究極のメンチカツを求めて

非常にリクエストの多かった、ものみんたの究極のメンチレシピが半年の時間を経て完結いたしました。

ここはどうあってもものさんに語って欲しかった為、あえて掲示板をそのままコピーいたしました。

個人名など、支障がありそうな部分は管理人が勝手に手を加えさせて頂きました。

 

メンチは続くよ、どこまでもー。 投稿者:ものみんた 投稿日:02/10(火) 00:16  [返信] [削除]

 

私は「メンチ」に関してはあくまで「ガキの頃に食べたあの味」を再現すべく作り続けています。あの頃、揚げたてのメンチにかじりついた時、フッと口の中に広がる何とも言えないあの香り。ガキのクセに「何となく懐かしい・・」と感じたもんです、落ち着くとでも言いましょうか。ある時思いつきで使ってみたのが「醤油」でした。何となく落ち着くようなあの「香り」は実はほぼ毎日、何がしかの料理に使われている「醤油」なんだ!と気が付き、これを練り込む事にしたんです。塩を控え砂糖と醤油を加え、スパイスはコショウのみ。これ以上は「隠し味」とは言えない位の「醤油」でギリギリの存在感で、そのままでも美味しくて、ご飯の「おかず」としては、「ブルドック・中濃ソース!(食堂用!あの一升ビンの!)」をたっぷりかけて、炊き立てのご飯を頬張る。これだよ、これがあの味だよ、と。
塩加減や、何グラムのお肉に対して何カップのお醤油なんて「チンケ」な話じゃ無くって、皆さんも「ノスタルジー」をもう一度見直してみたら、我が家の味が見えて来るんではないでしょうか?ちょっと感覚的な話ですが、皆さんは「プロの料理」を作る必要は無いのです。値段の高い料理は食べに行けばいいんです。いくらでも何処にでもそれは有ります。作る必要も無ければ毎日猛勉強する必要も有りません。また、皆さんはお金なんて要求してないのです。つまり「無償」。いいんです、スゴイのを作れなくても。私がメンチを通じて一番語りたいのは、ここなんです。おやつでも有り、おかずでも有り、シンプルで懐かしい、30円で食べたあの昭和の味。おから、くじら、みずあめ・・・・。
 ではでは、またまた「概念的」になりましたが、御理解頂けましたでしょうか。
  次回こそ、具体的にお話しましょうネ。   ピース。

 

メンチは続くよ、どこまでもー。/2 投稿者:ものみんた 投稿日:02/23(月) 23:00  [返信] [削除]

 

 

いや〜、確定申告ってメンドクサイっすね。今度の休みも出掛けていかなければならなくなりまして、特別だの特例だの、おまけしてくれるのはいいんですが、いやはや何ともタダでは済まないもんですね。ま、一つ一つ勉強のつもりでやっつけて行きたいです。
 さてさて、ちょっと長くなったのと、
○○さんの復帰もお待ちしてましたので、ここで簡単におさらいしときましょう。
 先ず、豚挽肉は「並系」。ピンクと白がきちんと等間隔であるもの。手にとって照明をはずしてもはっきりと解るもの。赤身挽や何とか豚=おいしいでは無い事。
妙に赤い挽肉はメンチには不向き。玉葱についてはやみくもなみじん切りにはせず細長い切れ方のみじん切り。後は塩、コショウ、砂糖、小麦粉、パン粉、醤油等など、用意するものはこれと言って特別な物は無い事。こんなとこでしょうか。
 では、生地の練り上げについてお話いたします。豚挽肉に対して見た目同かさよりちょっと多めの玉葱の細長みじん。豚挽300グラムを前提に解説しましょう。
ボールに入れ、ティースプーン1の塩、この半分位の砂糖、ブラックペッパーをほんの少し、醤油を1回し。これらをなじませるつもりで大まかにかきまぜて(ここでは「練る」のではなく、引っ掻き回す感じ。)、そこに細みじんの玉葱をこれまた見た目半分を入れ、今度は上から押し込む要領で練っていきます。時々グッとにぎって手の中の玉葱の感触が当たらなく成るまで上から押して練り上げましょう。
玉葱の存在感が無くなるまで練り上げたら、残り半分の玉葱を足して今度は指を「熊手」のイメージで立てて、後から足した玉葱を殺さないつもりで練り上げた挽肉に少しずつ噛ませていく感じで混ぜていきます。これが「シャキシャキ感」の元に成る訳です。そう、いわゆるざっくりとでも言いましょうか。これは杓子など道具は使わず、あくまでも「手練り」で行きましょう。ポロポロとした感じに全体がなってきたら、好みのサイズに小分けします。サイズの目安は仕上がりイメージの半分。先細りの俵型にコロンと小分けします。ポロポロを少しずつ拾い上げる感じで手のひらに取り、そっとまとめて行くのです。これが練り上げ方のコツです。
 以上、お解り頂けましたしょうか。要は半分は練りこんで半分は生かす。そんなとこでしょうか。また、小分け型は次の段階の為のコツでも有ります。次回は衣について解説しようと思います。
  では、醤油は「文化!」です。誇りを持って味方に付けましょう。 ピース。

 

 

お・お銀座オフ! 投稿者:ものみんた 投稿日:03/21(日) 00:54  [返信] [削除]

 

私の恐れていた以上、あ、いや、ハイ。その後も楽しかった様で、盛り上がったようで、え〜、酔っ払いで、かっぱらいで、いや、その、何の話でしたっけ?ま、いいか。人ズマ? あ〜、鼻血が〜。
 それでは、今回は「小麦粉のトロ」について解説致します。これは、素材にパン粉をくっつける為のいわば接着剤みたいなものです。また、天ぷらのようにパン粉を付けずに直接揚げる事も有ります。皆さんは「濃い目のトロ」はイコール衣の分厚い脂ぎった揚げ物のイメージってありませんか?何か油を吸っちゃてて、素材の薄さや小ささをごまかす為の、みたいな。でもね、皆さん小麦粉を水溶きするだけではそこに大きな違いは無いんです。これには揚げ油の温度や他の混ぜ物等、別の事等との兼ね合いでの事なんです。例えば「フリッター」。これの衣造りには「卵白を泡立てた、いわゆるメレンゲ」を使います。また、「アメリカン・ドック」みたいにまるで「パン生地」のようなものを衣として使う料理も有ります。簡単に言えば「パンとソーセージを一緒に食べられる、合理的なスナック」とでも言いましょうか。(以前にも語りましたが、大袈裟、やり過ぎ!は「フレンチ」。一挙両得で合理的は「アメリカン」です。これも語ると長くなりそうですが・・・)
では、今回は「メンチ」に適した「トロ」に限ってお話を続けます。
小麦粉を「ふるい」にかける必要は有りません。ボールに入れたらおまじないの「塩」を足していきなり「泡立て機」でドライのままグルグルと掻き回して下さい。左手でそのボールを軽くあおるように前後させながら。それだけで「ふるい」にかけたのと同じ位、軽い感じに変身します。大して時間も掛かりません。これで充分なんです。とにかく「小麦粉」を軽くしましょう。ここに蛇口から箸1本分の水を足していきます。最初は蛇口の下でかき混ぜながら加えて行き、時々外して練り加減を見ます。ちょっと重たいかな?ぐらいで、でもかき混ぜを休めず、混ざりきってない「ダマ」をこなしていきます。その重めの感じで「ダマ」が消えたら、また蛇口のしたに持って行き水を足して更にのばして、右手に持ったかくはん機からしたたる「トロ」が「んーん・・ポタ、ポタ」ぐらいのちょっと重めです。大丈夫、それでひつこくなる訳では無いんです。「あのメンチ」には必要な「腰」なんですから。解っていただけました?ちょっと、またまた感覚的なお話なんですが。
とにかく、このお話で皆さんの解釈により個性が生まれる訳です。私の考える美味しい物は私が教えるのでは無く、皆さんが造る物なのです。そこんところが私の役目でも有ります。   それでは、次回はその「トロ」をくぐらせてからのテクニックについて解説致します。
  長いってもー。だから言ったでしょ。でもね、そこに色んな事が有るんですよ
   こんな感じで。  ピース。

我母校を娘が「卒業」しました。 投稿者:ものみんた 投稿日:03/28(日) 23:34  [返信] [削除]

 

 

 

先日、娘が私の母校である小学校を無事卒業しました。同じ「校歌」を子供達と歌ったのにはさすがに「じーん」と来ました。「ジモ」ならでは「じーん」でした。ある意味では、この感動は「後継ぎ」の特権です。私はこの街を心から愛しています。
 さてさて、「トロ」について、もう少しお話を進めて行きます。
ラグビーボールの形でまとめた生地にチョット濃い目のトロ。
細かめのパン粉を用意しておいて下さい。「生パン粉」=「いいパン粉」では有りません。「ドライ、もしくはフレーク」のタイプのものをオススメします。
 では、ちょっと細かいお話になりますが、メンチの生地をトロにくぐらしたら、パン粉のバットに乗せます。それをまわりのパン粉ごと左手で持ち上げ、右手でその生地を真中から押さえる様につぶしにかかります。少しずつ圧力を外へ外へと広げていく感じ。さらに右手にパン粉を持ってヒビ割れて着たところにパン粉をかまして行き、形をあのイメージに整えて行きます。厚みを持たせればその分、ジューシー感を演出出来ますが、揚げるにはちょっと時間がかかり、温度の管理もややこしい事になります。また、薄く仕上げれば揚げるのは楽なんですがインパクトも薄い食感になります。ここのかねあいこそ、「我が家の味、我が町の味」になのです。それをどう扱うかは皆さん次第。ここに個性があり、私の一番気にするポイントなのです。今までの解説の中にも一つ一つ、そんなポイントを隠しつつ、進めてきたつもりです。皆さんそれぞれに「あたしゃ、こっち」みたいなポイント、分かれ目が感じられたでしょうか?私はあくまでも「ものさし」です。「我が家の味」は、ものみんたのやり方であってはイケナイのです。私は「独裁者」には成りたく有りません。どうぞ皆さんの個性で「お台所」を仕切って下さい。
  では、次回はいよいよ最終章、「揚げ油」について解説いたします。
  それでは、春うらら、お花見についついウかれてしまうこの「国民性」と
   サクラの持つ不思議な魅力を誇りに考えられる「平和」に、


    心を込めて、ピース。

さてさて、揚げ物の基本的な事について。 投稿者:ものみんた 投稿日:04/18(日) 23:32  [返信] [削除]

 

基本的とは言え、プロのテクニックについては今回は語りません。もう少し日常的なことについて、お話を始めたいと思います。 皆さん、「ラード」ってご存知ですよね。ここんところでは非常にイメージの悪い「脂」ですよね。では、「背脂」って言うとどうでしょう?ラーメンやウインナーの高級な材料の一つみたいに思いませんか?精肉業界からするとどちらも「副産物」。つまり同じ「ラードの一材料」なんです。つまり、豚肉はほぼ全身を「あの白い脂身」で覆われています。
それらは削ぎ落とされ、お肉として商品になる段階で「副産物」として専門の業者に引き取られていました。つい10年位まで、お肉やさんはその「脂身」を専門業者に売っていました。つまり、「油脂業者」は各お肉屋さんやスーパーのセンター等を回り、脂身を集め、それを「油脂」として商品に加工し、商売していたのです。我々の所に来た「脂屋サン」はキロ30円とか50円とかで買取り、大きなトラックで帰り、それらを溶かして製品化し、また我々や、食堂、レストラン等、揚げ物を作る業者に売り、その差益で商売していました。何時の間にかそんな業者はこの町にもこなくなり、すっかり「ラード」は嫌われ者になっていきました。
然しながら、この「ラード」。揚げ油としては非常に優秀で、プロからすると「コシの強い油」となるのです。最近では肩身が狭いばっかりに隠されたり、植物性の油とブレンドされ、また其の割合を押さえられたりと、不遇な扱いを受けていますが、現在でも其の存在は大きく、必要不可欠な物なのです。私が子供の頃に大好物だったあの「メンチ、コロッケ」はおばちゃんがシナ鍋でゆっくり溶かした豚の脂で、ビチビチと音をたてながら、こんがりと揚げられたものでした。かぶりつくとサクッ、いや、ザクッっと歯応えのある感じ。あれは「ラード」じゃ無いと演出出来ない食感なのです。皆さん何処かでそんな憶えは有りませんか?あの食感は決して体に悪いものと感じた事はない筈です。私は「大好き!」でした。あの食感こそが私の追及する「メンチ」です。温度やテクニック、確かにプロとして皆さんに解説しなければいけませんが、そんな「副産物」の恵みって、私たちは忘れているのかも知れません。料理に携わる人間として皆さんに是非理解して頂きたいのです。
「ラード」は「悪者」では有りません。また皆さんの健康を阻害する物ではありません。「毒」でもなければ、「ダイエットの敵」でも有りません。あの白い脂身を食べたからといって、即、人間の脂肪には成らないのです。そこには「種族の壁」と言われるモノがあるかららしいです。皆さんはどう思いましたか?今回のお話。
 何かもう少し聞いてみたい事があれば、こちらにお寄せください。
 出来る範囲でお応えします。「脂肪酸」これは我々人間にとって「必要不可欠」 な「アミノ酸」に一つです。つまり「生きるために必要な栄養素」なのです。
 そろそろ、妙な先入観から「脱皮」しませんか? 美味しいものは美味しい。
 それでいいんじゃ有りませんか?  ね、ピース。

 

揚げ物の基本的なことについて/2 投稿者:ものみんた 投稿日:04/29(木) 23:45  [返信] [削除]

 

本当に過ごし易い、イイ陽気続いていますよね。食の世界では、「スプリング・オニオン」や、「春キャベツ」、お魚では「めばる」や「小あじ」など色々と「旬」を迎えていますが、「チキン」の一番美味しい時期でもあります。「真冬」を過ごした鶏肉は、良く見ると、うっすらと「霜降り」に成ります。特に見つけ易いのは「胸肉とささみ」です。チキンは其の固体が小さいので、なかなか「切り身の断面」を買う時にはなかなか見る事も出来ませんし、皆さんにとっても「判断材料としての情報」としての認識は無いと思いますし、ピンク色の肉色ですので「霜降りのあの白色」は見つけ難いと思います。ですが、しっかりとその存在を主張しています。飼育日数が多いものは見つけ易い筈です。皆さんも身近な所で見つけてみてください。この時期、「サシ」(これは精肉業界用語です)が入っている胸肉やささみが有るチキンを売ってるお店はかなり信用できるお店の筈です。また、チキンは出荷前、つまり、と畜される2〜3日前は「絶食!」させられます。何とも可哀想では有りますが、この「絶食期間」の陽気もその品質に少なからず影響します。
これは「牛、豚」とも同じで、精肉業界のルールでも有ります。(其の点については機会が有ればまた別にお話致します。)ですので、四月〜五月はチキンの「旬」なのです。私だけかも知れませんが、私はそう考えています。皆さんにもこの自然の恵みを楽しんで頂きたいです。一番美味しい時期ですよ!。
  と、前置きが長くなっちゃいましたね。
 では、ここで簡単に「ラード」についてまとめておきます。
先ず、「ラード」は揚げ油としてはある意味では「理想的」です。
とにかく、サクサクに仕上がる、沢山揚げられる、油切れも良い、なんてったって原料として安い。作る側としてはこんな処でしょう。一方、欠点としては、とにかくイメージが悪い(動物性油脂を食べると「寿命」がチジマル!と思う方も居るくらい)、焦げ易い(これは扱いや温度管理にもよるものでして・・)、冷めると衣がザラザラと白くなり口に残る気がする、後は何でしょう、皆さんの考える「ラード」の欠点て何でしょう。何か引っ掛かる事なんて有りませんか?何も私は皆さんを説き伏せようとは思っていません。皆さんと一緒に考えて行きたいだけです。
 では、次回は「植物性油脂」について解説を進めて行きます。ホントに長引いていますが私の「メンチ」は、こんな歴史と意味とノスタルジーの集大成なんです。
もう少しの間、飽きずにお付き合い下さい。 だって「大好物!」なんですから。
    ピース。

 

ハイ、ハンネです。って何ですか? 投稿者:ものみんた 投稿日:05/26(水) 00:26  [返信] [削除]

 

 さて、「油」の話をもう少しいたします。
植物油脂で一番多く使われているのが「大豆 白絞油」です。これは和食に限らず市販されているものの中でもベースとして使われているもので、つまり「生大豆」から絞り落とされる「油」です。プロの間では通称「しらしめ」。これは植物油脂の中では一番「コシ」が強く価格も安定しているので、最も多く使われています。
また、他の「植物性油脂」と混ぜても問題ないので、個性も出せるのです。一番良く使われる「手」は「ごま油」と混ぜる事。ごま油のコシの弱さをしらしめが補いしらしめに足りない香りをごま油が補うのです。他の油を混ぜて色々と個性を演出したり、その割合にこだわったりと、ここでは解説し切れないほど様々です。
 然しながら、プロにも悩みが有ります。それは揚げ油の「処理方法」です。
つまり、「捨て方」なんです。例えば、この植物性油脂だけで天ぷらを揚げるとしましょう。実は「植物性油脂」の方が洗い物は大変なんです。皆さんにも経験が有るでしょうが、いつまでも「ヌメヌメ」するみたいな。これは実は「植物性油脂」のせいなんです。動物性油脂の方が洗い落とし易いんです。これは、難しいお話になってしまいすが、「融点〜絶対融点」の温度差によるものなんです。
 もう少し表現を変えてみましょう。生肉を切ったまな板。サラダ油を使って炒めたおかずをよそったお皿。どちらが洗うのは「楽」でしょうか?勿論、洗剤とお湯を使ってです。お肉も料理も扱う私にとっては「動物性油脂」の方が遥かに「楽チン」です。これは「お湯」の温度で充分洗い流せてそこに「洗剤」の力を借りればキレイに落せるからです。ちなみに、「植物性油脂」のみを使う天ぷら屋サンは(いちがいには言えませんが)、揚げ鍋は使い捨てです。カネタワシや洗剤を使ってゴシゴシと洗っても、落しきれないのが普通で、それがタール化し、やがて鍋を真っ黒に覆い、厚みを増し、みっともないのでその役目を終えます。これを人間の体内に置き換えるとどうか?ここに大きな論点が有るらしいのです。ですので「油」に関して「どっちが悪者か?」(まぁ、悪者のポイントにも依りますが、)その結論には至っていないようです。そこから先は私の専門外。しかし非常に興味があるのも事実です。また、最近では「人間のエネルギー源は脂質」とされていたのが、「タンパク質、アミノ酸」である、とその主流が変わってきました。ココから先も私には専門外で良くわかりません。で、皆さんはどう思いましたか?
 捉え方一つで、色々と意見が分かれる事でしょう。でもそれは皆さん一人一人が考える事であって、私はそこに影響力は持ちたくありません。ですので植物性油脂と動物性油脂、どちらが正しいとは私には決められない事、御理解いただけましたでしょうか?つまり、そんな結論は必要無いというのが私の意見でも有ります。
 んーん。どうでしょう。皆さんの普段のお料理にこんな考えってお役に立てますか?宜しければもう少し語りたい事が有ります。
  それでは、Mr・小泉。私は良くやったと思います。
  少なくとも「臭い物には蓋してきた奴ら」よりも。
  「無血解決」こそ私が望む「ピース」です。

 

色々と調べてみましたが・・。 投稿者:ものみんた 投稿日:06/03(木) 23:44  [返信] [削除]

 

つい何年か前までは「人間のエネルギー源は脂質」と考えられていたそうで、それを燃やして活動している、とされていたそうです。しかし、機械ではない人間、そのエネルギー源は「アミノ酸デアル!」とその説が有力視されてきたんだそうです。つまり、例え「脂」であろうと全て細かく、「アミノ酸」レベルまで分解されて、色々な組み合わせで「再構築」されて栄養素として代謝されて行くものらしいのです。いや〜、私なりに色々と勉強しましたが、こんなまとめで宜しいでしょうか?とにかく私が至った結論は、脂身イコールこのお腹!では無さそうなんです。
スタンダードで昔から存在する物には、だからこそ残った意味が有るのではないでしょうか。多分、先人達は「アミノ酸」なんて知らなかったでしょう。それでも消える事無い「定番」として残った「メンチ」と言われる「おかず」はそんな深さを持ってる身近な存在だと、私は思います。とは言え、とにかく今回の調べ物には手を焼きました。私のような一商人が手を出せるジャンルでは無く、深みにはまってしまいました。専門外で有ります故、少々の「バカ」さ加減にはお許しを。

  では、次回は具体的な「揚げ方」について解説いたします。
  極意を語るつもりは有りませんが、揚げ物全般についての
  基本的なことについてお話いたします。
    それでは、無血でこそ「平和」の意味が有ります。
    Mr.小泉、私はあなたの今回の行動を深く称えます。
    と言うのも、私だったら「バカヤロー、コノヤロー」
    とチンピラ系の発言を繰り返していたでしょうから。
    私が元首だったら・・・・。  ピース。

 

やっと落ち着きました。 投稿者:ものみんた 投稿日:06/10(木) 00:38  [返信] [削除]

 

住んで見なければ解らない事って有りますよね。やっと今日、大型家具の移動を終えました。組み立て式のパソコンデスクも完成し、今までのちゃぶ台からの書き込みでは無く、やっとこの部分の整備を終え、スッキリとした気分でお送りしています。 さてさて、揚げ物とは「考え方」一つで色々と進む方向が違ってくるのはお話して来ましたよね。私は「良い、悪い」では無く、あくまでも「美味しい料理の一手段」であると皆さんに理解して頂きたいです。「カラッと、サクッと、ジワッと、ホフっと」皆さんにもそれぞれ「理想的なイメージ」って有ると思います。
でも、以外とそのイメージにバラつきが有るのに最近気が付きました。
例えば「てんぷら」。いわゆる「花」の着いた素材よりも大きな衣。逆に白い衣をまとったような感じの衣。どちらも想像すると「てんぷら!」ですよね。みなさん一人一人はどうですか?お蕎麦の上に半分以上を覆う「海老天」。白い紙が敷かれた「はんぼん」の上に次々に運ばれる細身の天ぷらの数々。前者も後者もこれ、実はどちらも「プロのテクニック」が必要な全く別の考え方による「決定的な差」が有るのです。ですので「うまく行かない、テレビで紹介してたのと違う、不得意」と成ってしまうのです。勿論「温度」は一番重要な「ファクター」です。でも皆さん、揚げ物ってそれ位イメージと見た目のギャップが有るからこそ「難しいとか、メンドクサイ」と、捉えられがちで敬遠されていると、私は考えています。
それと、コンガリと赤茶色の「メンチ」が揚げられる油は、何処の「スーパー」でも売ってません。ペットボトルに入った「油」では、あの「色」は再現出来ないのです。我々揚げ物を毎日作っている業者は、実は、その揚げ油は毎日そっくり入れ替えてないのです。何割かを捨て(これはそれぞれに違いますが・・)毎朝新しい油を足しているから、同じ色を保てているのです(これもそれぞれです・・)。つまり、家庭ではこの「真似」は出来ないから「プロ」の存在価値が有るのです。家庭では毎日「揚げ物!」とゆー訳にはいけませんものね。ですから、ここに「イメージ」の「差」が在る訳です。揚げ油だって「同じ物」では無いのが私の考え方です。 どうでしょう、御理解いただけましたか?我々「プロ」はホントに僅かな処で「個性」を演出し、僅かな違いを求め、形にし、理解者であるお客さんと共に生きています。ここに集う皆さんは私の良き「理解者」でも在るのです。
私なりに少々理屈っぽい事を語りましたが、汲み取っていただけるこのチャンネルに深く感謝しています。
 味方である皆さんに。 心から「平和」を。 ピース。

ソーなンすよ! 投稿者:ものみんた 投稿日:06/16(水) 23:39  [返信] [削除]

 

 

○○さん、お父さんはある意味で「揚げ物の極意」を語っているんです。
見た目ってやはり「大事なファクター」で、商品としては「売れる売れない」に係わってくる事なんです。然しながらそれは、あまりに個人差の大きい「感覚」の話になります。また、油の使い分けは、その携わる人間の段取りも関係し、それを選ぶお客さんが小さい頃から見てきて「これは美味しそう!」と思う「色」は本当に千差万別、十人十色です。私なりにここを解説いたしましょう。
○○さんのお父さんの言葉を借ります。
 まぁ、極意とまでは言えませんが。
 メンチは何がしか、使った「油」を。
 ストックでも何でも、とにかく「二番油!」
 温度は「170度」。「サラダ油」だけではあのノスタルジーは演出出来ない。
 温度のキープは一度に入れないこと。それとのんびりとと、余熱も料理の一部。
 こんなトコでしょうか。
いささか、簡潔すぎますが、要点を私なりにまとめてみました。
細かい事については質問をどうぞ。どんな細かい事でも結構です。
とにかく、私の考え方を要約しました。皆さんと一緒に作り上げていきましょう。
「昭和の、あの味」を。
それでは、「隣の豊治の八百屋」が「閉店」しました。
「昔話」のチャンネルにも登場しましたね。私にとっては
かけがえの無い「仲間」だったんですが、その42年の歴史に終わりが来ました。
何とも寂しい事なんですが、「終わりは始まり」。
私はあくまでも前向きに考える事が「私らしさ」と信じています。
私は皆さんが居てくれる事が、それ自体が誇りであり、良き理解者を得られて本当に恵まれて居ます。私は「花束」を贈りました。「泣き」も有りましたが、
 「終わりは始まり」です。私にも言えることなんです。  ピース。

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