デザエモン 2



 その昔、ファミコン・スーパーファミコン・プレイステーションで発売された、シューティングを自分で作れる「デザエモン」
 そのシリーズで最高機能を誇る、セガサターンで発売された「デザエモン2」で約3年くらいかかって作ったゲームです。
下の方にこのゲームの解説を書いてます。




   「WIZARDRY THE SHOOTING」



 ウィザードリィに登場する敵キャラを使ったシューティングで、曲もウィザードリィで使われている曲をコピーしています。


    スクリーンショットがたくさん貼られているページ



  1周目の動画(ノーボンバープレイ)  動画のプレイヤー: 異形剣法 さん


  STAGE 1・2    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 3・4    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 5・6    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 7      ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 8      ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 9・1周目エンディング   ニコニコ動画   YouTube




   「WIZARDRY THE SHOOTING -2nd STAGE-」



 「WIZARDRY THE SHOOTING」のランクを高くして2周目に設定したもの。 最後に真ボスあり。


    スクリーンショットがたくさん貼られているページ



  2周目に設定したモードの動画    動画のプレイヤー: 異形剣法 さん


  STAGE 1〜3    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 4・5    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 6・7    ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 8      ニコニコ動画   YouTube


  STAGE 9・10・エンディング    ニコニコ動画   YouTube



    サウンドトラック (ニコニコ動画)



  「WIZARDRY THE SHOOTING」の解説



  ・ ゲームの紹介

 このゲームは有名なRPG「WIZARDRY」を用いてデザエモン2で作った作品であり、敵グラフィック ・ ゲーム中で使用されているBGM ・ 文字フォントは全て「WIZARDRY」で使用されているものをコピーしている。
 このゲームの中に登場するのはファミコン版のシナリオ1、ゲームボーイの外伝1外伝2外伝3、スーパーファミコン版のシナリオ5外伝4の8作品で、文字フォントは各シナリオによって微妙に異なり、アルファベットの大文字と平仮名 ・ カタカナはシナリオ1、シナリオ1にはないアルファベットの小文字はシナリオ2のものを使用している。


  ・ プレイヤーの紹介

 プレイヤーのグラフィックはWIZARDRY 5のダークウィザードのものを使用している。 (ゲーム中は後ろ姿なので分からないが、対ドッペルゲンガーでプレイヤーの正面の姿を見ることができる)
 設定については、「身かわしのローブ(ディスプレッサーローブ)を装備しているので敵からの攻撃には当たりにくい(当たり判定が小さい)が、HPが低いので攻撃を喰らうと1発で死んでしまう」・・・というもの以外、プレイヤーの名前などは決めていない。


  ・ このゲームで使われているキャラクターの紹介

 このゲームでは、どの作品から何の敵キャラをコピーしているのか? (登場するステージの順番に紹介)

SFC版 シナリオ 5 ハークルビースト
フーディーニ
フリージー
わらうヤカン

ダークウィザード (プレイヤー)

フェニックス (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
マーフィーズゴースト
SFC版 外伝 4 エレメント
がきだま
ガスリッチ
カラステング
ジョロウグモ
めんれき

クリーピングコイン? (ボーナスアイテム)

ダイアモンドナイト (ボス)
GB版  外伝 3 アーチャー
ゴースト
ジャイアントクラブ
シルバードラゴン
デビルブック
ドラゴンパピー
ピクシー
ブロンズドラゴン
マスターキラー

ノブナガ (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
マーフィーズゴースト
GB版  外伝 2 アッシャー
イエティ
ガーゴイル
シァンヌィ

トライアス (ボス)
ストーム (ボス)
ライトニング (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
マーフィーズゴースト
FC版  シナリオ 2 アークエンジェル
アークデーモン
ドゥームビートル
ル’ケブレス
ロック

おぼろなすがた (不確定画)
GB版  外伝 1 アイボール
エルマナヤン
オロチ
フラックス
ボールビートル
ホーンドデビル

ローブをきたおんな (不確定画)
ハイソーサリス (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
FC版  シナリオ 3 エアージャイアント
サッキュバス
スクライル
デーモンロード
ヒポポタマス
ファズボール
マジックアーマー
マジックソード
マジックヘルメット
ライカーガス
ワスプスワーム

クリーピングコイン? (ボーナスアイテム)

ちいさなぶったい (不確定画)
クリーピングコイン? (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
FC版  シナリオ 1 ウィルオーウィスプ
バンパイアロード
フラック
ブリーブ
フロストジャイアント
ポイゾンジャイアント
ボーパルバニー
マイルフィック
レッサーデーモン
レベル8ビショップ

グレーターデーモン (4面ボス)

ローブをきたおとこ (不確定画)
ワ ー ド ナ (ボス)

しょうたいふめいのそんざい (不確定画)
マーフィーズゴースト

 ・・・と結構な数になっています。


  ・ 各ステージの紹介

  1面 (シナリオ 5)

 高速スクロールでゲームスタートして、敵が出てくる頃にはスクロールが遅くなっている・・・というのはバトルガレッガからきています。
 シナリオ 5の戦闘の曲のイントロの盛り上げと意外にマッチしたのではないかと・・・
 道中はあまり目立ったものが無いと思ったので、最後にフリージー地帯を入れました。

  2面 (外伝 4)

 背景は色調にメリハリがある不動の塔から。 でも、ボスのダイアモンドナイトが出現するダンジョンは地下で暗く、背景の明るい色では合わないのでボス前で畳が消え、同じ不動の塔の(畳よりは暗い)木目調の床にさせることでボスの違和感を抑えています。

  3面 (外伝 3)

 外伝はゲームボーイということで、敵・背景共に白黒のままコピーしました。 本当は爆発パターンも白黒にできれば良かったのですが、それはデザエモンのシステム上できませんでした。
 敵では横から弾を撃つ敵に合わせて横向きの敵を探したりするのがなかなか大変でした・・・
 ボスの残像はWIZ本編でのノブナガの強さを示しています。

  4面 (ダークゾーン)

 この面ではとにかくダークゾーンの表現に悩みました。 案はいくつかありましたがどれも自分の技術的なことで実現できず、最終的にこの形になりました。 ただ、バウンドショットとの併用で 「手探りしている感じ」 が出たかと思います。
 最初はショットを当てても壁が実体化しなかったのですが、難しすぎるのでノーマルでは一定時間実体化するようにして、2周目も最初に当てた1回だけ実体化するようにしました。

  5面 (外伝 2)

 この面は、自分ができる技術の中で敵弾消去稼ぎを再現しようとして出来上がったもので、イエティ(白)とアッシャー(黒)を倒すと画面内にある白弾・黒弾が誘爆してその分の点が入ります。 ただし、デザエモンのシステム上、敵弾(プレイヤーが当たるとやられる)に設定した敵はプレイヤーのショットを通過させることができないので敵弾の数はあまり出せませんでした。
(たくさん出すとイエティ・アッシャーを倒すのがとても困難になるので。)

  6面 (FC版シナリオ 2)

 高速スクロールで障害の中を進む・・・という構成にしようと考え、WIZ本編でも倒すことができない「ル’ケブレス」が道中ずっと攻撃してくるというスタイルを思いついた。 ル’ケブレスの攻撃はいくつかパターンがあり、プレイヤーの動きによって決まるものもあるため、慣れないと結構難しいらしい。
 ボス登場時の不確定画はこのボスのために生まれたもので、「おぼろなすがた」の不確定画が出てきて、どんなボスなのかと思ったらグラフィックが無い「ドッペルゲンガー」だとw
 WIZARDRYではプレイヤーのグラフィックが一切出てこないので、WIZARDRYでのドッペルゲンガーはグラフィックが無いただの真っ黒なのだが、このゲームではプレイヤーのグラフィックがあるので最終形態でプレイヤーのシルエットを表示、周囲から出るザコ(分身)を倒すとドッペルの姿 = プレイヤーの姿が出るようにしています。

  7面 (外伝 1)

 新たな稼ぎの方法を考えて出来たのが一定時間以内に倒していくと次の敵が出現する擬似?コンボシステムで、このコンボシステムに使う敵を何にするか・・・に意外と悩みましたw
 ボスはハイソーサリス。 最終ボスのソークスではないのか?という意見もありましたが、ハイソーサリスを選んだのは「外伝 1で初めて全滅させられた忌まわしき敵」・・・ということで。 初めての対戦で、集団でティルトウェイトを唱えられてやられましたw
 でもソークスよりもハイソーサリスの方がグラフィック的に強そうだと思うのですが。 両手から激しい攻撃をしてきそうで・・・

  8面 (FC版シナリオ 3)

 デザエモンでは残機ボーナスが無く、ハイスコアの価値を持たせるにはボンバーを使った稼ぎを入れた方が良くなる・・・ということで、最終面も近いこの面にボンバーを使った稼ぎを入れました。 それがファズボール地帯で、これはバトルガレッガの鳥稼ぎをヒントにしている。
 鳥と違うのはプレイヤーに対して当たり判定があり、残機を潰してボンバーでさらに稼ぐことができるようにしている。
 ボスがクリーピングコイン?なのは、WIZARDRYのネタにある 「0ポイントブレス」 を演出としてグラフィックで再現させよう・・・と思ったものの上手くいかずにボスの名前だけが残ったというw
 クリーピングコイン?は仲間を呼ぶ能力があるので、ボスでクリーピングコイン?のザコを出させることによってボス戦で粘って稼ぐことができる。 ただしデザエモンにはボスの自爆がなく、このままでは永久パターンになるので一定画面ごとにボンバーを使った時の無敵時間死に越えでないと通過できない「壁」を配置することで永パ無く稼げる。

  9面 (シナリオ 1)

 最終面はシナリオ 1で印象に残っている敵を出そう・・・ということで、アイテム稼ぎで何百周もした地下10階に出現する敵をどんどん出していった。 その中でボーパルバニーは地下2階辺りで出現する敵だが、WIZARDRY初心者が最初にクリティカルヒットをくらうのがたいていコイツだ、ということで入れてみました。
 この面は怒首領蜂のようなたくさんのザコ敵でのラッシュを目指して作ったので、背景には当たり判定を付けずにその陰からバンパイアロードやグレーターデーモンを出す・・・といった演出だけにしてみました。

  10面 (2周目のみ)

 このボスは実は一番最初に決まったボスで、いつも練習台として冒険者たちに倒されるだけだったマーフィーズゴーストに最強の攻撃を持たせて真ボスに据えました。
 このボス戦だけは意図的にスロー(処理落ち)をかけてます。 なのでスローになっても良いように、ラスボス戦の曲は他の場面でも使われているシナリオ 1の戦闘曲ですがここの場面で使用する曲だけはテンポを最高速にしています。 (それでも原曲に比べてテンポは遅くなってしまいましたが)
 意図的にスローをかけることにより弾幕避けが楽しめる・・・という効果も期待しています。

  1周目エンディング

 1周目のエンディングはメッセージだけですが、これはシナリオ 1の地下1階に出てくるメッセージが元になっています。
 最後の「マピロ マハマ ディロマト」は強制的に城へテレポートさせられる呪文で、このゲームでは真の戦い(2周目)に向けて強制帰還させることを示しています。

  2周目エンディング

 デザエモン2で作れる最大ステージ数は10なので1周目のようなメッセージなどはありません(1周目のエンディングは10ステージ目をエンディング用の演出ステージにしているため)が、背景にメッセージを入れ、その上にメッセージが隠れるように塗りつぶした当たり判定の無い敵を置くことによってエンディングとネームエントリーで表示させることができます。
 そのメッセージで書いた 「MURPHY'S REVENGING DAY」 は「マーフィーの復讐(逆襲)の日」という意味で、マーフィーズゴーストを最後の真ボスに据えた意味にもなっていますw
 回転しながら登場するスタッフクレジットの一番最後の8つの記号は、このゲームに登場する8作品それぞれでシナリオクリアした時に得られる称号で、それらを表示している。 これは、このゲームをクリアできた人にはこれら全ての称号を授ける・・・という意味である。


  ・ コピーについて

 元々、WIZARDRYシリーズは好きで、このゲームに登場する作品は全てクリアしています。 ゲームを楽しむ上で「ウィザードリィのすべて」等の攻略や資料が載っている本を持っていたので、キャラクターの絵は実際にゲームを動かしてそれを見ながらコピーする以外に、これらの本を用いたりもしていました。
 曲の方は、元々シナリオ 1 ・ 2 ・ 3 ・ 5のCDは持っていたので、これらのCDのブックレットに掲載されていた楽譜を用いたが、外伝シリーズのCDは持っていなかったので中古CDを探しました。 (かなり大変でした・・・) 最終的には市販されていた外伝1 ・ 2 ・ 3は見つけることができた。
 シナリオ 1 ・ 2 ・ 3と外伝1 ・ 2はゲーム中に使われている全曲の楽譜がブックレットに掲載されていたのだが、シナリオ5はオープニングと他の本に掲載されていた通常戦闘曲、外伝3はオープニング曲しか楽譜が無かったのでそれ以外の曲は耳コピでコピーしました。

 このゲームは、ドット絵でキャラクターを再現できた時、曲を上手く再現できた時、ゲームとしての完成度が高くなっていく時それぞれの喜びのほか、WIZARDRYに関する資料を手に入れた喜びも味わえた「心に残る作品」になりました。