Round 9 ヴィッツ@もてぎ
2004.05.04

二輪サーキット復活後に少し冷めてた四輪サーキット熱だが、Joy耐7時間に向けてのヒール・アンド・トーの練習の為、もてぎ四輪フリー走行の予約を走行日の1ヶ月前に取っていた。もてぎは土日祝日2枠(30分 x 2)と平日1枠までを予約できるから、土日祝日は1枠しか予約できない筑波よりましだが、土日祝日のフルコースのフリー走行日は2ヶ月に1日くらいしかない。

4月24日(土)、MTヴィッツをレンタルして、おらはかみさんともてぎに行った。まさかレンタカー会社は、レンタカーをサーキットで走らせるやからがいるとは思うまい。それを言ったら貸してくれないと思う。少なくとも任意保険は降りない。

06:00に自宅を出て09:00もてぎ着。かみさんはMTでの運転を嫌がるから、もてぎまでの行きも帰りもおらが運転した。快晴だ。30分間の走行を2枠予約しておいた。2枠ともナンバー付き車両クラスと市販改造車両クラスの混走。

10:15から30分の第1ヒート。ドライバーズ・シート側の窓を開けてコース・インしようとしたらオフィシャルに閉めろと言われた。だからパワーが食われてもいいから、途中でエアコンを全開にして走った。走ってたクルマはレース仕様ヴィッツが2台とアルファロメオの1960年代の名車ジュリア1300TIが1台、その他は速そうなクルマばかり。ジュリアは何とか抜いたが、あとは抜かれっぱなし。おらの借りたヴィッツがノーマルの5ドアなのに対し、他の2台のヴィッツは3ドアで、座席を取り外すなど軽量化されているしハイグリップ・タイヤを履いてるから、おらがスロットルをベタ踏みしててもあっさり抜かれる。


0908 アルファロメオ ジュリア1300TI

スロットルをベタ踏みしても、なかなかレブ・リミットが効くところまで行かない。それにレンタカー・ヴィッツはMTのくせにタコ・メーターがないから、スピード・メーターをタコ・メーター代わりにした。2速では90km/h、3速では135km/hでレブ・リミットが効くから、その速度になったらシフト・アップ。でも3速のレブ・リミットにはバック・ストレートでしか達しない為、途中からラップ・タイムが遅くなることを承知で、ヒール・アンド・トーの練習をする為にレブ・リミットに達する前に4速、そしてバック・ストレートでは5速にシフト・アップした。ヴィッツの高速道路での最高速度は160km/hで、いつまでたっても4速のレブ・リミットには達しない。そして160km/hから5速にシフト・アップすると風圧に負けてスピードは逆に落ちる。もてぎのバック・ストレートでの最高速度は140km/h。尾島監督によればヴィッツはレブ・リミットまで引っ張らない方が速いと。

グリップを一瞬でも失ったときのクルマの挙動変化がおっかなくて、ABSを効かせるところまでハード・ブレーキングできなかった。ビーマーではABS効かせ放題でも何ともなかったがなー。

あいかわらず5速から2速へのシフト・ダウンはうまくいかない。10ラップ走ってチェッカー・フラッグを受け無事パドック・イン。


0909 第2ヒート直前のピット・ロード。Zに続くのがおらの乗るレンタカー・ヴィッツでその後ろがレース仕様ヴィッツ

11:45から30分の第2ヒート。1ラップ目に4コーナーを立ち上がったところのコース上にシビックがエンコして、いきなり赤旗中断。そのせいで5ラップしか走れなかった。走っている途中、床のマットがめくれてクラッチ操作の邪魔になったので、走りながらマットを手で取り外そうとしたが、体がシート・ベルトに引っ張られてマットに手が届かない。国内A級ライセンスを取ったときの、ジムカーナの車検の際に、ビーマーのマットはフックで固定されているから取り外さなくても良いとオフィシャルに言われたが、サーキットを走るときは固定されていないマットは外すべきだな。

ジュリアが前方に見えた!3ラップくらいかけて、5コーナー手前でやっと抜いた。と思ったら90°コーナーで突っ込みすぎて右へコーナリングした直後にリアが出てスピンし、進行方向反対向きにエンストして停止。その間にジュリアに抜かれた。次のラップの5コーナー手前でジュリアを抜き返したが、90°コーナーでまた同じようにスピンして停止。その間にまたジュリアに抜かれた。学習能力のないおら。そして次のホーム・ストレートでチェッカー・フラッグを受けた。おらのミスで最後の最後にジュリアに負けた。でも第2ヒートはジュリアのおかげで楽しめたぞ。レース仕様ヴィッツがノーマル・ヴィッツより速いとはいえたかがしれてるから、ナンバー付きで走れるという魅力はあるものの、ヴィッツ・レースには興味が涌かない。でもヴィッツ・レースも今回のヴィッツとジュリアのように各車同じようなスピードで競うわけだから、競技としてはそれなりに面白いのかも。

この日合計15ラップし、ベスト・タイムは3'01。ビーマーより12秒、D-jacシビックより37秒遅い。ビーマーより遅いのか…。次に走るならヴィッツにするかビーマーにするかちょっと考えちゃう。でもMTかつシビックと同じFFという事で、やっぱりヴィッツかなー。それにしても30分\6,300の走行料金はちと高くないか?二輪なら半額の\3,150と結構安いんだけど。筑波の四輪走行料金は平日\3,500で土日祝日\4,000と安い。サーキットへの金のかけ方が違うから仕方ないか。もてぎのフリー走行料金は平日も土日祝日も同料金。FISCOもそうだった。筑波だけは平日と土日祝日で料金に差があるが、これはこれでいいと思う。

それにしても90°コーナーでのスピンだが、ブレーキングは既に終えていたのになぜフロントから滑らずに、リアが出たのか?尾田に尋ねたら「たぶんエンブレが効いていて、後輪の荷重が抜けたからでは」と。尾島監督に尋ねると、「90°コーナーに限らず突っ込みすぎた場合は、ブレーキングしていなくてもリアは出る。リアが出るのは前方向のベクトルに横方向のベクトルが勝るからで、ブレーキング終了後すぐにスロットル・オンにしてパーシャル以上に持っていけば、前方向のベクトルが横方向のベクトルに勝ってリアは出ない。しかしもしリアが出てしまったら、FRならスロットル・オフだが、FFならそのままスロットル・オン」と。FFならリアが出てもスロットル・オン!それは二輪でスロットルを開け過ぎてリアがスライドしたとき、ハイサイドを避けるためにスロットルを開け続けるってな芸当に等しい。人間の本能として、リアが出るとスロットル・オフとしてしまうから、これは難しそうだ。おらにそんなことができるだろうか?しかもおらは公道ではFRのビーマーに乗ってる。

ヴィッツのパワーなら自宅から近くて走行予約も走行料金もいらない奥多摩周遊道路で練習しても大差ないとも思うが、実戦でのクルマの挙動を覚えるには、全開で攻められるサーキットになるのだろう。

おらは競技車両は別として、足にする四輪がFRってのは好きじゃない。FRだとドライブ・シャフトがある分重いからだ。ビーマーはデザインが気に入ったので、FRであることには目を瞑って買った。FRで嬉しいのは最小回転半径が小さいことだけ。

 

テレビでWRCを観ていると、四輪を走らせるのはサーキットよりラリーの方が面白いような気がする。Joy耐7時間が終わったらラリーもやってみたい。ラリーならおらのATビーマーでも戦えるかもと思ったが、ロール・バーが必要で、グラベル走行はFRには向いていないらしい。

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