2000 中日ドラゴンズ キャンプ・リポート

2000.03

[226PM オープン戦]

おらたち夫婦が沖縄に到着した今日は、北谷での横浜とのオープン戦。オープン戦を見るのは初めてじゃないけど、ちっともおもしろくなかった。わざわざ沖縄まで来て、オープン戦見るってのは、賢いやり方じゃないな。キャンプ練習を見てる方がずっと価値があることが、本ページを読んで戴けると分かるよ。で、明日以降は名護でのオープン戦見るのはやめて、キャンプ練習の見学に的をしぼることにした。それにしても,ここは本当に沖縄か?と疑ってしまうほど、メチャクチャ寒い!実況席にいる鈴木孝政氏らも寒さで顔がこわばってた。

[227AM 2軍読谷キャンプ]

今中:

読谷の2軍練習場(平和の森球場と、他に練習場が二つくらいあった。広いぞー)には、1軍級の今中、武田、中山、大塔、種田、愛甲らが参加してた。おらは今中めあてに読谷に来たのだ。アップ中に「イマチューがんばれー!」と、声援したぞ。アップが終わり、今中が隣の練習場に歩いていく途中で「練習終わったらサインもらっていいですか?」と聞くと、うなずいてくれた。この日、名護では日ハムとのオープン戦があり、1軍キャンプ地の北谷では1軍残留組が練習していることもあってか、2軍練習場での見学者はおらたち夫婦以外に、三重からきたという五十代位の夫婦一組のみ。三重の奥さん曰く「今中はなかなかサインをしてくれない」らしい・・・。数日前まで契約問題でもめにもめ、12球団中最後の契約が終わったばかりだし、ここ数年全く活躍していないからかなーと思ったが、三重の奥さんは、「上手く表現できないだけ」と今中をかばってた。今中が好きなのかなー。

野手組みの練習は無視し、今中ら主力投手陣の練習におらはつきまとった。

そしたら今中のキャッチボールだけでなく、貴重な打撃練習も見れた!

しばらく三重の奥さんと話してたら、今中が球場の方へ移動しかけるところをかみさんが見つけ、「今中さん!」と今中の足止めしてくれたようで、おら今中に向かって走って行って「練習終わりですか?」と声をかけると、「何ですか?」だって。さっきの約束をまさか忘れていないと思ったおらは、今中の言ってる意味が理解できず再度同じ事を聞くと、今中も再度同じ答え。ようやく、さっきの約束忘れてるなとおらは気づき「サインもらっていいですか?」と、今中カードを渡しサインしてもらった。しかし、その日におらが着ていた今中Tシャツには「シャツはダメ」と何故か断られちゃった。三重の奥さん曰く、「着ているものにはうまくサインできないことがあるので、今中に限らずそういうことは良くある」との事だが、なんかつれないんでない?かみさんは写真係なのに、肝心の今中とおらのツーショットを撮ってくれなかった。大ショック!(あなたがカメラ持ってたもの/かみさん)(カメラとりにこればいいじゃん。今中にビビッてただけだろ/おら)かみさん曰く、おらが今中に声をかけた時の今中の表情は、相当おっかなかったそうで、ヤクザもんかと思ったそうだ。おらは全く気にならなかったけどなー。とにかく、写真撮ってくれなかった事は、かみさんに一生文句言い続けてやる!(人のせいにするな!/かみさん)(おみゃーのせいだ!今中をおっかながってどうする!/おら)(あなたも腰が引けてたよ。それに、今中が移動する所を見つけて引き止めたのは、この私だという事を忘れないで!/かみさん)(腰なんか引いてね〜ゾ!感激してただけだ。それに、あそこで急がなくても後でゆっくりサイン貰えたんだ。でも今思うと球場でサインもらうより、あの木立の中の何とも言えないイイ雰囲気の中で今中と二人っきりになれたのはいい想い出になったから許したる。/おら)

ホームラン・ボール:

おらたちがいた投手陣のキャッチボール練習場は、ちょうど球場のライトスタンド方向にあり、今中のサインをもらう前に、打撃練習をしていた愛甲のDragonsマーク入りホームラン・ボールを2個拾って、1個は三重の奥さんにあげた。新戦力のディンゴのカードはないから、ちょうどこれにディンゴのサインしてもらおうかと思ってたけど、今中カードにサインもらってからしばらくして、これにもサインしてもらいたくなった。でも今中にはこれ以上しつこくできるような雰囲気でないのと、早く北谷に行ってゴメスのサインを入手せねばとの思いから、今中サイン・ボールは諦めた。1300からの2軍と韓国LGとの試合も無視。

コーチ:

平和の森球場からの帰りがけに、おらの着ていたBrooklyn Dodgersのジャンパーを見て「どこで手に入れたの?」と、通りすがりに話しかけてきたコーチがいて、話がはずんだ。でも何話したか忘れた。

 

おまけ:

2軍の練習場には、少なからずケガなどで出遅れた主力がいるし、空いてるから絶対穴場。かみさんもおらも、選手がキャッチボール中に暴投したボールを拾って投げ返してた。かみさんは中山にだど。(ニコニコしていい人だ。/かみさん)おらが、グランドの反対側に行ってボール拾いすれば、剛速球で選手に返球できるぞ!今度行くときは、肩を作っとかなきゃ。でも、中日に入団誘われたらどうしよう・・・。(ないない、ぜーったいない!/かみさん)

 

[227PM 一軍残留組北谷キャンプ]

ゴメス:

読谷から北谷まではクルマで30分ぐらいの距離だ。1軍練習球場の北谷公園野球場に着いた時には、ちょうどゴメスがバッティング練習してた!練習後に観客席から「Mr. Gome!」と大声出して、ゴメスのユニフォームとサイン・ペンを投げようと思ったけど、こちらも見ずに手で断られた。球場にいた沖縄の子供が、「昼飯にいったんじゃないかなー」と言うので、しばらく待ってたが、ぜんぜん出てこない。「やばい!」と思って球場の選手出口に行ったが、とっくに昼飯も食わずに帰ってた。ショック!今中とゴメスのサインだけは欲しかったのに・・・。

子供:

そのあと、観客席からではサインはもらえないと悟り、さっきの三重の夫婦と子供2人と共に、他の選手が練習終えて出てくるのを球場出口で待った。その子供らといろいろ話せておもしろかった。が、子供らに”おじさん”と呼ばれ、誰のことを言ってるのかしばらくわからなかったおら。しつこく”お兄さん”と呼べといっても、すぐ忘れる。このガキャー。結局この時の収穫は、愛甲のホームラン・ボールに野口と前田のサインを貰い、カードに前田と正津のサインを貰ったこと。かみさんは、落合、佐野、正津、山本昌と握手して喜んでたが、選手とおらが一緒の写真をちっとも撮ってない。おらはサイン係で、かみさんは写真係だってあれほど言っといたのに!

関川:

先の子供の1人は、久慈のネーム入りの折れたバットを手に入れ、それに久慈のサインをもらおうとずっと久慈を待ってたが、関川に気を取られているうちに久慈が行ってしまった。しかも、関川は冷たくその子をあしらった。「関川、おまえは何様だ!1999年の日本シリーズであれだけ不振だったにもかかわらず、ファンが最後まで大声援送ってたのにファンの有難さがわからんのか!だいたい誰の金で飯食えてると思ってんだ!」まったく、頭にくる奴。翌日別の沖縄の少年が言ってたが、投手陣は結構サインくれるが、野手陣はだめ。特に関川はダメだと。少年曰く年俸にはファン・サービス料も入ってるとのことで、おら少年に代わって「関川か球団関係者に文句いってやろうか?」と言ってあげたけど、「やめて」って言われたからやめた。でも、あるコーチに「そこに入るんじゃない」みたいなこと言われ、「その口のききかたはなんだ!」と言い反してやった。

 

[227PM ホテル・ムーンビーチ]

ディンゴ:

ゴメスのサインがどーしても欲しかったので、ホテル・ムーンビーチにダメモトで行ってみた。レンタカーでホテルに着いた瞬間、ホテルから外に出かけるディンゴ発見!車をすぐ止め、声をかけると、快く握手と写真撮影に応じてくれた。残念ながらサインしてもらうもの無し。

星野:

ホテルのロビーで選手を1人も見かけないのでホテルの人に聞くと、さっきまでゴメスがうろついてたと!。残念。かみさんが「もう帰ろう」と、うるさいので引き上げようとしたら、名護から帰ってきた星野監督発見!一緒に写真を撮ってくれたが、そっけなかったな。

山崎、井上、福留:

おらは絶対すぐに選手も帰ってくるとふんで、かみさんに、「もうちょっとだけ待って」と、ねばってたら、案の定選手の乗ったバスが到着し、おらは山崎、井上にサインをもらい、かみさんは福留にサインもらって握手もして、おらがバッチリ、ツーショットの写真まで撮ってあげた。おらの言う通り待っててよかったろ、感謝しろよ!(おっしゃる通り!ありがとうございます/かみさん)それにしても、リーグ優勝したんだからもっといいホテルにすればいいのに。

[228AM 1軍北谷キャンプ]

今日は1軍北谷キャンプの最終日。北谷公園野球場へ行く途中、読谷の2軍が宿泊している”ローヤルホテル”に立ち寄った。かなりボロイ。

球場に着くと、学校へは午後から行くという感心なドラゴンズ・ファンの地元少年と知り合い、またもやいろいろ情報交換ができた。「選手たちはバスで球場入りするのではなく、走ってくるから、サインをもらいやすい」と。その時、1台のバスがやってきた。ディンゴだ!他に選手は乗ってなかった。しばらくして、本当に選手たちがゾロゾロと歩いてきた。(走ってきたのは、一人だけ。/かみさん)

ゴメス:

優勝祝いに買ったゴメスのユニフォームとカードに念願のゴメスのサインをもらい、3分間くらい話もできた。「もう10年やってくれ!」と、頼んだら「OK, OK」って、キャンプ最終日のせいか、とても明るかった。おらうれしくて調子にのり「I love you!」と言ってあげたら、陽気なプエルトリカンは大笑いしてた。(あなたは子供みたいにホントに喜んではしゃいでましたね。)

星野:星野が三塁ベンチ前で報道陣から、1軍キャンプ最終日の共同インタヴューを受けてた。インタヴューが終わった直後に、ベンチに下がろうとした星野に「優勝せんでもいいから、巨人には負けんといて!」と、おらが叫んだら、間髪入れず星野が「その通り!」と、力強く返事してくれた。報道陣とファンからどえらいうけた。これは新聞に載るかもしれないと思ったけど、中日スポーツには載ってなかった。あとで、投球練習場に移動中の星野監督を捕まえ、またサインを頼んだが、ブスっとして首をふるだけで練習場に入っていった。

藤波氏:

OBの藤波氏もグランド場にいたので、観客席から「昔の巨人戦での大ファイン・プレー、今でも覚えてますよ!」と声をかけたら、うなずいてた。

山本昌:「一生のお願い!」と言って、例のボールにサインを頼んだら、笑いながら「一生に何度お願いするの?」とかなんとか言いながら、快くサインしてくれた。イイヤツ。(カードの方は私がサインをもらった。隠れ昌ファンなので、昨日に引き続き今日も握手してもらいました。ラッキー!ホントにいい人だ。/かみさん)

小池:

残念ながら、新戦力の為サインしてもらうものがなかったので、サインは頼まなかったが「オリンピックに出て!」と言ったら、「出れない」って。

関川:

関川はやっぱりここではファンの評判が悪い。シーズン中の人気とこれだけ差があるとは。あのスライディングに騙されるな!ファンあってのプロ野球だぞ。

鈴木孝政氏: 

帰ろうとしたら、球場脇にOBの孝政が1人で立っていたので、ホテル・アリビラの小さい封筒にサインを頼むと、ジーッとアリビラのマークを見て「いい所に泊まってるねー」と言いながらサインしてくれた。おらが「なぜ選手はもっといいホテルに泊まらないの?」と聞いたら、「金銭面の問題があるからねー。それに選手宿舎にするには、いろいろ大変な事が多いから、ホテルが受け入れてくれないんじゃないかなー」って。孝政は別のホテルに泊まってるそうだ。ゴメスのユニフォームのサインを見せたら、サインには興味を示さなかったものの、「このユニフォームどうしたの?」と聞かれたので、「\29,000でプロモデルが買えるんですよ」と教えてあげた。「横浜戦の中継は寒くて辛かったのでは?」と聞くと、「めちゃくちゃ寒かったよー!」と、10分以上話してくれた。とても親しみやすい人だ。やっぱり、解説者やってる社会人としての常識ある人は、選手とは違うなー。「監督になって!」と言えば良かった。でも、星野もNHKの解説やってたよなー。

[総評]

いろんな選手からサインをもらったり、一緒に写真撮ったり、握手したり、話までできたので、ほんとキャンプに行った甲斐があった。一番の収穫は、今中とゴメスのサインをもらえた事と、愛甲のホームラン・ボールに昨年優勝時の主力サウスポー4人組、野口、山本、岩瀬、前田(サムソンはメジャーに行ったので抜き)のサインをもらえた事。引退したソン・ドンヨルのサインまで手に入った。報道陣のふりして球団関係者の1人とはちょっと険悪になったけど。次に行くときは、それらしく見えるように会社の社員証を首からぶら下げるのと、カメラマン風を装う為、邪魔だけど一眼レフを持っていった方が良いな。あたりまえのことだけど、同じ野球選手でも随分性格が違うなーと痛感した。関川嫌いになって、昌好きになった。

[サインをもらうコツ]

サインをもらうねらい目は、オープン戦には目もくれず、北谷居残り組の主力選手と、読谷の2軍練習場にいる主力選手の練習につきまとうこと。特に2軍練習場はファンも少ないし、選手とホントに身近に接触できて充実感ある。また他の球場でオープン戦がある日の北谷公園野球場にはオープン戦に出ないレギュラー何人かと、外国人レギュラー全員がいるが、ほとんどのファンはオープン戦を見に行っているため、二軍の練習場同様、待ち伏せるファンが少なくサインをもらいやすい。おまけに、入場料いらない。球場からホテルへは、選手の方がファンより先に戻ってくるから、ホテルもサインをもらう穴場だ。北谷でのオープン戦時は、球場出口で待っててもファンでごったがえしてるから、サインをもらうのは難しい。山崎が「1人にサインするとみんなにサインしなきゃいけなくなるから」と言ってたのもうなずける。選手全員がバスでいっしょにホテルに戻るから、他の選手を待たせてまでサインはしずらいだろう。先の少年の言った通り、投手は快くサインや握手に応じてくれるが、野手はなかなかサインしないことも付け加えておく。

 

[ 沖縄旅行について]

沖縄には十数回はいってる。でも、沖縄がこんなに良い所だったとは知らなかった。仕事で那覇市街に行ったのがほとんどだから、休暇で行ったって事との違いもあるけど、泊まったホテルとその場所の違いが大きかったと思う。今まで、いろんな日航ホテルに泊まったけど、日航アリビラは格別にいい。

また沖縄でもこんなに寒いことがあるとは知らなかった。2月だったから東京での完全防寒武装で行ったのだが、それでもメチャクチャ寒かった。地元の人で「五年ぶりにストーブ出した」と言ってた人がいた。風は強いし、天気も悪かったからかしらん。でもなんとか、キャンプ視察中は寒いながらも雨は降らず、十分楽しめた。今回の休暇は仕事の都合から、どんどん後回しになって「北海道の流氷」が「角館の火振りかまくら」、そして最終的に「沖縄」になったのだが、結果的に良かったかも。でも選手のサイン欲しさにキャンプ視察の予定時間をかなり延長してしまい、結局観光の時間があまりとれなかっただけでなく、キャンプ視察が終わって、観光に移動しかけたころからずっと小雨が続いた。まあ、おらは「キャンプ視察中まで天気もってくれてラッキー」と思ったけど。

ただ、唯一おらが観光目的で行きたかった、牛島司令官の碑を見つけるまでの苦労は、雨と暗さの為に筆舌し難いものがあった。

田舎では(田舎出身の方ごめんなさい。それはおら?)、コンビニに入るより昔からある商店に入ったほうが、気さくなおばさんと話せて面白い。タダでいろいろくれたりした。今回の旅行で、おらは羽田と成田の距離の違い、国際線のビジネス・クラスは高いけど国内線ならたったの+\4,200でスーパーシートが使えること、国内なら目的地まで近距離かつ時差も無いことから、海外リゾートに行くより沖縄の方がよっぽどいいと思った。スキューバ・ダイビングが目的なら、沖縄の離島に行けばそれなりのダイビング・スポットがある。だいたいおらはもうダイビングに固執していない。ただ、日本人のいない別世界に行きたいという人には沖縄は、はずれるかもしれないが。また、おらは今まで、個人旅行専門だったが、今回めずらしくパック旅行を使った。理由の一つは、JALのスケッチブックというのが個人旅行並みのスケジュールを組めたから。他社のパンフレットも調べたが、こいつが一番使えた。パックだと値段も安いし、いろいろ特典もつくし、これならまた使ってもいいな。ただ、やはりパックの場合、申し込み期限の問題とか、フライトやレンタカーのスケジュールの変更が利かないのが難点で、短期一ヶ所滞在型にしかウマミはない。

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