、適齢期の恋人同志という感じがしました。 お相手が、阿久津さんで良かった! 友石さんとだったら、う〜〜んと年上の美女にたぶらかされた純情な少年の物語となっていたことでしょう。 やっぱり素敵な新木ムファサ とっても前の席だったので、新木ムファサばっちり見てきました。(いつも見てるって…) すごく表情が豊か!にっこにっこの笑顔は、とても優しいです。もうシンバが可愛くて可愛くて仕方がないのがよくわかります。 怒ってるときは、整ったお顔なだけにとても怖いです。 声、歌はもちろん最高!! ところで、アンサンブルな友石さん 私のベストシンバ友石さんがアンサンブル! 赤レイヨー、なんだか分からない植物、ワンバイワンの時の黄色と紫の人。 赤レイヨウ−の声、良く響いてとても良かったです。 ワンバイワンの満面の笑顔!!かっわいい!! そのほか、バンザイ役の大塚さんも、とても素敵でした。 いつも、前半はムファサ、後半はシンバに集中なのですが、今回はアンサンブルを目で追い、ハイエナに注目した観劇でした。 キャスト
個人的な好き嫌いは除いて、豪華なキャストだったと思います。 まったく不満のない舞台! とても素晴らしかったのですが、わりとおとなしめにまとまりすぎていたような気もします。 今回初めて見惚れてしまったムファサ、サラビ夫婦 ムファサの新木さんはいつもどおり素敵なのですが、いつも気になっていたサラビとの相性。サラビが濃すぎたり、淡白すぎたり(不仲そうだったり)… 今回の秋山知子さんとは本当にお似合いの夫婦でした、 秋山さんはちょっとふっくらしている所が良い奥さん、良いお母さん、というイメージでザズーが言うように「献身的なおきさき」なのだなあと思いました。 きっとお料理が上手で、ムファサには愛情のすべてをつくして、シンバには優しく厳しくキチンと育てている、そんな感じを受けました。 プライドロックに登場する最初のシーンからすごく良い雰囲気でした。 青山ラフィキ 私は青山ラフィキが一番好きです。 歌がお上手だから…というのは当然ですが、老成したラフィキはやはりこの方の右に出るものはなし!やさしく語りかける所と、叱咤する所、このコントラストがはっきりしているのも好きです。このラフィキに諭されたら、優柔不断なシンバも立ち直って行くだろうなと感じさせてくれます。 新木ムファサ…相変わらずの子煩悩、男前… ザズーが自分のミスの言い訳をするとき「サラビさまは私のボスですから」と言うのを、ふんふんと真面目な顔で聞きながら「そうなのかい??」とちょっと横目でザズーを見る、その目つきがすごく可愛い! そこから、ザズーがムファサの子供の頃の話をするところ…この流れは新木さんならではのしんみりした温かさがあって本当に好きです。 年明けから、短い期間早川さんに変わった以外、ず〜〜っと東京ムファサの新木さん、 新木啓介asムファサではなくて新木啓介=ムファサになってますねえ。 すっかり役が身について所々細かい演出をみせてくれます。 「オッ!前回と違う!」と発見できるのがリピーターの醍醐味。 今回はいつもにましてシンバに優しく、スカーというできそこないの弟に悩み・・ もうめちゃめちゃ、新木ムファサ好きです! でも、俳優ライブラリの新しい写真…教材販売会社のセールスマンみたいで… 初見の早川スカー ちょっとメイクがライオンというよりおサルさん。 青山スカー:これでもか、これでもかというくらいの悪役・スケベ・小心者・アホそれにお笑い系・コテコテのスカー 野中スカー:悪そうなんだけど、もしかして頭が良いのかなと思わせる所もありなかなか激しく熱いスカー 深水スカー:めちゃめちゃ悪そう。ムファサには積年の恨みをいつか果たしてやると虎視眈々とチャンスを待っていたのが良くわかる、くら〜〜〜いスカー。 ムファサの弟という設定に一番無理がなく、お顔も男前で一番かっこいいスカー というのが今まで見たスカー像なのですが、早川スカーはとてもあっさりしていました。 歌や踊りの迫力はすごいのですが、喜怒哀楽やスカーの毒の部分があまり伝わってきません でした。 早川ムファサはすごい威厳と、迫力と、かっこよさで新木ムファサとは違った魅力たっぷり だったので、すこし物足りなかったです。 早川さん、好きな役者さんなのに、彼の印象で今日のLKがこじんまり、可もなく不可も なくまとまってしまったような感じを受けてしまいました。 それと驚いたのは早川さんがとても細いということ!! がっちりというイメージとは全然ちがって華奢なのにびっくりしました。 がたいのいい新木さん、むきむきの坂元さんが近くにいらしたからでしょうか…
クリスマスand3周年特別カーテンコール
十数回を数えるLK観劇で、はじめて時間を間違えるという大ちょんぼをやってしまいました。 インターコンチの前で気付いたのが開演5分前。 猛ダッシュで客席に転がり込み、息を整える間もなく始まった「サークル オブ ライフ」。 いつもなら、全神経を舞台に集中させて、ラフィキの第一声を待つのだけどゼーゼー、ヒーヒー、もそもそしながらなんだか落ちつかない幕開けでした。 プライドロックがあがってくるのだけは見落とせないので、しっかり見ていたのですが、ラフィキを迎える新木さんの笑顔があまりなく、年寄りがよたよたあがってくるから、手を貸してやろうか…という、敬老精神に見えたのはちょっと残念でした。 この辺からようやく集中して見られるようになり、やっぱり新木ムファサは男前で、良い声で、優しくて素敵でした。 早川スカーは、今回もあっさりしすぎていて、余り好きではありません。 でも、せりふの言い方が本当に怖くって、青山スカーのお笑いありのお馬鹿なスカーとは違い、本当に冷徹で心の底からひねくれた奴でした。 濱田ナラは、とってもよかったです。 全身がしなやかで、とっても猫系、獅子系です。 台詞もすっきりしているし、感情は豊かだし。 阿久津シンバ、とてもかっこよくて颯爽としたシンバなのだけど、私阿久津さんの歌声があまり好きではありません。「ひか〜〜りはあふれ〜〜♪」のところの力み方が疲れます。 なんとなく音程も?だし。 やはり友石さん、坂元さんのほうが安心して聞いていられます。 今回のお目当てはなんと言っても、カーテンコール! 阿久津さんの「JOY TO THE WORLD」で始まり、客席からナラとサラビがそれに歌声を合わせ登場。サラビの秋山知子さんの低音が、素晴らしかったです。 舞台には、半円のような階段が出てきてカラフルな衣装を着けた人(ワンバイワンの時の)がたって、手にキャンドルを持っています。 客席の両方の通路から出演者が歌いながらキャンドルを持って歩いてきて舞台にあがり、ゴスペル調の合唱がありました。 舞台に大きなケーキ(上に3とのっている)が登場。 歌はハッピーバースデイに変わり、出演者一人一人からメッセージがありました。 きれいな、華やかなカーテンコールで、ぽかぽかした気持ちをもらえた素敵なイブ観劇でした。 |