Round 6 SRV250での転倒

2001.05.23

 

今回こそは筑波リポートを予定していたが、号外を出すはめになった。

 

SRV250をちょい乗りしてわかった。おらはやっぱり、リア・ブレーキの使い過ぎだ。もうリア・ブレーキは使わないことにする。これで、公道でよくやる後輪ロックもなくなり、サーキットでの後輪の暴れもなくなるだろう。それにリア・ブレーキのことを考えなくていいから、フロント・ブレーキングに集中でき、シフト・ダウンにも余裕が持てるはずだ。パニック・ブレーキという言葉を知った。意味不明だが、たぶんおらのこの前のFISCOでのやつじゃなかろうか。

 

右肩の痛みのせいで1週空けてテニスした。サーブ打つときに肩を使えないが、肘と手首だけで打つ方が、いいサーブを打てる。でもバックハンド・ストロークは、フラットやドライブは打てても、肩が痛くてスライスが打てない。

 

ようやく右肩の痛みが弱まった5月21日(月)の夜に、おらはSRV250で公道にて転倒した!SRV250での初めての転倒だ。でもこの転倒は、おらにとっては念願の、寝かせて突っ込み過ぎた、ブレーキングしてない状態での前輪からの転倒だった。平日には絶対乗ることのなかった二輪に、その夜は帰宅後の用足しに使った。ここ最近二輪にのるのが楽しくて、四輪よりも、それがTT600であってもSRV250であっても二輪を選ぶ。多少なりとも腕が上がり、SRV250は自在に操れる感覚になってて、その晩も原付に乗ってるような気分でSRV250で走り始めた。会社から帰って二輪に乗るという、初めての経験による心の高ぶりもあったのか、その夜は確かに調子こいてた。走り始めの2回の右左折で「サイド・スタンド出っぱなしか?」と疑うほど、ひどくステップを擦る。前日のWGP#4で、初戦から転倒ばかりしてる芳賀が、「いきなり」とコメント残して転倒リタイアした。そんなことあるんだーと思ったけど、その意味が翌晩にわかるとは。たぶんそれは前輪が滑ったことを意味するんだろう。自宅近くの、信号のある片側一車線の十字路での左折を、自分ではオーバー・スピードとは思わなかったが、たぶん結構なスピードで突っ込み、随分寝かせた。そしたら「いきなり」SRV250とおらは別々に路面を滑ってた。幸い路面以外との接触はSRV250、おらともになし。SRV250は左奥の反対車線の真ん中まで行って停止。おらは自分の車線の真ん中ぐらいに停止。瞬間、「念願の前輪スライド転倒だ!」と喜んだ。リアのグリップを失った感覚は全くなかったから、フロントからいったと思う。すぐにSRV250を起こし、交差点角にあるコンビニの駐車場まで持っていき、路上に戻って飛散物の有無を確認した。不思議と何も落ちてないし、真っ先に壊れそうなウィンカーも割れてない。しかしセルを回しても火は入らない。押しがけ2回目で火が入りそのまま横乗りで走り始めた。リア・ブレーキ使わなくなったから、横乗りのままどこまででも走れるぞ。ここんとこ、押しがけしょっちゅうやるから、おらは押しがけのプロになった。それにしても、二輪というのは、一度転倒させてしまうとガソリンがオーバー・フローして、簡単には火が入らないんだなー。走り始めてすぐ、ステアリングとフロント・タイヤの角度が合ってないことに気がついた。こんなことケッタ(名古屋弁で自転車のこと)乗ってた頃以来だ。自分でもばかだなーと思いながら、目的地までその後も攻め続けた。ただ、左薬指と左大腿部の痛みが気になってた。用たしが終わった帰り道、先のコンビニに再びSRV250を止め、SRV250とおらを再点検。SRV250はフロント・ホイールが右向いてること以外問題なさそう。左スロットルの先に擦りキズがあるのと左マフラーの先に大きなえぐれあり。あまりにも急な転倒だったから、ひょっとしてマフラーが路面に当たって転倒したのか?まともにコケたにしては、タンク等、外観上たいしたキズはない。おらは、左下腿部と左手薬指を打撲したようだ。特に指が痛くて骨折の可能性を疑うが、左薬指だから今度の筑波での影響はないだろう。閉まっているYSP八王子東にSRV250を置いて帰宅。

 

指の痛みは一時間ほどでほとんどひいたから骨折ではなさそう。サーキット用のグローブをはめていたんだが、指の間接部分の強度がもっと強いグローブを買った方が良さそうだ。その夜は背広のまま乗ろうと思ってたんだが、シフト・ペダルで革靴のつま先にキズつけたくないし、かといって背広にブーツは合わないので革ジャンとジーンズに着替えてた。これが幸いしたな。それにしてもサーキット用のブーツってのはとても重宝する。テニス・シューズより簡単に履けるから、最近二輪に乗るときはほとんど履くようにしてる。ブーツの左側はそうとういってた。これ履いてなかったら足首やってたかも。革ジャンの左そで部分もかなりいってたが、あとは左肩にかけて若干のキズがあるのみ。左下腿部の痛みから、ジーンズはかなり破れてると思ったが、生地が擦れた程度。でもジーンズ脱いでびっくり。擦りキズが広範囲にあり、バンドエイドで覆えるような大きさじゃない。ジーンズは大丈夫なのに不思議だ。摩擦熱のせい?だからサーキット規則では革にこだわるのか?キズよりも打撲が痛い。どうやら、左半身の下腿部から先と、左肘先を路面で滑らせたようだ。

 

寝起きの悪いおらが、大腿部の痛みで翌朝04:00に目を覚ました。それでも、横滑りの経験したことで、おら正真正銘ライダーの仲間入り!と気分が良い。でも、SRV250買ってから8年間転倒しなかったおらが、ここ2週間でTT600の一回含めて二回も転倒した。「サーキットの路面でない!、TT600のタイヤとは違う!」ということを絶えず頭に入れて走らないと、SRV250を駆るのは危険だ。40歳になるまであと四日の晩の出来事であった。30代で死ぬには、これが本当に最後のチャンスだったろう。

 

長女のTT600に続き、長男のSRV250まで入院させてしまい、使える二輪が一台もなくなった。イタルジェットの原付スクーターは、\40万弱とべらぼうに高いので興味なくしてたが、やはり3台目が必要か?

 

翌朝、TT600での転倒時の肩痛もまだ残るので、半日会社を休んで指のレントゲンを撮りに整形外科へ行った。医者に「二輪で、また転倒した」と言うのは、ばつが悪かったなー。骨の異常はなし。その後YSP八王子東に行った。YSP八王子東の店長は、できるだけ安く修理を済ますことに固執する人で、こちらから言い出さないと、なかなか部品を交換してくれない、地球環境保護団体の会長みたいな人だ。「フロント・フォーク曲がってます。でも大したことないから、交換でなく、調整して芯出しておきます。一日でできます」と。フォークの交換は高くつくだろうから助かった。「転倒したの初めてですよね。最近過激ですね」と。おらもめちゃくちゃそう思う。後輪の状態を見られ、「SRV250はバンク角深いですが、ここまで寝かすのは無茶です」と。転倒時のキズだとは思うが、サイド・スタンドの根元も結構擦れてたので、マフラーかサイド・スタンドの根元が路面に当たって転倒した可能性がないか聞いてみたが、「フロントからいったんじゃないですか」と。だとしたら、タイヤは替えてからまだそんなにたってないし、今後どうやってSRV250に乗っていくか困ってしまう。「何かいい方法は?」と途方に暮れたおらの質問に、「まだ過激な乗り方しますか?」と質問され、「はい」といったら、「ちょっと高いですがリアのダンパーを交換し、フォークのオイルも変えれば、接地性はよくなります」と。全部お願いした。

 

昼ごろから、大腿部の痛みはなくなったが、今度は左肩が痛くなってきた。肩の痛みは何故かいつもしばらくたってからやってくる。

 

ところで、なんでホイールが二つあるのに、二輪のことを単車って言うのかおらは疑問に思ってて、昔は単気筒の二輪しかなかったからかなーと思ってたら、そうではなかった。伊藤さんによれば、昔“側車”と呼ばれていたサイドカーと区別する為、側車が付いていない二輪の方を“単車”と呼んでいたそうな。で、今でもそのなごりで単車と呼ばれるようだ。

 

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